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赤ちゃんのものもらいは危険?原因と薬・病院での予防・治療方法
『ものもらいは人にうつる』と思っていませんか?
正解は『うつりません』
私はかれこれ数十年間、ものもらいはうつるものだと思って生きてきました。
ところが、それは間違った知識で、目の病気で他人にうつるのは結膜炎でした。
もしかしたら私のように、『ものもらいはうつるもの』と思っているパパやママがたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
私も息子がものもらいにならなければ、未だに間違った知識を持ったままだったはずです。
看病は大変でしたが、正確な知識を知れた点ではとても感謝していたり。
この記事では、赤ちゃんのものもらいについて詳しくご紹介します。
ポイントは全部で8つです。
- ものもらいって?
- ものもらいの原因
- ものもらいの治療法
- 何科で診てもらうの?
- ものもらいはうつる?
- 市販薬は使用してもいい?
- 自宅でできるケア方法
- ものもらいを予防するには?
この記事を最後まで読んでいただければ、ものもらいになぜ赤ちゃんがなりやすいのか納得してもらえるはずです。
ぜひ、参考にしてくださいね。
ものもらいって?赤ちゃんのものもらいの危険性と対処方法
ものもらいには2つの種類があります。
- 霰粒腫(さんりゅうしゅ)
- 麦粒腫(ばくりゅうしゅ)
それぞれの特徴を紹介しましょう。
霰粒腫
霰粒腫はまつげの傍にある「マイボーム腺」に脂肪が詰まって白いイボがでます。
炎症や痛みはほとんどありませんが、細菌感染すると化膿して強い痛みが出る場合も。
治療せずとも自然になくなることもありますが、悪化してしまうと手術をして取り除く必要があります。
麦粒腫
マイボーム腺以外の場所、目の周りにできるもので、炎症を起こしたり腫れたりします。
痛みを伴う場合もあり、目薬などで治療しないと治りません。
まぶたにこれができると目をしきりに気にするようになります。
赤ちゃんがそんなしぐさを見せたときは、麦粒腫を疑ってみてもいいかもしれませんね。
※どちらのものもらいなのか素人では判断が難しいです。
まぶたや目の周りにイボや腫れなどの異変に気付きましたら、早めに眼科に行くことをオススメします。
どんな病気でもそうですが、早めに治療することで完治も早く、痛みも少ないですよ。
ものもらいの原因は?
赤ちゃんは目の周辺の皮膚が薄く、ものもらいになりやすいと言われています。
爪や髪の毛があたっただけで、目に炎症が起こってしまう場合も。
ものもらいは汚れた手で目を擦ることで、ばい菌や細菌が入ることでなってしまいます。
そこら辺のものに見境なく触れてしまう赤ちゃんは発症しやすいというわけですね。
他には、汗や不衛生なタオルや寝具などを使用することでなってしまう場合もあります。
ものもらいの治療法
ものもらいの種類によって、治療法が異なります。
症状が悪化すると、手術が必要になることもありますので、ものもらいになったら、まずは医師に相談しましょう。
霰粒腫
イボが大きい場合は、ステロイド薬を注射して縮小を促したり、場合によっては手術で摘出したりします。
ほとんどが自然治癒しますが、化膿予防のために抗生物質の目薬をさす場合も。
麦粒腫
細菌をやっつけるため、抗生物質入りの目薬で治療します。
化膿が酷い場合は切開して膿を取り除く処置を行う場合も。
何科で診てもらうの?
目の病気なので眼科ですが、小児を受け持ってない病院もあります。
来院する前に電話などで赤ちゃんを診てもらえるか確認しておくと安心です。
かかりつけの小児科でも診てはもらえるかもしれませんが、再度紹介された眼科を受診する可能性も。
迷ったときは電話で訊ねてみるのが一番です。最良の方法を案内してくれるでしょう。
ものもらいはうつる?
ものもらいはうつると聞いたことがあるかもしれませんが、冒頭でお伝えしたように、『うつらない』が正解です。
目の病気のひとつ「結膜炎」の場合はうつる可能性がありますので、認識を間違えないようにしましょう。
赤ちゃんの結膜炎については、こちら『赤ちゃんが結膜炎に!乳幼児の結膜炎の原因と目薬や7つの対処法』をご参照ください。
市販薬は使用してもいい?
1歳から使用できる市販薬も発売されてはいますが、個人的にはおすすめしません。
大事な赤ちゃんの目のことです。自然治癒を待つのではなく、専門家に診てもらって治療をするのが一番だと考えます。
眼科を受診し、適切な処置と処方薬をもらうようにしましょう。
そのほうが赤ちゃんもパパもママも、みんな安心ですよね。
自宅でできるケア方法
すぐに病院に行けないなど、様子をみる場合は、下記の2つのケア方法を試してみてください。
①患部を冷やす
腫れや炎症が酷い場合は、冷水で絞ったガーゼや清潔なタオルなどでまぶたや目の周りを冷やしてあげてください。
痛みや痒み、熱さなどの症状が和らいで、気分が楽になるはずです。
②目を触らせないようにする
眼帯などを利用して目に触れさせないようにすることが一番ですが、赤ちゃんは不快感でとってしまいがちです。
無理やりつけることはせずに、目に触れようとしたら優しく制するようにしましょう。
ミトンなどをつけさせることも有効的ですが、こちらも眼帯と同じくとってしまう可能性が高いので無理強いはしないように。
ものもらいを予防するには?
ものもらいを予防するためのポイントは2つです。
1.爪や手は清潔に。
ものもらいは、ばい菌が入ってしまうことで起こります。
赤ちゃんもパパやママも常に爪は短く、手は清潔にしておくことで、かなり防ぐことが可能です。
2.前髪が目に当たらないようにする。
髪の毛が目のあたりの長さだと、チクチクと目を刺激してしまったり、髪に付着したばい菌が目に入ったりと、目の病気になりやすくなります。
短く切れば安心ですが、少し長めのほうがいいというママやパパもいらっしゃるでしょう。
そんな時は、ヘアピンやゴムを上手に活用してください。
使用するときは、赤ちゃんが誤飲しないように注意することを忘れずに。
ものもらいは1に予防、2に早期治療
記事であげたポイントで予防することが大切ですが、赤ちゃんは本当になんでも触ってしまいます。
ゴミだろうがほこりだろうがおかまいなし。赤ちゃんにとっては見たことがない楽しいものとなってしまうのです。
そんな赤ちゃんなのでしっかりと予防をしていても、ものもらいになってしまうときもあります。
ものもらいの疑いがあるイボや赤みなどが目の周辺に現われましたら、早めに眼科へ行くようにしましょう。
悪化して手術になったら大変です。
小さな赤ちゃんにメスを入れることになるなんて、想像するだけで可哀想で悲しくなります。
予防をしっかりと行い、疑いのある症状は放置せずに、早め早めに対処してあげてくださいね。