赤ちゃんは梨をいつから食べて大丈夫?おすすめレシピと虫が湧くとは?

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夏の暖かい日差しとともに、和梨の時期がやってきます。

シャリシャリとした食感に、芳醇な香り。

私は風邪を引いた時、梨を食べると喉が潤い、自然の恵みを感じられます。

そんな梨を、赤ちゃんは一体いつから食べられるのでしょうか。

今回は赤ちゃんが梨をいつから食べられるのか、2つの注意点と謎の言葉「梨を食べると虫がわく」について解説していきます。

この記事のポイントは5つです。

・赤ちゃんは梨を何歳から食べていい?
・梨をあげる時の2つの注意点
・梨の栄養素と効果
・梨を美味しく食べる方法
・簡単おすすめ!梨の離乳食レシピ

ぜひ参考にしてくださいね♪

目次

赤ちゃんはいつから梨を食べていいの?

赤ちゃんは、5~6か月の離乳食初期(ゴックン期)から梨を食べることができます。

ただし、ご飯や野菜に慣れていることを確認してから、与えてあげてください。

はじめはすりおろしたり、裏ごししたりして、ペースト状にして与えます。

7~8ヶ月の離乳食中期(モグモグ期)になったら細かく刻んで、ヨーグルトやサラダに混ぜて与えます。

そして、9~11ヶ月の離乳食後期(カミカミ期)以降は大人と同じように食べやすい大きさに切って与えてあげてください。

この時期からは多くの子が自分で食べたがるので、手づかみで食べさせてあげるのもいいですね。

手をきれいに洗ってから渡してあげて、食べた後はしっかりと手を洗いましょう。

また、梨の缶詰はとても便利ですが、シロップは赤ちゃんには甘すぎます。

シロップを捨てて、水の中で振るようにして洗い落とせば、加熱した果物と同様に扱えます。

缶詰には添加物が含まれているものもあるので、購入の際はしっかりと確認してから選びましょう。

関連記事⇒離乳食の裏ごしはいつまでするの?初期におすすめの食材を紹介♪

梨をあげるときの2つの注意点

水々しくて美味しい梨ですが、与えてあげるときは2つの注意点があります。

1つめは、

初めて梨を与えてあげるときは、必ず加熱するという事。

他の食材でもそうですが、加熱するとアレルギーを起こしにくくなります。

万が一わが子が「梨アレルギー」だった場合でも軽症で済むように、初めてのときは必ず加熱してからあげてください。

2つめは、

梨に慣れても与えすぎないという事。

梨は甘くて口当たりがいいので、つい大人でも食べすぎてしまいます。

しかし梨は食物繊維を大量に含むので、便秘にはよく効きますが、食べ過ぎるとかえって下痢をひきおこしてしまいます。

また、どの果物でもそうですが、多くの果糖が含まれているので与え過ぎは要注意。

梨に限らず果物は、野菜とのバランスが大切です。

野菜と果物は3:1ぐらいの割合を目安にしましょう。

生の果物を離乳食初期から大量に取ると、アレルギーを起こす場合もあるので注意してください。

「梨を食べると虫が湧く」とは!?

「妊婦さんや赤ちゃんが梨を食べると虫がわく」という言葉を聞いたことがありますか?

私も幼い頃、祖母に言われたことがあったのですが、「虫が湧く」=「お腹を下す」という意味で使われていたそうです。

つまり、本当にお腹の中で虫が湧くわけではないのです。

梨は体を冷やす果物なので、「食べ過ぎると下痢になる」という意味から言われるようになったと考えられます。

関連記事⇒赤ちゃんが下痢をした時の食事って?栄養士が教える量やおすすめメニュー

梨のいいところ!栄養素と効果

梨には3つの栄養素が豊富に含まれています。

①ビタミンC

人は体内でビタミンCを作ることはできません。そのため食事などから取り入れる必要があります。

ビタミンCは、抗酸化作用が高くコラーゲンの生成にも不可欠な成分です。

かぜやがんを予防する働きもあります。

②カリウム

カリウムは食塩の排出を促し、血圧の上昇を抑える働きがあります。

③食物繊維

コレステロールの吸収を穏やかにする作用があり、便秘の予防にも繋がります。

水分を多く含む梨をすり下ろして食べれば、スムーズに排便することができるでしょう。

梨を美味しく食べるには!?

江戸時代から栽培されていただろうとされる和梨は、別名「日本梨」とも言われますが、中国や北朝鮮でも栽培されていました。

今では150種類以上あるので、それぞれの品種の収穫時期がずれることによって、7月~12月まで長く堪能することができます。

梨の果肉のシャリシャリとした食感は、石細胞という固い組織からできています。

海外ではウォーターベア(水梨)などとも呼ばれており、そのシャリシャリ食感が人気となっています。

美味しい梨の選び方

次の2つのポイントに注目すると、より美味しい梨を選ぶことができます。

1つめは、見た目

少し横長で重心が低い形が理想です。西洋梨をイメージするとわかりやすいかもしれません。

また、皮の色が均一で傷ができるだけないものを選びましょう。

2つめは、感触

持った時にずっしりと重みがあるものは、水分量が多くジューシーな梨です。

軸がしっかりしていて柔らかくないものもオススメです。

梨の食べごろ、保存方法

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産地直送などの収穫されて間もない梨の食べごろは品種によって異なります。

  1. 皮が薄茶色の品種→ 表面のざらつきがなくなって滑らかになってきた頃。
  2. 皮が黄緑色の品種→ 黄色みがなくなってきた頃。

スーパーなどで売られているものは収穫してから流通する間に完熟しているので、できるだけ早く食べましょう。

すぐに食べられない場合は、乾燥しないようにポリ袋に入れ冷蔵庫で保存しておくと良いですよ。

簡単!梨の離乳食レシピ

離乳食初期のゴックン期(5~6カ月)から食べられる、梨を使ったレシピを紹介します。

風邪にもぴったり!梨のトロトロ煮

材料:梨すりおろし大さじ1、牛乳50ml、水溶き片栗粉少々

  1. 鍋に梨と牛乳を入れて中火で5分ほど煮る。
  2. 水溶き片栗粉でとろみをつける。

赤ちゃんがそのまま梨を食べられるようになったら、手づかみで与えてあげてください。

梨はお尻の下の部分が一番甘いので、縦方向にくし切りにすると甘い部分が均一に行き渡ります。

また、皮むきが苦手という人は皮むき器で剥いてしまうのも一つの手です。

ただし、皮と身の間には豊富な栄養が存在しているので、皮を厚く剥きすぎないようにしましょう。

他にも、梨の爽やかな風味を利用して味付け代わりに使ってみてくださいね。

関連記事⇒赤ちゃんはジャムをいつから食べて大丈夫?2つの注意点とおすすめレシピ

まとめ

梨は美味しいだけでなく、水分と栄養も豊富なので、風邪をひいたときには本当にありがたい果物ですね。

国内で一番生産量の多いのは千葉県ですが 、各地方でそれぞれの独特の梨があり中には2 kg にもなる大きな品種や、冷蔵庫で3〜4ヶ月保存が可能な品種もあります。

各地方のバラエティに富んだ梨を、赤ちゃんと楽しく堪能してくださいね。

参考文献

・「フリージング離乳食」 発行:2013年4月10日 出版社:主婦の友生活シリーズ
・「はじめてママ&パパの離乳食」  発行:2016年10月20日  出版社:主婦の友社
・「最新版はじめてのカンタン離乳食548安心レシピ」 発行:2015年4月16日 出版社:株式会社学研パブリッシング
・「きほんの離乳食 赤ちゃんの食べていいもの悪いもの」 発行:2007年8月28日 出版社: 主婦の友社
・「やさしくわかる 月齢別 離乳食のきほん事典」発行:2015年5月14日 出版社: 西東社
・「図説果物大図鑑」発行:2016年10月31日 出版社: マイナビ出版