「二」という漢字について
字画数:2画
音読み:に
訓読み:ふた-つ
目次
「二」の意味や由来や成り立ちと特徴
「二」の意味は、単独で使われるときは、そのものずばり“数の2”です。
ただし、「無二」では、“比べられないほど、同じように素晴らしい”という意味を持ちます。
また「再び」「並ぶ」などの意味でも使われています。
訓読みは、ふつうは「ふた-つ」と読みますが、「二日」は「ふつか」と読み方がやや変化します。
昔は“20”のことを「はた」と言っていました。
「二十歳」を「はたち」と読むのはこのためです。
「二」が名前に使われるときの読み方には、「かず」「さ」「つぐ」「ふ」があります。
古代中国では数を数えるときに、算木(さんぎ)と呼ばれる計算具を用いていました。
算木の素材は、木のほかに竹や玉などが使われていたようです。
算木は、細長い棒のような形をしています。
一から四までの文字は、算木を横にして上から下に並べ表していました。
このため「二」の成り立ちは、算木を縦に2本並べた形を元にしたものと言われています。
女の子の名前に「二」を使いたい理由としては、二番目の子ども、つまり次女だから、が多いようです。
男の子でも女の子でも、漢数字で産まれた順番を表す名付けの方法は、古くから用いられてきました。
名前からその人の生まれた背景までが想像できる、ということは素敵なことですよね。
最近では、「二」と他の漢字を上手に組み合わせることで、お洒落な現代風の名前も増えています。
また、「唯一無二」という言葉があるように、子どもをほかの何物にも代えがたい存在としてとらえ、あえて「二」を名前に取り入れるご両親もいます。
子どもに「どうしてこの名前を付けたの?」と聞かれたときに、「あなたはお父さんやお母さんにとって、宝物だから」と、最高の答えを子どもにプレゼントすることができますね!
先頭字に「に」がくる名前は、どこか恥ずかしがり屋な印象になります。
はにかみながら微笑む表情が魅力的な、愛されキャラです。
そのため、周囲の人からは大切に扱われるでしょう。
感受性が豊かで、クリエイティブな職業に就くと、その才能がいかんなく発揮できます。
止め字に「に」を使うと、はにかんだ印象に愛くるしさがプラスされるため、思わず守ってあげたくなる女の子に育つでしょう。
自分から人の懐に飛び込んでいける人なつっこさも持ち合わせているため、いつも大勢の友人に囲まれ、充実した人生を送ることができます。
他の読み方についても見ていきましょう。
「かず」は、数字を連想させることから、理系女子のイメージが強く、冷静に物事を判断できる女性に育ちます。
「さ」は、さわやかな風が吹き抜けるような、さっそうとした音の響きを持っています。
将来は人の上にたつリーダー的存在になれるでしょう。
「つぐ」は、意志の強さを感じさせます。
一度目標を決めたら、その目標に向かってひたすら突き進み、努力を惜しまないタイプです。
「ふ」は、唇の摩擦音です。本人は特に何もしなくても、なぜか人を惹きつけてやまない、そんな小悪魔的な魅力を持っています。
「二」を使った熟語
二季(にき)
意味:4つの季節のうち、2つの季節と特に選んで言う。春と秋、夏と冬など。
二元(にげん)
意味:①原因となるものがふたつあること
②二つの異なる原理から成り立っている物事のこと。
二言(にごん)
意味:①前言をひるがえして、違うことをいうこと。
②二度ものをいうこと。ふたこと。
二黄卵(におうらん)
意味:鶏のひとつの卵のなかに、卵黄がふたつ入っている状態をさす。
卵を産んだ経験の少ない若い雌鶏が産むケースが多い。
二季咲き(にきざき)
意味:1年に二度、花を咲かせる植物のこと。
二次創作(にじそうさく)
意味:すでにある作品を下敷きにして、自分流の新しい物語を創ること。
特に、アニメや漫画の主人公や、作品の設定を流用するときに使われる。
「二」の説明の仕方
例えば電話で自分の名前を名乗った際に、「どういう漢字を使われますか?」と尋ねられることがあります。
そんな時のために、漢字の説明の仕方を何パターンかストックしておくと、いざという時に便利ですよ!
・A「には、二人の二です」
・A「には、漢数字の二です」
「二」は分かりやすい漢字ですので、困ることはあまりないかも知れませんが、参考にしていただければ幸いです。
「二」を使った名前の有名人・芸能人
芙二子さん(モデル)
雨宮 玖二子さん(声優)
橘 二葉さん(歌手)
坂口 望二香さん(女優)
登川 二奈さん(アナウンサー)
千葉 一二三さん(タレント)
福川 二菜さん(女優)
不二子さん(女優)
「二」を使った名付け候補
二紗(かずさ)
二実(つぐみ)
二胡(にこ)
二那(にな)
二葉(ふたば)
美二(みさ)
柚二(ゆに)
二千華(にちか)
一二三(ひふみ)
不二子(ふじこ)
まとめ
シンプルながら、色々な読み方ができ、様々な深い意味を持つ「二」をご紹介しました。
個性的な名前をお探しのご両親には、ぜひおすすめしたい漢字です。