赤ちゃんの口の中には虫歯菌がいないことご存知でしたか?
最近では虫歯の原因の多くが親からもらう虫歯菌によるものだという認識が浸透してきました。
とはいえ、なんとなく知っている、聞いたことがある程度のママも多いはず。
そこで今回は赤ちゃんの虫歯について5つのポイントをお伝えします。
・虫歯の原因と虫歯菌
・赤ちゃんに虫歯はうつる?感染経路は?
・いつからいつまで虫歯菌に注意する?
・赤ちゃんの虫歯予防9選
・赤ちゃんが虫歯になったら治療法は?
赤ちゃんを虫歯から守るためには、ママだけでなく、家族の協力も大切です。
何をすると虫歯菌がうつってしまうのか、どうすれば予防できるのかを知ることで赤ちゃんのキレイな歯を守ってあげたいですね。
目次
赤ちゃんの虫歯3つの原因
赤ちゃんの虫歯にはいくつかの原因があります。
①虫歯菌の感染
②糖分の摂り過ぎ
③磨き残し
虫歯菌に感染し、甘いものを食べたり、食事後の歯磨きで磨き残しがあったりすると、虫歯菌が酸を作り出し、歯を溶かしてしまうのです。
これが虫歯なのです。
虫歯菌とは
虫歯菌とは虫歯を作り出す菌の総称です。
ミュータンス菌やラクトバチラス菌などがあります。
これらの虫歯菌が口内に入り定着することで虫歯が起こりやすくなります。
ミュータンス菌は虫歯となる酸を作り出します。
ラクトバチラス菌はラクトバシラス、ラクトバチルスともいいます。
この菌は、ミュータンス菌が作り出した虫歯に住みつき、虫歯を進行させます。
虫歯のない健康な歯には住みつくことはできません。
虫歯菌が虫歯を作り出すまで
虫歯菌が口の中に感染し、虫歯となるまでに、虫歯菌は口の中で何をしているのでしょうか?虫歯になるまでの流れを見てみましょう。
①虫歯菌が口内に感染する
②プラーク(歯垢)に付着する
③プラークに付着した虫歯菌は増殖する
④虫歯菌は食べカスの糖分から乳酸を作り出す
⑤作りだした乳酸で歯のエナメル質を溶かし虫歯となる
⑥虫歯に更に虫歯菌が住み着き、虫歯を進行させる
上記が、虫歯菌が虫歯を作り出すまでの流れです。
乳歯は永久歯よりもエナメル質が弱いため、酸に弱く虫歯になりやすいのです。
したがって大人よりも虫歯の進行が早いのです。
赤ちゃんや幼児の虫歯は大人以上に注意が必要なのです。
赤ちゃんに虫歯はうつる?虫歯菌の感染経路と加熱殺菌の効果
虫歯の元となる虫歯菌ですが、実は赤ちゃんの口の中には虫歯菌は存在しません。
虫歯菌の多くは周りにいる大人から、特にママやパパからもらい感染していくのです。
虫歯菌は「唾液」からうつります。
例えば、箸などの食器の共有、移し食べ、食べ物をフーフーする、キスをするなどが挙げられます。
上記の4つに共通することは「唾液」です。
虫歯菌は唾液の中に含まれており、虫歯菌をもつ大人の唾液が赤ちゃんの口の中に入ることで虫歯菌に感染してしまうのです。
赤ちゃんの口の中には虫歯菌はいません。
ですが、大人や兄弟などの唾液が赤ちゃんの口の中にはいることで虫歯菌がうつってしまうのです。
赤ちゃんを虫歯菌の感染から守るために大切なのは「唾液」から守ることに掛かっています。
加熱殺菌で虫歯死滅する?
虫歯菌はどのようにするには除菌、死滅させることができるのでしょうか?
お箸やスプーンなどキレイに洗えば大丈夫なのかな?と疑問に思うママも多いはずですよね。
基本的に虫歯菌は100℃の熱湯で20分煮沸すると死ぬといわれています。
ですが毎回煮沸消毒をするのはすごく大変です。
食器類は通常通り、洗剤を使用してしっかり洗い乾燥させれば、ほとんどの虫歯菌は流されるため問題ないようです。
いつからいつまで虫歯菌はうつる?
とはいえ虫歯菌の感染をずっと注意していくのはともても大変なことです。
いつからいつまで虫歯菌に注意するのが良いのでしょうか。
虫歯菌の感染に注意するのは、乳歯が生え始めたころから、歯が生えそろう3歳までと言われています。
これには「感染の窓」と呼ばれる時期が関係しているためです。
感染の窓
虫歯菌を持たない赤ちゃんですが、歯が生え始めると虫歯菌がより付着しやすくなります。
この虫歯菌がより付着しやすくなる1歳7カ月~2歳7カ月の時期を「感染の窓」といいます。
この時期はいつも以上に虫歯菌が感染しやすいので注意しなくてはいけません。
菌の住みかにどんな菌を住まわせるかが大事
「感染の窓」と呼ばれる1歳7カ月~2歳7カ月ごろはより感染しやすい時期だと伝えました。
とはいえ虫歯菌は歯があれば定着できるので、歯が生え始める6ヵ月頃前後からは注意が必要です。
実は口に中に菌が住み着くには限りがあるのです。
そして一度住みついた菌は変えることができません。
口の中に住める菌の数には限りがあり、虫歯を作り出さない善玉菌などが定着することで虫歯になりにくい状態にできるのです。
ところが歯が生え始めた頃から感染の窓が終わる3歳前までの時期、歯が次々と生える際に、菌が住める場所も増えていきます。
この時期に虫歯菌が感染すると口の中は虫歯菌が優勢の状態になり一生涯虫歯になりやすい状態になってしまうのです。
反対にこの3歳前までの時期に虫歯菌に感染させない、あるいは虫歯菌が少ない状態を維持できれば、菌の住みかは善玉菌が定着し、一生涯虫歯のなりにくい状態になります。
この菌の住みかは一度決まってしまうと変えることはできません。
口の中の環境を決める3歳までが頑張りどころなのです。
赤ちゃんの虫歯予防9選
赤ちゃんは虫歯にならないようにするためには、虫歯菌の感染から守ることが大切です。
他にはどのようにするのが良いのでしょうか?
①箸などの食器の共有をしない
②大人が口を付けた食べ物はあげない
③食べ物のフーフーはしない
④口にキスはしない
⑤食べた後は毎食後、歯磨きをする
⑥フッ素を活用する
⑦歯医者さんを定期的に受診する
⑧プロデンティスやキシリトールを食べる
⑨おやつの食べ方に注意する
虫歯予防のためには上記の9つに注意しましょう。
箸などの食器の共有をしない
食事の時に箸やスプーン、コップなどの食器を赤ちゃんと家族が共有すると唾液を介して赤ちゃんに虫歯菌がうつります。
家族が使用した箸で赤ちゃんに取り分けるということなどはしないようにしましょう。
大人が口を付けた食べ物はあげない
昔は大人が噛み砕いた食べ物を赤ちゃんに上げたりしていましたが、虫歯菌の点からは決してしないようにしましょう。
また大人が使用した箸が触れた食べ物などをあげるのは、やめておきましょう。
大人が使用した物には虫歯菌を含む唾液が付いています。
大人でなくても兄弟や姉妹の唾液にも注意が必要です。
食べ物のフーフーはしない
赤ちゃんに食べ物を与える時に、熱いと冷まそうとフーフーすることは良くあるかと思います。
ですが実はフーフーにも唾液は含まれているのです。
フーフーすると唾液が飛び、食べ物に付いてしまいます。
できればフーフーはやめて扇ぐようにして冷ましてあげましょう。
口にキスはしない
赤ちゃんとのスキンシップは大切ですが、口にキスをすると虫歯菌をうつしてしまう可能性が十分にあります。
虫歯菌をうつさないためにもキスは口ではなくほっぺにしてあげましょう。
とはいえ赤ちゃんが手足を自分で動かせるようになると、キスで唾液が付いたほっぺを自分で触り口に入れてしまうことがあります。
ほっぺにキスしたあとは拭いてあげると尚良いでしょう。
食べた後は毎食後、歯磨きをする
食べたあとは食後30分を目安に歯磨きをしましょう。
歯磨きをすることで歯垢を落とし虫歯菌を定着させない、酸を作り出させない状態に保てます。
中性である口の中は食事によって酸性になります。
そして唾液の力によって中性にまた戻ります。
口の中が酸性の時は歯が柔らかく傷つきやすい状態です。
この時に歯磨きをすると歯を傷つけることもあります。
口の中が中性にもどる食後30分ごろに歯磨きをするのがオススメです。
歯磨きは小さい頃から行うことで習慣となります。
食べた後は歯を磨くという習慣を子どもが小さい内から行い、歯磨き習慣をつくってあげましょう。
フッ素を活用する
フッ素の活用をすることで虫歯のリスクを減らすことができます。
フッ素には具体的には以下のような効果があります。
①虫歯菌の働きを抑制し、酸をつくりにくくする
②歯の再石灰化を促す
この2つの効果で、虫歯になりにくい歯にしてくれるのです。
特に0歳~2歳までの内はフッ素スプレーと歯磨きを併用することは虫歯予防に効果的です。
成長につれて家庭でのフッ素は以下のように使用していくのがオススメです。
0~2歳 フッ素スプレー
2~3歳 フッ素入りの歯磨きジェル
3~4歳 フッ素入りの歯磨き粉もしくはジェル
4歳~ フッ素入りの歯磨き粉
家庭用のフッ素は低濃度フッ素です。
毎日使用することが望ましいでしょう。
近年ではほとんどの歯磨き粉にフッ素が配合されています。
成分表示には「フッ化ナトリウム」または「モノフルオロリン酸ナトリウム」と記載されています。
フッ素配合かどうか悩んだときには上記2つの成分のどちらかが配合されているか確認してみてくださいね。
さらに歯医者さんでフッ素塗布を定期的に、約3~6ヵ月のペースで行うことをオススメします。
歯医者さんでのフッ素塗布は高濃度フッ素のため、効果や持続時間が長いのが特徴です。
歯医者さんの多くが1000円前後で行っています。
子どもの年齢によっては無料のところもあります。
電話などで歯医者さんに確認してみましょう。
歯医者さんを定期的に受診する
歯医者さんは定期的に受診しましょう。
これは高濃度フッ素塗布を定期的に行うためだけではありません。
日本では虫歯が出来たら歯医者さんを受診するというスタンスです。
ですが虫歯の少ない欧米では虫歯の有無には関係なく、歯医者を定期的に受診します。
その目的は健康な歯の維持です。
定期的に受診することで、自分では取り除けない歯垢を除去してもらう、歯磨きへの指導をしてもらえる、虫歯を早期発見できるメリットがあるのです。
定期的に受診することで虫歯へのリスクをより減らすことができるのです。
プロデンティスやキシリトールを食べる
プロデンティスやキシリトールを食べることで虫歯の予防ができます。
キシリトールは聞いたことがある方も多いかと思いますが、白樺の木からとれる天然の甘味料です。
酸が作られず、歯垢がはがれやすくなる効果があります。
キシリトール入りのガムは市販されています。
ですが市販されているキシリトールは成分が50%以下の物、キシリトール以外に甘味料が含まれているため、酸を作られてしまうなど効果はあまり期待できません。
オススメなのは歯医者さん専用のキシリトール100%のガムやタブレットです。
食後の摂取を継続することで虫歯菌の活動を抑制する効果があります。
とはいえ虫歯菌を減少させる効果や、継続することで効果を得られるため、補助的な物と思って下さいね。
プロデンティスはあまり聞き慣れない人も多いかと思いますが、簡単にいうとサプリメントです。
ラクトバチルス・ロイテリ菌という乳酸菌が配合されています。
このロイテリ菌は虫歯菌を減少する効果があるのです。
広島大学の研究ではロイテリ菌を14日間摂取したところ虫歯菌の80%が減少したという結果が出ています。
寝る前に1錠なめることで虫歯菌の減少、歯周病菌の減少、アトピーの改善、ピロリ菌の減少、便秘・下痢の改善などにも効果があります。
タブレットタイプやベビーや高齢者向けに一日5滴使用する液体タイプもあります。
毎日に歯磨きにプラスしてキシリトールやプロデンティスを歯科で購入しサポートとして使用するのがオススメです。
おやつの食べ方に注意する
赤ちゃんだけでなく大人にも同じことが言えますが、おやつの食べ方には注意が必要です。
私達の口の中にある唾液には口の中の環境を整える効果があります。
通常、口の中はつねに中性に保たれています。
しかしご飯やおやつを食べることで口の中は一気に酸性になります。
虫歯菌が食べ物の糖分を餌にして酸を作り出すからです。
ですが弱アルカリ性の唾液が分泌されることで口の中は中和され中性になるのです。
唾液によって中和され中性になるのには30分~1時間掛かります。
ですがダラダラとおやつを食べていると口の中は中和されず、長時間酸性のままになります。
酸性の状態が長く続くと歯は柔らかい状態が続き、傷つきやすい上に、酸によって歯が溶け虫歯になってしまうのです。
おやつを食べる時には時間を決めてたべ、ダラダラと食べ続ける事のないように注意しましょう。
赤ちゃんにとってのおやつ
大人にとってのおやつは、息抜きや楽しみという部が大きいものですが、赤ちゃんや幼児にとってのおやつは大人とは少し意味合いが異なります。
赤ちゃんや幼児にとってのおやつは大切な栄養補給なのです。
赤ちゃんや幼児の消化器官はまだまだ発達途中です。
したがって一度の食事でたくさんの量を食べることができません。
食事で食べきれない不足分を補うための食事がおやつなのです。
大人のおやつはチョコやクッキーなどの甘いものがあげられます。
ですが赤ちゃんや幼児のおやつは甘いものではなく、軽食のほうが向いているのです。
また欲しがる分だけあげてしまうと、ご飯に影響が出てしまいます。
時間や量を大人が子供に合わせて調節してあげる必要があるのです。
赤ちゃんや幼児のおやつは、
①大切な栄養補給の一部
②お菓子ではなく、軽食を
③時間は量に注意して与える
上記の3点がポイントになります。
虫歯になりにくいおやつとなりやすいおやつ
赤ちゃんのおやつは大人とは違う食事の一部ですが、どんなおやつがいいのでしょうか?
虫歯になりやすいおやつ、なりにくいおやつはどんなものがあるのでしょうか?
虫歯になりやすいおやつは次のようなおやつです。
①糖分が多い
②歯にくっつきやすい
例えば、チョコレートやクッキー、ケーキなど。
大人からすると当たり前に食べているようなおやつです。
また飴やキャラメルなども長時間口の中に入れていることになるため、虫歯になりやすいおやつです。
反対に虫歯になりにくいおやつは
①糖分が少ない
②歯にくっつきにくい
上記のようなおやつで虫歯になりやすいおやつとは全く正反対なのです。
おやつのほとんどにお砂糖は使用されているため、できるだけお砂糖が少ない、もしくはステビア、キシリトールなどお砂糖の代わりの甘味料を使用しているおやつを選ぶがいい方法といえます。
ふかしたさつまいもやかぼちゃ、せんべいなどがあります。
また口の中に長くとどまりにくいアイスやゼリーなども比較的虫歯になりにくいおやつといえます。
もちろんおやつの後にも歯磨きを忘れないようにしましょうね。
手作りのすすめ
赤ちゃんや幼児のおやつは市販のものでも構いませんが、時には手作りするのもいいでしょう。
手作りすることで、普段私たちが食べているおやつにどれほどの砂糖を使用しているかわかるからです。
また手作りのお菓子はお砂糖の量を調節できるのもいいところです。
お砂糖を控えめにしてつくることでお砂糖の摂りすぎを防ぐことが出来ます。
虫歯の進行度合いと治療や検査
赤ちゃんが虫歯になると、虫歯の進行度合いによって治療方法がことなります。
虫歯の進行度合いはC0~C4で表されます。
C0 エナメル質の透明感がなくなりチョークのような状態。穴は開いていないが虫歯になる一歩手前の状態。歯磨きやキシリトールの使用でまだ元に戻せる状態。
C1 歯の表面に穴が開いている状態の虫歯。穴は浅めで麻酔をしようしなくても治療ができる状態。虫歯を削り、樹脂や金属を入れる。
C2 虫歯が象牙質まで進行した状態。象牙質まで進行すると甘いものや冷たいものが染みることが多く、治療には麻酔を使用する。
C3 虫歯が象牙質を壊し、歯髄まで進行した状態。神経の処理が必要になる。
C4 虫歯によって歯のほとんどがなくなっているかなり重度の状態。多くの場合、抜歯が必要になる。
虫歯は早く気づけば気づくほど治療は簡単で短期間で終わります。
反対に、虫歯が進行してしまうと抜歯をしなければいけなくなることもあります。
乳歯の虫歯の場合、永久歯が生えてくるからと思うかもしれませんが、乳歯の虫歯は進行が早く、小さい子には処置の負担が大きいこと、また永久歯の歯並びにも影響がでるのです。
そのため、虫歯にならないように注意し、見つけたときはすぐに歯医者さんに行くようにしましょう。
進行止め
初期虫歯の場合はサホライドという薬剤を塗布することがあります。
サホライドは簡単に言うと「虫歯の進行を止める薬」です。
進行した虫歯には使用できず、初期虫歯の場合は、こどもへの治療の負担を考えてサホライド塗布のみの場合があります。
サホライド塗布には、メリットとデメリットがあります。
①歯を削らす、塗るだけなので治療が簡単である
②初期の虫歯にしか使用できない
③サホライドを塗布した虫歯は黒く変色する
サホライド塗布は治療に耐えられない小さな子供に使用されることが多い治療方法です。
またサホライドを塗布した虫歯は黒く変色するため、生え変わりがある乳歯のみの使用に限られます。
変色することから見た目がよくないため、前歯での使用は極力控えられることが多いのも事実です。
また使用できるのは初期虫歯のみに限定されます。
完治するわけではないため、虫歯の進行具合によっては使用できない、または塗布後に虫歯が進行する可能性もあります。
サホライド塗布は長時間の治療に耐えられない、機械での治療ができない年齢の子に使用されることが多くあります、簡易的な治療のため、こどもへ負担は少ないが最大のメリットになります。
虫歯治療
虫歯の進行が大きく、進行止めのサホライド塗布での処置では難しい場合は、通常の大人としているような治療法を行います。
とはいえじっとしているのが難しいので手や足を保護者や歯科助手さんが抑えることになります。
また口を開け続けるのが難しい場合には開口器を使用します。
体を抑えられ、口を開かされるため、小さい子供にはかなりの負担になります。
できるだけ虫歯は予防に努め、疑わしい時は早め歯医者さんにかかるようにしましょう。
唾液検査
唾液を検査することで虫歯のなりやすさが調べることが出来ます。
歯医者さんによって値段は異なるので確認してみましょう。
唾液検査では、虫歯菌量、唾液緩衝能、唾液分泌量を調べることができます。
虫歯菌の数は少なければ少ないほどよいものです。
唾液緩衝能とは唾液による中和能力を表します。緩衝能が高いほど食後の酸を中和する力が強いため虫歯になりくいのです。
唾液の分泌力は多いほうがよいものです。
これらの3つの結果から虫歯のなりやすさや、虫歯にはならないためにはどのように対策していけばよいのかを指導してもらえます。
家族の協力
赤ちゃんの虫歯予防には家族の理解と協力が必要不可欠です。
赤ちゃんの世話はママがすることが多く、ママには当たり前のことでもパパや祖父母は知らない、なんてことはよくあることです。
特に虫歯菌の感染経路である、食器の共有や口移しについては祖父母世代では当たり前のことと認識されているため、注意しにくいと感じるママも多くいます。
そしてそれが、パパ側の親戚だとなおさらです。
歯が生えてきたら、虫歯や虫歯菌についてパパにきちんと理解してもらいましょう。
そして祖父母にもきちんと伝えておきましょうね。
また家族に虫歯がある場合にはしっかりと虫歯治療をおこなってもらうことも大切です。
特に密接に関わるママとパパの歯の状態が悪いと赤ちゃんも虫歯になりやすいというデータがあるほどです。
この機会に虫歯は徹底的に治してしまいましょう。
赤ちゃんが虫歯になると可愛そうなのは赤ちゃんです。
家族みんなで虫歯から守ってあげたいですね。
まとめ
赤ちゃんの口の中には虫歯菌はいません。
ですが、成長していくにつれ家族から虫歯菌をもらうことで虫歯になってしまうのです。
虫歯のなりやすさは、感染の窓といわれる歯が生え始めたころから生えそろう3歳前までの時期にいかに虫歯菌をうつさないかにかかっています。
この3歳前までの時期は虫歯菌が移りやすく、虫歯になりやすい時期なのです。
この時期に虫歯や虫歯菌感染をできる限り少なくすることで一生涯虫歯になりにくい歯を手にいれることが出来るのです。
虫歯菌が移らないように、食器類の共有は避けることはもちろん、歯磨きを毎日行うこと、おやつの食べ方に注意し、定期的に歯医者さんに通うことで虫歯は予防することができます。
もちろん、ママだけでなく家族の理解と協力がとても必要になってきます。
赤ちゃんの虫歯治療は、初期虫歯であれば進行止めで済みますが、場合によっては大人と同じ治療をしなくてはいけません。
子供の虫歯治療は負担が大きく、乳歯の虫歯は永久歯へも影響します。
乳歯は永久歯よりも虫歯になりやすい歯です。
3歳までと割り切って頑張って気を付けていきましょう。