妊娠初期のお腹の小さいうちにパパと2人の時間を温泉旅行で満喫したい!とお考えの妊婦さんも沢山いますよね。
妊娠中は激しい運動はしたくないので、リフレッシュに温泉旅行を計画する方もいるでしょう。
一方で「妊娠中に温泉旅行に行くのはダメ?」と疑問を抱く妊婦さんも珍しくないと考えられます。
こちらでは、妊婦さんが温泉旅行に行くのはダメなのか、入浴する際の5つの注意点などを詳しくご説明していきますね。
目次
■妊娠初期に温泉旅行に行くのはダメ?
「妊娠初期に温泉旅行に行くのはダメ?」と不安を抱く妊婦さんは珍しくありませんが、実際のところは、胎児に温泉の成分が直接的に悪影響を及ぼす根拠はありません。
なお、1948年に発表された温泉の法令からは「最も初期と後期の妊娠中」は禁忌であり、妊婦さんの入浴は薦められていなかったのです。
それに対して、現代になって医学的な立場から証明されていない制約ということが判明し、2014年に環境省では「妊娠中の温泉」が禁忌の内容事項から削除されたのです。
その為、妊婦が温泉に入浴する事は問題ありません。
胎児への悪影響のリスクも低く、悪影響を及ぼす可能性は低いとされています。
しかしながら、温泉に入浴際に妊婦さんが気を付けなければならない注意点がありますから、温泉旅行出かける際には留意することが大切ですね。
- 妊娠初期に温泉旅行は行っても良い
■妊娠初期に温泉!行く前に確認する事とは?
◇温泉施設に連絡を
妊婦が「温泉に入浴してもいい」と発表がされたのはここ数年のでき事ですから、温泉旅行先のホテルや旅館には現在でも妊娠中の方の温泉の入浴を拒否する場所も少なくありません。
妊婦可能という温泉施設に決めることがなによりですが、妊娠中の入浴についての知識が欠けている温泉施設である可能性もありますね。
入浴規定は数多くあるので、宿泊したい温泉施設が見つかったら最優先に妊娠中の入浴に関して確認してみた方が良いでしょう。
仮に予約時に現在妊娠していると明かさないと、温泉施設に着いてからいざこざを招いてしまう事にもなるかもしれません。
妊婦さん用のサービスを提供する温泉施設も目立っているので、利用してみても良いでしょう。
◇お医者さんに尋ねる
事前にお医者さんに意見を求めておくことによって、温泉のタイプや入浴の指導していただけるでしょう。
極力、移動間隔の少ない近場の理想的です。
無事に問題なく満喫するためにも、自宅近辺でご自身がホッとできる温泉施設を探してください。
温泉施設次第で、マタニティプランが備えていて、妊婦さんを専門としたサービスを実施していますので、決定する時のお役に立てて下さいね。
■妊娠初期の温泉旅行で温泉卵は食べていい?
温泉旅行の楽しみの1つは食べ物ですよね。
妊娠が分かると食べるものに意識している妊婦さんは沢山おりますが「温泉旅行は何といっても温泉卵!」とお考えの方もいるでしょう。
卵で意識したいポイントは「サルモネラ菌」が誘因の食中毒なのです。
サルモネラ菌というのは、加熱がきちんとされていないと感染することがあり、腹痛や下痢、発熱、更には嘔吐などを招きかねません。
免疫性が低下する妊娠中は、食中毒に掛かりやすい為、気をつける必要があります。
サルモネラ菌は75℃より高い温度で1分~、又は65℃より高い温度で5分位の加熱で消滅します。
温泉卵は通常であれば、だいたい70度のお湯に30分弱入れて仕上げることから、実際のところは口にしても構わないといえます。
しかし、温泉卵みたいに半加熱してある卵は、1~2時間迄に食べてしまうことが重要と言われています。
食中毒を予防する事を目的に、出来上がってから時間の経過した物は口に入れない方が賢明でしょう。
- 食中毒に注意
- 十分に加熱する
- 早めに食べる
■妊娠初期の温泉旅行の感染のリスクはある?
温泉旅行先や大公衆浴場等において感染症に不安を抱く妊婦さんも見られます。
温泉の入浴において、子宮内や膣内感染を発症させるといった風に掲載されている時があります。
それに対しては、温泉に浸かるという事が、腟や外陰部、並びに子宮内感染を引き起こすという事には繋がりません。
その為、この事を認めない日本の学会発表もありますから、温泉浴自体が感染を招く原因に陥ることはないと考えられます。
しかし、「ヘルペスや毛じらみ」の場合は、脱衣室やふろ場の椅子などを通して感染することがありますので、注意しなければいけません。
この点は温泉とは別の場所での話なので、意味を取り間違えないようにして下さいね。
- 温泉自体の感染リスクは低い
- 性器感染の可能性は否定できない
■妊娠初期の温泉旅行の5つの注意点
滑らないようにする
これに関してはお家での入浴する際にも考えられますが、滑らなそうな感じがする所であっても、実際に入浴してみると温泉の成分のせいでツルツル滑る場所や、手の込んだ岩場で足もとがバランスの悪い状態である可能性もあります。
足下には入念な意識を向け、手すり類につかまりつつも足を滑らせないようにご注意くださいね。
1人での入浴は避ける
たった独りで入浴をする際、突然の体調変化や転倒する事故があると非常に危険な事になります。
「たまには1人になりたいから、1人でのんびり温泉を満喫したい!」と思うママも沢山いると思われます。
しかしながら、妊娠中の温泉は周囲に人がいるか確認する、又は同行者と一緒に入浴して下さいね。
安定期以降に
温泉法の入浴禁忌の事項で「妊婦初期と後期」が消去されたわけですが、安全性を最優先に考えるのなら、妊娠初期・後期の温泉入浴は極力避けるべきです。
中でも長時間に及ぶドライブや移動になる温泉旅行の時は、ママの体調を考慮すると安定期以降が望ましいです。
短時間で
長時間に及ぶ入浴は、めまいやふらつきなどを発生させてしまう可能性も考えられますから、10分以内を判断基準にして、妊娠中は短時間での入浴を留意する方が良いでしょう。
更に、熱すぎる温泉や水温の低い温泉は、体調の変化が生じやすいので避けた方が得策です。
低刺激の温泉を選ぶ
温泉は泉質が異なれば効能効果も色々ですが、突然強い刺激がある温泉に入浴する事で、肌ダメージや身体の調子が悪くなることも想定されます。
その為、妊娠中に温泉施設で入浴するなら、ダメージの少ない「単純泉」が望ましいです。
濃くない成分が身体に刺激がなく妊婦さんも気掛かりなく入浴できますよ。
泉質が違えば「妊婦の入浴禁忌」と表記されているお風呂も存在しますので、入浴前にしっかり注意点に読むようにして下さいね。
■まとめ
妊娠中は将来的な暮らし方や育児に対する心配事などから、気持ち的にも安定しない状態にあります。
法令で妊娠中の温泉が承認されていますので、ホルモンバランスが安定しない妊娠中のリフレッシュやストレス解消の1つとして、ホッと一息つけるよう温泉を活用して下さいね。
「温泉施設はそう簡単には・・・」とお考えの方も、温泉は妊婦さんの体をリラックスさせるのに望ましいと言えますので、シャワーのみの方は、むくみや冷え改善のためにもお風呂に浸かることを意識しましょう。
入浴剤は、妊娠していても使用できますので、温泉感覚をお家にいながら満喫する事も叶いますよ。
しかし、妊娠中は非妊娠時と比べて健康状態が全く異なります。安全性第一に重視して、効果的に温泉を利用しましょう。