妊婦さんになると、控えないといけないことってたくさん出てきますよね・・・。
・お酒が飲めない
・自転車に乗れない
・走れない
・重い荷物が持てない
・刺し身など食べる量を気にしないといけない
この中でも、妊婦さんにとってつらいのが、お酒を飲めないという部分と答える人もおおいのではないでしょうか。
ストレス解消のために、ビールやカクテル・缶チューハイなどを飲んでいる人も多いですよね。
妊婦さんだから仕方ないと思っていましたが、最近はノンアルコールビールやノンアルコールカクテルがたくさん販売されています。
そこで今回は、妊婦はノンアルを飲んでも大丈夫なのか、母体への影響についてご紹介します。
目次
妊婦の飲酒はダメ!それなのに妊婦の飲酒率は0%ではない
お酒は少量なら血行促進やストレス解消にいいため、飲んでも大丈夫という認識を持つ方が多いのではないでしょうか。
でも、この話は健康な体の方であって、妊娠中はお腹の赤ちゃんへ影響を与えてしまうため、絶対に避けなくてはいけません。
妊娠中は食べるものや飲むものに注意が必要ですが、一番気をつけてほしいのがアルコール飲料です。
内閣府男女共同参画局の調査によると、妊娠中の女性の飲酒率は4.3%と数値を報告しました。(平成26年度の数値)
また、妊娠をしていない女性がアルコール飲料を飲む率は8.2%なので、お酒を飲む妊婦さんが多いことがわかりますね。
妊婦さんがアルコールを飲むとどう影響するのか?
胎児性アルコール症候群という言葉を、聞いたことがありますか?
これは、妊娠中にアルコールを飲んだ女性から生まれた子供に、何らかの発達障害や先天性異常が起こるといわれる症状のひとつです。
厚生労働省によると、妊娠中にアルコールを飲んだママから生まれる子供は、
・目が小さい
・唇が薄い
・発育がほかの子より遅い
・集中力が足りない
・学習や記憶力が弱い
・コミュニケーションがうまく取れない
・視覚や聴覚に障害がある
このように、生まれてきた赤ちゃんに何らかの影響が出るといわれています。
また、胎児性アルコール症候群の基準に満たなくても、心臓や腎臓などの障害や行動や認知の障害の症状が起こるそうです。
妊婦さんがアルコールを飲むとなぜ健康リスクが高まるの?
残念ながら現在の研究では、妊娠中のママが飲んだアルコール飲料が、お腹の赤ちゃんにどのようにして影響するのか解明されていません。
また、飲む量や時期、遺伝的要素なども解明されておらず、詳しいことはわかっていないのです。
妊婦さんが飲むアルコールの影響が解明されていないからこそ、怖い部分がありますよね。
ただ、最近の研究では、アルコールの代謝に伴って発生する物質が、胎児に悪影響を与えてしまうのではないかと考えられています。
・胎児の細胞を傷つける
・神経細胞に害を与えるなど
さまざまな要因が重なって、お腹の赤ちゃんに障害を与えてしまうのではないかといわれています。
どちらにしても、アルコールを妊婦さんが飲むのは悪いことであることは間違いありません。
“できれば飲むのを止める”のではなく、赤ちゃんのことを考えて「妊婦中は絶対に飲まない」ようにしましょう。
妊婦はノンアルコールビールやノンアルコールカクテルもダメなの?
ノンアルコールといえば、アルコールが含まれていない飲み物と考えている方が多いのではないでしょうか。
実際、ノンアルコールを製造している大手メーカーを調べてみました。
飲みやすさで人気高いサントリーのオールフリーは、アルコール0.00%です。
サントリーのお客様問い合わせには、「妊婦さんが飲んでも、アルコールによる影響はありません。」と記載されていました。
ただ、原材料にさまざまな素材が含まれているので、アレルギーなどをお持ちの方は医師に相談したほうがいいですね。
ノンアルコールカクテルとジュースの違いって?
ノンアルコールカクテルはアルコール0.00%なら、アルコールが含まれていないジュースと同じなのではと感じませんか?
ジュースと変わらないなら、価格の安いジュースの方を飲んだ方がいいですよね。
こちらについてサントリーの方へ確認してみたところ、実はジュースとノンアルコールカクテルは、大きな違いがあったのです。
・ジュースと同じ飲料水ではない
・お酒らしい香りと深みのある味わいが楽しめる
・カクテルにしかない味をノンアルで味わえる
こうやってみると、たしかにジュースにはないフレーバーがたくさんあります。
たとえばソルティードッグやカシスオレンジなど、カクテルだから楽しめる味わいがありますよね。
妊婦がノンアルコールを飲むときの注意点は?
お酒はママと胎児に悪影響を与えるため、厚生労働省もノンアルコールの飲料を飲むことを推奨しています。
妊婦さんがノンアルコールを飲むとき、アルコールフリーだから何を飲んでも大丈夫とは限りません。
間違って飲んでしまい、肌のかゆみなど体への影響も考えられるので、ノンアルを飲む前に少し注意しましょう。
・必ずアルコール0.00%か確認する
・ハーブ系はなるべく避ける
・飲み過ぎない
ハーブはさまざまな作用をもたらすため、種類によっては利尿作用によって体を冷やしてしまったり、子宮収縮してしまったりなど、妊婦さんにとってデメリットなこともあります。
また、ノンアルコールだからと飲みすぎてしまうと、逆に糖質の取りすぎの心配も考えられるでしょう。
どうしてもお酒を飲みたくなったら、アルコール0.00%のノンアルをコップ1杯程度の量を目安に飲むことをおすすめします。
まとめ
今回は、妊婦はノンアルも飲んじゃダメなのか、ノンアルを飲むことで母体へどんな影響があるのか、飲んでもいいノンアルコール飲料についてお伝えしました。
妊娠中にアルコールを飲むと、お腹の赤ちゃんが先天性異常や何らかの障害を持って生まれてくる確率が高まります。
妊娠中はアルコールではなく、飲みたいときはノンアルコール飲料を飲むようにしましょう。
妊娠中にノンアルコールを飲む注意点について、再度まとめます。
・必ずアルコール0.00%か確認する
・ハーブ系はなるべく避ける
・糖質を考えてコップ1杯程度に抑えて飲む
妊娠中はストレスが溜まる毎日になるかと思いますので、気持ちをリラックスさせるためにも、たまにはアルコール0.00%のノンアルコールで楽しんでみてはいかがでしょうか。