妊娠すると性生活についてどうしたらいいのか迷ってしまうという人も少なくありません。
だからといって誰かに聞くのも恥ずかしいし、どうしたらいいか一人で考え込んでしまうこともあるでしょう。
妊婦さんは少しずつ体も心も変わっていきますから、性欲があまりなくなってしまうことも仕方のないことです。
特にパートナーとの性行為に抵抗があるという妊婦さんも多いですよね。
でも自分の性欲を何とかしたいという気持ちがあることも確かなはず。
・妊婦はオナニーをしても大丈夫?
・妊婦がオナニーをするとどんな影響がある?
・妊婦のオナニーで気を付けたいことも知りたい!
以上のように、友人には聞きづらい、妊婦さんとオナニーについて詳しく調べてみました。
「赤ちゃんに影響はない?」
「本当に自慰行為をしても大丈夫なの?」
など、正しい知識を身につけて正しい性行為を行いましょう。
目次
妊婦はオナニーをしてもいいの?
『妊婦は性欲が弱くなる』ということを聞いたことがある人もいるかもしれませんが、これは個人差がかなりあります。
つわりなどで性欲が全くわかなくなる人もいますし、逆に妊娠したことで性欲が強くなる人もいます。
また、奥さんが妊娠したことで性欲が弱くなってしまうパートナーもおり、妊婦さん自身の性欲を持て余してしまうというケースも珍しくありません。
基本的には妊娠したからといって性行為が絶対にNGというわけではありません。
そのため、オナニーに関してもお腹の張りなどが無ければ全く問題はありません。
妊婦の性欲が強くなるのも自然なこと
妊娠してからのほうが性欲が強くなったと感じる妊婦さんも少なくありません。
「妊娠してから性欲が強くなるなんておかしい!」
なんて思う人もいるかもしれませんが、実は自然なことなのです。
女性の体は、
・エストロゲン
・プロゲステロン
という2つの女性ホルモンが月経周期に合わせて交互に分泌されます。
月経後にはエストロゲンの分泌が増え、排卵するとプロゲステロンの分泌が増える仕組みです。
ところが妊娠すると両方のホルモンの分泌量が増えることがわかっています。
女性の性欲は、月経後に多く分泌するエストロゲンの影響が大きいといわれていて、妊娠中はエストロゲンが増えた状態になるため、性欲が強くなってしまうのです。
赤ちゃんへの影響はほとんどない
オナニーをすると赤ちゃんに影響があるような気がして心配という人もいると思います。
私もお腹が大きくなると、性行為も含めてなんとなく赤ちゃんに影響がありそうで抵抗がありました。
しかし、性行為もオナニーも、赤ちゃんへの直接的な影響はほとんどないと考えられています。
流産などの心配もあるかもしれませんが、妊娠中の流産の9割ほどは妊娠初期に起こっています。
妊娠初期の流産の原因は胎児にあることがほとんどですから、性行為やオナニーによって流産したとは考えられません。
もし性行為やオナニーをした後に流産をしてしまうと、性行為などのせいにしてしまいがちだということから、妊娠初期の性行為はおすすめできないという考え方もあります。
妊婦がオナニーをすることでどんな影響があるの?
先に触れたように、妊婦さんがオナニーをすることでお腹の赤ちゃんに直接的な影響はありません。
むしろメリットのほうが多いんですよ。
妊娠したからといって性欲を我慢することはありません。
・ストレス解消
・リラックス効果
・産後のセックスレス予防
オナニーをすることでストレスを解消することにもつながりますし、ぐっすり眠れるなどのリラックス効果も期待できます。
妊娠中は何かと心配事が多くてパートナーとの性行為に集中できないという妊婦さんも多いですから、そういった不満などを解消することにもつながります。
また、妊婦さんが妊娠中にオナニーをすることで産後のセックスレス予防にもつながります。
オナニーでオーガズムを感じてもOK
オーガズムを感じるとお腹が張ることがありますが、これはごく自然なことです。
妊娠中のお腹の張りは早産や流産につながるというイメージが強いですが、オーガズムによるお腹の張りはオキトシンというホルモンの影響で、一時的なものなので心配はありません。
しばらくするとお腹の張りが解けてくるのがわかりますから、オーガズムを感じた後はゆっくりと体を休めるようにしましょう。
妊婦のオナニーで気を付けたい4つのこと
妊娠中も安心してオナニーをすることができると紹介しましたが、やはり妊娠前とは体は大きく変わっています。
より安心してオナニーをするためにはどのようなことに気を付ければいいのでしょう。
ここでは4つの注意点を紹介します。
- 回数は少なめに!
- ラブグッズは小さめのものを!
- 手やグッズは清潔が鉄則!
- 切迫流早産の人は控えること!
オナニーの回数は少なめにしよう!
先にも少し触れましたが、オーガズムを感じることで子宮が収縮しお腹が張ることがあります。
妊娠前はオーガズムを感じてもお腹が張るなんていう感覚は全くなかったと思いますので、少し心配になりますよね。
妊娠後期になるとさらにオーガズムによるお腹の張りを感じやすくなります。
常にお腹が張っているような状態は母体にとってはあまりいい状態ではないため、オナニーの回数を減らすなどの工夫が必要です。
また、体調がすぐれない時はお腹が張っているときのオナニーは避けたほうがいいでしょう。
切迫早産などの診断をされた時もオナニーはNGです。
ラブグッズは小さめのものを使うのがおすすめ!
オナニーのためにラブグッズを使っているという人もいるかもしれません。
バイブなど膣内に挿入して刺激を与えるラブグッズで激しいオナニーをするのは、妊娠中にはあまりおすすめできません。
ラブグッズを使う場合は小さめのものやローターなど、膣内の刺激が少ないものを選びましょう。
オナニーをする前には手やグッズを清潔に!
妊娠すると免疫力が低下し、様々な感染症にかかりやすくなるという人も少なくありません。
オナニーをした時に爪が伸びていたり手やグッズが清潔でなかったりすると、そこから感染症にかかってしまうことも考えられます。
オナニーをする前にはきれいに手を洗い、グッズなどもアルコール消毒するなどの配慮が必要です。
バイブやローターにはコンドームをかぶせて使うのもおすすめです。
まとめ
妊婦さんだって性欲があってもおかしいことではありません。
だからといって周りの人には聞けないし、性行為やオナニーをしてもいいのか不安ですよね。
妊娠しても問題なく性行為やオナニーをしても大丈夫ということを知って、安心したという人も多いのではないでしょうか。
・オナニーの回数は少なめに
・オーガズムの回数も気を付けて
・ラブグッズの使用にも注意!
・手やグッズは清潔に!
などに気を付けて、妊娠中のオナニーを楽しんでくださいね。
オナニーだけでなく、夫婦間のコミュニケーションとして性行為をすることも大切ですよ。