昔から健康的な食品とされている納豆。
納豆の時期である冬には「納豆時に医者要らず」と言われていたほどだそうです。
独特な臭いや粘り気に好みは別れますが、栄養価も高いので、できれば積極的に取り入れていきたい食品ですね。
そこで今回は納豆について、3つのポイントから紹介します。
- 授乳中に納豆を食べても大丈夫?
- 授乳中に納豆を安心して食べるために知っておきたいこと
- 授乳中におすすめな納豆を使ったレシピ
それでは解説していきます。参考にしてみてください。
目次
授乳中に納豆を食べても大丈夫?
授乳中に納豆を食べても大丈夫です!
母乳は、母体に蓄えられた栄養素から、ある程度一定の濃度を保って生成される仕組みになっています。
納豆の成分がそのまま母乳に出るわけではありませんが、母体の栄養状態を維持することは大切です。
栄養はしっかり摂っておきたいですね。
納豆には栄養が豊富とされていますが、実際どのくらい含まれているのか見てみましょう。
・納豆50g(1パック程度)中の含有量
ビタミンK 300μg 骨中のたんぱく質を活性化し、骨の形成を促す ほうれん草 110g分 小松菜 140g分
ビタミンB2 0.28㎎ 皮ふや粘膜の健康維持を助ける うなぎ1/3切れ(40ℊ)分 卵М 1個分
ビタミンB6 0.12㎎ 皮ふや粘膜の健康維持を助ける かつお 1切れ(15ℊ)分 バナナ 1/3本
ビタミンE 0.25㎎ 抗酸化作用により動脈硬化などを予防する アーモンド1粒(0.8g)分 アボカド1切れ(7.5g)分
カリウム 330㎎ 細胞を正常に保ったり、血圧を調整して、体内の状態を維持する バナナ1本(92g)分 さつまいも84g分
マグネシウム 50㎎ 骨をつくっている成分の一つ 神経の興奮を抑えたり、エネルギーをつくる助けや、血圧を維持する
アーモンド20粒(17ℊ)分 わかめ 1.2g分
鉄分 1.65㎎ ほとんどが体内でヘモグロビンになり、呼吸でとり込んだ酸素と結びつき、酸素を体のすみずみまで運ぶ レバー 41ℊ分 アーモンド57粒(46ℊ)分
たんぱく質 8.25g 血液や筋肉などの体をつくるもとになる 卵М 1.5個分 チーズ 36g分
食物繊維 3.35g 便の量を増やして便秘を防ぐ わかめ 9.4g分
他の食品と比べてみると、納豆1パックに含まれる栄養素の多さがわかりますね!
授乳中に安心して納豆を食べるために知っておきたい2つのこと
どんなに栄養価の高い食品でも食べ過ぎは良くありません。
納豆の場合も同じです。
納豆に含まれる大豆イソフラボンの影響は?
納豆などの大豆製品で気をつけたいのが、大豆イソフラボンという成分です。
大豆イソフラボンは、化学構造が女性ホルモンのエストロゲンとそっくりで、同じような働きをすることがあります。
現時点では、明確に健康への影響は確認されていませんが、骨粗しょう症予防効果や乳がんとの関連もあるとされています。
影響は気になりますが、有害な影響がでるとすれば過剰に摂取し続けた場合であり、その影響を心配して納豆などを食べるのをやめてしまうほうが、必要な栄養分が摂れなくなって健康状態が悪くなる可能性があります。
通常の食事で適量を摂る分には心配いりませんよ。
現在は、サプリメントなどの健康食品がたくさんあり、大豆イソフラボンが含まれているものをよく見かけますが、妊婦や乳幼児、小児には未熟な発達を考慮して、日常的な食事以外から上乗せして大豆イソフラボンを摂取することは勧められていません。
納豆を食べる時の目安量は?
まず、授乳中の1日に必要な栄養素をみていきましょう。
18~49歳女性が授乳中の場合
エネルギー 2450~2500㎉ たんぱく質 70g/日 脂質 490~750 g/日 ビタミンB1 1.2㎎/日 ビタミンB2 1.6㎎/日 ビタミンB6 1.5㎎/日 カリウム 2200㎎/日 カルシウム 650㎎/日 マグネシウム 270~290㎎/日 鉄(月経なしの場合) 8.5~9.0㎎/日
大豆イソフラボンに焦点を当ててみると、商品ごとにばらつきがあるため明確な摂取目安は示されていません。
しかし、大豆イソフラボンが分解された大豆イソフラボンアグリコンでは一日摂取目安量の上限値が、70~75 mg/日とされています。
これは大豆100g中に88.3~207.7㎎含まれているので、100g未満の摂取で十分だとわかります。
たくさん食べたからといってすぐに有害な影響が出るわけではありませんが、食べる時は適量を意識するようにしましょう。
授乳中におすすめな納豆を使ったレシピ
そのままご飯と食べるだけじゃない、納豆をおかずにしたレシピを紹介します!
切ったキャベツと混ぜるだけの簡単レシピ。
これ1品足すだけで、栄養価が一気にアップします!
チーズと卵にはさまれて食べやすくなり、納豆が苦手な人にもおすすめです!
たんぱく質がたっぷりでメインにもなります。
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まとめ
母乳は、母体に吸収された栄養素からある程度一定の濃度を保って生成される仕組みになっているため、納豆の成分がそのまま母乳に出るわけではありません。
とはいえ、栄養豊富な納豆は母体の栄養状態維持に有効です。
納豆に含まれる大豆イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンと構造が似ており、同じような働きをすることがあります。
現時点では明確に健康への影響は確認されていませんが、日常的な食事以外からの摂取は推奨されていません。
納豆が苦手な人も、他の食材と合わせて調理すれば食べやすくなることもあります。
豊富な栄養素をとるために、ぜひ料理に取り入れてみてくださいね。