妊婦はステロイドの塗り薬は塗っちゃダメ?妊娠中のステロイドの影響と3つの注意点

スポンサードリンク

妊娠中は皮膚にも湿疹ができたり乾燥したりとトラブルが出やすくなっています。

そんな時は皮膚科を受診して塗り薬を処方してもらうこともあるでしょう。

妊娠中は妊婦の体に塗るものも胎児への影響がないか気になりますよね。

特に強い成分のものは胎児に悪い影響がないか心配になります。

皮膚の薬でよく聞くのがステロイドです。

ステロイドは皮膚疾患への効果も強いですが、その副作用についても様々な見解があります。

妊娠中ともなると余計に副作用が心配ですよね。

妊婦はステロイドの塗り薬を使用しても大丈夫なのでしょうか。

一般的には妊娠中にステロイドを使用しても危険はないとされています。

皮膚に塗ったステロイドが体内に吸収されると言ってもごくわずかで胎児への影響はほぼありません。

妊婦がステロイドの塗り薬を使用することは特に問題視されていません。

しかし、妊婦さんそれぞれの体調、体質もありますし絶対に100パーセント安心とは言い切れないので乱用は避けましょう。

妊婦がステロイドを使う時には注意点が3つあります。

・使用期限を決めて使うこと

・用法用量を守ること

・多量に塗りすぎないこと

この注意点を守って使用すれば妊婦がステロイドの塗り薬を使っても胎児にはまず影響しません。

目次

○しっかり治そう!妊娠中に起こる皮膚疾患

・妊娠性湿疹

妊娠中になりやすい皮膚疾患に「妊娠蕁麻疹」というものがあります。蕁麻疹と似た症状ですが同じ対処法では改善できなかったり、悪化させてしまうので注意が必要です。

妊娠性蕁麻疹とは、妊婦さんの手足のいたるところに局所的に発生する強いかゆみを伴う発疹です。原因は不明で初産の妊婦さんよりも2人目以降の妊婦さんに多く発症します。

強いかゆみで夜も眠れないことも・・・。妊娠3〜4か月から出現し、出産まで続きます。

・妊娠性疱疹

妊娠中や分娩後に発生する、自己免疫性の水疱症。紅斑の中に水泡ができ強いかゆみを伴います。

・妊娠性肝内胆汁うっ滞症

妊娠ホルモンの影響で、胆汁のうっ滞が起こり激しい皮膚のかゆみを引き起こします。胎児の発育に影響することがあるため注意が必要な皮膚疾患です。

この他にも妊娠の影響でもともとの皮膚疾患が悪化したり、アトピー性皮膚炎が悪化することもあります。

妊娠中には様々な肌のトラブルが起きやすいです。かゆみの強いものは我慢していると夜眠れなくなったり、かき壊してしまったりと悪化してしまうことがあります。

妊娠中の皮膚疾患は原因不明なものも多く、ステロイドの塗り薬でかゆみを抑える対処療法を行うのが一般的。

ステロイドは妊娠中は使用したくないと思っても、塗り薬から体内に吸収されるステロイドの量は微量です。

かゆみを我慢して寝不足になる方がお腹の赤ちゃんにはよくありません。

しっかり病院を受診して薬を塗って治しましょう。

○妊娠中の皮膚疾患はステロイドが有効!でも注意点を守って

妊娠中の皮膚疾患にはステロイドの塗り薬が有効で、胎児への影響も心配ありません。

しかし、だからと言って好き勝手に使用して良いわけではありません。

妊婦がステロイドの塗り薬を使う時には3つの注意点があります。

・使用期限を決めて使う

妊婦に限らず、ステロイドの塗り薬は副作用があることが知られています。

ですのでダラダラと長期間に渡って使用するのはおすすめできません。

病院でステロイドを処方されたら、しっかり塗って治して薬を止めることが肝心です。

塗ったり塗らなかったりでなかなか治らずダラダラと長期間使用すると、胎児への影響も心配です。

また、皮膚が薄くなるなどの副作用が出てきてしまいます。

・用法用量を守ること

病院でステロイドを処方されたら、1日に何回どのくらいの量を塗れば良いか指導されます。

きちんと守って正しい使用方法で使用しましょう。

塗りすぎたり、塗るのを忘れたりすると副作用も心配ですし、皮膚疾患の完治も遠のきます。

完全に治るまでしっかり塗って短期で治すことが大事です。

・多量に塗りすぎないこと

妊娠中のステロイドの塗り薬はほとんど体内に吸収されないため、胎児への影響は心配いりません。

しかし、あまりにもたくさん塗りすぎるとそれだけ体内への吸収量も多くなります。

正しい薬の塗り方も病院から指導されるでしょう。その塗り方を守って大量に塗りすぎないようにしましょう。

○妊娠中のステロイド、注意点を守って塗ろう

妊娠中は様々な皮膚疾患にかかりやすくなっています。

かゆみの強いものや肌がガサガサになるものはステロイドの塗り薬が効果的。

ステロイドは副作用などが心配されている薬なので、妊娠中は神経質になってしまいますよね。

しかし、塗り薬が皮膚から体内に吸収されるのはほんのわずか。妊婦がステロイドの塗り薬を使用しても胎児には問題ないとされています。

妊婦がステロイドの塗り薬を使う時は3つの点に注意してください。

・使用期限を決めて使うこと

・用法用量を守ること

・多量に塗りすぎないこと

注意点を守って使用すればステロイドの塗り薬は様々な皮膚疾患に効果を発揮してくれます。

妊娠中でも我慢せずに皮膚のトラブルには薬を塗って治してくださいね。

ただし、市販のステロイド入りの塗り薬を使用せずに、必ず医師の診察を受けて処方されたものを使用するようにしましょう。