無認可の保育園がひどいは本当?費用や2019年10月から無償化になるのか

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子どもを保育園に預けて働きたいけれど、認可保育園の定員がいっぱいで預け先が見つからない!という危機に陥っている方、待機児童が問題となっている現代において、とても多いのではないでしょうか。

認可保育園に預けられないけれど、仕事が決まっているという場合には、「無認可の保育園」という選択肢が頭に浮かんできますが、この「無認可」という言葉がすごく気になる。

そんな親御さんの気持ちもごもっともです。

無認可保育園による園児の事故死など、ニュースで取り上げられるたびに胸が痛みますし、我が子もこんなことになったらとドキドキします。

でも無認可保育園を理解してどう選択すればいいかを覚えておけば、お子さんに合った保育園を見つけることはできます。

・無認可保育園ってどんな保育園?
・保育園は無認可と認可、どちらの料金が安い?値段の違いがあるの?
・どうして無認可の保育園を利用する人も多いの?
・無認可保育園は安全?
・無認可保育園を選ぶ際にぜひしたいこと!
・2019年10月から無認可保育園も保育料が無償化になるの?

この記事では無認可保育園がどんな保育園なのかを中心にお伝えしていきます。

また、入園を検討する際にはどんなことに気をつければいいのかということについても一緒に考えていきましょう。

しっかりリサーチを重ねて保育園を選べば、安心して大事なお子さんを預けられる保育園を見つけることが出来ますよ!

それでは1つずつみていきましょう。

目次

無認可保育園ってどんな保育園?

保育園は大きく分けると二つに分けることが出来ます。

1.認可保育園
2.無認可保育園

1.認可保育園

認可保育園とは、国の児童福祉法に基づく基準を満たしているという認可を受けている保育園のことを言います。

保育士の人数、施設の広さ、設備など厳しい基準をクリアしているという証で、国から認可されているということもあって、国から補助金をもらうことができるんです。

2.無認可保育園

無認可保育園とは、国の児童福祉法に基づく基準をみたしていない、国から認可されていない保育園のことを言います。

ベビーシッターや会社の事業所内保育園なども対象になります。

設備が整っていなかったり、広さが十分でない、保育士の人数が足りていないなどが理由で、認可保育園として認められない場合が多いです。

国から認められていないので、国からの補助金をもらうことができません。

無認可保育園は「保活の点数」は関係あるの?

定員がすぐにいっぱいになってしまう認可保育園の場合は、子どもを入園させるかどうかの選考の際に、家庭状況をポイント化した「保活の点数」を利用して選考します。

両親の就労状況や、同居する家族の有無、就労による無認可保育園の利用など細かい点で加点がついたり、減点されたりします。

この保活の点数が多かった人から優先的に保育園への入園が決まっていくわけですが、無認可保育園の場合はこの「保活の点数」を稼がなければ入園できないということはありません。

逆に無認可保育園に通っていることで、認可保育園へ入園するための保活の点数の加点になります。

これは無認可保育園へ通わせなければならないほど、養育の場に困っていると判断を受けるためです。

だから、認可保育園へ通わせることが出来なかったので、無認可保育園に通わせているという人の場合は、認可保育園に空きが出来たら入りやすくなる可能性が高くなりますね。

保育園は無認可と認可どちらの料金が安い?値段の違いがあるの?

保育園は無認可と認可では全く保育料金が違ってきます。

ただ、認可保育園も無認可保育園も0歳~2歳は料金が高く、3歳以上になると料金が少し安くなるという点は同じです。

認可保育園

認可保育園は国からの補助があるので、所得に応じた利用料金を、市町村に支払うことになっています。

大体月額1万5千円~5万円程度が相場となります。

赤ちゃんの時にはちょっと金額が高くなりますが、3歳を超えると安くなりますし、市町村によっては4歳になると更に料金が安くなるところもありますよ!

無認可保育園

無認可保育園に関しては、市町村から補助がある保育園もありますが、基本的に国からの補助がないのでどうしても認可保育園に比べると保育料が高額になりがちです。

相場としては5万円~10万円になります。

私自身も一人目を出産して産後6ヶ月から二人目の妊娠途中まで会社の事業所内保育園を利用していましたが、当時はあまり市町村や会社からの補助が少なく、毎月パート代の半分が保育料として出て行ったので、結構な支出でしたね。

無認可保育園に関しては、教育に力を入れていて色んなサービスを提供している保育園の場合は、10万円を超えることもあるので、料金が気になる場合は保育園に直接話を聞いてみましょう。

また、入園金として2万円~3万円必要となる所も多いです。

あらかじめいくら必要なのかは事前にしっかり聞いておく必要がありますね。

どうして無認可の保育園を利用する人も多いの?

無認可の保育園を利用するのにはもちろん理由があります。

認可保育園の定員がいっぱい

認可保育園の方が保育料の値段が安いため、認可保育園を利用したいという人が多いです。

無認可保育園を利用する人の中には、認可保育園の空きが出来るまで利用するという人も少なくありません。

待機児童が問題となっていますが、実際には地域差があり私の住む市では待機児童は0人となっています。

でも同じ県内でも車で30分の市は待機児童が500人以上いて、全国的にも待機児童が非常に多い市となっていますよ。

無認可保育園に子どもを預けて働きに行く人もいますし、私の友人は保育料が高くつくので、初めから公立の幼稚園への入園まで待つしかないと言っています。

無認可保育園の魅力

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保育園が無認可だと、料金が高いしあまりメリットが無いように思われがちですが、実は料金が高い分、メリットもあります。

1.24時間保育の利用が出来る
2.病児保育がある
3.働いていなくても預けたい
4.申請書類の記入が簡単
5.保育園によって魅力的な特色がある
6.行事など保護者の負担が少ない

1.24時間保育の利用が出来る

認可外保育園の中には、夜間保育を実施しているところも多くあります。

サービス業をしている親御さんや、夜勤があるシフト制の仕事をしている親御さんにとってはとても心強いですよね。

認可外保育園を利用している方の中には、日中は認可保育園を利用して夜勤がある時には認可外保育園を利用するという人もいたりします。

子育てサークルで仲良くなったママ友さんが二人目を妊娠して出産する際に、認定保育園に通わせたいと申し込んだところ、定員がいっぱいと言われ仕方なく無認可保育園に通わせることにしました。

でも無認可保育園でも、ご主人が7時に出勤して19時に帰宅するのに合わせて受け入れてもらえるので、結果的に良かったと言っていました。認可保育園では時間に柔軟に対応してもらえるところはあまりありません。

2.病児保育がある

認可外保育園の中には、病児保育を行っているところも多いです。

認可保育園の場合は病児保育の受け入れをしていませんが、病児保育を受け入れてもらえれば、どうしても仕事を休めない時でも、安心してお子さんを預かってもらえるので、仕事に取り組むことが出来ますよね。

3.働いていなくても預けたい

認可保育園は、両親が働いていなければ預けることができませんが、無認可保育園は両親が働いていなくても子どもを預けることが出来るところが多いです。

今働いていないので家庭で保育しているけれど、子どもを保育園で色々経験させたいというお母さんにはぴったりですね。

4.申請書類の記入が簡単

認可保育園に比べると、無認可保育園は働いている証明をしなくてもいいので、申請書類の提出が楽です。

無認可保育園がややこしい縛りが無いというのが大きいですね。

5.保育園によっては魅力的な特色がある

無認可保育園は園によって学習に力を入れていたり、身体を動かす、子どもの成長を伸ばすための魅力的なカリキュラムを組んでいる園が沢山あります。

もちろん認可保育園でも魅力的な特色を持った園はありますが、縛りがない、お金がかかるけれど、その分無認可保育園だからこそ出来るカリキュラムを取り入れているところは探してみると沢山あります。

またそれを期待して通わせる親御さんも多いです。

6.行事など保護者の負担が少ない

無認可保育園の行事は保護者が参加して率先して何かしなければならないということがほとんどありません。

知り合いの無認可保育園を利用しているお子さんのお母さんが、幼稚園の行事への参加の話をするとすごく驚いていました。

保護者の負担が少ないので、仕事が忙しくてなかなかそういった保育園の集まりに参加できないという方にもぴったりです。

デメリットもある?

もちろん無認可保育園を利用することがデメリットになることもあります。

1.保育料が高い
2.園庭が無い、もしくは狭い
3.園によって人員や保育内容に差がある

1.保育料が高い

なんといっても無認可保育園は保育料が高いということが家計の負担になります。

でも預けなければ働けないので、認可保育園に入園できるまでのつなぎとして利用される人も多いです。

2.園庭が無い、もしくは狭い

ビルの1画で保育を行う無認可保育園などは園庭などありません。

身体を動かすための工夫はされていても、なかなか外で伸び伸び遊ばせるということができない保育園も多くあります。

3.園によって人員や保育内容に差がある

保育園によっては人員も十分確保されていて、子どもたちが活き活き楽しそうに遊ぶことが出来るよう指導できる先生が配置されているところもありますが、保育経験が浅くあまり園児と遊ぶのが得意ではない先生がいる場合もあります。

また、保育内容も魅力的な内容で充実しているところもあれば、毎日同じようなことが淡々と行われているという保育園もあるので、事前にリサーチをしておいた方がいいですね。

無認可保育園は安全?

無認可保育園は認可されていないと聞くと、子どもを預けるには適していないのかもしれないと不安になってしまいますよね。

でも、無認可保育園でも無認可保育施設が満たさなければならない基準というのがあり、それを満たしていなければなりません。

実際、立地的に園庭が狭いなどといった理由で認定されないというケースも非常に多く、保育士さん自体の質が悪いという保育園ばかりでは決してありません。

ご両親が安心して働けるように、24時間受け入れが可能というのを一番に考えて、敢えて認可を受けないという保育園もありますしね。

だから、一概に無認可保育園は安全ではないなんてことはありませんよ。

無認可保育園は事故が多い?

無認可保育園は事故が多いというイメージが強いですが、統計的にみると本当です。

密閉したビルの一室で、無資格の保育者が小さな子どもを虐待していたとか、事故が起こってしまったということも残念ながら起こっているのも事実です。

平成26年の保育園での負傷事故は、認可保育園で150件、無認可保育園で10件起こりました。一方で死亡事故は認可保育園で5件なのに対して、無認可保育園では12件起こってしまっています。

無認可保育園だけでなく認可保育園でも事故は起こりますが、死亡事故はあってはならない事故です。

その死亡事故が12件も起こっているという点で、無認可保育園は安全性に問題がある、危険だという判断にいたる親御さんが多いというのも事実です。

参考資料:厚生労働省「保育施設における事故報告集計」

無認可保育園を選ぶ際にぜひしたいこと!

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無認可保育園の利用を検討している場合は、事前に無認可保育園についてしっかり調査して決める必要があります。

厚生労働省でも、「よい保育施設の選び方十か条」が作成されています。

1.情報収集
2.事前見学
3.見た目に惑わされない
4.部屋の中まで入って見よう
5.子供たちの様子を見よう
6.保育者の様子を見よう
7.施設の様子を見よう
8.保育の方針を聞こう
9.預けてからもアンテナを張り、不満や疑問はしっかり聞く

1.情報収集

事前に市町村の保育担当課へ行って、無認可保育園の情報を聞くようにしましょう。

もちろん実際にお子さんを通わせているお母さんの話を聞くのも効果的ですよ。

2.事前見学

無認可保育園を選ぶ際には、必ず事前にどんな保育園なのか自分の目で確認するようにしましょう。

聞く話と実際は全く違いますし、雰囲気や働く人、子どもたちを見てこそ迷いなく判断をすることが出来ますよ!

3.見た目に惑わされない

外観の綺麗さや保育料が少しでも安い所がいいと思って選んでも、結局のところ中身が分からないまま利用してしまっては、「こんなはずではなかった」となりかねません。

4.部屋の中まで入って見よう

よく保育園の先生と話をして部屋はよく見なかったという人もいるかと思いますが、部屋の中を良くみて、清潔感があるか、狭くないかといったところもまで見てみましょう。

5.子どもたちの様子を見よう

子どもたちがどんな様子で活動しているのかチェックしてみましょう。

楽しそうに活き活き活動していると、安心して保育園を選べますよね!

6.保育者の様子を見てみよう

預ける側としても子どものことを考えると、かなり重視したいポイントですね。

保育者は笑顔で適切に子どもたちに接しているか目で確かめ、ベテランの保育者がいるか、保育者の人数が十分か、保育者が保育士の資格をもっているかも園長先生に確認をするようにしましょう。

7.保育園の様子を見てみよう

実際に保育園へ行ってみたら、部屋が狭かったとか、子どもが窮屈そうだったということも考えられます。

保育園によっては園庭がないというところもありますが、近所の公園へ毎日出かけているというところもありますし、一概に運動をすることができないと心配することはありません。

運動場が無いけれどどうやって外遊びをしているのかといったことも、積極的に聞いてみましょう。

また、災害の時にはどう避難するのか、避難口や避難階段の有無も確認しておくと、しっかりした保育園かどうか判断する基準になりますね。

8.保育園の方針を聞こう

実際に園長先生と話をして、保育園の方針に惹かれて入園を決めたという話も良く聞きます。

園長先生の話をしっかり聞いて、子どもを保育することに対しての考え方を知りましょう。

また、参観日の有無や連絡の方法なども確認しておくといいですね。

9.預けてからもアンテナを張り、不満や疑問はしっかり聞く!

子どもを預けたら終わりではなく、子どもを預けてからも子どもの変化や様子を気にかけましょう。

不満や疑問が生じた場合には、保育園へ確認し、誠実に迅速に対応してもらえたかもポイントになります。

参考資料:厚生労働省作成 「よい保育施設の選び方十カ条」

2019年10月から無認可保育園も保育料が無償化になるの?

幼稚園や保育園に通うお子さんをお持ちの親御さんなら、ご存知の方も多いかもしれませんが、2019年10月から保育園や幼稚園、こども園の保育料無償化が内閣で決定しました。

幼稚園・認可保育園・認定こども園

2019年10月より幼稚園・認可保育園・認定こども園の3歳児~5歳児の保育料が無償化されることが内閣で決定され、我が家も3人目の娘が2019年度より公立幼稚園へ入園する予定なのでその恩恵を受けることになります。

幼稚園・認可保育園・認定こども園の0歳児~2歳児の保育料に関しては、非課税世帯は無償化となるんです。

幼稚園の中には、無償化の上限額が設けられている幼稚園もあります。

無認可保育園

認可保育園は無償化なのに、無認可保育園は無償化にならないの?!と焦ってしまいますが、無認可保育園の場合は無償化の上限額が設けられています。

というのも、無認可保育園は保育園によって料金が決められているので、料金にばらつきがあります。

だから、認可保育園との公平性を保つためにも、全国の認可保育園の平均月額料である3万7千円を上限に、3歳児~5歳児は支援を受けることができるんです。

0歳児~2歳児に関しては、4万2千円の支援を受けることができます。

これだけでも、今まで全額負担だったことを考えるとかなり大きな負担減ですよね!

参考資料: 内閣府ホームページ「幼児教育の無償化について」

まとめ

無認可保育園に子どもを預けなければならないとなると、どうしても身構えてしまいますよね。

料金も高いですし、国の基準を満たしている証である認定を受けていないとなると、不安に感じるのは当然です。

でも、保育園によっては園庭や園内が狭くても、子どもの成長のために工夫を凝らしたカリキュラムを考え実践しているところはたくさんあります。

また、24時間受け入れてもらえたり、病気の時にも預かってもらえたりするメリットを考えると無認可保育園もとても便利だったりしますね。

ただ、無認可保育園を選ぶ際には、他の幼稚園や保育園を選ぶ時にもそうですが、事前にしっかりどんな保育園なのかを見学してから、入園させるかどうかを決定するようにしましょう。

自分の目でよく見て、お子さんを預けても大丈夫だと判断してから、入園を決めるようにしましょうね!

無認可保育園の中には、スポーツクラブが運営していたり、幼児教育を行っている会社が運営したりしているところもあります。

認可保育園に入園出来るまでのつなぎであっても、お子さんにぴったりの場所が見つかるといいですね!