授乳中は母乳への影響を考えると食事の一つひとつが気になりますよね。
母乳には和食が良いと耳にすることもあり、刺激の強いものや独特な風味のものは避けられがちです。
しかし、同じような食事ばかりではお母さんも飽きてくると思います。
特に、もともと辛いものやスパイシーなものが好きだった人には和食だけなんてすごくストレスになってしまいます。
授乳中とはいえ、我慢ばかりで食事が楽しめないのは辛いですよね。
そこで今回は、独特の風味を持ったパクチーについて。
記事のポイントは3つです
- 授乳中にパクチーを食べても大丈夫?
- 授乳中でもおいしくパクチーを食べるための注意点
- 授乳中にうれしいパクチーを使った具沢山レシピ
母乳のメカニズムを知って、おいしものを食べながらストレスを溜めない母乳育児をしていきましょう!
それでは解説していきます!参考にしてみてください。
目次
授乳中にパクチーを食べても大丈夫?
答えからいうと、授乳中でもパクチーを食べて大丈夫です!
お母さんが何を食べたとしても、母乳はある程度一定の成分を保って作られるようになっているからです。
詳しく理解してもらうために、母乳生成のメカニズムについてお話しますね。
まず、お母さんの食べたものは栄養素ごとに細かく分解され、胃や小腸の壁から血液中に吸収されます。
また、もともと細胞内に蓄えられていた栄養素が血中に放出されることもあります。
母乳は、この全身をめぐる血液中の栄養素から作られるのです。
そのため、食べたものの成分がそのまま母乳中に出てくることはないのです。
ただし、食べ物の中でもニンニクやスパイスなどの香りの強いものを食べた場合には、一時的にその風味が母乳に移行する可能性があるとされています。
パクチーもこの仲間に近いと考えられます。
パクチーをたくさん食べると、母乳の成分としては変化がなくても風味が変化する可能性はあります。
赤ちゃんの中には、その風味が苦手で戸惑いを見せる子もいるかもしれません。
しかし、多少哺乳量に差がでても風味の変化は一時的であり、成長発達に必要な程度飲めていれば問題はありません。
授乳中でもおいしくパクチーを食べるための3つの注意点
UNICEF/WHOの『母乳育児支援ガイド』には、「母親が種々の食品を十分に食べていれば、必要なたんぱく質、ビタミン、ミネラルがとれます。
母親は母乳育児をしている時も、特別な食べ物を食べたり、特定の食べ物を避ける必要はありません」とされています。
母乳のメカニズムからも、神経質に食事を制限する事よりもお母さんがおいしいと感じながら食ベることの方が大切だと考えられます。
そこで、より安全によりおいしく食べるためのポイントは3つです。
- 食べ過ぎない
- よく洗う
- 長期保存にはひと手間加える
それでは1点ずつ見ていきましょう。
1.食べ過ぎ注意
パクチーは、ビタミンCやカリウムが比較的豊富であり、消化促進や食中毒・二日酔い予防、デトックス作用もあるという報告もあります。
しかし当然のことながら、どんなに栄養豊富で大好きでも、特定の食材ばかり食べていると栄養状態は偏ります。
多少の偏りですぐに影響が出ることはありませんが、1ヶ月ほどのスパンでみて偏らないようバランスよく食べることが大切です。
2.葉の細かい部分までよく洗う
パクチーはにおいが強いため葉に虫がつきにくいほうですが、栽培時にアブラムシ駆除の農薬が使われることがあります。
生で食べることも多いので、流水の中で細部まで丁寧に洗うほうがより安心です。
3.長期保存は冷凍か乾燥
生の状態では2、3日しか持ちません。
保存したい時には刻んで冷凍するか、乾燥させて容器に詰めてから冷蔵庫で保存すると良いでしょう。
しかし、乾燥させると香りは消えていきます。
どちらの場合でも、早めに食べた方が本来の風味を楽しむことができます。
授乳中にうれしいパクチーを使った具沢山レシピ
パクチーはその独特の香りに好き嫌いが分かれますよね。
我が家でも私以外はパクチーが苦手です。
しかし、他の食材となら食べられるという人もいませんか?
母乳のためにたくさんの食材を使い、他の食材と混ぜることで食べられるのであれば一石二鳥ですね!
そこで、パクチーが大好きなひとはもちろん、ちょっと苦手な人にも試してもらいたい具沢山レシピを動画で紹介します。
いつもの味にちょっと飽きた時におすすめ!
ナンプラーとパクチーで本格的なタイの味を楽しめます。
茹でて混ぜるだけのお手軽レシピです。
パクチーが苦手な人にもおすすめ!
いろんな具材を混ぜ込んで、ひと手間かけた特別レシピです。
たまにはちょっとスパイシーな料理で気分をリフレッシュしてみてはいかがでしょうか♪
まとめ
母乳は、食事から得られる栄養分をいったん母体が吸収してから生成することで、ある程度一定の成分を保つような仕組みになっています。
そのため、母体の栄養状態が変化するほどの偏食をしなければ、母乳の質が赤ちゃんに影響を与えるようなことはありません。
ただし、ニンニクやスパイスなどの香りの強い食品は、一時的に母乳に風味をつける可能性があるので摂り過ぎには注意が必要。
授乳中でも安心しておいしくパクチーを食べるためには、他の野菜や肉、魚介類などもたくさん取り入れて栄養バランスに気をつけることが大切です。
また、残留農薬の心配もあるので、調理前は細かい部分まで流水で良く洗いましょう。
保存する場合は冷凍するか、乾燥させることがおすすめです。
我慢ばかりせず、栄養バランスを意識しながらおいしいものを食べて母乳育児を楽しんでいきましょう!