悪阻時期を過ぎた安定期頃になると、食欲旺盛になり食事以外にも甘い物が食べたくなりがち。
ケーキやチョコレートはカロリーや脂質も高いので、同じ甘い物でも栄養価の高いドライフルーツを選ぶ妊婦さんも多いでしょう。
しかし、妊娠中にドライフルーツを食べても良いのでしょうか?
そこで今回は、ドライフルーツについて、栄養素と効果、添加物や糖質の注意点、妊娠中にお勧めのドライフルーツを紹介します。
- 妊娠中にドライフルーツを食べてもいいの?
- ドライフルーツとは…
- ドライフルーツの栄養素と効果
- 食品添加物や糖質の注意点
- 妊娠中にお勧めのドライフルーツ
昨今はドライフルーツの専門店がある程、人気の食べ物です。
妊娠中の小腹のおともになるドライフルーツを選ぶ際に、ぜひ参考にしてみて下さいね。
目次
妊娠中にドライフルーツを食べてもいいの?
フルーツの栄養をギュッと凝縮されたドライフルーツは、美意識の高い女性にとても人気のある食べ物なので、妊娠前から食べている人も多いでしょう。
しかし、妊娠中でもドライフルーツを食べても良いのでしょうか。
ドライフルーツには、食物繊維や鉄分、カルシウム、ミネラル、ビタミンが豊富に含まれています。
もちろん妊娠中でも食べることができます。
しかし、糖分が多く含まれているので満足感は得られますが、食べすぎには注意が必要です。
糖分を過剰に摂りすぎてしまうと妊娠糖尿病のリスクを高めてしまうので、ほどほどに食べるようにしましょう。
ドライフルーツとは…
妊娠中に食べる物はお腹の赤ちゃんにも影響を及ぼす可能性があります。
食べる前に、まずドライフルーツとはどういうものなのかを理解してから食べるとより安心です。
ドライフルーツの魅力
生の果物ですと数日で直ぐに傷んでしまいますが、干すことにより保存期間が長くなります。
ドライフルーツの独特の食感や、風味と甘さを楽しむことができます。
さらに、フルーツの栄養を濃縮させるので生の果物よりも栄養価が高くなるという魅力的な食べ物なのです。
ドライフルーツの作り方
1.果物を良く洗い、皮や種を取り除きます。
2.皮や種をそのまま食べられる果物は、取り除きません。
3.果物を薄くスライスします。
4.シロップや砂糖の甘味料で煮詰めて甘味を加えます。(市販で売られている物は、食品添加物を加えているものも多くあります。
5.3の果物を天日干し又は食品乾燥機で乾かします。
6.天日干しの場合は約2週間、食品乾燥機の場合は約10時間程で出来上がります。
市販されているドライフルーツは、シロップや甘味料が入っていたり、保存をより長くするために食品添加物を使っています。
しかし最近では、食品添加物を使わない無添加のドライフルーツが売られています。
妊娠中は、なるべく身体に害の無い無添加でナチュラルな食品を選びたいですね。
ドライフルーツの栄養と効果
ドライフルーツは、果物を乾燥させて水分がなくなるため、栄養価が高くなります。
では、どのような栄養が摂れるのでしょうか。
また妊娠中の身体にどのような効果をもたらすのでしょうか。
ドライフルーツの主な5つの栄養素
- 食物繊維
- カリウム
- ビタミン
- 鉄分
- カルシウム
ドライフルーツの主な4つの効果
- 便秘解消
- 浮腫み解消
- 貧血防止
- 美肌効果
妊娠中は、ホルモンバランスの影響により様々なマイナートラブルを引き起こします。
つわりは多くの妊婦さんが経験するもので、食べられなくなると栄養が偏ってしまう人が多くいらっしゃいます。
ドライフルーツは、少し食べるだけで満足感が得られ、栄養も補給することができますので、つわり時に効果的な食べ物と言えるでしょう。
関連記事⇒妊婦はラムレーズンを食べちゃダメ?妊娠中のラムレーズン3つの注意点と影響
食品添加物や糖質の注意点
ドライフルーツを食べるときには、以下の注意点があります。
食品添加物の注意点
フルーツを乾燥させると糖分が高くなり、細菌やカビの繁殖も防ぐため、保存期間が長くなります。
市販されているドライフルーツの中には保存をより長くするために食品添加物が用いられている場合があるので注意が必要です。
また、海外の輸入品は厚生労働省が安全性を認めている食品添加物の使用基準と異なる場合があります。
原材料をきちんと確認の上、購入するように心掛けましょう。
糖質の注意点
ドライフルーツには砂糖やシロップで煮詰めているものがあるので糖質にも注意が必要です。
糖分を多く摂取すると、体重増加に繋がりますし、妊娠糖尿病のリスクも高まります。
ドライフルーツは小さくて食べやすいため、ついつい食べ過ぎてしまいます。
一度に多くの量を食べないように注意して下さいね。
市販のドライフルーツを購入する際には、無糖・無添加のものがおすすめです!
妊娠中におすすめのドライフルーツ
妊娠中におすすめのドライフルーツを紹介します。
バナナ
バナナは栄養価が非常に高い果物でも有名ですが、実は悪阻にも効果的なのです。
悪阻時の嘔吐を軽減させる効果のあるビタミンB6が含まれています。
悪阻で食べ物が食べれないという人に是非おすすめのドライフルーツです。
参考:日本産婦人科学会 産科疾患の診断・治療・管理「異常妊娠」より
イチジク
イチジクには食物繊維やカルシウム、鉄分が多く含まれています。
妊娠中に便秘や貧血で悩んでいる妊婦さんにおすすめです。
また、カルシウムはお腹の赤ちゃんの骨の形成に大切な栄養素なので、ドライイチジクは妊娠中にとても効果的な食べ物です。
ジンジャー
生姜は身体を温める作用があります。
妊娠中に身体が冷えてしまうと切迫早産や流産を引き起こす可能性が高まりますので、ジンジャーを食べて身体を温めましょう。
マンゴー
ドライフルーツの中でも一番知名度が高く人気のあるマンゴーですが、実は葉酸が多く含まれています。
マンゴーは南国の食べ物なので、生で食べると身体を冷やしてしまいます。
しかし、ドライマンゴーであれば妊娠中でも安心して食べられますよね。
お腹の赤ちゃんの健康に良いとされている葉酸を含んでいますので、赤ちゃんの臓器が作られる妊娠初期に食べると効果的です。
プルーン
プルーンには食物繊維やビタミン、カリウムを多く含んでいます。
便秘解消や浮腫み防止、風邪予防に効果的です。
また、鉄分の吸収を高めるビタミンCが多く含まれているので貧血でお悩みの妊婦さんにお勧めです。
関連記事⇒妊婦はソーセージを食べちゃダメ?妊娠中のウインナーの影響と5つの注意点
まとめ
市販されているドライフルーツを購入する場合は、原産国や添加物の有無を確認してから購入すると安心です。
安価なドライフルーツは、原材料や原産国をあいまいな表記にしている可能性があるので注意が必要です。
昨今ではドライフルーツの専門店があり、原産国の記載や無農薬の果物を使用したり、砂糖や添加物を一切使わない無添加のドライフルーツが販売されています。
ちょっとお高めではありますが、妊娠中は無添加のドライフルーツを選ぶと良いでしょう。
また、ドライフルーツの人気から家庭でも簡単にドライフルーツを作る調理機も販売されています。
素材や添加物が気になる人は、ご自宅でドライフルーツを作ってみても良いですね!