赤ちゃんはナッツ類をいつから食べて大丈夫?5つの注意点と緊急時の対応

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コリコリという食感に、噛めば噛むほど味が出るナッツ類。

アーモンド、ピーナッツ、くるみといったナッツ類には不飽和脂肪酸が豊富に含まれていて、美容にも健康にも良いとされています。

そんなナッツ類を赤ちゃんは一体いつから食べられるのでしょうか。

5つの注意点とナッツ類を使った簡単レシピをご紹介します。

この記事のポイントは以下の4つです。

  • 赤ちゃんは何歳からナッツ類を食べられるのか
  • 食べさせる時の5つの注意点
  • ナッツ類でアレルギー反応が出たときの対策
  • おすすめレシピ

それでは紹介します!

順にみていきましょう♪

目次

赤ちゃんはナッツ類をいつから食べられる?

赤ちゃんがナッツ類を食べられるのは、離乳食が終わったパクパク期(1歳〜1歳6ヶ月)以降から。

ただし、粉末やペースト状の場合に限ります。

粒状になっているナッツ類の場合は、4歳以降から与えましょう。

ナッツ類は固いものが多く、誤嚥の原因にもなる食品です。

消費者庁では3歳未満には与えないよう警告しているほど。

奥歯が生え揃っていない赤ちゃんは、固くて砕く事ができず、飲み込む力も不十分です。

粒のままだと誤って気管に入るだけでなく、窒息死の危険もあるので、3歳未満の子には与えないようにしましょう。

それまでは、赤ちゃんの手の届かないところに保存する必要があります。

兄妹がナッツ類を食べている時は、赤ちゃんに勝手に与えないように目配りしてくださいね。

少し大きい子どもでも、ながら食べや、食べている時に脅かされて誤嚥してしまうという事故もあります。

ナッツ類を食べる時は、食べる事に集中させて、事故がないようにしっかりと見守ってあげましょう。

また、アレルギーの危険性もあるので、与えるときは時々・少量程度にしておくと良いですね。

その子の成長度合いを見つつ、4歳まで待つのが無難といえるでしょう。

ナッツ類を食べる時の5つの注意点

粉末状やペースト状にしたナッツ類を赤ちゃんに与える時には、注意しなければいけないことが5つあります。

1つめは、初めて食べる時は身内のアレルギーを確認!

ナッツ類、特にピーナッツは重度のアレルギー症状が出る可能性があります。

ピーナッツによる食物アレルギーは重症化しやすい為、厚生労働省が食品表示に義務付けているほどです。

両親や兄弟にナッツ類のアレルギーを持っている人がいる場合は、赤ちゃんも同じアレルギーを持っている可能性があります。

必ず確認してから与え、もしアレルギー持ちの人がいる場合は、医師に相談してから与えましょう。

2つめは、与える時は少量にすること。

初めて与える時は、少量にしましょう。

前項で記したように、ナッツ類のアレルギーは重症化しやすいもの。

アレルギーが発症した時に、できるだけ重症化しないよう、初めて与える時は極少量にとどめましょう。

またアレルギーがなかった場合でも、ナッツ類のカロリーは非常に高いので気をつけてください。

3つめは、与えるのは時々にすること。

ナッツ類は少量でも、毎日は与えないようにしましょう。

ナッツ類は体にいい不飽和脂肪酸を多く含んでいますが、カロリーは高くなっています。

消化器官が未発達な赤ちゃんにとっては、消化するのが大変な食品ともいえるでしょう。

日常化すると、消化器官の負担になり、下痢を引き起こしてしまうかもしれません。

特にピーナッツバターを与える場合は、脂質も糖度も高いので、若い頃からの生活習慣病発症のきっかけになりかねません。

肥満になると糖尿病や高血圧、、高脂血症などの恐れがあります。

4つめは、製品をよく吟味して選ぶ。

ピーナッツバターを与える場合は、ピーナッツクリームと間違えないこと。

ピーナッツバターとピーナッツクリームは違うもの。

ピーナッツクリームはピーナッツバターを原料とし、砂糖や添加物などを加えることにより、安価にしたものです。

低価格で手に入れやすいものですが、赤ちゃんにとってピーナッツクリームは、より糖度が高いものになってしまうので避けましょう。

またピーナッツバターを選ぶ時は、なるべく塩分などが入っていない無添加のものを選ぶと良いですよ。

関連記事⇒赤ちゃんはピーナッツバターをいつから食べて大丈夫?4つの注意点とおすすめレシピ!

5つめは、破片を与えてはだめ!

大人にとっては気にならない小さな粒の破片でも、赤ちゃんにとっては凶器になり得ます。

喉に入った破片が水分を吸って膨張し、形状を変えて気道を詰らせることも。

また、引っ掛かった破片の油分が溶け出し、気管支炎や肺炎を引き起こす恐れもあります。

万が一食べてしまった場合は放置せず、病院で取り除いてもらいましょう。

同じようにアーモンドパウダーにも注意が必要です。

アーモンドパウダーとは、アーモンドを細かく粉状にしたもの。

市販の物もありますが、フードプロセッサーで細く挽けば、ご家庭でアーモンドパウダーが作れます。

ただし、家庭のフードプロセッサーだと十分でない場合もあるので、挽いた後は粉ふるいなどで粒を取り除きましょう。

無難なのは、市販のアーモンドパウダーを粉ふるいにかけること。

1回の食事で与えていいナッツ類の量は?

パクパク期(1歳〜1歳6ヶ月頃)にあげる1回の量は、5〜7g程度。

小さじ1〜1.5ぐらいにしておきましょう。

ナッツ類のアレルギー反応が出たら!

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ナッツ類は非常に強いアレルギー反応が出る恐れがあります。

具体的なアレルギー反応にはどのようなものがあり、どのような対処したらいいのかを簡単にまとめていました。

症状

食べたあと1〜2時間、遅くても4時間以内に症状が出るとされています。

食べた後はいつもと何か様子が違っていないか、よく観察しましょう。

以下、アレルギー症状の一例です

  • 目の症状…白目が赤くなる、瞼が腫れる、涙が止まらなくなる、痒くなる
  • 鼻の症状…くしゃみ、鼻水、鼻がつまる
  • 口や喉の症状…口の中や喉の違和感、腫れ、イガイガする、喉が痒い
  • 皮膚症状…かゆみ、むくみ、じんましん、皮膚が赤くなる、湿疹、かぶれ
  • 呼吸症状…息苦しくなる、過呼吸になる、締め付けられたようになる、犬の鳴き声のような咳が出る、咳き込む、声がかすれる
  • 消化器症状…腹痛、不快感、下痢、嘔吐

これらの症状が進行してくると、気管が狭くなって呼吸困難が生じる「アナフィラキシーショック」となり、意識が朦朧として呼びかけても応答しない大変危険な状態に陥ります。

またアレルギーは、その食材の調理状態や食べた本人の体調によっても症状が変わります。

疲れていたり、風邪をひいていると症状は重症化しやすいです。

対応

呼吸が苦しそうな場合や顔面蒼白などの症状がある場合は、アナフィラキシーショックを起こす可能性があるので、すぐに救急車を呼びましょう。

対応が遅れると、死に至ることもあります。

急を要さない、かぶれや湿疹だけの場合でも放置せずに、必ず医師に診てもらいましょう。

ナッツ類以外でも初めての食品を与える時は、平日の昼間など、病院にすぐに駆け込める時間帯にしましょう。

治療法

家庭などの素人判断で、アレルギー物質を特定して除去食を行うことは、絶対にしてはいけません。

お母さんから見てアレルギー食物はきっとあれだろうというものがあっても、実際は違ったりします。

アレルギー食物の特定は、専門医でさえ非常に難しいもの。

問診や検査を受け、医師の診断のもと必要最小限の除去食を行いましょう。

場合によっては、薬を使ったり、負荷試験などを行います。

アレルギー症状は年齢とともに徐々に良くなっていくというデータもあります。

実際、アレルギー症状が発生した場合の90%が、小学生になる前に治っています。

焦らず、専門医のもと治療を行いましょう。

関連記事⇒赤ちゃんにアレルギー症状がでたらどうする?乳児のアレルギーの原因と6つの予防策

ナッツ類を誤嚥してしまったら!

ナッツ類を目の届かない所にしまっておいたのにも関わらず、何かの拍子で赤ちゃんが飲み込んでしまったら…。

焦ってどうすればいいのかわからなくなってしまいますよね。

ナッツ類は水を含むと膨らむという性質があります。

窒息していないからとそのまま放置してしまうと、気管の中でナッツが膨らんで窒息したり、肺炎や気管支炎を引き起こすこともあります。

ナッツ類は飴玉のように熱で溶けたりしない、窒息死の危険性が高い食品なのです。

NG行為!

詰まってしまった場合、指を入れて取り出そうとするのはダメです。

口内を傷つけたり、かえって奥のほうに押し込むことにもなりますので、注意しましょう。

もしも誤嚥してしまったら次の対応をしてください。

対応

誤嚥してしまったら、病院に向かうか救急車を呼びます。

緊急の場合は背中を叩き、とにかく吐き出させましょう。

以下は詳しい方法です。

消費者庁のHPで、誤嚥の緊急対応をとても分かりやすく載せているので、ぜひ見てください。

0歳児【背部こう打法】:片腕にうつ伏せに乗せ顔を支えて、頭を低くして、背中の真ん中を平手で何度も連続してたたきます。なお、腹部臓器を傷つけないよう力を加減します。

1歳児【背部こう打法変法】:立て膝で太ももがうつ伏せにした子のみぞおちを圧迫するようにして、頭を低くして、背中の真ん中を平手で何度も連続してたたきます。なお、腹部臓器を傷つけないよう力を加減します。

満5歳以上【腹部突き上げ法(ハイムリック法)】:後ろから両腕を回し、みぞおちの下で片方の手を握り拳にして、腹部を上方へ圧迫します。この方法が行えない場合は、横向きに寝かせて、又は、座って前かがみにして背部こう打変法を試みます。

引用_消費者庁「豆やナッツ類は、3歳頃までは食べさせないようにしましょう!」

このような緊急対応の方法は、冷蔵庫など目のつくところに貼っておいて、いつでも対応できるようにしておきましょう。

誤嚥の事故は0~1歳の間が最も多いので、赤ちゃんを持つ家庭では特に注意が必要です。

簡単!おすすめレシピを紹介♪

ここからは、ナッツのおすすめレシピを紹介します。

小松菜のピーナッツ和え

<材料>
豆腐…80g
ピーナッツバター…小さじ1
小松菜…50g
醤油…少々
だし…50ml

<作り方>

1.小松菜を柔らかくゆでて、水をきり、食べやすいようにきざむ。

2.温めただしとピーナッツバターと醤油を混ぜる。

3.豆腐を潰し、1、2をあえる。

アーモンドパウダー入りパンケーキ

<材料>
プレーンヨーグルト…60g
いちご…2〜3粒
小麦粉…40g
アーモンド粉末…10g
卵…1/3個
牛乳…大さじ2
サラダ油…適量

<作り方>

1.プレーンヨーグルトはザルにキッチンペーパーを敷いて、冷蔵庫で一晩水切りをする。アーモンドパウダーは粉ふるいにかける。

2.いちごはへたを切って薄切りにする。

3.ボールに小麦粉とアーモンドパウダーを入れて泡立て器で混ぜ、卵と牛乳を入れて混ぜ合わせる。

4.熱したフライパンにサラダ油をひき、3の生地を入れて焼く。

5.4で焼けたパンケーキに1のヨーグルトを塗って、2のいちごを盛り付ける。

ナッツ類のアレルギー反応がないかどうかをみてから、少しづつ食卓にも出してナッツの味を知ってもらうようにしましょう。

まとめ

赤ちゃんは粉末やペースト状のナッツ類ならパクパク期(1歳〜1歳6ヵ月)から時々、少しだけ食べることができます。

粒のまま与える場合は誤嚥の危険性があるので、4歳以降にして、それまでは手の届かない所に保管しましょう。

ナッツ類のアレルギーは重症化しやすく、アナフィラキシー症状が出たらすぐに救急車を呼びましょう。

また、ナッツ類を誤嚥してしまった場合は、背中を叩いて出してあげます。

緊急対応はいつでもできるよう、目のつくところに貼っておきましょうね。