妊娠中に痒みが起きたら、「赤ちゃんは、大丈夫!?」と心配になりますよね。
妊婦さんのトラブルで、痒みや湿疹はよく起こるものです。
『妊娠中に痒みが起こるのはどうして?』
『妊娠中の痒みはどうやって治したらいいの?』
など、普段なら気にかけないことも、妊娠中は敏感になってしまうものです。
こちらでは、
・痒みの種類
・妊婦さんならではの疾患
・妊婦の痒み対処法
・痒みを起こさないために大切なこと
など、妊娠中の痒みについて、特に気を付けてほしいことを6つ解説します♪
妊娠初期・中期・後期で起こりやすいトラブルも違います。
実際に、妊娠中に痒みを経験した筆者がお伝えします!
目次
妊娠中の痒みの症状
痒みの原因は、いろいろあります。
蕁麻疹
蕁麻疹はポツポツと蚊に刺されたような見た目です。一時的に痒みは強いですが、すぐに引くことが多いです。
原因は、2つです。
アレルギー性ー→食べ物、植物、添加物、薬
非アレルギー性→繊維のすれ、摩擦、発汗
風疹
風疹の抗体がない人、低い人は妊娠中も風疹にかかる可能性があります。発熱を伴う時は、疑ってください。妊娠初期に風疹にかかった場合、赤ちゃんにも影響があるかもしれません。すぐに病院にかかってください。
乾燥
妊娠中は、ホルモンバランスも崩れ、肌も荒れがちになります。保湿をしっかりしましょう。
妊娠線
後期になってくると、お腹周辺に妊娠線ができることが多いです。妊娠帯やパンツなどで圧迫され、痒みを伴うこともあります。
肝機能の低下
胃もたれや肝臓の調子が悪くなると、蕁麻疹などの痒みが症状としてあらわれることがあります。
妊婦ならではの疾患~初期~
妊娠初期に痒みに襲われ、受診すると
・妊娠性痒疹(ようしん)
と言われる人がいます。わたしもそうでした。
医師には、
「はっきりと原因があるわけではないが、ホルモンバランスが急激に変化するため。」
と言われました。
初期は、胎児への影響が大きいため、薬の服用はよほどのことがない限り行われません。
わたしの場合は、非ステロイド系のクリームをもらい、次の日には痒みも引きました。
他にも妊娠初期には、
・食べ物アレルギーで蕁麻疹
が起こる人も多いです。
これも、原因はホルモンバランスの崩れです。
免疫力も下がるので、普段は大丈夫な食べ物でも、妊娠したとたんアレルギー反応を起こす人もいます。
アレルギーを起こしやすい食べ物としては、
・魚介類(エビ・蟹などの甲殻類やサバ)
・乳製品
・小麦やソバ
・卵
・ピーナッツ
などが代表的です。
わたしは、妊娠中、マンゴーで蕁麻疹が出ました。
マンゴーは、銀杏と同じ、漆科なので、かぶれやすい人は注意です。
妊婦ならではの疾患~中期~
中期から後期にかけて多いのが、
・妊娠性掻痒(にんしんせいそうよう)
です。
漢字の意味は、
・掻→掻き壊す
・痒→ムズムズ
ですので、その名の通り、ムズムズして皮膚を掻き壊してしまう症状です。
初期に挙げた妊娠性痒疹は、ポツポツが現れるのに対して、こちらは、発疹はありません。
ですが、掻きむしってしまうことで、ポツポツがあらわれてしまうことがあります。
妊婦ならではの疾患~初期から後期~
他にも
・妊娠性湿疹
と言われるものがあります。
妊娠のたびになるという方もいるようです。
こちらも、掻き壊してひどくしてしまうことが多いので、早めの受診を心がけてください。
しかし、これは出産しないと治らず、根本的な対処法はないとされています。
ただ、産めばあっという間に症状が引くので、心配はない湿疹です。
妊娠中は、痒みとうまく付き合っていく必要があります。
妊娠中の痒み、対処法
では、実際に痒みにどう対処したらよいのでしょうか。
1日様子を見る。
蕁麻疹は多くが1日で治まります。蚊に刺された時と同じように対処し、治まるか様子をみましょう。
受診する。
痒みが引かない場合、ひどい場合はやはり、産婦人科医師の診断を仰ぎましょう。
ただし、初期は薬を処方してもらえない場合もあります。
それでもひどい場合は、専門である皮膚科にかかりましょう。その際は、妊娠中であるときちんと告げてください。非ステロイド系のぬり薬を処方してくれるでしょう。
痒みをひどくしない対処法をとる。
これが一番大切です。痒みがひどくならなければ、早目に治るパターンがほとんどです。妊娠性湿疹のように、痒みとうまく付き合っていかなければならない場合もあります。
少しでも楽になりたい人は、次のことを試してください。
- 体を温めない
- シャワーだけにする
- 無添加、低刺激の石鹸を使う
- もしくは、使わない
- 慣れない化粧品は使わない
- よもぎローションなど、植物性のものを使う。
- アレルゲン(アレルギーのもと)をとらない。食べ物に注意。
- 特に、動物性蛋白質は消化に時間がかかり、体に負担がかかります。
- カフェインなど、代謝に悪いもの(分解に時間がかかる)ものをとらない
- 痒い部分は、アイスノンなどで冷やす。
このように、対処法はたくさんあります。ひどくなる前に実践してください。
妊娠中に皮膚疾患にかからないようにするには?
予防も大切です。痒くなれば、心配にもなります。
夜眠れないなど、さらにトラブルを招いてしまうことになります。
普段から、次のことに気を付けましょう。
・乾燥を防ぐ。保湿を。
・マタニティブラなど、締め付けがないものを着用する。
・綿製品を着用する。
・外的要因(草むらに行く、動物を触る、人ごみに行く)を避ける。
まとめ
今回は、妊娠中の痒みについて解説してきました。
伝えたかったことは、次の4つです。
・痒みにも、様々な原因があること。
・妊娠の時期によって、起こりやすい痒みがあること。
・自分でできる、痒みへの対処法があること。
・予防も大切なこと。
妊娠中は、心身の変化で、ただでさえ辛いことも多いです。
そこに、痒みが加わったら、本当に辛いですよね。わたしも、蕁麻疹や痒疹が起きたので、その気持ち、よくわかります。
こちらの記事が、痒みで困っている妊婦さんのお役に立てば幸いです。