近年になり二世帯同居で暮らしているご家族は少なくなってきました。
しかし、二世帯同居にはメリットがたくさんあります!
自営業での後継ぎのため、父母の体調が悪いため、孫と一緒に過ごすためなど、様々な理由で二世帯同居を選択するご家族もいるでしょう。
なかには、二世帯になることによりストレスを感じてしまう人もいます。
その人たちが浮き彫りになって、二世帯同居のイメージがあまりよくないと感じられがちです。
実際に、二世帯で暮らしている家族は、どのような暮らしをし、どのようなメリットを感じているのでしょうか。
「二世帯で同居している人の住宅はどうなっているの?」
「二世帯同居の場合、生活費などはどうやってやりくりできる?」
「二世帯で住もうと相談されたけど、メリットについてもう一度知りたい!」
など、二世帯同居に関しての疑問や不安がたくさん出てきますね。
今回は、二世帯同居をする場合の生活費やたくさんのメリットについてご紹介していきます。
・二世帯同居の場合の住宅は?
・二世帯同居での生活費
・二世帯で暮らす7つのメリット
・二世帯同居を失敗しないコツ
もちろん二世帯同居はデメリットもありますが、今回はメリット面を中心にみていきましょう。
現在は父母と別居していてこれから同居の予定がある家族や、すでに同居生活が始まり困惑している人、義理の両親との同居に想像がつかない人などの参考になれば嬉しいです。
目次
二世帯同居の場合の住宅や間取り、暮らしぶりはどのようなものなの?
現在二世帯で暮らしている人は、どのような暮らしか分かりますが、まだこれから同居をする予定の人は、どのような暮らしになるのか想像するのが難しいですね。
2世帯で住む住宅の場合は、大きく分けて3パターンあります。
1つ目は、住宅設備や過ごす空間を一緒のものにする完全同居型です。
トイレもキッチンも食卓も、ほとんどすべてにおいて共有し、長い時間を一緒に過ごす住宅です。
両親が住んでいた家に、そのまま入ることもあるでしょう。
2つ目は、住宅設備や部屋を1部だけ共有する部分共有型です。
食事だけは一緒に食べたいからダイニングは1つにしお風呂も共有し、寝室やリビングなどくつろぐ場所は、別に分けてしまうという住宅になります。
洗濯なども別にしているご家庭も多いようです。
3つ目は、玄関から浴室やトイレなどすべてにおいて別に分けている完全分離型です。
義理の両親から、現在の家を建て替えて一緒に住みたいと打診されたときに、完全分離型の住宅を希望するご家族も多いようで、2世帯住宅でありながら、まったく別の生活を送ることができます。
しかし、隣に両親がいるので、何かあったときにはすぐ尋ねることができますし、たまには一緒に食事をすることもできますね。
この3つの住宅によって、それぞれ間取りは違いますし、暮らしぶりも変わってきます。
二世帯同居においての生活費はどのように分けているの?
二世帯で暮らすときには、生活費の振り分けについて話し合う時間を作るようにしましょう。
旦那さんの実家が自営業の場合においては、そのお手伝いに入ることもあるので、生活費もすべて一緒にやりくりすることがあるかもしれません。
しかし、別の仕事の場合は、収入も違ってくるので、どのように生活費を振り分けるか、後々問題にならない為にも、まず初めに決めてしまうことが肝心です。
同居を始めてから決めると、バタバタとしてゆっくり話すことができないので、同居の前にゆっくりと話す時間を設けてみてくださいね。
生活費を分担すべき費用としては、光熱費や食費、新聞日、ネット料金、固定資産税などが考えられます。
ただ、完全分離型の住宅においては、光熱費も食費も別の場合が多いので、基本的に生活費を分担するということはないでしょう。
また、親世帯が年金暮らしの場合や、退職している場合においては、子供世帯が生活費をカバーしてあげる必要もありますし、逆のパターンもあります。
それぞれの生活スタイルによって、分担する生活費が違うので、どの費用を分担し生活費をやりくりしていくのか、よく考えてみましょう。
本当に助かることがたくさん!二世帯で暮らす7つのメリットとは?
デメリットが多くあげられがちですが、二世帯同居はメリットもたくさんあります。
家事を協力できる
1世帯では基本お母さん1人で家事をやりくりしていきます。
そのため、毎日できない家事も出てきますし、忙しい日には家事ができないこともあります。
「梅雨の時期のせっかくの晴れ間なのに、用事が入り洗濯ができない…。」
「ほこりがたまってきたのに、掃除をする時間がない!」など、お母さん世代は毎日忙しいですよね。
そこに、義理の母や実の母がいればどうでしょう。
すべてを頼むことは心苦しいですが、最低限の家事を頼むことができますし、頼まれた家事を楽しんで行う両親もいるでしょう。
また、共働きの場合に、家に帰ると食事が準備してあり助かっているという話もよく聞きます、子どもにとっても食事も大切なので、できるだけ手料理を食べさせていきたいですものね。
子どもを預かってもらえる
短時間の外出や急な用事などのときに、子どもを預かってもらえるので、「お母さんたちがいて助かった!」という思いをするときが必ず来ます。
子どもが小さな頃は特に、預かってもらうときは顔見知りでよく子どもの事を理解している人がよいのです。
また、保育園や幼稚園の送迎、親が仕事で孫が学校から帰ってきたときの出迎えなど、本当に助かることばかりです。
働いている親世代の夫婦にとって、家に誰かがいる安心感を得られます。
子どもの教育に良い影響を与える
子どもの世話や教育において、お母さんやお父さんだけでは行き届かない場合も多々あります。
また、父母が知らない知識を、祖父母はたくさんもっており、孫にとってもとてもよい影響を与えてくれるのです。
昔の遊びやしきたり、おりがみなど文化を継承してくれるときもあります。
また、孫を共育することで、子どもが礼儀正しく、お年寄りにも優しい子どもに育つことが分かっています。
昔と比べて教育方法が変わってきているので、難しい面もありますが、その部分はしっかりと祖父母に伝えて、良いとこどりで一緒に共育していくことも可能です。
祖父母の介護がそばでできる
祖父母の介護のために、二世帯同居を始めたご家庭は、そばで介護ができる安心があります。
また、訪問介護やデイサービスなどもありますが、やはり親族が一番です。
安心感や遠慮なく過ごすことができるので、祖父母にとっても嬉しい事なのです。
生活費の節減ができる
生活費のやりくりでもお話したのですが、完全分離型でない場合は、生活費が減る傾向にあります。
生活費を分担するので、以前1世帯で暮らしていた頃に比べると、光熱費などの費用が減ります。
そのぶん、貯金に回したり、旅行などの費用に充てたりすることができるので、生活費に余裕が出る場合も多いでしょう。
税金や資金が有利になる
住宅を建設する際にかかる税金ですが、二世帯住宅には、優遇措置があります。
また、親子が同居している場合には、相続税の評価が有利になり、住み続けやすくなるのです。
また、2世帯用の住宅を新築として建てるときには、祖父母からの支援も期待できますね。
1戸建はなかなか厳しいと感じているご家族でも、祖父母の同居によって、新築の夢をかなえることができることも考えられます。
詐欺やスマホなど近代の問題などを近くで見守れる
スマホをもつおじいちゃんおばあちゃんも増えてきましたね。
しかし、使い方がわからず、何度も電話をかけてきたり、損をする使い方をしていたりと、親世代の人や困っている人も多いはずです。
しかし、近くにいることで、このような近代の進化における道具の使い方を説明することができます。
また、スマホだけではなく、電話などによる詐欺も多発しています。
よく考えれば分かることですが、近くに頼るものがいないおじいちゃん、おばあちゃんが、ひっかかり親世代は心配でしょう。
同居することで、そのようなトラブルからも守ってあげることができますね。
―参照 「二世帯住宅」40年とこれから|くらしのベーション研究所|旭化成ホームズよりー
二世帯同居で失敗しない&ストレスを溜めないコツとは?
2世帯での同居は、全然苦にならない人もいれば、苦手な人もいます。
苦手な人には、もしかしたら遠慮したり我慢したりしすぎていることも考えられます。
二世帯同居をしている家庭では、うまくいっている割合が断然多く、うまくいっていない家庭は全体の約1割ほどです。
―参照 二世帯同居、うまくいく家いかない家|ホームズよりー
まず、1つ目のコツとして、義理の両親とうまくいきそうでなければ一定の距離を置くことが大切です。
全くの別の環境で育ってきたのですから、当たり前なのです。
考え方や感じ方に違いがあるのは当然と思いきることが大切です。
共感することはありますが、それをすべて自分の中に取り入れなくてよい雰囲気を作ってください。
分離型住宅の場合には、「隣にすむ親しい人」と置き換えてみても良いでしょう。
少し自分の中で整理できるように、分離する部屋を増やしてみたり、ルールがあればルール変えを行ってみましょう。
もう1つのコツとしては、甘えすぎないことも大切でしょう。
毎日生活する中で、お互いに甘えがちな存在でありますが、どちらか一方が甘えすぎることによってバランスが崩れることがあります。
協力しつつも、甘えすぎないことを前提として、暮らすための分担を行っていきましょう。
まとめ
二世帯同居において、不都合やストレスを感じる人はそこまで多くはありません。
自分が適正かどうかと悩む人もいますが、その悩みを、同居の前に相手に伝えておくのもよいでしょう。
生活費やお互いの暮らしぶりを確認するために、同居の前に泊まりに行き、確認してみることも、よいきっかけとなります。
メリットがたくさんある二世帯同居なので、良い面からも判断してみてくださいね。