妊娠中は様々なトラブルに気をつけなければいけません。
妊婦健診ではトラブルに気づいて対処するために様々な検査をします。
血液検査、内診、尿検査などです。
特に尿検査は妊娠初期の健診から出産まで毎回行います。
健診に行く前にお手洗いを済ませてしまうと、検査のためのお小水をとるのに苦労してしまうということは妊婦さんではよくあることですね。
そんな尿検査ではどのようなことがわかるのでしょうか?
尿検査で調べる主なことは、尿糖、尿蛋白、鮮血です。
どれも妊娠中に起こりやすいものです。
しかし、起こりやすいからといって安易に考えていい症状ではありません。きちんと検査して対処することが大事です。
妊娠後期の妊婦健診で尿糖にプラスやマイナスの反応が出てしまうことがあります。
マイナスは尿に糖が出ていないということなのであまり心配いりませんが、プラスは尿に糖が出ている証拠なので少し注意が必要です。
どうして尿糖がプラスになってしまうのでしょうか。
その原因は4つあります。
- 検査前に糖分を摂取した
- 糖尿病
- 腎機能の低下
- 甲状腺機能亢進症
尿糖がプラスになると怖い病気の可能性もあるので、充分に気を付けたいですね。
尿糖がプラスにならないようにするためには、以下5つの方法を実践してみてくださいね。
- 甘いものを取り過ぎない
- カロリーの高いもの油物を避ける
- 野菜や海藻を多くとる
- 運動習慣を見直す
- 疲れをためない
妊婦健診で尿糖がでてしまった場合は、医師からの指示にしたがって治していきましょう。
目次
尿糖がプラスマイナス。その意味とは?
妊婦健診で検査をすることがある尿糖ですが、その検査結果はプラスやマイナスと表記されます。
尿糖がプラス、マイナスとは一体どういった状態なのでしょうか?
尿糖がプラスと出ているということは尿の中に糖がでているということで、マイナスの場合は出ていないということです。
尿の中に糖が出ているということは腎臓で処理仕切れなかった糖が尿に混ざってしまっている状態なので、なんらかの体の異常が考えられます。
しかし、尿糖は検査前に甘いものを食べたりしても出てしまうことがあり、プラス1〜プラス2程度ならば経過観察で問題ないことが多いようです。
プラス3になると、なんらかの対処が必要になります。
尿糖がプラスに出てしまった!その原因とは?
それでは尿糖がプラスに出てしまう原因とはなんなのでしょうか?
尿糖がプラスに出てしまう原因を7つご紹介します。
1.検査前の糖分摂取
先に話したように、検査の直前に甘いものを食べてしまうと尿に糖が出てしまうことがあります。
これはあまり心配しなくてもよいでしょう。
しかし、正確な検査結果を知るためにも、検査前は甘いものを控えたほうがよいですね。
2.糖尿病
糖尿病という名前の通り、尿に糖が出ていると糖尿病の可能性があります。
妊娠中は普段以上に糖尿病になりやすくなっていますので注意が必要です。
関連記事⇒妊娠糖尿病とは?胎児への影響と妊娠中に気をつける7つの予防策と解決策
3.腎機能の低下
腎機能が低下していると、腎臓で糖を処理する能力が下がり、尿に糖が出てしまうことがあります。
腎機能は様々な要因で低下してしまうことがあるので、医師の指示による対処が必要です。
4.甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)
甲状腺機能亢進症とは甲状腺の機能が異常に活発になる疾患です。
甲状腺の働きが活発になることで食欲が増す結果、血糖値が上昇し、尿糖が出てしまうことがあります。
ちなみに甲状腺機能の代表的な病気のひとつであるバセドウ病は、妊娠が由来ではないことがありますが、尿糖が出るなどの症状は糖尿病と同じなので詳しい検査が必要でしょう。
尿糖がプラスになったらどうする?5つの対処法
妊婦健診で尿糖がプラスで出ることは珍しいことではありません。
実際に私もプラス1が出たことがあります。
プラス1くらいですと、甘いものを控える程度で経過観察となりました。
もし尿糖がプラスになってしまった時やプラスにならない為にすることとして、対処法を5つご紹介します。
①甘いものを取り過ぎない
甘いものを取りすぎるとやはり尿に糖が出てしまいます。
体重管理の面からも甘いものの食べ過ぎには注意しましょう。
②カロリーの高いもの油物を避ける
カロリーの高いものや油物もよくありません。
食べ過ぎには注意が必要です。
③野菜や海藻を多くとる
尿糖を防ぐには野菜類や海藻類を食べると良いでしょう。
しかし、妊娠中は海藻類を食べ過ぎてはいけません。
大量に取りすぎると海藻類に含まれるヨウ素が悪い影響を与えることがあります。
関連記事⇒妊婦は海藻を食べても大丈夫?妊娠中の海藻の栄養素や影響と2つの注意点
④運動習慣を見直す
運動不足は尿糖が出てしまう原因になります。
妊娠中は激しい運動はNGですが、適度な運動は行うようにしましょう。
⑤疲れをためない
疲れていると内臓の機能が低下し、尿糖が出やすくなります。
無理をせず睡眠をしっかりとるようにしましょう。
尿糖は心配しすぎずに、生活習慣で改善を!
尿糖がプラスになってしまうと慌ててしまう方もいるでしょう。
しかし、妊娠中はよくあることなので過度に心配しすぎなくても大丈夫。
尿糖が出てしまって心配な方は、食生活や睡眠、運動などの生活習慣を見直して改善しましょう。
もしも、尿糖の数値が高く病気の可能性がある場合は、医師の指示の元しっかりと治療してくださいね。