妊娠中は体が変化し、トラブルも多いです。
そのひとつが耳鳴りです。
妊娠と耳鳴りは関係がないように思えますが、悩む妊婦さんは意外と多いです。
『妊娠中、耳鳴りがひどくなるのはなぜ?』
『妊婦でもできる耳鳴り改善法はあるの?』
など、妊娠中だからこそ、今まで以上に健康が気になりますよね。
こちらでは、耳鳴りでお困りの妊婦さんにお役に立つ情報を8つ解説します♪
・耳鳴りの種類
・妊娠中の耳鳴りの原因
・妊婦さんもできる耳鳴り解消法
・妊婦さんにおすすめ耳鳴り改善食材
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
耳鳴りの原因は?
妊娠してから急に耳鳴りがするようになったという人もいれば、以前から耳鳴りがしたけれど妊娠してからさらにひどくなったという人もいるでしょう。
耳鳴りの原因はたくさんあり、薬ですぐに改善できないことから、なかなか完治が難しい症状です。
まずは、妊娠の有無に限らず、耳鳴りの原因となるものをおさえましょう。
・仕事のノルマ
・人間関係
・生活苦
・夫婦関係トラブル
・子育て
・生理
一般的に考えられる原因は上記の通りです。
どれも精神的に影響のあるもので、それが耳という器官に影響を与えているのです。
この中でもひとつ種類が異なるのが「生理」です。
他は人間関係や環境などですが、生理は体の変化によるものですよね。
実は、生理による耳鳴りと妊娠による耳鳴りは、仕組みが似ています。
妊娠中の耳鳴りの原因は?
生理中に耳鳴りを経験したことがあるという人も多いのではないでしょうか。
わたしもそうでした。
生理前になると、下腹部が痛くなるのと同時期に、「キーン」っという耳鳴りが頻繁に起こりました。
それもそのはずです。ホルモンの変化と耳鳴りは大きく関係しているからです。
・生理が始まる頃に、エストロゲンというホルモンが多く分泌される。
・排卵期から生理前までプロゲステロンというホルモンが多く分泌される。
・このホルモンの入れ替わりは脳下垂体でコントロールしている。
・脳下垂体のすぐ近くに、視床下部があり、お互いに影響を受けやすい。
・視床下部は自律神経をコントロールする。
・ホルモンの急激な分泌は自律神経にも影響を与えている。
つまり、生理前や生理中はホルモンに大きな動きがあるので、その近くにある自律神経のバランスも崩れやすくなっているのです。
関連記事:耳管開放症とは?妊婦さんがなりやすい?妊娠中の耳管開放症の対処法
ホルモンの変化が耳鳴りの原因!?
そして、生理と同じように大きくホルモンが変化するのが妊娠中です。
妊娠期間を初期、中期、後期にわけてみても、それぞれホルモンが大きく関わっていることがわかります。
・初期
プロゲステロン、エストロゲンが増加し妊娠を継続させようとする。
・中期
妊娠ホルモンと言われるヒト絨毛性ゴナドロピン(hcg)が増える。
・後期
3つのホルモンが上下しやすい。出産とともにそれぞれのホルモン値が下がる。
このように、妊娠継続には、ホルモンが大きく作用していることが分かります。
生理中と同じように自律神経にも影響があり、それが耳鳴りを引き起こす原因になっています。
妊娠中の耳鳴りを和らげるには?
妊婦の耳鳴りは、ホルモンが影響していますから、妊婦さんならだれにでも起こり得ることです。
加えて、最初に挙げた人間関係の悩みや仕事のノルマなどのストレスが重なると症状はさらにひどくなるでしょう。
改善するためには、妊娠以外のストレスの原因を取り除くことが先決です。
耳鳴りをひどく感じたら、体だけでなく、心が疲れているサインかもしれません。
妊娠中だからこそ、人に頼り、自分を甘やかし、心穏やかに過ごしましょう。
関連記事:妊娠後期のストレスは胎児に影響を与える?後期から臨月のストレス解消法4選
他にも!?妊娠中の耳鳴りの原因は「血行不良」!
今までは、妊娠中の耳鳴りは自律神経の乱れによるものと解説してきました。
でも、実は他にも原因があります。
耳鳴りの音の種類によって、原因がわかれます。
・『キーン』と鳴る→ 内耳(奥) →ホルモン、自律神経の乱れ
・『ボーッ』と鳴る→ 中耳(手前) →血行不良
「ボーッ」「ゴーッ」など水の中にいるような、低い耳鳴りを感じている人は、血行不良が原因かもしれません。
妊娠中は、冷え、むくみ、など血行不良によるトラブルが増えます。
その結果、耳鳴りが生じてしまうことがあるのです。
妊娠中の血行不良は、なぜ起こる?
足がつる、のどが渇く、頻尿、貧血なども血行不良が引き起こしているものです。
血の巡りが悪くなれば、体内の血液はドロドロになります。体内の水分バランスも崩れます。
その原因は、
・羊水が増える。
・胎児へ血液が優先的に送られる。
・鉄分が足りなくなる。
以上が考えられます。
そして、耳周辺の血行が悪くなると、耳器官の手前である中耳と言われる部分が影響を受け、「ボーッ」という低い耳鳴りが起こりやすくなります。
さらに、目や鼻なども耳とつながっていますから、目や鼻付近の血流が悪い時も、耳鳴りが起こります。
妊娠中の耳鳴り解消法!
妊婦さんは、飲める薬が限られますし、病院に行くのも一苦労です。
たとえ受診したとしても、妊婦と言えば、「様子を見ましょう。」で終わってしまうことも…。
まずは、自分でできる耳鳴り対処法を試しましょう!
おすすめの耳鳴り対処法を4つ紹介します。
1.肩や首のストレッチをする
血行と耳鳴りは大きく関係しています。
リンパが集まっている首や肩をストレッチすると、体全体の血流がよくなります。
2.足裏をマッサージする
足裏マッサージは体全体をほぐすのと同じような効果があります。
特に、指マッサージは首から上の器官の刺激になります。
足と手の指で握手をしたり、ひっぱったりしましょう。
3.耳を温める。
直接温めるのも効果的です。
蒸しタオルを当てるだけです。
お湯に浸すか、電子レンジで1分程度温めたタオルを耳にあててみましょう。
4.耳たぶマッサージをする。
耳たぶの後ろの少しくぼんだところを優しく押してみましょう。
または耳たぶの付け根部分を優しくつまみ、くるくると小さく回します。
耳たぶ回しをするとリンパの流れを促す効果が期待できます。
耳鳴りに、効果的な食材!
血流をよくする食材は、妊婦にもよいものばかりです。
「食物繊維が豊富な食材」
・ごぼう
・にんじん
・だいず
・海藻
「血液サラサラにする食材」
・マグロ
・たまねぎ
・青魚
・豚肉
ただし、どの食材であっても過度に食べることはよくありませんので、ほどほどにして、バランスよく食事にとりいれましょう。
関連記事:妊婦は海藻を食べても大丈夫?妊娠中の海藻の栄養素や影響と2つの注意点
まとめ
今回は、妊娠中の耳鳴りについて解説してきました。
伝えたかったのは、次の4つです。
・耳鳴りの原因は多岐に渡る。
・妊娠中の耳鳴りの原因は、ホルモンや自律神経の乱れによるもの。
・血行不良が妊娠中の耳鳴りを引き起こしている場合もある。
・温めたり、食事を工夫したりすることで改善できる。
妊娠中のトラブルは挙げたらきりがありません。
ひとつでも改善できれば、お母さんも赤ちゃんにとってもよいことです。
耳鳴りは地味な症状と思われがちですが、長期にわたると非常に辛いものです。
こちらの記事が、耳鳴りで悩む妊婦さんのお役に立てば嬉しいです。