夏になると旬を迎えて店頭に出回る野菜、モロヘイヤ。
「モロヘイヤ」はアラビアの言葉で「王様のもの」と意味され、昔から貴重な栄養源として重宝されたようです。
地域によっては夏場しか出回らないこともあり、あまりなじみのない方もいると思いますが、それほど栄養豊富とされるモロヘイヤは赤ちゃんが食べるにはどうなのでしょうか?
そこで今回はモロヘイヤについて。
記事のポイントは3つです。
・赤ちゃんはモロヘイヤをいつから食べて大丈夫?
・赤ちゃんがモロヘイヤを食べるときの注意点
・赤ちゃんにおすすめのモロヘイヤレシピ
それでは解説していきます。
参考にしてみてください。
目次
赤ちゃんはモロヘイヤをいつから食べて大丈夫?
モロヘイヤは、離乳食の初期から食べられる野菜です。
ただし、茎の部分は硬いので葉の部分をすり潰すなど柔らかくして使うようにしましょう。
モロヘイヤ自体がとろみとなってくれるので、離乳食初期の赤ちゃんでも食べやすくなりますね。
さらに、モロヘイヤの栄養価は、栄養豊富と言われるほうれん草を上回るほどなのです!
可食部 100g中
カリウム カルシウム 鉄 βカロテン ビタミンE ビタミンK ビタミンB1 ビタミンB2 ビタミンB6 葉酸 ビタミンC 食物繊維 mg mg mg μg mg μg mg mg mg μg mg g モロヘイヤ 530 260 1.0 10000 6.5 640 0.18 0.42 0.35 250 65 5.9 ほうれん草 690 49 2.0 4200 2.1 270 0.11 0.2 0.14 210 35 2.8
高い抗酸化作用のあるβカロテンはほうれん草の2倍以上、血液や細胞をつくる葉酸や骨を丈夫にするカルシウムなども豊富に含まれており、栄養価の高さは野菜の中でもトップクラスです。
赤ちゃんの成長発達のためだけでなく、お父さんやお母さんの健康維持にも積極的に取り入れたい野菜ですね。
赤ちゃんがモロヘイヤを食べるときの2つ注意点
赤ちゃんに安心しておいしくモロヘイヤを食べてもらうために、気をつけてほしいポイントが2つあります。
それでは1つずつ見ていきましょう。
アレルギーに注意する
モロヘイヤはアレルギーを起こしやすい野菜ではありませんが、初めて食べるときや食べる量を増やすときは注意しましょう。
野菜や果物で起こりやすいのは、口腔アレルギー症候群というもので、花粉によく似た抗原を有している食材を食べると発症することがあります。
野菜や果物が原因となるアレルギーのタンパク質は、熱や消化に弱いという特性があるため、口や喉などの直接接触した部位のみで反応を起こすことが多くあります。
多くは一過性で、しばらくすると自然に消失していきますが、まれに全身症状が起こる場合もあるので注意は必要です。
口腔内は症状が出ても目につきにくいため、赤ちゃんに違和感があれば口腔内も確認してあげるようにしましょう。
新鮮なものを選ぶ
モロヘイヤに限ったことではありませんが、より効果的においしさや栄養価を得るためには、新鮮なものを選ぶようにしましょう。
新鮮なモロヘイヤの見分け方がこちらです。
・緑色が鮮やか
・葉がみずみずしく張りがある
・葉先や切り口が黒ずんでいない
ぜひ、選ぶときの参考にしてみてください。
購入後すぐに使い切れない場合は、軽く茹でて水気を拭き取ってから冷凍しておくのもおすすめです。
大人用は食べやすい大きさに切っておき、赤ちゃん用はペーストやみじん切りまでしてから冷凍しておくとすぐに使えて便利です。
赤ちゃんにおすすめのモロヘイヤレシピ
ここで、離乳食各期に合わせたおすすめモロヘイヤレシピを紹介します!
離乳食初期
モロヘイヤとじゃがいものペースト
材料
・モロヘイヤ 1~2枚
・じゃがいも 1口サイズ程度
・調整したミルク 小さじ2
作り方
①モロヘイヤの葉の部分を柔らかくなるまで茹でる
②①を細かく刻み、すり鉢ですり潰す
③じゃがいもは皮をむいて水にさらし、レンジか茹でて潰せる程度まで柔らかくする
④③をすり鉢か裏ごし器ですり潰し、調整したミルク、②を混ぜ合わせて完成
離乳食中期
モロヘイヤとトマトの白和え
材料
・モロヘイヤ 3枚
・トマト 1/4個
・豆腐 2㎝角
・だし汁 大さじ1
作り方
①モロヘイヤは葉の部分を柔らかくなるまで茹でて、細かく刻む
②トマトは湯むきして種を取り、細かく刻んで湯通しする
③豆腐は湯通しして潰す
④①②③とだし汁を混ぜ合わせたら完成
離乳食後期
モロヘイヤと納豆のおやき
材料
・モロヘイヤ 3枚
・ひきわり納豆 大さじ2
・軟飯 80g
・醤油 2~3滴
作り方
①モロヘイヤは葉の部分を柔らかくなるまで茹でて、細かく刻む
②納豆に熱湯をかけて軽く洗い流す
③軟飯、①②醤油を入れて混ぜ合わせる
④成形して両面を焼いたら完成
柔らかく茹でた後、いつものおかゆや野菜スープにプラスするだけでも栄養価アップです!
まとめ
モロヘイヤは、離乳食の初期から食べられる野菜です。
葉の部分を茹でてすり潰すなど柔らかくすると、モロヘイヤ自体がとろみとなってくれるので離乳食初期の赤ちゃんでも食べやすくなります
さらに、高い抗酸化作用のあるβカロテンはほうれん草の2倍以上、血液や細胞をつくる葉酸や骨を丈夫にするカルシウムなども豊富に含まれており、栄養価の高さは野菜の中でもトップクラスです。
また、発生頻度は高くありませんがアレルギーには注意が必要です。
特に初めて食べるときには、口の中や周りなどに腫れや湿疹が出ていないか等確認しながら食べさせましょう。
大人にもうれしい効果がたくさん含まれているので、冷凍や取り分けをしながら家族みんなモロヘイヤで栄養補給していきましょう!