皆さんの妊活サプリは活きてますか?
「昨日買ったよ!」
いえいえ鮮度の話ではありません。
赤ちゃんが欲しいなぁと思い、本腰入れて妊活サプリを探し始めたあなた。
今は妊活サプリもたくさん出回ってますので、たくさん吟味して購入されたことでしょう。
そして後日、待ちに待った妊活サプリを手に入れいざトライ!と思った時、ふと脳裏に疑問が浮かびます。
『これっていつ飲むのが効果あるのかな?』
『妊活サプリって一度に飲んで大丈夫?』
『お水以外の飲み物で飲んでもいいかしら?』
などなど…
頭には「飲み方」について?がいっぱい。
口をぽっかり大きく開けたまま固まってしまうかもしれません。
たくさん悩んでお金をかけて、せっかく買った妊活サプリです。
できるだけ効果てきめんな状態で摂取したいですよね。
実は妊活サプリ、栄養素の飲み方一つで効果が変わるのをご存知でしたか?
これは今までずっと妊活サプリを利用していてもイマイチ効果が感じられなかった方、
これから妊活サプリを始めようと思っていて、より詳しい飲み方を知りたい方へのしおりです。
妊活サプリを有効的に利用し、妊活ライフを楽しく過ごしましょう!
目次
妊活サプリの飲み方やタイミングがあいまいな理由
なぜ妊活サプリには詳しい摂取タイミングが書かれていないのでしょうか?
厚生労働省の定義によると、サプリメントは『「特定成分が濃縮された錠剤やカプセル状態の製品」が該当すると考えられる』となっています。
つまり、妊活サプリは医薬品ではなく、あくまで「健康食品」という扱いということです。
カレーライスやハンバーグに、食べるタイミングや正しい食べ方なんてないですよね?
それと同じように、医薬品と違うサプリメントに「決まり」はありません。
そのため販売会社によって勧めている摂取タイミングは様々になります。
おそらくいつ摂取しようがさほど変わりもないのでしょう。
妊活サプリを飲むタイミング
「それじゃあせっかくの妊活サプリも正しく飲めないよー!」
ごもっともです。
『妊活サプリ』と一括りに言っても、葉酸を中心としたサプリメントや、マカに特化したサプリメントなど、種類は豊富にあります。
栄養素がマルチに配合されている妊活サプリが主流ですが、
妊活サプリに入っている栄養素の含有量が多いものを中心に摂取するタイミングを考えてみましょう。
ビタミン類
ビタミンには脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンの2種類があります。
それぞれ役割も異なれば、性質も違います。
・脂溶性ビタミン
ビタミンA,D,E,K の4種類があります。
油と一緒に摂ると吸収効率が高まるので、食事中に摂るのがbestといえます。
ただし排出されにくく、体に蓄積していくので、過剰摂取にならないように気を付けましょう。
・水溶性ビタミン
ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン)8種類と
ビタミンCの計9種類です。
ビタミンB群はタンパク質・糖質・脂質のエネルギー代謝に不可欠な栄養素で、別命「代謝ビタミン」いわれているほど。
ということは、糖代謝や脂質代謝に役立てるのなら食事中がいいですよね。
ところが水溶性ビタミンは食事中に限らず吸収しやすいといわれています。
そしてビタミンB群の一種である葉酸は、実は食間(食事と次の食事までの間。)が理想的。
というのも、空腹時に摂取する方が葉酸の吸収率が上がると言われているからです。
消化は食べ物を摂取してから2-3時間後に落ち着くので、そのあたりが良いです。
また食間はもちろんのこと、葉酸は寝る前に摂るのも効果的なんです。
食事が終わった夜の肝臓は、血流が低下し栄養素を血液中に吸収しやすくなります。
そして寝ている間は成長ホルモンが分泌され、栄養素を活性化してくれますので、さらに効率的に。
葉酸を分けて摂取するのをオススメする理由はもう一つあります。
葉酸は常に体に溜めておけず、また一度にたくさんの量を取り込むこともできません。
そして必要量以上の葉酸は尿で外に出てしまいます。
よっていっぺんに摂取するよりも、1日数回に分けてサプリメントを摂取する法が、葉酸を効率的に体に留めておけるという訳です。
ここで飲み方ですが、一番はやはり水やぬるま湯と一緒に摂取することです。
妊活サプリは薬ではありませんが、飲み物との組み合わせでは効果が半減してしまう場合も。
例えば葉酸で言えば、カフェインやアルコールは特に避けた方が良い組み合わせです。
コーヒーや紅茶といったカフェインには利尿作用があるので、せっかく摂取した葉酸が外に排出されやすくなってしまう上、葉酸の吸収を阻害します。
また、アルコールは葉酸の吸収を下げてしまいます。
葉酸の入った妊活サプリは時々独特な匂いがある場合もありますので、
やや匂い味が気になるときは、野菜ジュースでしたら一緒に摂取しても大丈夫です。
後述しますが、必要栄養素の一つ「鉄」も、お茶やアルコールとの組み合わせは最悪。
食物繊維やタンニンは鉄の吸収を阻害し、鉄の体内吸収率がダウンしてしまいます。
「水を用意するの面倒くさいナ…お茶で飲んじゃえ!」
「今日は飲み会、このサプリは食中に摂るといいらしいから…今摂っちゃえ♪」
あなたのつい「・・〇〇っちゃえ!」、もったいないですよ~?
飲み合わせもそうですが、普段からカフェインを多く摂りがちな方や
飲み会などでアルコール摂取に張り切ってしまう方(筆者含め)、
過剰摂取には気を付けましょう!
鉄
子宮環境を整え、赤ちゃんのフカフカベッド作りに役立つ「鉄」。
中でも妊活に必要とされているヘム鉄は、
良質なタンパク質やビタミンB群、ビタミンCがあることでその効果を強く発揮します。
そこで、ヘム鉄入りの妊活サプリを摂取する場合は、肉や魚と一緒に摂れる、食中が理想的です。
アミノ酸
最近はGABA(γ-アミノ酪酸)入りのチョコレートなども販売され有名になりましたね。
もともと食事(タンパク質)から摂取できるアミノ酸。
お肉や魚を積極的に摂取している場合は問題ないですが、
肉も魚も卵すら食べない「ヴィーガン」(ベジタリアンのさらに上をいく草食主義者)といわれる方も増えてきています。
美容の為だけでなく、赤ちゃんを迎える為の体づくりに高タンパク質がとても大切とされている昨今、
もし食事から高タンパク質を摂取するのが難しい場合は、妊活サプリからアミノ酸を摂る必要があります。
ここでアミノ酸の役割(モテ話?)について少しお話しします。
アミノ酸が消化管に入ると、これはチャンスとばかりに、真っ先に小腸の内壁の細胞が取り込みます。
寿命が24時間しかない小腸の内皮細胞にとって、アミノ酸は他にないご馳走。いや、命綱。
ご馳走をたらふく食べては細胞分裂をして新しい細胞に生まれ変わります。
また沢山の役割を背負っている肝臓も多くのアミノ酸を求めています。
それ以外にもアミノ酸って、体中の細胞のあちこちで引っ張りだこなんです。
生涯モテ期リア充、アミノ酸。
意識的に増産しないければ体中に行き届くわけがありません。
普通に生活していても沢山の量を必要とされているアミノ酸ですから、
「妊活」という特別活動において、普段以上に大量のアミノ酸が必要ということはお分かりでしょうか。
(と、ここまでアミノ酸の重要性について熱く語ってしまいましたが、)
アミノ酸の上手な摂り方は、食事で良質なタンパク質を摂り、食後の2~3時間後にアミノ酸配合の妊活サプリを服用すること。
この2段階のステップを踏むことにより、小腸・肝臓にすべてアミノ酸を吸収されることなく、体全体に行き渡らせられます。
またアミノ酸の一種GABAには安眠効果もありますので、就寝直前に摂取するのもオススメです。
アミノ酸は肉や魚以外にも豆類にも多く含まれています。
妊活サプリと並行して食事からも上手に摂取するようにしましょう。
コエンザイムQ10
美容に良いと注目されるようなった栄養素ですね。
体内の細胞内にあるミトコンドリアの中に多く存在していて、エネルギーを産生したり、抗酸化作用もあります。
この抗酸化作用のおかげで、美容に役立てられるだけでなく、卵子の老化防止にもなります。
そしてこのコエンザイムQ10は脂溶性栄養素の一種です。
そのため脂肪分がある方がより体に吸収されやすいことになりますね。
このことから、コエンザイムQ10配合の妊活サプリには食後がオススメです。
αリポ酸
αリポ酸とはとても優秀な抗酸化物質で、あらゆる臓器の細胞の中で働き、老化を遅らせ健康的な体にしてくれます。
性質もビタミンとよく似ており、そのビタミンCやビタミンEなどをリサイクルするという、
他の抗酸化ネットワークに必要な存在です。
そしてαリポ酸は体内への吸収率がとても高い栄養素です。
さらに抗酸化ネットワークの要だけあって、食事中に摂取してしまうと、
他の食べ物に含まれているミネラル成分に反応する可能性が。
こういったことから、αリポ酸を摂取する際は食前がオススメです。
カルシウム・マグネシウム
カルシウムやマグネシウムはアルカリ性の栄養素で、
妊活にはビタミン類や葉酸などと並んで必要な栄養素といわれています。
これらをまとめて摂取する場合も、αリポ酸同様空腹時がオススメ。
普段は良いとされるアルカリ性の栄養素も、
胃酸を中和する働きがある=胃液を弱めて消化を悪くしてしまう
という可能性があります。
日本人は胃液が出にくい人、少ない人が多いといわれていますので、気を付けてくださいね。
マカ
精力剤として名前が挙げられるマカ。
アミノ酸や鉄、亜鉛、ビタミン、ミネラルなど、妊活に必要な栄養素がたっぷり配合されている万能食材です。
マカは食後の30分以内に、水やぬるま湯で服用すると吸収力がぐっと上がります。
逆に空腹時に摂取すると胃腸に刺激を与える場合もありますので、胃腸が弱い方にはご注意を。
有効成分をよりよくするために、ジュースやコーヒーではなくぬるま湯で摂りましょうね。
亜鉛
男性にオススメされがちなミネラルですが、女性ホルモンの作用を高める働きもあります。
摂取には胃腸に負担がかかりにくい食事の30分以内に摂りましょう。
またマカや葉酸と一緒に摂るとより効果的です。
妊活サプリの摂取タイミング表
妊活サプリには栄養素によって摂取タイミングが様々なことがわかりました。
しかし文章のみでは分かりにいと思います。
そこで摂取タイミングの早い順に一覧にまとめました。
栄養素名(品名) | 摂取タイミング | 飲み物 | |
有機化合物 | αリポ酸 | 食前 | 水・ぬるま湯 |
アルカリ性の成分 | カルシウム・マグネシウム | 食前 特に空腹時がオススメ | 水・ぬるま湯 |
脂溶性ビタミン | ビタミンA、ビタミンD、
ビタミンE、ビタミンK |
食中 | 水・ぬるま湯 |
水溶性ビタミン | ビタミンB群(葉酸以外)、
ビタミンC |
食中
(いつでも吸収しやすいので、 葉酸同様コンスタントに 摂るのも良い) |
水・ぬるま湯
カフェイン・アルコール類 との摂取は避けましょう |
鉄分 | ヘム鉄 | 食中 | 水・ぬるま湯
カフェイン・アルコール類 との摂取は避けましょう |
水溶性ビタミン | 酸葉 | 食間、入眠前
1日で数回に分けて摂取を |
水・ぬるま湯
野菜ジュースも可 |
コエンザイムQ10 | 食後 | 水・ぬるま湯 | |
マカ | 食後30分以内 | ぬるま湯 | |
亜鉛 | 食後30分以内 | 水・ぬるま湯 |
上記を参考にしながら、各々の栄養素や栄養素同士の組み合わせに応じて、妊活サプリの摂取タイミングを考えてみましょう。
はっ!飲み忘れてしまった。どうしよう・・・?
妊活に必要な栄養素をもとに、妊活サプリの効果的な飲むタイミングをお話ししました。
毎日同じタイミングで摂取し続けられるのが理想的ですが、そうはいかないこともあります。
予定は未定。あとで飲もうと思っていたらついうっかり…!なんてこともありますよね。
でも焦らなくて大丈夫。
飲み忘れたときは、気づいたときに飲みましょう。
また1回の摂取量が気になる方は、次のタイミングでまとめてでも、少しずつ小分けにしても大丈夫です。
あくまで補助食品なので、よっぽどのでないかぎり副作用はありません。
一日の目安量を超えてなければ、どのタイミングで飲んでも問題ないです。
まとめ
モノにはそれぞれ適材適所があります。
日常の補助食品とされている「妊活サプリ」といえど、
せっかく摂るならその栄養素を最大限に活かしたタイミングで摂取したいですよね。