ふいにくしゃみや咳をした時に、尿漏れをしてしまいヒヤッ!とした事がある妊婦さんはいらっしゃいますか?
実は妊娠中は尿漏れに頭を悩ませている妊婦さんはとても多いのです。
この尿漏れは妊娠する事によって起こりやすくなる、ごく自然な症状なので特別な病気などではありません。
安心してくださいね。
- 尿漏れってどうして起こるの?
- 破水と尿漏れの見分け方
- 尿漏れの対策方法!
今回は妊娠中のマイナートラブル「尿漏れ」についてと、尿漏れと見分けの付きにくい「破水」についてまとめています。
お産の兆候でもある破水。尿漏れとの見分け方や、突然破水しても焦らず対応できるようにしっかりと知っておく事が大切です。
是非妊婦さんは参考になさってくださいね。
目次
□妊娠初期の尿漏れとは?
ほとんどの妊婦さんが経験する尿漏れ。
どうして妊娠すると尿漏れしやすくなってしまうのでしょうか?
■どうして尿漏れをするの?
この原因は、私達の体のつくりにあります。
膀胱は子宮のすぐ前にある為に、妊娠をしてからどんどん大きくなっていく子宮に圧迫されてしまう事で、尿漏れが起こりやすくなってしまうのです。
大きな声で笑ったり、くしゃみや咳は腹圧がかかるので膀胱が子宮に圧迫されたはずみに
尿漏れが起こります。
妊娠前はそんな事なかったのに・・・。とショックを受けてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、お腹の中で赤ちゃんがどんどん成長しているんだと考えるようにしましょう。
また、子宮と膀胱の位置関係の他にもホルモンの影響も。
妊娠する事で女性の体には、必要なホルモンが大量に分泌され多くの変化をもたらしています。
その中でもプロゲステロンという女性ホルモン、リラキシンというホルモンの2つには骨盤底筋という膀胱を支えている筋肉を柔らかくする作用があるのです。
出産の為に必要な事なのですが、これが原因で尿漏れが起こりやすくなっているとも言えます。
□破水と尿漏れの違いは?
尿漏れと破水。経験が無いとなかなかこの二つの違いを判断するのは至難の業です。
まずは破水とはどんな物かを知っておきましょう。
■破水とは
赤ちゃんを包んでいる膜の一部が破れてしまい、子宮の中の羊水が外に出てしまう事を破水といいます。
おしっことは違う暖かいお水が流れ出てくる感覚です。
私も破水の経験がありますが、私の場合は病院で陣痛が激しくなっている時に起こりました。
パンッ!と体の中で音がしたような感じがあり、羊水が流れ出ていた記憶があります。
子宮口が全開になり破水する事が多いのですが、中には前期破水と言って陣痛が来る前に破水をしてしまう事も。
子宮の高い位置に生じる高位破水では、急激な羊水流出は見られず、ちょろちょろとした尿漏れのような羊水流出が生じやすいですので特に注意が必要です。
破水をしてしまった時には、感染の恐れがありますのですぐに病院へ行かなければなりません。
■尿漏れと破水の違い
かなり量が多い破水の場合であれば、尿漏れとの違いがわかるのですがチョロチョロと少量の破水はなかなか尿漏れとの見分けがつきません。
これって破水なのかな?と不安に感じる方は、まずは自分で止められるかをチェックしてみましょう。
力を入れてみて、自分の意思で止められるようであれば尿漏れ。
しかし、意識してみても止められない場合には破水の可能性が高いです。
破水の場合、自分の意思で羊水をとめる事はできません。
破水が少量だった場合には臭いを嗅いでみましょう。
羊水の臭いには個人差が大きいですが、尿だった時にはアンモニア臭がします。
自分ではどうにも判断がつかない!という方はそのままにしないでください。
きちんと病院へ行き、かかりつけの産婦人科医に判断してもらうようにしましょう。
□尿漏れ対策2選!
尿漏れは家でゆっくりしている時ならまだしも、職場や出先であれば大変です。
恥ずかしい思いをしないようにしっかりと対策をしておく事をオススメします。
■尿漏れパッドを使用する
くしゃみなどで一気に多くの尿が出てしまう事があり、下着だけでなくズボンも濡れてしまった何てことも少なくはありません。
そうならない為にも、尿漏れが気になっている方は尿漏れパッドを使用する事をオススメします。
尿漏れパッドのオススメポイントは、消臭効果もあるという点です。
尿漏れしてしまうとどうしても臭いが気になりますが、パッドをつけていれば安心ですよね。
少量用のものから、量の多い時用のものまで種類も様々ですので、自分にあったものを探してみましょう。
ただし、尿漏れパッドは雑菌が繁殖しやすいですので濡れたら取り替えるようにしましょう。
■骨盤底筋を鍛える
ゆるんでしまった骨盤底筋を鍛えるのも一つの対策方法です。
全身の力を抜き、肛門と膣を締めるようにきゅっと力を入れて10秒キープします。
この時、お腹に力を入れないように注意してくださいね。
10秒キープしたらゆるめます。
この動作を10回繰り返しましょう。
たったこれだけです。
これなら忙しい妊婦さんでも実践できるでしょう。
トレーニングは体調の良い時にするようにしてください。
体調が優れない時はやめましょう。
まとめ
私も尿漏れの経験がありましたが、最初はとてもショックでなかなか受け入れられませんでした。
しかし、これもお腹の赤ちゃんが成長しているからなんだ!と考え方を改めて前向きに考えるように。
尿漏れは突然やってきますので、しっかりと日頃から対策をしておく事をオススメします。
参考資料
「たまひよ新・基本シリーズ 初めての妊娠・出産」
「HUMAN+ Baby+ お医者さんがつくった妊娠・出産の本」