赤ちゃんの首が座って、寝返りや寝返り返りができるようになれば、次はお座りですよね。このお座り、早くできる子もいれば、ゆっくりの子も!
なかなかお座りできないと心配になってしまいますが、お座りが遅い原因や3つの練習方法についてまとめました。
・ひとり座りは生後7~9か月頃
・お座りするには、筋力・骨・バランス力が必要
・お座りの練習方法は「遊び」がポイント
・お座りできなくても障害ではない
ついつい周囲の子と比べて一喜一憂しがちですが、赤ちゃんの成長はマイペースなもの。
ポイントを把握して、じっくり見守っていきましょう。
目次
ひとり座りは生後7~9か月頃
母子手帳の乳児身体発育曲線のページを見てください。
そこに、首すわりや寝返り、お座りができるようになる時期が書かれています。
お座り(支えられなくても座れること)は、生後7か月の子の約半数、そして生後9か月になれば9割の子ができるようになると言われています。
ですから、生後7~9か月になれば、大抵の子はお座りができるようになります。
お座りできるようになれば、同時にはいはいができるようになる子も。
お座りからはいはい。
疲れたら自分でお座り、というように動きの範囲が広くなっていきます。
お座りするには、筋肉・骨・バランス力が必要
お座りができるようになるには、全身の筋肉が発達し、骨が強く成長して自分の体を支えられるようにならなければなりません。
また、体の強さだけでなく、バランス力も大切!
バランス力が足りないと上手に座れないだけでなく、姿勢を保てなくて倒れてしまいます。
赤ちゃんは首が座って寝返りができるようになり、その後、ひとり座りというように徐々に筋肉や骨、バランス力がアップ。
お座りが早い子は、体が軽かったり、筋肉・骨の成長やバランス感覚の発達が早い子です。
もし、遅いと感じても赤ちゃんは段階を経て少しずつ成長してきているので、焦らないで見守ってあげてくださいね。
お座りの3つの練習方法
お座りできるようになるには、筋肉・骨・バランス力が大切です。
赤ちゃんのお座りを練習するなら、遊びながら3つの力をアップさせていきましょう。
【1】全身を使って遊ぼう!
お座りの練習といっても、ただ座らせるだけでは筋肉も骨も効率良く育てられません。
一番いいのは、全身を使う遊び!
ただし、お座りするには、首がすわって寝返りできるのが最低条件!
寝返りができ、寝返りから元に戻ることもできるなら、コロコロと転がったり、うつ伏せで上半身を持ち上げたりできますよね。
動ける範囲で体を動かして遊びましょう。
オモチャを使ったり、児童館などのような家とは違う環境で「動きたい!」という赤ちゃんの意欲を引き出してください。
自分で色んな動きを試すことで、筋力が付き、骨も強くなって、バランス力もアップ。
好奇心も育つので、立ってみたい!歩きたい!という意欲や、指さしする心の成長も促せますよ。
【2】ジャンプ遊びで足腰を強く!
お座りに必要な筋力とバランス力を磨くなら、ジャンプ遊びがおすすめ。
ジャンプといっても、赤ちゃんが自力で飛び跳ねられる訳ではありません。
抱っこで立たせ、体重を支えてあげたまま、ジャンプさせてあげましょう。
「自力で飛ばないんじゃ意味ないのでは?」
そう思うかもしれませんが、支えられていても振動が筋肉と骨に伝わり、成長を促進するので大丈夫!
それに、バランス感覚を自力で養えます。
赤ちゃんはジャンプの姿勢になると自然に笑顔になりませんか?
親子で笑顔になりながら、筋肉や骨を強くしていきましょう。
【3】座る練習は親子一緒に短時間だけ
いくら遊びで筋肉や骨を育てても、実際に座らせないと不安。
そんな方は、実際に座る練習をさせてみましょう。
ただし、必ず側に大人がつくこと!
そして、ひとりで座らせるのはごく短時間だけにしてくださいね。
ひとり座りができない赤ちゃんは、自力で体を支えられません。
力がないのに座る姿勢を強要すると、赤ちゃんのお腹や腰、背骨、首などに大きな負担がかかります。
日常的に座らせるなら、胡座をかいたパパやママの足の上に座らせましょう。
そうすれば、倒れても大丈夫ですし、もたれかかったり、寝転んだりできて安全!
スキンシップにもなりますね。
座る練習はするけれど、休みたいと思った時にいつでも支えて貰える。
そんな安心感とサポートがある練習の方が、赤ちゃんは自分のペースで成長していけますよ。
お座りできない=障害ではない
母子手帳や乳幼児健診で、おおよその成長度合いをチェックしますよね。
生後9か月で「9割の子ができる」と言われると、できていない場合は焦ってしまって当然です。
そして「なにか障害があるのかな?」「病気なの?」と不安になるもの。
確かに、筋肉や骨の成長に遅れがあったり、先天性の病気などで体の発達がゆっくりだったり、特徴がある子もいます。
しかし、単に成長がゆっくりで、3歳までには心配ないレベルに成長する子も多くいます。
乳幼児のうちは個人差が大きいので、過度に心配しないでくださいね。
「個人差なのか障害なのか、はっきり知りたい!」という場合は、発達検査ができる医師に相談しましょう。
そして、不安が尽きない場合は、理学療法士や作業療法士のいるリハビリ施設や発達支援センターを探しておくといいですよ。
もし、本当に体の発達に遅れがあって運動機能に遅れや不得手がある場合でも、理学療法士や作業療法士といったプロの療育を受ければ、できることが増えていきます。
色々なサポートがありますから、不安になりすぎないでくださいね。
子どもの成長を見守ろう
赤ちゃんのひとり座りは生後7~9か月くらいにできるようになります。
お座りできるようになるには、筋肉と骨が発達し、バランス力が必要です。
なかなかできない場合は、動ける範囲で積極的に動いて遊んだり、体を支えたままジャンプしたりして、筋肉や骨の成長を促しましょう。
バランス力も遊びの中で体得できますよ。
お座りなどの成長が遅いと「障害かな?」と不安になる方もいます。
しかし、乳幼児の時期は個人差が大きく、必ずしも障害とは限りません。
過度に不安視せず、それぞれの成長を見守ってあげてくださいね。