妊娠中に食べるものは普段以上に気を使いますよね。
妊婦は体力も抵抗力も低下していますし、お腹の赤ちゃんへの影響も心配です。
食べたらいけないものや食べた方が良いもの、いろいろとあって妊娠中の食事は迷ってしまうことが多いはず。
髪にも肌にも良いとされている女性の味方、海藻はどうでしょう。
海藻は妊娠中に食べても良いのでしょうか?
もちろん海藻に含まれている栄養素は妊婦にも大事なものばかりなので、ぜひ積極的に食べたい食材です。
しかし、妊婦が海藻を食べるときは2つの注意点があります。
- 食べ過ぎない
- 昆布は注意が必要
海藻に含まれているヨウ素という成分を妊婦は摂りすぎてはいけないのです。
ですので海藻を食べるときは食べる量に注意し、ヨウ素が多く含まれている昆布には特に気をつける必要があります。
注意点を守って食べれば、妊婦に嬉しい効果が多い海藻。
そんな海藻の栄養素をご紹介します!
目次
海藻類の主な栄誉素
海藻類は妊婦に嬉しい栄養素がたくさん含まれています。
- 食物繊維
- カルシウム
- 亜鉛
- 鉄分
食物繊維は妊婦に多いお悩みである便秘の解消に役立ちます。
カルシウムは栄養素を胎児に取られて弱っている妊婦の骨や歯を強くしてくれます。
亜鉛は日本人に不足しがちな栄養素。もちろん妊婦さんにも必要で積極的に摂取したい栄養です。
鉄分も含んでいるので貧血予防に効果的。
妊娠中はお腹の赤ちゃんに鉄分を取られて貧血になる妊婦さんが多いので、海藻は妊婦さんが是非食べたい食材ですね。
妊婦の便秘解消に!食物繊維豊富な海藻
妊娠中はホルモンバランスの変化やお腹が大きくなることで便秘になる方が多いです。
便秘はとても苦しいですし、なかなか治すのが大変なんですよね。
そんなときは食物繊維が強い味方になってくれます。
前述したように、海藻にも食物繊維が豊富に含まれていて、便秘の解消に役立ってくれます。
海藻類には、不溶性食物繊維のセルロース、水溶性食物繊維のアルギン酸も多く含まれています。
セルロースは便のかさ増しをして腸の運動を活発にし排便を促します。
アルギン酸は血圧の上昇を抑えたり、コレステロールを低下させる働きもあります。
また、海藻類は低カロリーですので体重管理をしなければならない妊婦さんには嬉しい食材です。
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海藻に含まれるヨウ素…妊婦に必要!でも摂りすぎはダメ!
海藻は妊婦さんに良い栄養素がたくさん。なおかつ低カロリーなのでたくさん食べて栄養をつけたいですよね。
でもちょっと待ってください。
実は妊婦が海藻を食べるときは注意しなければいけない点が2つあるのです。
- 食べ過ぎなこと
- 昆布はほどほどに
なぜ食べ過ぎるといけないのか、昆布は注意しないといけないのかというと、海藻に含まれている「ヨウ素」という成分が関係しています。
ヨウ素は妊婦さんに必要な栄養素で、不足すると流産や胎児の先天的な異常につながることがあります。
ですが、妊婦がヨウ素を過剰に摂り過ぎても胎児に問題が起こってしまうのです。
妊婦がヨウ素を過剰摂取すると、胎児が甲状腺の機能障害(先天性甲状腺低下症)を起こす可能性があると言われています。
海藻類を料理に使って普通に食べている分には過剰摂取になるようなことはまずありません。
しかし、毎日大量の海藻を食べ続けることは危険ですのでやめましょう。
また、昆布は海藻の中でヨウ素の含有量がずば抜けて多いです。
『妊婦が1日に摂取して良いヨウ素の上限は2200μg』と厚生労働省が発表しています。
昆布は1gに2400μgのヨウ素を含んでいるので、1g食べただけで1日の基準値をオーバーしてしまうのですね。
ちなみに海藻類のヨウ素の含有量は以下の通りです。
- 昆布・・・240000μg(100g中)
- ひじき・・・45000μg(100g中)
- カットわかめ・・・8500μg(100g中)
- 焼き海苔・・・2100μg(100g中)
やはり昆布がずば抜けてヨウ素の含有量が高いですね。
上記の量を参考にして、日々の献立を考えてみてください。
妊娠中は昆布だしのものや昆布の佃煮などは避けた方が無難でしょう。
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妊娠中に海藻類を食べるときの2つの注意点
妊婦が海藻を食べるのには2つの注意点があります。
- 食べ過ぎない
- 昆布はほどほどに
海藻類に多く含まれるヨウ素を妊婦が過剰摂取すると胎児に悪い影響が出る場合があるので、食べ過ぎは禁物。
特に昆布は、他の海藻よりもずば抜けてヨウ素の含有量が多いので、妊娠中は避けた方がベターです。
まとめ
妊娠中に海藻類を食べても大丈夫ですが、くれぐれも食べ過ぎないように注意しましょう。
海藻類は食物繊維が豊富なので、便秘解消におすすめです。
適切な量を守ってバランスよく食事に取り入れると良いですね。