妊婦の大多数が経験するという「胸やけ」。
人によって症状が重い軽いはあるものの、妊娠期間中は常に胸やけなどの胃の症状に悩まされることになります。
「えー!安定期になったらなくなると思ったのに!」
と、がっかりした方もいるでしょう。
実は安定期でも胸やけはします。
妊娠中は身体の変化が大きいため、胸焼けしやすくなっているのです。
でも不安にならなくても大丈夫です。ちゃんと対処法があるので安心してくださいね。
この記事では、妊娠期別でみる胸やけの原因とオススメの対処法4つをご紹介いたします。
ポイントは2つです。
- 妊娠中の胸やけの原因(大まかな原因・初期・中期・後期)
- 胸やけの対処方法4つ
最後までお読みいただくと、妊娠時の胸やけの対処がすぐにできるはずです。
ぜひ、参考にしてくださいね。
目次
妊娠中の胸やけの原因とは?
妊娠中の胸焼けは、夜も眠れないくらい辛いものがありますよね。
すぐにお腹いっぱいになったり、ゲップが頻繁に出たりする人もいます。
では、なぜ妊娠中は胸焼けがひどくなるのでしょうか。
大まかな原因は…
胃がむかむかしたり、食道が熱くなったりと…不快な症状が続く胸やけですが、
妊娠中は『食道の逆流を阻むバリア』の役目をしてくれる女性ホルモンに影響を与えるため、胸焼けが起こってしまうと言われています。
また、妊娠後期になると胎児が大きくなり、胃を圧迫してしまうために発生する頻度が増します。
このように妊娠時期によっても、考えられる原因が異なってきます。
では次に、妊娠時期別に原因を考えてみましょう。
妊娠初期の胸やけ
胸やけの原因はつわりの一種と考える人もいますが、はっきりとそうだとは判明していません。
吐き気のつわりと同時に胸やけがやってくると、こんなことがずっと続くのか…と気分が落ち込んでしまうこともありますよね。
でも安心してください。
つわりはいずれ終わりますし、胸やけもしっかり対処すればかなり楽になります。
妊娠中期の胸やけ
安定期に入ると、比較的胸やけなどの症状も発生頻度が低くなる時期です。
そんな体調の良さが嬉しくて、つい食べ過ぎてしまうと、再び胸やけに悩まされることがあります。
私はこの期間にバイキングに行き、まんまと食べ過ぎました。
体重は増えてしまうし、胃も調子悪くなるしで散々でした……。
こんな苦しい思いは皆さまにしてほしくないので、くれぐれも食べ過ぎには注意してくださいね。
妊娠後期の胸やけ
先ほど原因のところでも書きましたが、胎児が成長して胃を圧迫するために起こります。
「私たちの赤ちゃん、こんなに大きくなったんだなあ。」
と、今胸やけに悩まされていることを嬉しく思うぐらい、我が子の成長を感じながらドンと構えていましょう。
気持ちに余裕があると、幾分胸やけも楽になるはずです。
この後期は、食事を摂ってもすぐにお腹いっぱいになってしまいます。
そんな時は一日数回(5~6回)に分けて食べると、少量でも栄養摂取ができるのでおすすめですよ。
関連記事⇒妊娠後期の逆流性食道炎7つの対処法ー薬や食事、寝方はどうしたらいい?
妊娠中のつらい胸やけ、4つの対処法
最後に、妊娠中の胸やけを軽減するための対処法を4つ紹介します。
ぜひ試してみてくださいね。
1.消化の良い食材を選ぶ
体調管理に大事なのは何よりも食事です。
消化の良い食べ物として代表的なものは、うどん、おかゆ、ヨーグルトなど。
他にも、果物ならバナナやリンゴ。野菜なら温野菜や茹で野菜(ほうれん草やキャベツ、カボチャ、サツマイモなど)。
豆類はお豆腐や納豆。
肉類はささみ、魚類はタラなどの白身魚など…。
なるべく胃に負担がかかりにくい食材を選んで食べることで、胸やけの症状を緩和させることができます。
積極的にいつものメニューに取り入れるようにしましょう。
2.調理方法を変えてみる
胸焼けが酷くてなかなか食べられない場合は、スープにするのがオススメです。
野菜を煮込んだスープは旨味が凝縮されていて、栄養満点のうえに食べやすいという、胸やけ中にはもってこいの料理です。
食欲がないひどいつわりの時でも、スープなら喉を通りやすいはずです。
食べられないことが続いて赤ちゃんの成長が気になっているという方も、野菜で栄養も摂れていれば安心できるはずです。
そのほかには、鍋料理や煮物など、じっくりと煮込む料理が適しています。
するするっと喉や胃に入ってくれるような調理方法を選びましょう。
3.就寝2時間前からなにも食べないようにする
妊娠中はつわりやお腹の張りなどの体調不良で身体を横して過ごす人もいます。
胃に食べ物が残ったまま身体を横にすると、胸やけの原因になります。
人は食べたものを消化するのに2時間はかかると言われています。
理想は19時までに夕食を済ませて22時前に就寝ですが、そうはいかない人も多いでしょう。
必ず守れというものではありませんが、極力食後2時間以降に就寝するように心がけましょう。
4.適度な運動をする
妊婦にオススメの運動はとにかくウォーキングです。
むくみの改善や妊娠中毒症などのリスクからも守ってくれます。
特に食後に30分~1時間程度歩くと、血流もよくしてくれ、胃酸を正常な位置に流し込んでくれます。
歩く時間はその日の体調を見て、加減するようにしてくださいね。
関連記事⇒妊娠初期のウォーキングは大丈夫?歩く距離や時間の目安と4つの注意点
まとめ ~胸やけと上手に付き合えば怖くない!~
妊婦は胸やけをするものだと、ドンと構えていることが大事です。
「いつ気持ち悪くなるんだろう」「また胸やけしたら嫌だな」
そんな風に緊張していたり怯えていたりすると身体にストレスがかかってしまいます。
妊婦にストレスは厳禁!
赤ちゃんもママがそんな緊張した状態だと、心配で休めませんよ。
妊娠という初めてのこと、慣れないことで不安だとは思いますが、リラックスした気持ちを維持できるように心がけてください。
胸やけの症状が現れたら、上記でご紹介した対処策を試してみてくださいね。