妊婦は脳貧血を起こしやすい?妊娠中の脳貧血の胎児への影響と4つの予防策

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妊娠してからなんとなく立ちくらみやめまいが多い…もしかしたら、その症状は脳貧血かもしれません。

妊娠中期から後期にかけて、妊婦さんを悩ませる脳貧血。
しかし、名前は聞いたことがあるものの、貧血として呼ぶことが多く、脳貧血と言われてもピンとこない方は多いのではないでしょうか。

今回はそんな気になる脳貧血の原因や、予防方法を4つの項目にまとめてみました。

  • 脳貧血の症状と、赤ちゃんへの影響は?
  • 脳貧血の原因とは?普通の貧血と違う?
  • 脳貧血になってしまったらどうすればいいの?
  • 妊娠中の脳貧血を予防するには?

妊娠中の脳貧血について、お困りの妊婦さんの参考になりましたら幸いです。

目次

脳貧血の症状と、赤ちゃんへの影響は?

脳の血液循環が悪くなることで、湿疹やめまい、立ちくらみといった症状を引き起こします。

人によっては浮遊感や視野障害、全身の痺れといった症状も見られ、重篤化すると失神などを引き起こす場合も。

そうなった時に妊婦さんがとても心配するのは、やはり胎児への影響ではないでしょうか?

先に述べると、妊婦さんが脳貧血を起こすことで、お腹の赤ちゃんにただちに悪影響が出る事はありませんので、その点は安心してください。

ただし問題は失神してしまい、倒れた際にお腹をぶつけてしまう事などです。

街に出ているときに脳貧血で失神したら…と考えると、ゾッとしますよね。

特にお腹が大きい妊婦さんはバランスを崩しやすく、階段を上っている際や移動中に転倒してしまうとお腹の赤ちゃんも命の危険に晒しかねません。

妊娠中の脳貧血には十分注意をしたいものです。

脳貧血の原因とは?普通の貧血と違う?

立ちくらみやめまいなどの症状が出ると、まず貧血の症状を疑いますよね。

ですが、こういった症状は実は貧血ではなく、脳貧血がもたらす症状なのです。

貧血と脳貧血、なんとなく混合してしまいがちですが、実はまったくの別物。

まず貧血というのは、血液中の酸素を運ぶ役割を担うヘモグロビンの量が正常値以下となっている状態の事であり、この結果体内が酸素不足に陥り、様々な体調不良を引き起こします。

体が何となくだるい、頭痛や肩こり、疲労が続くなど、いまいち調子が出ない場合は貧血の可能性があります。

また、顔色が黄色っぽくなる、爪が白くなったり形状が変化するという症状が起こる事も。

対して脳貧血は、血中のヘモグロビン値に関係なく、別名で起立性低血圧とも呼ばれている症状です。

人が通常の姿勢や横になっている状態から急に立ち上がると、血液が下半身に流れます。

自律神経が正常な場合は下半身の血管の調節を行い、上半身の血流を乱さないように働きかけますが、自律神経が乱れてしまうと、この調節がなされなくなります。

その結果、上半身の血液が不足することによって脳への血流が一時的に少なくなり、立ちくらみやめまいが起こります。

上記は脳貧血の主なメカニズムですが、急な立ち上がり以外に、長時間立っている事でも起こる事があります。

妊婦さんが長時間立たざるを得ない場面として、電車が挙げられます。

当たり前ですが、電車やバス・飛行機などの公共の乗り物は自分以外の人も大勢利用しています。

時間帯によって特に人が多かったり、立ちっぱなしで体調が悪くなってしまうケースも多いはず。

また、混雑時では周りの人も自分の場所を確保するので精一杯で、あなたが妊婦さんであることも、冷や汗をかいていることも気づいてもらえないかもしれません。

妊娠中期から後期までの期間は、通勤時間や盆・正月のラッシュ時など、なるべく人が多い時間帯の乗り物の利用は避けた方がよいでしょう。

また、外出先で倒れてしまうケースもありますので、一人で出かける事はなるべく避けましょう。

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脳貧血になってしまったらどうすればいいの?

脳貧血によるめまいや立ちくらみと言ったものは一時的な症状のため、脳へ血を巡らせるようにすれば症状が改善されます。

横になれる環境にある場合は、頭を下に、そして足を上げ横たわるのが症状の緩和に一番効果的だとされています。

もし外出先などですぐに横になる事が出来ない場合は、頭を低くすることを意識しながらしゃがむと良いでしょう。

また、全身の血流を良くするために、衣類を緩めると効果的です。

妊娠中の脳貧血を予防するには?

脳貧血の予防は日常生活で簡単に心掛ける事ができる取り組みばかりなので、めまいや立ちくらみにお悩みの妊婦さんは、行動を改善してみましょう。

脳貧血を予防する方法としては

  • 座っている時、横になっている時は急に起き上がろうとせずに、ゆっくり起き上がる事
  • 長時間立ちっぱなしになる状況を避ける
  • 軽い運動を心掛け、下肢を鍛えるとともに全身の血流を良くする
  • ストレスを軽減し、自律神経の乱れを改善する
  • 水分補給と適度な塩分の摂取
  • 無暗に抜いたりせずに、3食しっかりと食事を摂る。

などが挙げられます。

妊娠中は意識をしていないと、どうしても食事が偏ったり運動不足となりがち。

また、ホルモンバランスの影響もあり、自律神経が乱れやすいので妊婦さんは通常の人よりも、脳貧血を起こしやすい状態とも言えますね。

妊婦さんの中には頻繁に脳貧血を起こし、外出先や仕事中立ちくらみを起こしてしまう方も少なくはありません。

ですが、脳貧血に関しては貧血とは異なり、薬やサプリメントでの改善が出来ないため、低血圧にならないよう工夫をするほか改善策が無いのが現状です。

日常生活に支障をきたす場合は、自身でできるかぎりの予防をした上、周囲に理解を得てもらう事が一番望ましいですね。