自分の好みの具を乗せて焼けば出来上がるピザ。
嫌いな野菜も、ピザに乗せれば食べられちゃう子供もいますね。
トッピングを工夫すればデザート系まで楽しめます。
そんなピザを赤ちゃんはいつから食べられるのでしょうか。
注意点とおすすめレシピについてご紹介します。
この記事のポイントは4つです。
- 赤ちゃんはピザを何歳から食べていい?
- ピザをあげる時の4つの注意点
- ピザの材料について
- 簡単おすすめ!ピザの離乳食レシピ
それでは解説をしていきます!ぜひ参考にしてくださいね♪
目次
赤ちゃんはピザをいつから食べられる?
赤ちゃんは離乳食期に「市販のピザ」を食べることはできません。
市販のピザは脂肪分・塩分・保存料などの添加物が多く含まれています。
本格的なピザや市販のものは3歳以降に与えるようにしましょう。
ピザトーストなど、赤ちゃん用に家庭で作ったものなら、離乳食後期のカミカミ期(9〜11ヶ月)の後半から食べられます。
ピザ用チーズはモグモグ期(7〜8ヵ月)から食べられますが、生地に使う食パンをそのまま食べられるのが、カミカミ期(9〜11ヵ月)後半からになるので目安にしてくださいね。
いずれも、赤ちゃんの成長に合わせて食べさせる時期を決めましょう。
ピザを赤ちゃんにあげる時の4つの注意点
ピザは、大人から子どもまで幅広い世代から好まれていますね。
赤ちゃんにも美味しいピザの味を知ってもらいたいところですが、食べさせるときには注意点が4つあります。
1つめは、アレルギー確認!
ピザに塗るソースや、その上に乗せるチーズなどは、既に食べたことのある、アレルギーのない食品だけで作りましょう。
ピザを食べてアレルギー症状が出てしまった場合、初めて食べる食材が多く乗っていると、どれがアレルゲンかがわからなくなってしまうからです。
まだ食べたことがない食材を乗せたい場合は、一度それだけで食べてみて、アレルギーがないかを確認してからにしましょう。
2つめは、チーズの量を測る!
赤ちゃんはモグモグ期(7〜8ヶ月)から、ほとんどのチーズが食べられます。
チーズには様々な種類がありますが、どれも脂肪・塩分が高いので、ピザを作る時は乗せすぎないように、しっかり測りましょう。
製品によって食塩相当量が違いますが、1回に使用できるチーズは10g前後です。
できるだけチーズを多く乗せたい場合は、塩分や脂肪分が少なめなものを選んでください。
3つめは、トッピングはほどほどに!
ソーセージ・ハムベーコンなどを乗せる場合は、パクパク期(1歳〜1歳6ヶ月頃)から「たまに、ごく少量」の大原則があります。
どれも脂肪分が高く、塩分・添加物が多いので乗せすぎないように注意しましょう。
4つめは、頻繁にピザを与えない!
ピザトーストを作るときに必ず使う食パン・チーズには糖質、脂質、塩分が含まれているので、頻繁に食べさせるのは控えましょう。
糖質、脂質、塩分を多くとりすぎると、赤ちゃんには2つの問題が生じます。
1つめは、消化器官が未発達なので、上手に処理しきれず下痢などを引き起こしてしまうということ。
2つめは、赤ちゃんの頃から濃い味に慣れてしまうことで、将来的に生活習慣病になりかねないこと。
糖質、脂質、塩分は多すぎないよう、適量を摂取しましょう。
赤ちゃんが食べられるピザの材料について
ピザトーストをつくる時に使う食パンは、特別なやつではなく、シンプルな物を選びましょう。
赤ちゃん用に添加物が少ないものも売っているのですが、値段がちょっとお高めです。
噛む力が付いてきたら、別で耳も柔らかく調理して使えます。
生地である食パンを食べさせる量は、ご飯より少なめにしましょう。
1回の食パンの月齢別摂取量は以下の通りです。
カミカミ期(9〜11ヶ月頃)は25〜35g
パクパク期(1歳〜1歳6ヶ月頃)は40〜50g
食パンはチーズと相性が良く、カルシウム補給になります。
パンの保存方法
食パンを美味しく保存するには、冷凍するのが1番。
調理しやすい形状に切り分けて、ジップロックなどの袋に入れて冷凍します。
【形状】
・カミカミ期(9〜11ヶ月)…1回に食べられる食パンの量は25~35gになるので、1㎝くらいのスティック状で冷凍すると便利です。
・パクパク期(1歳〜1歳6ヶ月)…1回に食べられる食パンの量は40~50gになるので、そのままのサイズで冷凍しましょう。
1枚ずつラップで密封してから冷凍するとパン同士がくっつかなくて便利です。
【解凍】
自然解凍する時は、冷蔵庫に2時間前に移しておきます。
冷えた状態のままトースターで4〜5分焼くとすぐに食べられます。
【保存期間】
冷凍の場合、2週間は殆ど味が落ちることなく美味しく食べられます。
パンが古くなったら…
もし、パンの保存をうっかりしてしまい古くなってしまったら、以下の方法で大人が美味しくいただきましょう。
・パンの耳…油でカリカリに揚げて砂糖やきなこをまぶす。
小さを切ってトーストして、スープのクルトンに。
・カラカラに乾いたパン…おろし金ですりおろしてパン粉にする。
・固くなったパン…パングラタンや卵と牛乳砂糖バニラエッセンスを混ぜた液に浸して、両面をバターで焼きフレンチトーストに。
塗るソース
赤ちゃんはカミカミ期(9〜11ヶ月)から少量の調味料が使用できますが、なるべくなら素材の味を楽しんでもらいたいですよね。
ピザトーストに塗るソースにも工夫をしてあげましょう。
スタンダードなピザの場合
ケチャップ、マヨネーズなど少し塗って風味を出してあげるのもおすすめ!
無添加のトマトピューレだったら塗れますが、トマトソース缶やナポリタン缶は香辛料を使っているので、パクパク期(1歳〜1歳6ヶ月頃)以降にしましょう。
ホワイトソース缶やデミグラスソース缶を塗る場合も同様に。
デザートピザの場合
生クリームは乳脂肪100%のものなら少量モグモグ期(7~8カ月)から使用できますが、ソースとして塗るには少量すぎるので、代用として水切りヨーグルトを使用しましょう。
チョコレートはパクパク期(1歳〜1歳6ヶ月頃)から少量使用できますが、少量になるので、香りを楽しむ程度になるでしょう。
カスタードクリームは、市販のものは糖質と添加物が多いので使えません。
赤ちゃん用に手づくりしたものなら少量は使えます。
他にも、さつまいもやカボチャにミルクを加えてオリジナルソースを作るのも楽しいですね♪
トッピング
乗せられるトッピングは様々!赤ちゃんがなるべく野菜を摂取できるようにしてあげましょう。
トマト・ピーマン・ブロッコリー・玉ねぎなどの野菜類。
鶏肉・豚肉・ソーセージなどのお肉類。
しらす・シーチキンなどのお魚類。
などなど、バリエーションは様々です。
デザートピザの場合は、いちご・バナナなどの果物を。
チーズ
ピザに欠かせないチーズですが、赤ちゃんに食べさせても大丈夫なのでしょうか。
チーズの種類
チーズは日本の乳等省令によって、ナチュラルチーズとプロセスチーズの2種に分けられます。
ナチュラルチーズ
【作り方】
原料である牛乳に、乳酸菌(酸)・凝乳酵素・熱などを加えることで、たんぱく質を凝固させて凝乳をつくります。
出来た凝乳からホエイ(乳清)を取り除き成型したり、細菌やカビなどの微生物で熟成させたりすれば、ナチュラルチーズが出来上がります。
【特徴】
乳酸菌が生きている。酵素など製造方法によって種類が豊富。風味も形状も様々、食べごろがある。
【注意】
外国産のナチュラルチーズには食中毒の原因菌であるリステリア菌が潜んでいることもあるため、離乳食で使用するときには国産のものを使用し、しっかりと加熱する必要がある。
【例】
カッテージチーズ:食塩と脂肪分が少ないチーズ。
赤ちゃんには、初めてのチーズとして与えましょう。クセが少ない淡白な味で、離乳食にはよく使われます。
長期保存ができないため、すぐに使い切りましょう。
市販のものもありますが、家庭でも牛乳とレモン汁で作ることができます。
後にレシピのところでご紹介しますね。
パルメザンチーズ:他のチーズよりもタンパク質・脂質・塩分が多め。
クリームチーズ:脂肪分が33%以上と多く、タンパク質は少なめです。
酸味があまりなく滑らかな口当たりなので、赤ちゃんは好きな子が多いもの。
モッツァレラチーズ:なめらかなフレッシュチーズ。
日持ちはあまりしないので早めに使い切りましょう。
そのままでも使えますが、加熱するとなめらかにとろけます。意外にも高脂肪。
他にもブルーチーズやカマンベールチーズなどがあります。
プロセスチーズ
【作り方】
ナチュラルチーズを粉砕して熱で溶かし、乳化剤(リン酸Na、クエン酸Naなど)を加えて再び成型すると出来上がります。
【特徴】
味が一定である。保存性が高い。香辛料を加えたり様々な用途ができる。
【例】
スモークチーズ:燻製独特の風味が強いため、あまり赤ちゃんには好まれないでしょう。
ピザ用チーズ:熱によって溶けやすく、グラタンなどのオーブン焼きのメニューに大変便利です。
他にもスライスチーズ、鉄分キャンディーチーズなどもプロセスチーズです。
また、スプレッドチーズはカミカミ期(9〜11ヶ月)から与えましょう。
スプレッドチーズとは、常温でパンやクラッカーにすることのできる柔らかいチーズのこと。
塗りやすいように添加物が多く含まれているので、モグモグ期(7~8ヶ月)は控えましょう。
関連記事:赤ちゃんの離乳食でチーズはいつから食べて大丈夫?3つの注意点とおいしいレシピ
チーズが使える量
チーズには食塩が多く含まれています。
商品にもよりますが、文部科学省の「食品成分表示2015年度版」によると、100gあたり0.7~3.8gで大きく差があります。
2015年に厚生労働省が発表している1日の食塩相当量は、生後6~11ヶ月は1.5g、1~2歳は4.0g未満です。
生地である食パンのことも考慮すると、1回に使えるチーズは10g前後が妥当ではないでしょうか。
プロセスチーズは製品によって食塩相当量が異なり、食品表示にある「ナトリウム量」で計算することができます。
計算方法はナトリウム量×2.54÷1000=食塩相当量gとなりますので、食塩相当量が多いものは気を付けましょう。
また、以下のサイトは自動計算してくれるので使ってみるのもいいですね♪
ナトリウムを食塩量(塩分)換算する方法【簡単に!】-無塩ドットコム
簡単!おすすめレシピを紹介
最後に、赤ちゃんも食べられる美味しいピザを4つ紹介します。
赤ちゃんには、市販のピザよりも手作りピザのほうが、トッピングを変えたり味付けを調整できるのでおすすめです。
赤ちゃんが好む食材を使って作れることもポイントですね。
カッテージチーズの作り方
<材料>
牛乳…100ml
レモン汁…50ml
<作り方>
1.牛乳を鍋で80°ぐらいに温めます。
2.レモン汁を加えゆっくりかき混ぜましょう 。
3.牛乳が白い塊と黄色い液体に別れたら、ガーゼなどでこしましょう。
4.白い塊だけを集め、水分をよくきれば出来上がり。
かぼちゃクリームのチーズのピザ
<材料>
サンドイッチ用食パン…1枚
かぼちゃ(皮と種を除いたもの)…20g
ピザ用チーズ…10g
レーズン…3粒
ミルク…大さじ1/2
<作り方>
1.かぼちゃはラップに包み電子レンジ500Wで2分加熱する。レーズンはぬるま湯で戻してあらみじん切りにする。
2.1のカボチャにミルクを加えて混ぜ合わせて、食パンに塗る。
3.2に1のレーズンとピザ用チーズをかけて、オーブンで4分加熱する。
しらすの和風ピザ
<材料>
サンドイッチ用食パン…1枚
しらす干し…大さじ1
ピザ用チーズ…10g
青のり…小さじ1/2
<作り方>
1.しらす干しはザルに入れて、熱湯をかけて塩抜きする。
2.食パンに1とピザ用チーズと青のりを乗せる。
3.オーブントースターで4分ほど焼く
トマトたまごピザ
<材料>
サンドイッチ用食パン…1枚
トマト…30g(中くらい1/5個)
ピザ用チーズ…10g
固ゆで卵…1/2個
ケチャップ…少々
<作り方>
1.トマトは皮と種を除き粗く刻む。
2.ゆで卵は食べやすいサイズに切る。
3.食パンにケチャップを薄く塗り、1、2、チーズを乗せ、トーストで4分ほど焼く。
いちごのデザートピザ
<材料>
サンドイッチ用食パン…1枚
プレーンヨーグルト…40g
いちご…2~3粒
ピザ用チーズ…10g
<作り方>
1.ボールにのせたザルにキッチンペーパーを敷き、ヨーグルト入れて冷蔵庫で一晩水切りする。
2.いちごのヘタを取って薄切りにする。
3.食パンにチーズを乗せ、トーストで4分ほど焼く。
4.3の祖熱が取れたらヨーグルトと薄切りにしたいちごをのせる。
まとめ
赤ちゃんは市販のピザを離乳食では食べられません。
市販のものは大人用であり、添加物や食塩、脂質が多く含まれているので、本格的に食べられるのは3歳以降。
それまではお家でピザトーストを作ってあげましょう♪
チーズを乗せすぎないようにきちんと計量し、トッピングも野菜が摂れるように工夫してあげてください。
子どもがピザが大好きでも、あげるのは時々にして、脂肪分と塩分の摂りすぎないようにしましょう。