赤ちゃんの歯が生え始めたら、「歯磨き」をしなければと多くの親御さんが思われますよね。
でも“歯磨き粉”を使うかどうか、迷いませんか?
我が家も歯磨き粉って飲んでも大丈夫なの?と思うと、なかなか市販の赤ちゃん用歯磨き粉を購入する気になりませんでした。
では一体いつから歯磨き粉は使ったらいいんでしょうか。
・赤ちゃんの歯磨き粉はいつから必要なのか
・赤ちゃんの歯磨き粉選びのポイント
・歯磨き粉をのみ込んでしまって大丈夫か
・歯磨き粉の量はどのくらい歯ブラシにつけたらいいのか
・歯医者でフッ素のメリット
・おすすめの赤ちゃん用歯磨き粉
これらの項目を知ることで、赤ちゃんの歯磨き粉デビューを、安全面なども含めて検討することができます。
せっかくですし、親も納得して赤ちゃんの歯磨き粉デビューをしたいですよね!
では、1つずつみていきましょう!
目次
赤ちゃんに歯磨き粉はいつから必要なの?
赤ちゃんが母乳やミルクを飲んでいるうちは、まだ歯磨き粉は必要ではありません。
でも、離乳食が始まると食べ物のカスが歯の間に残りだします。
ブラッシングだけでも十分歯の汚れは落とすことが出来ますが、月齢を重ねるごとに食べかすに虫歯菌が住み着き、虫歯になるリスクが高くなってきますよ。
歯磨き粉を使うことで歯の表面汚れを落とすだけでなく、歯を強くする成分によって歯を頑丈にすることができるため、歯磨き粉を使った方がいいと考えられています。
1本目の歯が生えてきた!
歯は早い子だと4ヶ月になるかならないかで生えてくる子も多いです。
この歯の生え始めは、歯磨き粉は必要ありません。
というのも、歯磨き粉を使う以前の問題で、歯ブラシに慣れることから始める必要があるためです。
突然口の中に固いものを入れられても、びっくりしてしまいませんか?
赤ちゃんにとってはこれがトラウマになって歯磨きをしてくれないとか、離乳食で口の中に食べ物を入れられることを嫌っちゃう子も少なくありません。
我が家の長女もブーっと歯ブラシを舌で押し出して、変な顔をしながらめいっぱい抵抗してきましたね。
我が家はコンビのステップアップ方式の歯ブラシセットを購入して、この時期はシリコン製のおもちゃみたいな歯ブラシを持たせていました。
歯ブラシに慣れるためということでしたが、ストッパーがついているので、口の中に入れすぎるのを防ぐことが出来ますし、便利でした。
・濡らしたガーゼや綿棒で歯の汚れを取る
(特に上の唇をペラっとめくるとカスがたまっていたりするので、ガーゼでふき取りましょう。慣れるまで上唇を持って動かすなど楽しくスキンシップを取ってみてくださいね!)
・仰向けにして口の周りを触ってコミュニケーションを取る
・歌を歌いながら楽しい時間を過ごす
歯の生え始めの時期は、これで十分です!歯磨き粉の出番はまだまだこれからです。
下の歯が生えてきた!
もちろんガーゼでカスをふき取るだけでもいいのですが、この時期からササッと歯ブラシで磨くようにしていました。
本数が2本なのでテンション高く「磨くよー!あわわわわー」など笑わせながら口が開いた隙に磨いていましたね。
長女の時には、初めての子どもということもあって、歯磨き粉をどのタイミングで使い始めたほうがいいのかどうかですごく迷いました。
ネットで色々検索したところ、下の歯が生えてきたらとあったので、「ブリアン」の粉タイプの歯磨き粉を見つけて、試しに購入してみることにしました。
飲み込んでも大丈夫なのが使用の決め手になりました。
粉をちょんちょんと歯ブラシにつけて、一本磨くのですが、イチゴ味で美味しかったのか全く抵抗はありませんでしたね。
ただ、値段が高いので1回だけの購入で、継続して使うことはしませんでしたし、次女・三女の時は歯磨きのみで対応しました。
6ヶ月を過ぎると「ピジョン」からも飲み込んでも大丈夫な歯磨き粉が販売されているため、手軽に試してみたいと思われる方はピジョンの歯磨き粉を試してみるのもおすすめですね。
1歳になり上下4本ずつ生えそろってきた!
食べる量が増えるため、歯の間に食べかすが溜まりやすくなります。
この食べかすが虫歯菌の住処になってしまうので、食べた後は歯を磨く習慣をつけたいですよね。
我が家の長女はすごく歯磨きを嫌がりだすようになり、無理やり寝かせて歯磨きをしていました。イヤイヤ期が重なってきたのも原因の一つかもしれませんね。
少しずつ、“ぐちゅぐちゅぺ”のうがい練習を始めるようになり、口をゆすぐことが出来るようになったら、市販の赤ちゃん用の歯磨き粉を使うようになりました。
フルーツの味がするので、喜んで磨かせてくれる日が多かったですね。
歯磨き粉は、私自身が小さな赤ちゃんが飲み込むのに対して抵抗があったため、食べても大丈夫という記載がしっかりしてあるもの以外は使う気になれませんでした
「ブリアン」の歯磨き粉はそういった面から、早くから使うことが出来たので良かったですね。
実際、歯医者に通い出してから歯磨き粉はいつから使ったらいいか聞いたら、「歯医者に置いてある歯磨き粉は赤ちゃんから使ってもらっても大丈夫だけど、うがいが出来るようになってからで十分だよ。それよりも、歯磨きをしっかりしてあげてね」と言われました。
親御さんの方針によっては、歯磨き粉は使わせたくないとか、うがいが出来ない赤ちゃんでも使える歯磨き粉なら使わせる、うがいが出来るようになってからといった気持ちがあるかと思います。
でもまずは赤ちゃんが口に歯ブラシや手が入ることに慣れることから始めて、「うがいが出来るようになったら歯磨き粉」で大丈夫です。
赤ちゃん用の歯磨き粉を選ぶポイントってあるの?
赤ちゃん用の歯磨き粉は色んなメーカーから販売されているため、どれにするか迷ってしまいますよね。
基本中の基本は“赤ちゃん用”!
“赤ちゃん用”と書いてある歯磨き粉を選択しましょう。赤ちゃん用の歯磨き粉は、刺激が少なく優しい成分を使って作られているため、多少磨いている最中に飲み込んでしまっても問題ないものがほとんどです。
発泡剤が入っていないもの
発泡剤は泡立ちを良くするために、大人用の歯磨き粉に配合されていますが、発泡剤でごまかされてしまい、しっかり歯を磨けていると思い込んでいる大人も多いです。私もその一人です。磨いているつもりでも、虫歯になっちゃっているので、磨けていないんでしょうね。
子どもの場合だと、ちゃんと磨けているかが見えにくいので泡が邪魔です。また、口の中に泡があると不快に思うお子さんも多いので、発泡剤が入っていない歯磨き粉を選びましょうね。
研磨剤は赤ちゃんの歯には不要!
大人用の歯磨き粉には、研磨剤が配合されています。
歯の表面についた汚れや着色を研磨剤で細かく削って白くしていく役割があります。
でも、赤ちゃんや子どもの乳歯には不要です。
というのも、乳歯はすごく柔らかくて歯の表面のエナメル質はとても薄いです。だから、研磨剤の入った歯磨き粉でこすってしまうと、歯の表面が傷になってしまいます。
赤ちゃん用の歯磨き粉に研磨剤が入っていることはほとんどないですが、注意してくださいね!
フッ素配合がおすすめ
フッ素配合の歯磨き粉は、歯を強くしてくれますし、虫歯予防に効果的なので歯磨き粉の購入の基準にしてみてください。
家庭用歯磨き粉と歯医者のフッ素の違いは、フッ素の濃度に違いがあります。
歯医者のフッ素は濃度がとても高いので、数カ月に一度の定期受診で十分です。
我が家も半年に一度フッ素塗布のために受診しています。
長女は虫歯になってから通い出したので、2歳を過ぎてからですが、次女と三女は「歯が1本生えてきたら塗りましょう」と歯科衛生士さんより言われました。
二人とも上下の歯が生えてきた8ヶ月でフッ素デビューをしましたが、今のところまだ虫歯にはなっていませんよ!
日々の口腔ケアでも歯を強くして、歯からカルシウムやリンが溶け出すのを防ぐために、フッ素配合の歯磨き粉を使うといいですよ。
赤ちゃんは甘い味がお好き
赤ちゃん用歯磨き粉は、歯磨きが楽しくなるような“いちご”“ぶどう”“めろん”“もも”など色んな味付けをしてあるものが多いです。
我が家でも子どもたちによって、好みの味が違うので毎回歯磨き粉を購入する時には喧嘩になります。
好きな味が見つかるといいですね!
スースーするのは嫌!
ミントやメントールタイプの歯磨き粉は、赤ちゃんにとってスースーする刺激的でちょっと辛い味なので、歯磨きがいっぺんに嫌になっちゃう可能性があります。
我が家の次女に間違えて大人用の歯磨き粉をつけて2歳の時にしたら、嫌がって3日間歯磨きをギャン泣きされてしまいました。
赤ちゃんだともっと嫌がっちゃいますね。だから、ミントやメントールタイプのものは控えましょう。
歯磨き粉をのみ込んじゃったけど大丈夫?
赤ちゃん用の歯磨き粉に配合されている“フッ素”の量は、人体への影響はほとんど心配ありません。
それでも、やはり飲み込んでしまったら心配ですよね。
我が家は3人とも歯磨き粉をつけて歯ブラシを置いておくと、3歳くらいまでは歯磨き粉だけが消えてしまっていました。
そう、美味しいから食べちゃってました。
結構同じような経験のあるお母さん、多いのではないでしょうか。
今では3人とも歯磨き粉を食べるようなことはなくなりましたが、歯磨き粉を食べたからと言って体に異変が現れたりはしませんでした。
ただ、大量に飲み込んでしまった場合には大丈夫かどうか判断はつきません。飲み込んでしまった歯磨き粉を持って病院を受診しましょうね。
友人は病院で、心配な場合はコップ1杯の牛乳か水を飲ませるように言われたそうですよ。
歯磨き粉の量はどのくらいつけたらいいの?
歯磨き粉の量は、本当に少しでオッケーです。
うがいが出来なければ濡らしたガーゼで拭き取ればいいのですが、それでも口に残ったり飲み込むのは心配ですよね。
歯が生え始めた頃から歯磨き粉を使うのであれば、“米粒大”で十分です。
あとは、一本を丁寧にみがきましょうね。
そして3歳から6歳にかけては5ミリ程度で十分しっかり磨くことができます。
歯磨き粉を使うことが大事なのではなく、歯を磨くことが大事ということを覚えておきましょう。
歯医者でフッ素を利用するのも一つの口腔ケア
フッ素は歯を強くするため、使った方がいいと推奨されている反面、体内に沢山取り込み過ぎてしまうと人体に影響があるとして使用を勧めていない専門家の方も沢山います。
でも、歯医者でフッ素を塗布してもらうことも出来ますし、歯医者さんではフッ素入りの歯磨き粉やジェルも販売しています。
・スプレータイプ
・シートタイプ
・ジェルタイプ
これらはどれも、塗った後にうがいをしないことがポイントになります。
歯医者のフッ素も、フッ素を塗った後は30分何も食べないでくださいと言われますが、うがいもしません。
これは人体に影響がない範囲で使っているためです。
もちろん最後使うかどうかは家庭の判断になります。
私の友人もご主人が“フッ素”は人体に良くないからということで、子どもにフッ素を使用させないという話をしていましたが、お子さん2人が虫歯になったのを機にフッ素を解禁したそうです。
歯をきちんと磨くことができれば、虫歯もできにくいですし、フッ素をしなくてももちろん大丈夫です。
でも歯を強くする、定期的に歯を診てもらって虫歯が無いかチェックをしてもらうという観点からもとりあえず歯が生えてきたら歯医者で定期的に診てもらうのがおすすめですよ!
我が家も歯医者でフッ素を塗ってもらう際に、磨き残しがどこの辺りに多いのか、デンタルフロスを使って歯の間の歯垢を絡めとるという指導を受けました。
また、赤ちゃんの頃から歯医者に通っているので、歯医者に対して全く抵抗がありません。歯医者に慣れさせるという点からも、赤ちゃんの頃から通っていて良かったなと感じていますよ。
おすすめの歯磨き粉
歯磨き粉は色んなメーカーから販売されているため迷ってしまいますよね。
ジェルタイプ
・ライオン クリニカKidsジェル
・アロベビー 歯みがきジェル
・ドルチボーレ ベビートゥースペーストジェル
・ロゴナキッズ 歯みがきジェル
・ピジョン 親子で乳歯ケア ジェル状歯磨きプチキッズ
・アウラベビー 歯みがきジェル
・ライオン Check-Up kodomo
・コンビ teteo 歯みがきジェル
・花王 クリアクリーン Kids
赤ちゃん用歯磨き粉はジェルタイプが多く販売されています。
赤ちゃん用品を数多く扱っているコンビやピジョン、歯磨きを専門とするクリニカやライオンなど、色々ありますね。
我が家では、次女と三女の歯磨き粉デビューは「ライオン Check-Up kodomo」です。
単純ですが、歯医者さんに置いてあって、値段もリーズナブルで利用しやすかったためです。
歯医者さんで勧められていると、安心して使うことができますね。
ちなみに現在は「ライオン クリニカKids」です。
ディズニー好きの三女が必ず選びますね。
歯磨き粉のペーストタイプの中でも、食品レベル素材で作られていて、赤ちゃんのための無添加にこだわった「ドルチボーレ ベビートゥースペーストジェル」や「ALOBABY 歯磨きジェル」もとても人気が高い歯磨き粉です。
フッ素を否定するわけではありませんが、一定量以上をのみ込むと人体に影響が出たり、中毒を引き起こす可能性があるのであれば、極力安全なものを使用させたい、そんなお母さんから支持されています。
粉タイプ
・ウィステリア製薬 ブリアン
ブリアンは安全性も高いですし、安心して使用することができます。
でも値段がとにかくお高めです。初回割引や、継続割引も聞きますが、我が家では経済的にちょっと負担だったため断念しました。
でもガーゼでも歯ブラシでも使いやすいですし、ちょんちょんつけて、少しずつ磨けるのが便利です!
ゆすがなくても大丈夫なのは子どもも親も歯磨きが憂鬱にならなくてよかったですね。
ガーゼタイプ
・和光堂 にこピカシリーズ 歯みがきシート
・ピジョン 歯みがきナップ
歯みがき専用のガーゼがあると便利ですよね!
私は実はこの歯磨きのガーゼタイプがあるなんて知らなかったので、普通のガーゼで歯を磨いていました。
全く問題なく使用していましたが、義妹が「ピジョン 歯みがきナップ」を1歳の10ヶ月の甥っ子に使っているのをみて、「こんな便利なものがあるんだなー」とびっくりしました。使い捨てなので、いちいち洗わなくていいですし、洗剤が残ってないかなといちいち気にする必要もありません。
また、歯を磨く専用のガーゼなので使い勝手がすごく良さそうでしたね。
まとめ
赤ちゃんの歯磨き粉デビューは迷ってしまいますが、まずは「歯磨きに慣れること」が出来るようになってから考えましょう。
歯磨き粉には歯を強くする成分であるフッ素や、口の中を清潔にするための成分が配合されていたりしますが、歯磨きが楽しくなるような美味しさもプラスされています。
だから、赤ちゃんが歯磨き嫌いで歯を磨かせてくれないと悩んでいる方も、赤ちゃんのテンションが上がるグッズとして試してみるのもおすすめですよ!
赤ちゃんのうちに歯磨き粉を利用するかどうかは、家庭によって方針が違います。
歯磨き粉の成分や種類を知り、安全に利用することが出来そうだなと思う歯磨き粉から試してみるのがいいでしょう。
お子さんがうがいが出来るようになったら、親も納得して小さな乳歯に使えるような歯磨き粉が見つかるといいですね!