夏が近付くにつれ虫が活動的になり虫に刺されてしまうことや、暑さからあせもやおむつかぶれなど肌トラブルを起こすことが増えますよね。
赤ちゃんが肌トラブルを起こした時には、お家にあることも多いムヒは使用しても大丈夫なのでしょうか?
そこで今回は赤ちゃんとムヒについて4つのポイントをお伝えします。
・赤ちゃんに多い7つの肌トラブルとスキンケアポイント
・赤ちゃんが虫に刺された時の対処法と予防法
・赤ちゃんのムヒの使用方法と誤飲時の6つの対処法
・赤ちゃんに使用できるその他の市販薬
赤ちゃんにムヒがいつから使用できるのか、使用する時にはどんな事に注意すればいいのかなどを知ることで安心して使うことができますよね。
また低月齢の赤ちゃんはなんでも口に入れてしまうので誤飲時の対処法も合わせて確認しておくといざという時安心ですね。
目次
赤ちゃんの肌トラブルと毎日のスキンケアポイント
赤ちゃんの肌はすべすべしていて気持ちの良いものですよね。
「赤ちゃん肌」「べビースキン」なんて言葉がある程です。
一見トラブルとは無関係そうに見える赤ちゃんの肌ですが、実は大人以上にデリケートな肌なのです。
赤ちゃんの肌は、水分量と皮脂量がともに少なく、肌のバリア機能は大人よりも低いのです。
よだれや汗が多いため刺激となりやすく、ふき取る際に摩擦も起こりますよね。
赤ちゃんの肌は大人の肌の半分の薄さ程しかないため、肌トラブルが起きやすい敏感な肌なのです。
赤ちゃんに多い7つの肌トラブル
そんな赤ちゃんには起こりやすい肌トラブルがいくつもあります。
ママ達ならどれか1つは聞いたことがあるのではないでしょうか?
①新生児ニキビ
②乳児脂漏性湿疹
③あせも
④おむつかぶれ
⑤ただれ
⑥アトピー性皮膚炎
⑦虫さされ
赤ちゃんの肌トラブルはこんなにもいっぱいあるのです。
①新生児ニキビ
新生児期にできる肌荒れを新生児ニキビと言います。
ほっぺやおでこなどの顔と頭皮にブツブツができ、赤くなります。
かゆみは特にありません。
②乳児脂漏性湿疹
顔や頭にブツブツと赤くなったり、黄色い汁やかさぶたができたりする湿疹です。
生後3ヵ月ごろまでは、皮脂の分泌が多いため起こります。
③あせも
首の周辺、背中など汗をかきやすい部分に赤いポツポツとした湿疹ができます。
かゆみもあるのが特徴です。
④おむつかぶれ
オムツが触れている部分や、オムツの中のお尻や性器の周辺が赤くただれます。
オムツがこすれたり、オムツ内が蒸れてしまうことで起こります。
赤い湿疹ができたり、ひどくなるとただれてしまいます。
⑤ただれ
その他の皮膚疾患が悪化すると肌がただれてしまうことがあります。
更に悪化すると体全体に湿疹が出る「とびひ」になることがあるので注意が必要です。
特に赤ちゃんは皮膚が重なっている首や、股関節周辺、おしり、腕の内側がただれやすいのです。
⑥アトピー性皮膚炎
悪くなったり、良くなったりを、2ヵ月以上繰り返す湿疹を言います。
体全体に現われ食べ物、ハウスダスト、ダニなどのアレルギー物質が原因になることが多いようです。
⑦ 虫さされ
虫に刺されたり、噛まれたりすることでかゆみやかぶれなどを引き起こします。
蚊やダニ、ハチなど刺す、噛む生き物によるものが多いです。
赤ちゃんの肌トラブルをケアするには、まずは予防をすることが大切です。
毎日のスキンケアを始め、お出かけの時には虫さされから守ってあげる必要があるのです。
赤ちゃんのスキンケア 3つのステップと2つのポイント
赤ちゃんの肌は大人以上に敏感なため毎日のスキンケアが欠かせません。
ですが具体的0には赤ちゃんのスキンケアはどうすればいいのか悩んでしまいますよね。
赤ちゃんのスキンケアは以下のようなステップで行いましょう。
①たっぷりの泡でよく洗う
②しっかり流す
③保湿剤で保湿する
赤ちゃんのスキンケアは大人と同じです。
洗浄料はしっかりと泡立て、こすらずに泡のクッションで洗いましょう。
流すときは、流し残しが無いように、しっかりと流すようにして下さい。
大切なのは ①しっかりと汚れをおとすこと
②丁寧な保湿をすること
がポイントです。
ママだってクレンジグ・洗顔としっかり汚れを落とし、化粧水・乳液で保湿しますよね。赤ちゃんも同じことです。
特に保湿は保湿剤をたっぷりと使用して顔、身体全体に塗るようにしましょう。
どのくらい使用するかは、説明書をしっかりと見てみましょう。
意外にやりがちなスキンケアは、しっかり落とせていないこと、保湿剤の使用量が少ないことです。
今一度スキンケア方法を見直してみてくださいね。
赤ちゃんのスキンケアと食物アレルギーの関係性
近年ではスキンケアと食物アレルギーには関係があるとして注目されています。
赤ちゃんの頃の皮膚湿疹・アトピー性皮膚炎などの肌荒れが食物アレルギーは発症するリスクを高めるという研究です。
実は同じアレルゲン物質でも口から入るよりも、肌から入った方がアレルギーになりやすいというのです。
肌トラブルがある場合、空中にある食べ物の分子が肌から侵入してしまうのですね。
肌から侵入した食べ物の分子は、大人にとっては食べ物でも、赤ちゃんの肌の内部では異物として捉えられます。
これが続くことでアレルギーとなってしまうのです。
赤ちゃんの肌トラブルはホームケアを始め、時には皮膚科を受診するなど、できるだけ肌トラブルのない肌を保てるよう頑張りたいものですね。
赤ちゃんが虫に刺されたら
赤ちゃんが虫に刺されると、大人が思っている以上に大きな反応が起こります。
これは、赤ちゃんには虫に刺された経験が少ないためにアレルギー反応となってしまうからです。
繰り返し虫に刺されていくことで体が慣れ、大人と同じような状態になっていくのです。
もちろん虫の種類によってはホームケアでは足りず病院に受診する必要もあるので注意しなければいけません。
何に刺されたか?
赤ちゃんが虫さされになったときには、何に刺されたか知る必要があります。
実は刺す生き物は結構多くいるのです。
・蚊
・ブヨ
・ダニ
・ハチ
・毛虫
日常生活で刺す虫は大体このような虫や生き物です。
蚊
蚊に刺されると刺された部分にかゆみが生じます。
赤ちゃんの場合は刺された箇所が全体的に赤く腫れ、その後しこり、水疱ができることもあります。
ブヨ
ブヨは にいます。
ブヨは蚊と違って、刺されてから半日~1日経ってから強いかゆみが起こります。
ブヨは蚊のように刺すのではなく、皮膚を噛み切るように吸血するので刺された箇所から軽い出血が見られます。
ブヨの唾液腺物質の毒素は蚊よりも強い為、ブヨに噛まれたとすぐに気づけた時には、毒素を吸い出すようにします。
ブヨの毒素は口で吸うと危険なため、ポイズンリームバーを使用する必要があります。
ダニ
ダニに噛まれると強いかゆみが起こります。
刺された箇所が0.5~1cm程腫れます。
数か所刺し跡がある、肌が露出していない所が刺されるのがダニの特徴です。
ハチ
ハチに刺されると強い痛みが起こります。
とても痛いので、赤ちゃんや子供の場合は泣くことになります。
ハチに刺された時は、ハチを刺激しないようできるだけ静かにその場を離れる必要があります。
ハチに刺されるとアナフィキラシーショックが起こることがあります。
このアナフィキラシーショックは始めて刺されるよりも、2回目以降に刺される方が起こりやすくなるので注意しなければいけません。
毛虫
毛虫は木の下や木の周辺で遊んでいる時に毒棘や毒針毛が飛び、それが肌に触れることでかぶれかゆみを引き起こします。
また木などに触った時に、残っていた毒針や毒棘に触ってしまうことでも引き起こります。
毛虫といっても毒針毛をもつドクガ類と、毒棘をもつイラガ類に分けられます。
ドクガ類の毛虫は、刺された直後は症状が無く、数時間後にピリピリとしたかゆみがでます。
1~2日後に、赤い斑点と湿疹が出ます。
イラガ類の毛虫は、刺されるとすぐに強い痛みを感じます。
強いかゆみがあり、赤い発疹が出来ます。
こどもによってはアナフィキラシーショックを起こすことがあるので注意が必要です。
また皮膚に毒針が残っている場合もあるため、触らずに、皮膚科を受診しましょう。
応急処置としてテープ類を貼ってはがすことで毒針を取り除くことも出来ます。
ですが毒針が残ることもあるため皮膚科できちんと取り除いてもらう方が安心です。
また、強いかゆみがでるため塗り薬をもらう必要があります。
蚊に刺された時の対処法
赤ちゃんが虫に刺された時には、以下のステップに沿って対処しましょう。
①刺された箇所を水で洗う
②冷やしてかゆみを抑える
③市販のかゆみ止めを使用する
④症状が強い、改善しない場合には医師の診察を受ける
ただし、刺された虫によっては蚊ではないことも考えられます。
赤ちゃんの様子をよく見て、不安に思う時には、医師の診察を速やかに受けましょう。
虫さされ、病院に掛かる7つの目安
虫に刺されたときには、ホームケアで済ませるか、病院に掛かるべきかで悩むことがあるかと思います。
そこで虫に刺された時に病院に掛かった方が良い目安をまとめました。
①かゆみや痛みが強く数日たっても改善されない
②たくさん刺された
③熱をもっている
④水疱ができた
⑤しこりができた
⑥ハチ、毛虫に刺された
⑦掻きむしってうんでいる
赤ちゃんが虫に刺されると大人よりも症状が強く出てしまいます。
また大人のように掻くことを我慢できないこともあります。
そのため市販のかゆみ止めでのホームケアでは足りないことも。
また普段あまり刺されることのないハチや毛虫の場合は、痛みや針などが残ること、アナフィキラシーショックが起こる可能性があるので赤ちゃんの場合には病院に行く方が安心できますよ。
また赤ちゃんの肌は薄いため、掻きむしって膿んでしまうことがあります。
「とびひ」になることがあるので注意しなければいけません。
とびひになると完治するまで時間がかかるので掻きむしってしまう前に対処していきたいですね。
赤ちゃんがなりやすい「とびひ」とは?
「とびひ」とは正しくは「伝染膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」といいます。
擦り傷や湿疹などを掻くことで細菌が感染することで起こります。
火の粉が飛ぶように広がるため「飛び火」というのです。
湿疹、アトピー性皮膚炎、あせも、虫さされ、擦り傷などを掻くことで傷口に黄色ブドウ球菌やA群β溶血性連鎖球菌(溶連菌)が感染して起こります。
黄色ブドウ球菌が感染したものを「水庖性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)」、
溶連菌が感染したもの、溶連菌とブドウ球菌の両方が感染したものを「痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)」と言います。
水庖性膿痂疹は、水ぶくれができ、膿ができ、皮がむけ、ただれたようになります。
夏になりやすいのも特徴です。
痂皮性膿痂疹は膿のはいった水ぶくれが厚いかさぶたになり、赤み、皮膚のただれが起こります。
リンパ腺が腫れたり、熱が出たりします。
どちらの菌も、常在菌として皮膚、鼻、喉に存在しているものです。
とびひになった場合には早めに皮膚科に掛かりましょう。
赤ちゃんのための3つの虫さされ予防法
赤ちゃんは体温が高く汗を良くかくため大人以上に虫に刺されやすいとされています。
また赤ちゃんが虫に刺されると大きく腫れあがるなど症状が強く出てしまうことも。
赤ちゃんにはしっかりと虫よけ対策をする必要があるのです。
虫刺され予防法には以下のものがあります。
①虫よけ剤を使用
②肌の露出を控える
③蚊帳を使う
そして赤ちゃんの虫よけ剤には以下のものがあります。
・スプレー
・シート
・パッチ
・ブレスレット
・吊り下げ
虫よけには、スプレーやシートで体に直接塗布するタイプのもと、パッチやブレスレットなど洋服に貼る・身体に身につけるタイプのもの、ベビーカーなど吊り下げて使用するタイプがあります。
赤ちゃんの月齢やシーンに合わせて使用していきましょう。
時には併用することでより効果が高くなります。
知っておきたい、「ディート(DEET)」という成分
虫よけアイテムの多くに使用されているのがディートという化学成分です。
この化学成分ディートは血を吸う虫に対しての効果が高く、コストが掛からないため、よく使用されています。
このディートという成分は実は注意が必要な成分なのです。
国民生活センターでは「ディートは一般的に毒性が低いとされているが、まれに体への影響がある」としているのです。
動物実験の結果では、「連続的に大量摂取した場合、神経性毒が見られた」という報告もあります。
このことから日本の薬事法では、ディートの配合濃度は12%までとされています。
そして使用上の注意、成分濃度など表示することが義務となりました。
実際に厚生労働省では、
・漫然な使用を避け、蚊、ブヨなどが多い戸外での使用など、必要な場合にのみ使用すること
・生後6ヵ月未満の赤ちゃんのディートの使用はしない
・生後6ヵ月以上2歳未満の赤ちゃんは1日1回
・2歳以上12歳未満のこどもは1日1~3回
・目に入ったり、飲んだり、舐めたり、吸い込んだりすることがないようにし、塗布した手で目をこすらないこと。
万一目に入った場合には、すぐに大量の水またはぬるま湯でよく洗い流すこと。
また具合が悪くなるなどの症状が現われた場合には、直ちに本剤にエタノールとディートが含まれていることを医師に告げ診療を受けること
と、用法、用量に関する注意を上記のように記載するよう定めています。
また、製品・包装・添付文書にディート濃度を明記することも定められています。
ディートは赤ちゃん用の虫よけ剤にも全てではありませんが使用されているため、使用する際には表示を確認する必要があります。
赤ちゃんの虫よけにはディートフリーを選ぶママが増えている?!
なんでも口に入れてしまう赤ちゃんはできるだけディートによる影響を避けるため、生後6ヵ月以降であってもディートを含まない虫よけ剤を選ぶママたちが増えています。
成分表示を見て、ディートを確認してみましょう。
成分表示や有効成分の欄にディートが必ず記載されています。
オーガニック成分、アロマ成分を使用した虫よけ剤にはディート不使用が多いので1つの目安になります。
また近年ではディートの代替成分として、「イカリジン」という成分に注目が集まっています。
イカリジンはディートと同様の効果がありながら、肌への刺激性、匂い、副作用がないとされ、小さな子供でも使用ができる成分です。
また昔からある蚊取り線香、ワンプッシュすると長時間持続する虫よけ剤にもディートが含まれていないものが多いようです。
購入前、使用前にパッケージや添付文書を読んで確認して見ましょう。
赤ちゃんにムヒはいつから使用できる?
虫さされなどで赤ちゃんにムヒを使用したい時に疑問に思うのが、赤ちゃんにムヒはいつから使えるかと言う点です。
大事なのは赤ちゃんの月齢とムヒの種類です。
ムヒを販売している池田模範堂ですが、ムヒにはたくさんの種類があります。
赤ちゃんに使用する時はどのムヒなのかをしっかりと確認してからにしましょう。
「ムヒS 」
ムヒSは、クリームタイプのかゆみ止めです。
生後3カ月~使用することができます。
ステロイドは入っておらず、スーっと感じる清涼感成分を含むため、目や口の周りには使用は避けましょう。
赤ちゃんのあせもに使用する場合は刺激を感じることもあるので少量塗って様子を見るか、ベビー用ムヒの使用を、おむつかぶれに使用する場合にはベビー用ムヒの使用が望ましいとされています。
かゆみ、虫さされ、かぶれ、湿疹、じんましん、あせも、しもやけ、皮膚炎、ただれに効果があります。
「液体ムヒS2α 」
手が汚れずに塗ることができる、液体の塗布栓タイプのかゆみ止めです。
生後6ヵ月から使用することができます。
ステロイドが入っており、かゆみだけでなく、腫れや赤みにも効果があります。
清涼汗成分を含むため、目の周りや口の周りの使用は避けるようにしましょう。
かゆみ、虫さされ、皮膚炎、かぶれ、じんましん、湿疹、しもやけ、あせもに効果があります。
2~3日使用し、改善しているようであれば使用を継続します。
使用期間は、顔は2週間、顔以外の体は4週間までとされています。
「ポケムヒS」
ポケムヒSは生後6ヵ月~使用することができます。
ステロイド剤は含みません。
携帯に便利なポケットサイズ、手が汚れないロールオンタイプの液体ムヒです。
清涼感成分を含むため、顔に使用する時は目や口の周りは避けるようにしましょう。
かゆみ、むしさされ、皮膚炎、かぶれ、じんましん、しっしん、あせもに効果があります。
「ムヒ・ベビーb 」
生後1ヵ月~使用できます。
クリームタイプのかゆみ止めです。
清涼感成分、ステロイドを含まないので敏感な赤ちゃんの肌にも安心して使用できます。
かゆみ、虫さされ、かぶれ、湿疹、じんましん、皮膚炎、しもやけ、ただれ、おむつかぶれに効果があります。
「液体ムヒ・ベビー」
生後3ヵ月~使用できます。
スポンジヘッド付きですばやく塗れる液体タイプのかゆみ止めです。
清涼感成分やアルコール、ステロイドを含まないので優しい使い心地です。
かゆみ、虫さされ、あせも、かぶれ、湿疹、じんまじん、皮膚炎、しもやけ、ただれに効果があります。
「ムヒパッチA」
ムヒパッチAは張るタイプのかゆみ止めです。
貼ることで薬の吸収を高め効果が持続する、かきむしりを防ぎます。
1歳から使用することができます。
虫さされ、かゆみ、しもやけに効果があります。
一日数回、貼付します。
1回の使用は4~5時間を目安とし、長時間の使用は避ける必要があります。
顔、粘膜、かきこわし、ただれ、かぶれ、傷口、水疱のある場所には使用することはできません。
また肌が弱い人は続けて使用しないようにしましょう。
赤ちゃんにムヒを使用する時には、
①ムヒの種類によって使用できる月齢が異なること
②清涼感成分入りは目・口周り、おむつかぶれやあせもには使用しない方がよいこと
を覚えておくようにしましょう。
赤ちゃんのムヒ誤飲時の6つの対処法
赤ちゃんがムヒを誤飲してしまった、手や腕に塗ったムヒを舐めてしまった時の対処法です。
使用したムヒの種類によって多少異なることがあるので、誤飲してしまったムヒはどの種類のムヒであるかを確認しましょう。
「ムヒS」
舐めた、誤飲した場合には、まずは口の中のものを拭きとります。
少し舐めた程度では影響はないのですが、たくさん口にした場合には眠気が現われることがあうようです。
1時間ほど様子をみて呼吸に異常がみられる場合には医師の診察を受ける必要があるとしています。
「液体ムヒS2α」
るくらいであれば特に問題はないとされています。
口の中に異和感がある場合、飲み物を飲むことを推奨しています。
「ポケムヒS」
まず口の中を拭きます。
舐めるくらいでは特に問題ないとされています。
口の中に異和感があるような場合には飲み物を飲む事を推奨しています。
「ムヒ・ベビーb」「液体ムヒ・ベビー」
まず、口に入っているものを拭きとります。
舐めた程度は問題ないとしています。
5gもしくは5ml以上口にしている場合は、薬の使用成分から中枢神経に作用し眠たくなることがあるようです。
1時間様子を見るようにし、異常な眠り方をしている、呼吸が早い、めまいや吐き気などのいつもと違う様子があれば医師の診察を受ける必要があるとしています。
「ムヒパッチA」
飲み込んでしまった時には、のどに詰まっていなかをまず確認します。
のどに詰まっていなければ問題ないとしています。1枚当たりの薬の成分量は少ないため、吸収されても問題ないようです。
パッチ自体はプラスチックフィルムのため、消化管内に粘着する危険性も無く、消化されずに便と一緒に出てくるようです。
赤ちゃんがムヒを誤飲した時には6つのステップに沿って対処していきましょう。
①口の中のものを取りだす
②のどに詰まっていないか確認する
③どれくらいの量を誤飲したのか確認する
④少量の場合
・口の中に異和感がある場合には、何か飲み物を飲む
・1時間程度、様子を見る
⑤様子がおかしい、いつもと違うのであれば医師の診察を受ける
⑥多量の場合
・すぐに医師の診察を受ける
・薬も一緒にもっていく
舐めた、誤飲した、となるととても焦ってしまいますよね。
ですが、何をどの程度口にしたのかを知ることで自宅で様子を見てもいいのか、すぐに病院に掛かった方がいいのかの判断材料となりますよね。
薬本体は赤ちゃんの手の届かない所へ保管すること、万が一に備えて説明書は取っておくのが良いでしょう。
ムヒ以外の赤ちゃんに使用できる3つの市販薬
かゆみやおむつかぶれなどの肌トラブルに使用できる市販薬はムヒ以外にもいくつかあります。
①ポリベビー 佐藤製薬
ポリベビーは、生後 ヵ月~使用できます。
おむつかぶれ、あせも、湿疹、皮膚炎、ただれ、かぶれ、かゆみ、しもやけ、虫さされ、じんましんに効果があります。
ステロイドが入っておらす、カサカサしている・ジュクジュクしている状態の肌でも使用することが出来ます。
②オイラックスソフト 第一三共ヘルスケア
オイラックスソフトはステロイドを含まないクリームタイプの塗り薬です。
かゆみ、かぶれ、湿疹、虫さされ、じんましん、しもやけ、皮膚炎、あせも。ただれに効果があります。
③エンクロンUFクリームEX 資生堂薬品株式会社
乳幼児から使用することのできる非ステロイド系のクリームです。
皮膚炎、湿疹、おむつかぶれ、ただれ、あせも、かぶれ、かゆみに効果があります。
上記の3つは乳幼児期から大人まで使用することができ、非ステロイド系のクリームです。
ドラッグストアで購入することができるので常備しているママ達が多くいるようです。
ステロイドはよくない?
ステロイド入りと聞くと使用をためらうママ達が多くいるようですが、大切なのは使用法です。
ステロイドは治癒効果が高いため、使用量、期間を守って適切に使用することで、治りにくい肌トラブルを治すことができます。
反対にステロイドは使用を誤ると悪化することもあります。
例えば、水ぼうそうや、帯状疱疹などのウイルスによるもの、水虫やたむしなど真菌による皮膚疾患に使用した場合です。
自己判断でのステロイド使用は避け、不安なときは、医師や薬剤師と相談しながら使用することが大切です。
まとめ
赤ちゃんのムヒの使用はムヒの種類によって使用できる月齢が違います。
ムヒの中でも最も早く使用できるのがムヒ・ベビーbという商品です。
赤ちゃんがムヒを誤飲した、舐めた時には、口の中のものを取りだすこと、どの程度口にしたかを確認し、少量であれば様子を見るようにします。
様子がおかしい、多量に口にした場合には病院で診察を受けるようにします。
とはいえあくまでも目安ですので不安な時には病院に掛かるようにしましょう。
ムヒやムヒ以外の市販のかゆみ止めでは、ステロイドや清涼感成分が入っていないものが使用しやすいです。
虫さされたからおむつかぶれまで幅広く使用することができるので、常備しておくといざという時に安心できますよね。
症状が強い、悪化する、改善しない時には必ず皮膚科に掛かるようにしましょう。