ごはんやハンバーグのソース、うどんのトッピングにも使える『なめたけ』。
あのとろとろの食感は舌触りが良く、食欲が無い時も食べやすいですよね。
食物繊維が豊富で、便秘にはぴったりのなめたけを、赤ちゃんは一体いつから食べられるのでしょうか。
3つの注意点とおすすめレシピをご紹介します。
この記事のポイントは次の3つです。
- 赤ちゃんは何歳からなめたけを食べられるのか
- 食べさせる時の3つの注意点
- 手作りなめたけレシピ
それでは順にみていきましょう!参考にしてくださいね♪
目次
赤ちゃんはいつからなめ茸を食べられる?
赤ちゃんがなめたけを食べられるのは、赤ちゃん用の塩分濃度で作ったものであればカミカミ期(9〜11ヶ月)からです。
なめたけの原料であるエノキダケはモグモグ期(7~8ヶ月)から摂取できますが、調味料を使った離乳食はカミカミ期(9〜11ヶ月)からになります。
赤ちゃん用の手作りなめたけは、後述するレシピでご紹介します。
市販のなめたけの場合は塩分濃度が高く、添加物も多く含まれているのでパクパク期(1歳〜1歳6ヶ月)から、ほんの少量を与えるようにしてください。
赤ちゃんがパクパク期(1歳〜1歳6ヶ月)に摂取できる1回の塩分量は0.6gと言われています。
市販のなめたけの量に換算すると、なめたけ100gあたりナトリウム1,000mgの場合は塩分が約2.2g含まれているので、なめたけは約4g摂取できるということですね。
ただし、なめたけの塩分濃度は製品によって異なるので、使える量はその都度変わってしまいます。
また、なめたけ以外の食品にも塩分は含まれていますので、その分も考えると与えられる量は更に少ないのです。
製品に書かれているナトリウム量を計算式で計算するか、以下のサイトを利用すると早くわかりますよ。
【式】 ナトリウム(mg)×2.54÷1,000=食塩相当量(g)
【HP】ナトリウムを食塩量(塩分)換算する方法【簡単に!】-無塩ドットコム
さらに、算出された食塩相当量を以下の式にあてはめると、なめたけを食べられる量がわかります。
【式】食塩相当量(g)÷0.6g=なめたけを食べられる量(g)
0.6gはパクパク期(1歳〜1歳6ヶ月)に摂取できる1回の塩分量です。
0.12gにするとカミカミ期(9~11ヶ月)に摂取できる1回の塩分量になります。
関連記事⇒赤ちゃんの離乳食でしいたけはいつから食べて大丈夫?2つの注意点とおすすめレシピ
なめたけを食べさせるときの3つの注意点
赤ちゃんになめたけを与えるときには、以下の3つに注意して下さい。
①一回の与える量は必ず少量にすること
赤ちゃんになめたけを与える時は必ず少量にとどめましょう。
初めての時は特に、アレルギー反応が出て重篤化しないようにするためです。
また、なめたけは塩分濃度が高い食品です。
必要以上に塩分を摂取してしまうと、食塩中毒で死に至る可能性もあります。
赤ちゃんは腎機能がまだ完全ではありません。
体内の塩分濃度が濃くなっても、上手に処理することができず他の臓器から水分を摂り、脱水症状や多臓器不全などを起こしてしまうことがあるのです。
日本中毒センターによると、体重1kgあたりの塩分摂取致死量は0.5〜5.0gとされています。
例えば1歳9kgの赤ちゃんだと4.5〜45.0g。
100g当たりナトリウム1,000mg前後の一般的ななめたけの場合、塩分量は2.5gとなります。
つまり、なめたけ150g前後で赤ちゃんが死んでしまうこともあるということ。
大人と同じように沢山かけたり、せがむからとつい沢山与えてしまった場合、恐ろしいことになりますよ。
②何度も利用しないこと
なめたけは塩分濃度が高く添加物も多いので、あまり何度も使いすぎないようにしましょう。
赤ちゃんが濃い味の離乳食ばかり食べてしまうと、将来的に生活習慣病を発症する確率を上げてしまうことになります。
高血圧、心臓病、腎臓病などの生活習慣病の原因の一つは、必要以上の塩分摂取です。
塩分は体に大切な栄養素ですが、日常生活の食事に含まれている塩分で十分足りています。
赤ちゃんには素材の味を大切に、塩分濃度が高い食事は与えないようにしましょう。
周囲の大人が赤ちゃんに、塩分濃度の高い食品を良かれと思ってあげようとしても、きちんと説明して赤ちゃん為に、やめてもらいましょう。
③手作りなめたけは味見をすること
手作りなめたけを与える場合は、調味料を入れすぎていないか味見をしましょう。
カミカミ期(9〜11ヶ月)に食べられる調味料は本当に僅かで、香りだけで味がしません。
大人が感じる美味しいは、入れすぎだと思ってください。
赤ちゃんが食塩中毒になったら。
うっかり目を離した時に、赤ちゃんがなめたけを食べ過ぎて食塩中毒を起こしてしまったら、すぐに救急車を呼ぶか病院に向かってください。
数時間以内に頭痛、嘔吐、めまい、発熱、下痢等の症状があらわれます。
可能ならば水を大量に飲ませて嘔吐するように促してください。
もし家で嘔吐できても、その後はきちんと病院に受診してくださいね。
関連記事⇒赤ちゃんの塩分摂りすぎは死亡リスクあり?乳児の塩分目安量と3つの注意点
家庭で出来る!手作りなめたけのレシピ
パクパク期(1歳~1歳6か月)用のなめたけの作り方をご紹介します。
手作りなめたけ
<材料>
えのきたけ…1袋(200g) ※可食部はおおよそ160g
- 水…大さじ4
- みりん…大さじ1
- 醤油…大さじ1/2
<作り方>
1.えのきたけの根元は切り落とす。残りの部分を細かく切る。
2.鍋にえのきたけを入れて、水大さじ4を入れて、ふたをする。中火にかけて1分蒸し煮にして木べらで混ぜ、さらに2分蒸し煮にする。
3.えのきたけからとろみが出たら、みりん大さじ2と醤油大さじ1を入れる。
4.全体が煮立ったら、かき混ぜながら煮詰める。
★電子レンジで作る場合
1.えのきたけの根元は切り落とす。残りの部分を細かく切る。
2.容器に全ての材料を入れて混ぜ、ふんわりラップをかけて、レンジで600Wで4分加熱する。
3.そのまま粗熱を取る。
手作りなめたけは、保存容器に入れて冷蔵庫で1週間・冷凍庫で1ヶ月で使いきりましょう。
上記の手作りなめたけの場合は、10gで0.4g分の塩分量になっています。
パクパク期(1歳~1歳6ヶ月)の1回の食事の塩分摂取量は0.6g以下が目安なので、使う場合は約10gぐらいにしてください。
カミカミ期(9~11ヶ月)の赤ちゃんに与える場合は、塩分摂取量は0.12gなので調味料を1/3、与える量は5g以下にすると良いです。
ごはんやうどん、きゅうりと和えても美味しくいただけますよ♪
まとめ
赤ちゃんとなめたけについていかがでしたでしょうか。
赤ちゃん用に塩分濃度を薄くして、家庭で手作りしたものであればカミカミ期(9〜11ヶ月)から与えることができます。
市販のなめたけは塩分濃度が高いので、パクパク期(1歳〜1歳6ヶ月)以降にほんの少量ずつ与えましょう。
なめたけは加熱によって大部分の栄養が失われているのですが、あのトロトロの食感は親子で楽しみたいですよね!