twitterでも話題に!妊婦加算って何?なぜ?負担はいくら増えるのか解説

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2018年4月1日の診療報酬改定で新たにできた「妊婦加算」はご存知ですか?その名の通り、妊婦さんが病院を受診した時に通常の診療報酬に加えて加算される料金のことです。

まだあまり認知されていないので、会計後領収書を見て、今までになかったものが加算されていると気付く人もいるでしょう。

ここでは妊婦加算とは何なのか、それによっていくら負担が増えるのかなどをまとめました。

目次

妊婦加算とは?

妊婦加算は、2018年4月の診療報酬の改定で新たにできたものです。

今までも乳幼児加算というのはありましたよね。

6歳未満の乳幼児が病院を受診すると初診料や再診料に加えて追加で加算されていたものです。

乳幼児加算は、2018年4月の診療報酬点数表によると初診時には75点、再診時には38点となっています。

妊婦加算ができたということは、この春から乳幼児と同じように妊婦さんが病院を受診した時にも通常の診察料金に追加で料金が加算されるということです。

妊婦加算は初診時には75点、再診時には38点です。

これは、内科、皮膚科、眼科、歯科などどの診療科を受診してもかかります。

簡単に言うと「妊婦さんは病院へ行くと今まで以上にお金がかかりますよ。

」ということです。

妊婦加算は自己申告?

どの診療科を受けても妊婦加算があります。

しかし妊娠と関係のない皮膚科や眼科などを受診した時には、どうやって妊婦さんかどうか判断するのでしょうか?

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【妊婦加算(初診料・再診料)】

Q、患者が妊婦であることは患者本人の申告だけでよいか?母子手帳の確認が必要か?

A、医師が問診の上で、妊婦であると判断した場合は算定できる。

この場合、母子手帳の確認は必ずしも必要としない

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引用

平成30年度診療報酬改定Q&A 日本医師会

これによると妊婦加算が付けられるかどうかは「自己申告」か「医師に気付かれるかどうか」ということになります。

お腹がまだ目立たない時期に受診して「妊娠しています。

」と自己申告しなければ妊婦加算は免れるということです。

ただ、どの診療科でも受診する時には、問診票を記入するでしょう。

そこには、「妊娠の可能性があるか」「授乳中か」いう項目が必ずあります。

なので、問診票を記入した段階で妊婦かどうかということはバレてしまうということです。

加算分を払いたくないからと嘘をつくのはいけません。

妊娠中には使えない薬もありますし、レントゲンなどは注意も必要です。

今までになかった点数を加算されるのは損をした気持ちにもなりますが、お腹の子供のことを思うなら正直に妊娠していることを伝えましょう。

もうひとつ気になるのが、妊娠していることに気付かず受診した場合、後日前回の診察分にも新婦加算が付けられるのかということです。

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Q、診察時には妊婦であるか不明であったが、後日妊娠していることが判明した場合、遡って妊婦加算を算定することは可能か。

A、診察の際に、医師が妊婦であると判断しなかった場合には算定不可。

(平成30年3月30日厚生労働省連絡)

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引用

京都府保険医協会

ということは、診察時に妊娠していると気付いていなかった場合には、後で分かったとしても追加で払う必要はないということですね。

負担はいくら増えるの?

妊婦加算という新たな診療報酬ができたということはわかりましたが、実際の負担額としてはいくらくらい増えるのでしょうか。

診療報酬は1点10円で計算されます。

妊婦加算は初診75点、再診38点です。

計算すると初診時は750円、再診時は380円が加算されるということになります。

健康保険に加入していれば3割の負担になるので、実際の窓口での負担増加分は初診時が225円、再診時が114円ということになります。

また病院では、時間外や休日、深夜などに受診をすると別途料金が加算されます。

この4月の診療報酬の改定で妊婦さんの場合には産婦人科特例の加算が新設されました。

その結果、初診の場合には時間外200点、休日365点、深夜695点という高い点数が加算されることになりました。

695点ということは6,950円です。

3割負担だったとしても2,085円。

ビックリするくらい高いですね。

再診の場合には、時間外135点、休日260点、深夜590点です。

休日や深夜に体調が悪くなってしまうこともありますが、別途こんなに料金を取られるのなら翌日まで我慢しようかなと思ってしまいます。

この妊婦加算という制度は、妊婦さんに対して冷たいように感じる人もいるでしょう。

私もこの少子化の時代に赤ちゃんを産もうとしているのだからもう少し大切にしてあげてもいいんじゃないかなとも思います。

でも、お医者さん側からしてみたら、妊婦さんを診るということは専門的な知識も必要になるでしょうし、診察にしても投薬にしてもより注意が必要になるのは理解できます。

実際、私も妊娠中に風邪をこじらせて病院にかかったことがあります。

その時、妊娠中と告げると、薬は妊娠中でも飲めるものを処方してくれました。

それでも私は服薬は躊躇してしまいましたが、医師は安心して飲めるようにと薬の胎児への影響についても説明してくれました。

なので私は、負担が増えるのは困るけれど、妊婦さんは通常の時とは違い、そういった専門的な知識が必要になるので、加算があったとしても仕方ないのかなとも感じてしまいます。

まとめ

妊婦さんの負担が増える妊婦加算については喜んで受け入れられるものではないでしょう。

ですが、その結果、妊婦さんに対しての専門的な知識を持つ医師が増え、妊婦さんが安心して受診できる病院が増えればいいなあと思います。