豚肉は比較的お安く手に入る身近な食材ですよね。
用途も多く、我が家では気づけば週の半分ほど豚肉が登場することがあります。
たくさんの食材を摂りたい授乳期に、他の食材と相性の良い豚肉は大活躍です。
そこで今回は豚肉について。
記事のポイントは3つです。
- 授乳中に豚肉を食べても大丈夫?
- 授乳中に豚肉を食べる時の注意点
- 授乳中におすすめな豚肉を使ったレシピ
それでは解説していきます。参考にしてみてください。
目次
授乳中に豚肉を食べても大丈夫?母乳と食事の関係
授乳中に豚肉を食べて大丈夫です!
母乳は、母体の血液中に吸収された栄養素から、ある程度一定の成分を保って作られるようになっています。
母体の栄養状態が著しく悪化しなければ母乳の質が変化することはありませんが、栄養状態を維持するためには毎日の食事が重要になります。
豚肉には栄養素がたくさん含まれていて、授乳中には積極的に取り入れたい食材です。
それでは、豚肉の部位別の用途と栄養素を詳しく見ていきましょう。
エネルギー たんぱく質 脂質 カリウム リン 亜鉛 コレステロール ビタミン B1 B12 ㎉ ℊ ℊ ㎎ ㎎ ㎎ ㎎ ㎎ μg ロース 256 17.7 19.3 310 180 3.2 76 0.7 0.4 バラ 434 13.4 40.1 220 120 1.6 70 0.45 0.3 ヒレ 112 22.7 1.7 400 220 2.3 65 1.22 0.2 ひき肉 236 17.7 17.2 290 120 2.8 74 0.69 0.6
・ロース
柔らかい肉質で分厚い脂肪がついていて、コクのある部位です。
とんかつ、とんてきにおすすめです。
・バラ
赤身と脂肪が層になっていて、うまみの多い部位です。
スライスでは炒め料理、ブロックでは煮込み料理におすすめです。
・ヒレ
脂肪はほとんどありませんが、柔らかな肉質の部位です。
厚切りではとんかつ、スライスでは炒め物におすすめです。
・ひき肉
いくつかの部位を混ぜて挽いており、脂質を多く含みます。
ハンバーグや炒め物におすすめです。
次に、豊富に含まれている栄養素の働きを見ていきます。
・ビタミンB1
皮膚や粘膜の健康維持、脳神経系の正常な働きに作用しています。
・カリウム
ナトリウムとバランスを保ちながら細胞を正常に保ち、血圧が安定するよう働きます。
・リン
カルシウムやマグネシウムとともに骨や歯を形成に大きく関わります。
・亜鉛
味覚を正常に保ち、皮膚や粘膜の健康維持を助けます。
部位によって使い分けることができ、うれしい効果も多く含まれていることがわかりますね。
授乳中に豚肉を食べる時の2つの注意点
栄養素が豊富な豚肉ですが、安心して食べるには気をつけてほしいポイントが2つあります。
食べ過ぎに注意
コレステロールは少なめな豚肉ですが、部位によっては脂質を多く含みます。
18~49歳の女性が授乳中に必要な一日の栄養素と合わせて見てみましょう。
エネルギー 2450~2500㎉ たんぱく質 70g/日 脂質 490~750 g/日 ビタミンB1 1.2㎎/日 ビタミンB2 1.6㎎/日 ビタミンB6 1.5㎎/日 カリウム 2200㎎/日 カルシウム 650㎎/日 マグネシウム 270~290㎎/日 鉄(月経なしの場合) 8.5~9.0㎎/日
ビタミンB1は、100g食べるだけでも1日に必要とする半分を補えることがわかります。
バラ肉はエネルギーや脂質がとても多く、500gほどで1日の摂取エネルギー目安に届いてしまうので、特に食べ過ぎに注意が必要です。
1日の食事全体のバランスを見て、部位を変えながら取り入れていくと、カロリーの摂り過ぎを予防しながら栄養も摂り入れていくことができます。
よく加熱する
肉には食中毒の原因となる菌が付着していることがあります。
それでも、十分に加熱することによってほとんどの菌やウイルスは死滅し、安全に食べることができます。
豚肉の場合、とんかつや角煮など肉の厚みのある料理が多くあります。
中心部を75~85℃で1分以上加熱することで、菌やウイルスを死滅させることができます。
75℃では見た目にまだ赤みが残っていることがあり、85℃では変色していることが確認できる状態です。
授乳中に食中毒に感染した場合、母乳を介して菌が赤ちゃんに移行することはありませんが、お母さんが下痢や嘔吐をくり返し脱水状態になると母乳の出が悪くなることがあります。
また、吐き気や腹痛を抱えながらの赤ちゃんのお世話はとても大変です。
さらに、お母さんの手に付着したウイルスや細菌が赤ちゃんに感染してしまう可能性もあります。
十分に気をつけて調理しましょう。
授乳中におすすめな豚肉を使ったレシピ
野菜と一緒に食べられる、栄養たっぷり豚肉レシピを紹介します。
もやしと豆苗を豚バラ肉で巻くだけ!
フライパンも使わないお手軽レシピです。
ジューシーな豚バラもねぎ塩だれでさっぱり食べられます。
旨みたっぷりでおつまみにもピッタリなメニューです。
まとめ
母乳は母体に吸収された栄養素から作り出されており、母体の栄養状態が著しく変化しなければ質が大きく変化することはありません。
母体の栄養状態を維持するために、豚肉の豊富な栄養素は有効です。
部位によって適した料理があり、風味やカロリーも選びながら使い分けることができます。
豚肉を食べる時の注意点は、脂質を多く含むため食べ過ぎに気をつけることと、厚みのある肉を使用することも多いので十分に加熱して食中毒に気をつけることです。
野菜との相性も良いので、いろいろな野菜も一緒に取り入れながら豚肉の豊富な栄養をいただきましょう。