あなたのお子様は、蒙古斑がありますか?
それともあったけれど消えてしまいましたか?
私の息子はお尻のあたりと端の部分にぽつんとひとつ濃い蒙古斑があります。
今2歳をちょっと過ぎましたが、お尻のあたりのものは薄くなってきた気がしますが、端のひとつはまだくっきりはっきりしています。
そもそも蒙古斑って、どうしてできるのでしょうか?治療が必要な場合はあるのでしょうか?
驚くことに、赤ちゃんによっては蒙古斑がない子もいるとかいないとか。
この記事では、蒙古斑について詳しくご紹介していきます。
ポイントは全部で6つです。
- 蒙古斑(もうこはん)って?
- 蒙古斑が多い原因
- 蒙古斑がない原因
- いつになったら蒙古斑が消えるの?
- 顔や肩にも蒙古斑ができる?
- 蒙古斑と間違いやすい母斑
この記事を最後まで読んでいただければ、蒙古斑について知らないことはなにもない……かもしれません。
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
蒙古斑(もうこはん)って?新生児の蒙古斑の原因
蒙古斑とは、産まれてから1週間から1カ月ごろに現れる薄青や青みがかかった灰色のアザのような母斑です。
一般的におしりに多くみられ、アジア人は出現する率が高いとされています。(ヨーロッパやインドでは出現率は10%以下)
日本人の約9割以上の赤ちゃんに蒙古斑があるそうです。
人によって現れ方はさまざまで、一か所に大きく現れたり、ところどころに散らばって現れたりします。
男女で数や大きさの差はなく、同じ割合で現れると言われています。
蒙古斑が珍しい国では、赤ちゃんのお尻に青あざがあると、叩いたりしてできたあざではと虐待を疑われる場合もあるのだとか。
そんな国では蒙古斑だと説明してわかってもらえるのも一苦労そうですね。
蒙古斑はどうしてできるの?
蒙古斑の特徴である青い色は『メラニン』です。
皮膚の中にあるメラノサイトという細胞がメラニンを作っているのですが、これが1か所に集まることによって蒙古斑ができます。
メラニンは表皮にあるときには黒や茶色に見えるのですが、蒙古斑の場合は表皮よりも深い場所、真皮にあります。
表皮を通して見えることにより、青みがかかった色になるというわけです。
蒙古斑が多い原因
赤ちゃんによって現れ方がさまざまあるように、数も人それぞれ違います。
同じ日本人の赤ちゃん同士で蒙古斑が多い、少ないからといって、特別な原因があるわけではありません。
ただ、人種によって多い、少ないはあります。
蒙古斑の出現率は黄色人種9割強、黒色人種8割強ですが、白色人種は10割以下です。
蒙古斑がない原因
ヨーロッパやインド、白色人種の場合は出現率が10%以下となります。
日本人の約9割以上の赤ちゃんに蒙古斑があると言われていますが、100%ではありません。
つまり、中には蒙古斑がない赤ちゃんも少ないですがいるということです。
蒙古斑がないからといって特別異常があるわけではありません。
いつになったら蒙古斑が消えるの?
「うちの子供だけ蒙古斑がすごい…」
と心配になるお母さんも中にはいるでしょう。
お尻や腰の蒙古斑は、成長するにつれてだんだんと薄くなっていき、遅くとも12歳までには大半の子が消えます。
半数以上が5歳までに消えるというデータがあるので、たくさんあるからといって必要以上に不安になることはありません。
5歳、12歳という節目で、蒙古斑が気になる場合は、小児科に相談してみるのもいいでしょう。
顔や肩にも蒙古斑ができる?
稀に背中や胸、顔、手足にできる蒙古斑があります。
それらを『異所性蒙古斑』と呼びます。
薄いものでしたら、お尻や腰などと同じ、成長と共に消えていきますが、濃い場合は成人しても消えないことがあります。
気になるようでしたらレーザー治療で消すことも可能ですが、赤ちゃんのデリケートな肌には刺激が強い治療なので、赤ちゃんの時に消そうとするのはリスクが大きくおすすめしません。
消えるかもしれない可能性があるものですので、最低でも12歳までは治療は待つようにしましょう。
蒙古斑が悪性化したり、他の病気になることはありませんので、焦らずに経過を見守ることが大切です。
蒙古斑と間違いやすい母斑
蒙古斑と似ているけど違うものとして、母斑(ぼはん)があります。
間違えやすいですが、特徴をおさえればしっかりと区別することができます。
①顔に現れる『太田母斑』
主に左右どちらか片方だけに出現します。
原因は蒙古斑と同じメラノサイトですが、色が青色に茶色が混じっているところが違います。
この太田母斑は自然に消えることはまずありません。
20代以下の女性に出現する率が多いのが特徴。
悪性度はないですが、顔に出現するのでコンプレックスになりやすい母斑といえるでしょう。
②伊藤母斑
肩から肩甲骨にかけて出現する青あざです。
性質は太田母斑と同じですが、現れる場所によって名前が異なっています。
③青色母斑
母斑の皮膚に小さなしこりがあるのが特徴です。
この母斑は、先の太田母斑と伊藤母斑と違い、悪性化する恐れがあるので注意が必要になります。
1cmを超す青色母斑の場合は、痛みやかゆみがなくても一度病院で診てもらうことをおすすめします。
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蒙古斑は消えるもの。消せなくても治療できるもの。
我が子の蒙古斑がとても濃い色だったり数が多いと、本当に消えるのか心配になってしまいますよね。
私もそのひとりで、息子のお尻の端にひとつだけある蒙古斑を見るたびに、消える気配ないな…と、ちょっと気になっているので観察しています。
しかしいつかは消えるものだと思い直し、おむつを履かせる毎日です。
もし消えなくても治療すれば薄く、消えるものですので、過度に心配するのはやめましょう。
私のように経過を観察するのがおすすめです。
あまりにもひどい場合や何か異変を感じたら病院を受診することを忘れずに。
ほんの数年しかみられないであろう蒙古斑の出現と消える経過を、家族で一緒に楽しんでくださいね。