揚げても、焼いても、煮ても、漬物でも、おいしい食材、なす。
どんな料理にも幅広く対応して、使いやすく、家庭の食卓には欠かせない野菜ではないでしょうか?
なすには、ビタミン類は少ないですが、強い抗酸化力があるポリフェノールの一種ナスニン、夏ばて解消に効果的なカリウムも豊富です。
1年中スーパーに並んでいるなすですが、やはり旬は夏と秋、特においしく食べられるのは秋です。
なすは、温度にとても敏感な野菜で、冷やしすぎると低温障害を起こしますので、保存するときは、工夫して保存しなければいけません。
なすの正しい保存方法、おいしく食べられる消費期限、おすすめのなすのメニューと作りおきのメニューも紹介しますので、参考にしてくださいね。
目次
なすはどのくらい日持ちする?賞味期限は10日!
なすは、低温に弱い野菜なので、きちんと保存しないと低温障害が出て、おいしく食べられません。
まずは新鮮な、なすのえらびかたですが、表面にハリが合ってつやがあるもの。
全体的に濃い紫の色が均一のもので、皮に傷やしわがないものがおいしくて、いい茄子です。
またヘタのとげがとがって、触ると痛いくらいのものが新鮮。
持ったときに、見た感じよりも重さがあるものを選びましょう。
下手の部分が茶色いと切ったときに実も茶色になります、切ったときの断面が白いものがいいですね。
古くなると、実を触ったときにフカフカなってしまうので、購入するときに軽く触って見ましょう。
なすの保存方法!
茄子を保存するときは、乾燥と温度に注意して保存しなければいけません
特に低温に弱いので、温度はしっかり管理して保存したいですね。
なすの正しい保存方法について紹介します。
なすの正しい冷凍保存方法
なすは、生のまま保存すると、すが入ったり味が落ちるのであまりおすすめできません。
生のまま保存するときは、輪切りなど使いやすい大きさに切って冷凍用の保存袋に入れて保存します。
使うときは凍ったまま、調理に使います。
できれば、素揚げにしたり、焼きなすにしたりして冷凍保存するのがおすすめ。
調理して保存したときは、電子レンジなどで解凍してすぐに食べることができますね。
なすは、冷凍保存で1ヶ月保存が可能です。
なすの正しい冷蔵保存方法
なすは、低温に弱く5度以下の温度で保存すると低温障害を起こします。
冷蔵庫で保存するときは、野菜室で温度が下がり過ぎないように保存して下さい。
なすの表面に水がついている場合は、よくふき取って、1個ずつラップに包んで保存袋に入れて保存します。
冷蔵での保存期間は10日くらいですが、おいしく食べるためには、なるべく早く食べたほうがいいですね。
その他の方法
なすは冷えすぎないように夏場以外は、常温で保存するのがおすすめ。
常温で保存するときは、乾燥に注意してください。
乾燥しないように1個ずつラップで包んで、袋に入れてヘタを上にして、冷暗所でたてて保存。
10日くらいは保存可能ですが、なるべく早く食べましょう。
ワンポイントアドバイス
なすは低温障害を起こすと、皮が硬くなって、中が黒ずんだり、すが入ったりして、おいしくなくなってしまいます。
温度だけではなく、乾燥にも弱く、乾燥するとしなびてしまうので、保存するときは注意してください。
なすは、変色したときは油で揚げると、きれいな色になるのでおすすめです。
冷凍しておいたなすを使った3つのメニュー
冷凍したなすは、凍ったまま揚げたり焼いたりして調理に使います。
特に油との相性がいいのがなすの特徴なので、おすすめのメニューを紹介します。
なす入りドライカレー
ドライカレーとなすの相性はばっちり。なすに旨みがしみこむのでとてもおいしいです。
【材料】
合いびき肉 300g
冷凍なす 3本分
たまねぎ 1個
にんにく 1かけ
しょうがの薄切り 2枚
トマト水煮缶 100g
カレー粉 大さじ5
ローリエ 1枚
赤唐辛子 1本
★ 固形スープ 1/2個
★ トマトケチャップ 大さじ2
★ 塩 小さじ3/4
ゆで卵 お好みで
① 2cmの角切りにして冷凍した、なすは凍ったまま使います。
② たまねぎとにんにくはみじん切りします。
③ サラダ油大さじ2でにんにくとしょうが、たまねぎをあめ色になるまで炒めます。挽肉を加えて、カレー粉の半量、ローリエ、赤唐辛子、トマトも加えて炒めます。
④ 水2カップを入れて煮立ったら★を加えて、30分煮込みます。
⑤ なすは凍ったまま油で炒め、鍋に加えて10分ほど煮ます。
⑥ 残りのカレー粉と、塩小さじ3/4を加えて5分にて出来上がり。
揚げなすあんかけ
揚げ茄子にえびのそぼろのあんかけをかけた一品。
【材料】
冷凍なす 4本
むきえび 160g
しょうがの薄切り 4~5舞
グリーンアスパラガス 4本
★ だし 4.5カップ
★ しょうゆ大さじ1
★ 塩適量
★ 酒 大さじ2
片栗粉大さじ1
① えびは背ワタをとって、包丁で細かくたたきます。しょうがは千切りに。
② アスパラガスは、根元の硬い部分を切り落とし、縦半分に切って4等分にします。塩茹でにして水にさらしてください。
③ なすは、縦に半分に切って、そのまた半分にして冷凍保存したものを使います。
④ 170度に熱した油に、なすを凍ったまま入れます 。切り口がきつね色になったら、油を切って器に持ってください。
⑤ 鍋に★の材料を合わせて火をかけます。えびを加えて火が通ったら、アスパラを加えて水溶き片栗粉をまぜ、とろみがついたら、なすにかけて出来上がり。
豚肉となすの味噌炒め
お弁当のおかずにもおすすめ。ご飯が進みます。
【材料】
豚薄切り肉 150g
冷凍なす 4個
ピーマン 2個
赤味噌 大さじ3.5
① 豚肉は3cmに切り、ピーマンは太目の輪切り、なすは1cmの輪切りにして冷凍したものを自然解凍します。
② 赤味噌、砂糖とみりん、酒、各大さじ1を、よく混ぜ合わせておきます。
④ サラダ油大さじ1で豚肉をいためて、色が変わったら、サラダ油を足し、なすを炒めます。水と酒、各大さじ2を振っていためてください。
⑤ なすがしんなりしたら、②であわせた調味料を加えて、ピーマンも加えて炒めて出来上がり。
なすの作り置きメニュー
なすは作り置きにも向いている食材です。
おすすめのなすの作り置きメニューを紹介します。
なすの田舎煮
懐かしい味の田舎煮は、なすと相性のよい油揚げと一緒に!
【材料】
なす 8本
油揚げ 2枚
だし 3カップ
しょうがの薄切り 3枚
★ 酒 大さじ2
★ 醤油 大さじ2
★ みりん 大さじ1
ときからし 少々
① なすはヘタをとって縦に切れめを細かく入れて、熱湯にくぐらせます。油揚げは油抜きして、食べやすい大きさに切ります。
② だしでなすと油揚げを煮て、★の材料としょうがを入れて煮ます。
③ 汁ごと器に入れて、冷蔵庫でよく冷やしてカラシを添えて出来上がり。
焼きなす
基本の焼きなすの作り方です。秋の、なすがおいしい時期に食べたいシンプル料理。
【材料】
なす 6個
おろししょうが適量
削り節 適量
醤油 適量
① なすはがくを包丁でぐるりと切れ目を入れて切り取ります。
② 焼き網をあらかじめ強火で熱して、なすをのせ、時々裏返します。焦げるまで焼いてください。なすから湯気が吹き出てきます。
③ なすを氷水にさっとくぐらせて取ります。ヘタの下から竹串を差し込んで、皮だけはがします。
④ 四つ割にして、しょうが削り節、お好みで醤油をかけて出来上がり。
まとめ
なすの正しい保存方法、新鮮な茄子の選び方、おすすめのなすのメニューを紹介しました、
茄子の保存で注意するのは、とにかく温度と乾燥です。
特に低温に弱く、低温に長時間置くと、劣化してしまい味が落ちるので気をつけてくださいね。
なすを色よく料理するには、素揚げしてから調理するのがおすすめ。
おいしいなすを使って、色々なメニューを作ってくださいね!