私は、昔からコーヒーと緑茶が大好きで、飲まないと落ち着かなくて、友人たちから中毒だと呆れられるほどの愛好家でした。
そんな私が妊娠をして一番辛かったのが、コーヒーと緑茶が飲めなくなったことです。
この2つの飲み物に共通するもの。それは『カフェイン』。
妊婦はカフェインを摂ってはダメというのは、とても広く知られています。
そんなコーヒーよりも緑茶を飲むのを注意しなければならないって知っていましたか?
私は知りませんでした。『カフェイン』さえ気を付ければいいと思っていました。
でもそれは間違いです。緑茶こそ注意が必要です。
では、まるっきり摂るなということなのか。いえいえ、そうではありません。
極力摂らない方がいいのです。量に気をつけさえすれば、飲んでも問題はありません。
この記事では、緑茶がなぜ妊婦に危険視されている3つの理由と飲みたい人への3つのアドバイスをご紹介します。
目次
■緑茶が危険視される3つの理由■
①カフェインが入っている
妊娠中はカフェインの分解に通常よりも時間がかかります。
その他に、お腹の中の赤ちゃんにも運ばれていき、身体の中に滞留しやすくなります。
母体の身体にも悪影響がでると考えられています。肝機能低下や高血圧などのリスクがあがったり、流産や死産の可能性が高まると言われています。
上記2つの理由から妊娠中のカフェイン接種はよくないと注意喚起がされているようです。
②玉露は危険
玉露のお茶って美味しいですよね。でも妊婦にはとっても危険な飲み物になります。
上記で書いたカフェインの量が、通常の10倍。1杯飲んだだけで、1日の摂取量を超えてしまいます。
カフェインの他にも注意しなければならない成分が含まれていますので、玉露を飲むのはやめたほうがいいでしょう。
②タンニン、カテキンに注意
緑茶にはカフェインの他に『タンニン』という成分が含まれています。
聞きなれない名前ですが、鉄と結合して『タンニン鉄』というものを生み出します。
鉄の吸収を妨げることが指摘されていて、鉄分不足を起こす原因になります。
妊婦は貧血気味になりやすく、緑茶を多量に飲むと、その原因を自分で増してしまうことになります。
他に、タンニンの主成分であるカテキンには葉酸を阻害してしまう働きがあることが確認されています。
特に妊娠初期は、胎児の成長に葉酸は必要不可欠。葉酸不足になると発育不全などの影響が出てしまうリスクがあるので、注意が必要です。
妊娠初期、中期、後期と、それぞれ緑茶にはリスクが伴います。
緑茶を飲むなとは言いませんが、接種量を極力少なくすることが望ましいと考えられます。
■緑茶好きさんへのアドバイス3つ■
①緑茶はどれぐらいの量を飲むのが望ましい?
緑茶のカフェイン量は30mg。コーヒーの約半分です。
1日にコップ3~4杯を目安に飲んでいれば問題ありません。
ただし上記でも書きましたが、玉露はカフェインが通常の10倍ほどですので避けたほうが賢明です。
緑茶の他にもカフェインが含まれている食べ物や飲み物があります。例えば、チョコレートやコーラなど。
これらの商品を食べた時は、緑茶を飲む量を1杯減らすなど、食生活の変化でその都度加減してくださいね。
②飲むベストなタイミングは?
カフェインは交感神経を刺激して眠気を覚ます作用があるので、寝る3時間前には飲まないほうがいいでしょう。
食事の時もタンニンが鉄の吸収を阻害してしまう性質があるので、避けたほうが無難です。
ベストはおやつの時間。10時や15時ごろに、リラックスを兼ねて飲むようにしましょう。
③ノンカフェインのお茶を選ぶ
緑茶ではなくなってしまいますが、同じお茶でノンカフェインの商品がけっこう出回っています。
飲むことに不安がある場合は、より安心な商品を選ぶのも手です。
ノンカフェインで代表的なのは麦茶。それと、妊婦さんに人気のルイボスティー。
ルイボスティーは色々な味が出ているので、お気に入りの商品に出会えるかもです。
■緑茶はなるべく摂らないほうが無難です■
以上が、『妊婦に緑茶はだめと言われる3つの理由と飲みたい人へのアドバイス3つ』でした。
私の場合は主にコーヒーでしたが、妊娠をきっかけに大好きなドリンクを飲めなくなるのはとても辛いものがあります。
何度、飲んでしまいたいと思ったか数えきれませんが、カフェインは多量に摂っちゃだめだと言い聞かせ、我慢していました。
緑茶には、カフェインの他にもカテキン、タンニンという影響がある成分が含まれているので、特に飲むときは気を付けたいですね。
私のカフェイン制限生活乗り切り法ですが、ノンカフェインのコーヒーを買って飲んでいましたが、やっぱりどこか味気ない。物足りない。
たまにちゃんとしたコーヒーを飲んで、満足するという生活を送っていました。
アドバイスで書いたように、摂取量さえ守っていれば問題はありません。
あとは自分の気持ち次第です。1日2、3杯飲んでもいいし、私のようにたまに飲むことにしてもいい。
これだというルールを自分の中で決めて、緑茶制限生活を上手に送ってくださいませね。