離乳食の初期量はどれくらい?初期におすすめの食材や増やし方と5つのポイント

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いよいよ母乳やミルクから離れて始まる離乳食…。

離乳食初期はわからないことだらけで、食物アレルギーや誤嚥の心配もありますよね。

初期量はどのぐらいなのか、おすすめの食材と増やし方、離乳食を進めていくうえでの5つのポイント、基本である「おかゆ」の簡単レシピをご紹介します♪

この記事のポイントは次の8つです。

・そもそも離乳食とは?
・離乳食の初期量はどれくらい?
・初期におすすめの食材
・新しい食材の増やし方!
・食物アレルギーについて
・誤嚥について
・離乳食を進めていくうえで大切な5つのポイント
・基本から簡単技まで!おかゆのおすすめレシピ

それではご紹介します!参考にしてください♪

目次

なぜ離乳食なのか?

赤ちゃんにはなぜ離乳食が必要なのでしょうか?

面倒だな~と思いながら作っている離乳食も、理由がわかるととっても大切だということがよく分かります。

赤ちゃんは内臓機能が不十分!

赤ちゃんは、内臓機能が未発達です。

胃はとっくりの形をしていて、飲みすぎたり食べ過ぎた時に吐きやすい形になっています。

胃から腸へと食べ物を運ぶ「ぜんどう運動」も大人の半分以下。

消化酵素の分泌も不十分。

1歳以降になればそれぞれが上手に働いていきますが、それまでは胃に入ったものを消化吸収するまでに体に大きな負担がかかります。

免疫力も弱い!

赤ちゃんは細菌・病原体への抵抗力も不十分です。

食べ物の細菌感染を防いでくれる、ビフィズス菌や乳酸菌などの腸内善玉菌が整うのは幼児期(1歳~6歳)以降。

それまでは食中毒になりやすく、重症化もしやすいので要注意!

また幼児期でも食中毒で死に至るケースもあります。

2014年に3歳の女の子がスーパーの惣菜で食中毒になって、亡くなってしまった痛ましい事件を思えば、幼児期といえど抵抗力が十分でないことがわかります。

毎日新聞「O157感染 販売形態、総菜店任せ トング使い回しか」

離乳食の時期分けは?

離乳食には次の4つの時期分けが、食材や量、調理方法の目安になります。

・離乳食初期「ゴックン期」。時期は5~6ヶ月の頃。1日1回。離乳食をスタートして1ヶ月ほど経過したら、1日2回にしてOK!
・離乳食中期「モグモグ期」。7~8ヶ月の頃。1日2回。
・離乳食後期「カミカミ期」。9~11ヶ月の頃。1日3回。
・離乳食完了期「パクパク期」。1歳~1歳6ヶ月の頃。1日3回+おやつ。

それぞれ、いままで授乳やミルクを与えていたのを、離乳食におきかえます。

いつから大人と同じ物?

実際に大人と同じ食べ物が食べられるようになるのは、なんと8歳以降になります。

消化吸収の能力、腎臓や肝臓の処理能力、抵抗力などが完成するのは案外先のこと。

なので、それまでは子どもの発達にあった食事を用意する必要があります。

特に離乳食の時期はアレルギーや細菌などの心配も強く、与える前には、その食材をいつから与えていいのかチェックしましょう。

離乳食において大切なこと!

子どもにはつい食事のマナーを教えたくなってしまいますが、それは食事以外の時間で教えてあげましょう。

離乳食は、食事の楽しさも教えてあげる大事な時間。

子どものころの潜在的な記憶は大切です。

マナーばかりに気を取られ、食事中にお母さんが怒ってばかりいる、なんていったら子どもにとっては苦の時間になってしまいます。

しらすおでん(@sirasuoden)さんが描いた「食べることが苦手な人」という漫画では、ツイッターで大きな反響を呼びました。

子どものころから親が量やしつけを厳しくされたという記憶から、「食事」=「作業」という潜在意識が大人になっても強く根付いてしまっている、と綴られています。

食事を「楽しく」する大切さが、よくわかる漫画です。

食事は『作業』でしかない 「食べることが苦手な人」を描いた漫画に反響

離乳食の初期量はどれくらい?

始める時期は?

離乳食初期のゴックン期(5~6ヶ月)。

赤ちゃんが食事に興味を持っていたり、首が完全に座るなどの目安で始めましょう。

いくら体が大きくても、3.4ヶ月では始めてはいけません。

離乳食を始めるのは必ず5ヶ月以降にしましょう。

また逆に6ヶ月を過ぎて始めると租借力の発達を促せないので、遅くても6ヶ月にはスタートしましょう。

最初は何をどう与える?

離乳食の基本は次の3つから成り立ちます。

エネルギー源、ビタミン・ミネラル源、たんぱく源です。

エジソンの離乳食器だとそれぞれの食材が混ざることなく、食べさせることができます。

エジソンのBabyコンテナ

はじめて食べさせるものは、消化吸収に負担がなく、アレルギーの心配も少ないエネルギー源の「おかゆ」から。

進め方のスケジュールは、例えば以下の様に…

1日目はおかゆスプーン1さじ。
2日目はおかゆスプーン3さじ。
3日目はおかゆスプーン5さじ。

…と徐々におかゆの量を増やしていき、おかゆに慣れてきたら野菜を足していきます。

4日目はおかゆ5さじ+カボチャ1さじ。
5日目はおかゆ5さじ+カボチャ2さじ。

…など、アレルギーが起きにくい野菜を食べさせてみて、問題がなく、野菜にも慣れてきたらたんぱく源を食べさせてあげましょう。

6日目はおかゆ5さじ+カボチャ2さじ+豆腐1さじ。
7日目はおかゆ5さじ+カボチャ2さじ+豆腐2さじ。

…など、赤ちゃんの様子を見ながら徐々に増やしていきましょう。

離乳食の本によっては、スケジュール例が写真付きで載っているものもあります。

参考に進めてみるのもいいですね♪

もしくはインスタやツイッターなどのSNSで実際の離乳食のリアルな写真を参考にするのも1つの手です。

私もそれまではSNSが苦手でした。

しかし、子育てを機にツイッターもインスタも「見るだけ」と思い登録し、先輩ママの意見を写真付きで参考にしたり、苦労を共感したりすることができたので、まだの方はぜひ一度試してみてください♪

アカウントは簡単に削除することもできるので、気軽に始めることができます。

ツイッター インスタグラム

本でもSNSでも1つ注意していただきたいのが、見た目にこだわりすぎないことです。

食事において見た目は第一印象となる、とても大事な部分。

ですが、「インスタ映え」という言葉に惑わされて、出来上がったものを何度も写真に撮って赤ちゃんにあげる時にはすっかり冷めてしまっている…なんてことは本末転倒。

世の中のママがこんなに可愛い離乳食を作っているのに、私はダメだ…なんてことも思わないよう。

いかに赤ちゃんが食べやすいか、美味しいか、を重要視してあげてください。

初期の目安量はどれぐらい?

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徐々に食べられる食材が増えていき、離乳食も波に乗ってきたら以下の量にしましょう。

エネルギー源:おかゆなら約40g程度、バナナなら約20g程度。
ビタミン・ミネラル源:野菜なら約10g程度、果物なら約5g程度。
たんぱく源:豆腐なら約25g程度、魚なら約10g程度。

100円ショップなどで買える製氷機に1粒を約10g程度で作りおきしておけば、エネルギー源は4粒、野菜は1粒、たんぱく源は1粒と粒ごとでサッと適当な量を用意することができます。

冷蔵庫に書いて貼っておけば、パパも用意することができますね。

大さじ・小さじで用意する場合は、大さじ1=約15g・小さじ1=5gと覚えておくと、出来上がったペーストのものをすくって簡単に用意することができます。

おかわりの時の、注意点2つ!

赤ちゃんがよく食べてくれて「おかわり」をせがむこともあります。

そういった場合に、次の2つのことに注意してください。

・1つめは、たんぱく源のおかわりはダメ!

たんぱく源は特に消化吸収に負担がかかります。

「おかわり」をせがまれたらご飯やバナナなどのエネルギー源か、野菜や果物などのビタミン・ミネラル類にしましょう。

特に野菜なら、多く食べてもそんない心配することはありません。

ただし、あまりに与えすぎると食物繊維の影響で下痢になることもあるので注意して下さい。

・2つめは、果物を食べさせすぎないように!

果物などの加糖類は、消化吸収の負担になるので摂りすぎないようにしましょう。

あまり摂取しすぎると果物しか食べなかったり、将来的に生活習慣病になりかねません。

離乳食が大好きでモグモグと、大人が驚くほどよく食べる子もいます。

多いかな?食べすぎじゃないか?と心配になってしまいますが、普通にうんちが出ていて、食べた後に元気で、嘔吐等がなければ大丈夫!

脳などの見えない部分の発達にエネルギーが必要で、たくさん摂取しているのかもしれません。

神経質になりすぎないで!

このころは舌が前後にしか動かないので、ゴックンと飲み込むのが精一杯!

食べたと思ったら口から「ダ―」と出していたりして、どれをスプーン1さじとカウントしていいのか迷ってしまいますよね。

離乳食は咀嚼の練習や、食べることへの楽しみを感じる時期です。

特に初期のころは授乳やミルクがまだ主の栄養となっています。

食事によって体が作れらていくのは、まだ先のことなので、あまり量に対して神経質にならないようにしましょう。

あくまで「目安量」。

初期におすすめの食材!

離乳食初期にはどんなものを食べさせていいのでしょうか?

またどんなものに気を付けるべきなのか、食材ごとにしっかり調べてから食べさせてあげましょう。

栄養素別で3種類与えるのが基本!

離乳食で赤ちゃんに与える食材は、栄養素別で3種類与えます。

3大栄養素であるエネルギー源、ビタミン・ミネラル源、たんぱく源です。

詳しくみていきましょう。

・エネルギー源:

エネルギー源とは、穀物や芋類などの炭水化物・でんぷん質のこと。

ご飯の中では主食。胃や腸で吸収された後、血液を通り細胞に運ばれ、体や頭を動かしたり、体温を保つためのエネルギーを作り出します。

摂取し過ぎると中性脂肪となって、肝臓や筋肉に貯蔵され肥満の原因になることも。

ただ赤ちゃんの場合は、脳の成長にもブドウ糖を使い、活発に動き始めると筋肉を動かすことに必要となるので、あまり気にしなくても良いでしょう。

不足すると体重が増えず元気がなくなったり、脳や神経系にエネルギーが行かないため集中力不足や疲労感を感じやすくなります。

おかゆに慣れたらバナナ、芋類…後半からはパンなどの小麦粉を使った食品を与えましょう。

・ビタミン、ミネラル源:

ビタミン・ミネラル源とは、ビタミンAやD、Bなどの成分や鉄分亜鉛などのこと。

栄養素の働きをスムーズにして、体に吸収されやすくなるよう手助けをします。

皮膚や粘膜を強くして体の機能の維持や、体の調整には欠かせません。

食塩に含まれるナトリウムなどのミネラルを多く摂取しすぎると、内臓機能に負担がかかってしまいます。

不足すると皮膚炎や口内炎、貧血、風邪をひきやすくなるとどの症状が出やすくなります。

バランスよく摂取するには、緑・赤・黄色などの色の野菜をバランスよく摂りましょう。

初めての野菜は煮て柔らかくなりやすい野菜から。長く煮ても柔らかくなりにくいキノコなどは、離乳食中期~後期に与えるようにしましょう。

・タンパク源:

たんぱく源は、お肉や魚などご飯のおかずになる食材のこと。

筋肉や骨、内臓、血液、酵素ホルモン、免疫の構成成分となります。

自然治癒能力や抵抗力を高め、脳を活性化させ、神経の働きを良くします。

特に赤ちゃんの時期は筋肉も脳の成長するために、大切な要素。

ただしタンパク質は摂取しすぎると、消化吸収が追いつかないだけでなく腎臓や肝臓にも大きな負担がかかるので、気を付けましょう。

またアレルギーの原因になったり、不足してしまうと体全体の発達に影響が出たり、スタミナ不足になったり、免疫力が低下して病気にかかりやすくなります。

初めてのタンパク源は豆腐からスタートし、しらす干し、真鯛など脂肪が少なくても食べやすい魚にしましょう。

おすすめの食材は?

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離乳食初期におすすめの食材は以下のようになります。

エネルギー源:ごはん(10倍がゆ)、さつまいも、じゃがいも、バナナ、そら豆、グリーンピース…など。後半からは食パンも大丈夫です。

ビタミン・ミネラル源:オクラ、キャベツ、かぶ、大根、なす、レタス、パプリカ、ピーマン、人参、かぼちゃ、きゅうり、グリーンアスパラガス、玉ねぎ、ほうれん草、小松菜、ネギ、トマト、果物(いちご・みかん・もも・りんご・メロン)

たんぱく源:豆乳(調理用として)、きなこ、しらす干し(塩抜きしたもの)、白身魚(まだい、ひらめ、かれい等。)

※たらはアレルギーの心配があるので、離乳食後期カミカミ期の9~11ヵ月以降。

気を付けた方がいいもの!

前項にも説明したように、赤ちゃんは消化吸収の機能が不十分です。

そのうえで、次の3つの食材にはよく注意しましょう。

・1つめは、脂肪分。

お肉の脂肪分やバターなどの脂分は、離乳食初期の赤ちゃんの消化機能では十分に消化できません。

大人でも脂っこいものを食べ過ぎると胃がもたれるように、赤ちゃんの消化の負担は下痢や嘔吐、不快感を引き起こします。

・2つめは、塩分。

実は母乳もミルクもごく少量の塩分を含んでいます。

ただし、赤ちゃんが離乳食で塩分を調味料として摂取できるのは、離乳食後期のカミカミ期(9~11ヵ月)以降になります。

それまでは赤ちゃんには無塩のものを与えましょう。

ほうれん草を茹でる時もお湯に塩を入れず、缶詰などには塩が添加されているので与えてはいけません。

腎機能が未発達な赤ちゃんは、大量の塩分を摂取すると塩分中毒になって最悪の場合は死に至ります。

・3つめは、添加物。

食品添加物とは、自然界の木の実などから取れるものや、科学的に合成されたものがあります。

日本では食品衛生法で安全が認められたものしか使われていません。

しかしその中には、発がん性やアレルギーを引き起こす危険性があるとして、海外では使用禁止になっているものもあります。

赤ちゃんはそういった添加物も上手に処理することができません。

無理にとはいいませんが、できるだけ無添加の物を選びましょう。

絶対に食べてはいけないもの!

赤ちゃんには絶対に食べてはいけない、危険な食物があります。

なぜ食べてはいけないのか、しっかりとした知識をつけ、お爺ちゃんやお婆ちゃんにもあらかじめ伝えておきましょう。

危険な食べ物は次の3つです。

・1つめは、アレルギー性が強いもの。

厚生労働省ではアレルギーの危険性があるとして、27品目を食品表示法に定めています。

必ず表示されるのが次の7品目。

乳・卵・小麦・そば・落花生・えび・かに。

表示が勧められているものは、次の20品目。

あわび・いか・いくら・オレンジ・キウイフルーツ・牛肉・くるみ・さけ・さば・大豆・鶏肉・豚肉・まつたけ・もも・やまいも・りんご・ゼラチン・バナナ・ごま・カシューナッツ。

これらの食品はアレルギー患者の数が多かったり、アレルギーを発症した場合重症化しやすいので、特に注意が必要です。

中でも「そば」は3歳以降に食べさせるようにしましょう。

ただ、ここにない食品でもアレルギーが出やすいものもあります。

食べさせる前は必ずその食材をチェックし、離乳食の進み具合に合ったものを食べさせるようにしましょう。

最近ではすぐにスマホで食材のチェックができるアプリもあります。

ステップ離乳食-子育てを応援する赤ちゃんのアレルギー記録-

・2つめは、ボツリヌス菌が潜んでいるもの。

はちみつ・黒糖にはボツリヌス菌が潜んでいる危険性があるため、1歳までは絶対に与えてはいけません。

ボツリヌス菌は熱で死ぬこともありませんので、加熱しても与えてはいけません。

1歳まではボツリヌス菌を上手に処理することができず、誤って摂取した場合、赤ちゃんが死に至ることもあるのです。

・3つめは、生もの。

赤ちゃんは病原体への抵抗力もないので、生ものに潜む菌やウイルス、寄生虫などに対抗できません。

赤ちゃんが生ものを食べらえるようになるのは3歳以降。

それまでは絶対に与えないようにしましょう。

食材の増やし方は?

新しい食材の増やし方には、次の3つのポイントを必ず押さえましょう。

これは初期に限らず、いつでも守るべき大切な離乳食のルールです。

1つめは、食べさせる前に確認!

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新しい食材を食べさせる前に、必ず身内にアレルギーがないか確認しましょう。

食物アレルギーは遺伝する可能性があります。

もし身内に食物アレルギーの人がいる場合は、必ず医師に相談してから与えるようにしましょう。

2つめは、食べさせるとき!

赤ちゃんに新しい食べ物を食べさせる時は、必ず「赤ちゃんが元気で機嫌が良い」「平日の午前中」「病院に行けるような余裕がある時」にしましょう。

これは万が一、食物アレルギーが発症した時の予防策です。

食物アレルギーは、食べた人の状態によっても症状は変化します。

疲れていたり風邪を引いていたりすると症状は悪化しやすいので、必ず赤ちゃんが元気な機嫌が良いときに与えましょう。

また、平日の午前中に与えるのは食物アレルギーが発生した時、すぐに救急車を手配できるよう、すぐに病院に駆けつけるようにするための大切な対策なので、必ず守りましょう。

3つめは、食べさせた後の確認!

新しい食材を食べた後、赤ちゃんをよく観察しましょう。

かぶれや湿疹はないか、機嫌は悪くないか、下痢や嘔吐はしていないか、など食物アレルギーの症状が出ていないか、いつもとの違いを気を付けてよく確認します。

アレルギー症状が疑わしい場合は、記録をつけておき、再度同じ食材を食べさせる時にも同じ症状が出ていないかよく見ておきましょう。

食物アレルギーが心配!

離乳食において外せない食物アレルギー。

一体どんなものなのか、わが子にアレルギーがあるのか、心配ですよね。

食物アレルギーとは?

そもそも、なぜ食物アレルギーは起こるのでしょうか?

人間の体は侵入してきた物を、「異物」として排除する仕組みがあります。

これは大事な免疫機能の1つなのですが、食べ物も異物と判断されてしまうことがあります。

十分に消化されることで、体内に取り込まれるのですが異物と判断された場合、除去しようと体が様々な反応を起こします。

どんな症状があるの?

アレルギーの症状は多岐に渡ります。

1番多いのは皮膚症状。じんましんやかぶれ、食べた口の周りや手が赤くなっていたりする症状です。

その他に白目が赤くなったり、目がかゆくなったり、涙がたくさん出たり、鼻水が止まらない、咳が止まらない、嘔吐や下痢、便秘などを引き起こすこともあります。

通常は上記の症状が1つ現れるのですが、それらの症状が次々に現れることもあります。

重症化するとアナフィラキシーショックを引き起こし、意識が朦朧としたり、呼びかけに答えないど、最悪の場合は死に至ります。

症状が出てしまったら?

アナフィラキシーショックなどの場合はすぐに救急車を呼ぶか、病院に向かいましょう。

処置が手遅れになると命を落としてしまうこともあります。

それ以外の、急を要さない場合は様子をみて病院で検査を行ってもらいましょう。

特に湿疹やかぶれの場合は、アレルギーでない場合があります。

赤ちゃんの食前、食後をよく観察しておくことはとても重要です。

自己判断は絶対ダメ!

食物アレルギーの自己判断は、決してしてはいけません。

家庭での判断で、むやみな除去食を行うと赤ちゃんが栄養バランスを崩してしまうだけでなく、味覚の幅も狭まってしまいます。

心配な場合は必ず病院で検査を受けるなどして、アレルギーの判断正しい判断を行いましょう。

どんな検査があるの?

・詳しい問診

身内に食物アレルギーの人がいるかどうか、うんちや体重の増え方はどうか、気になる症状は何か、どんな時に出るか、など。

どんな食物が関係しているか専門科医に目星をつけてもらい、検査に移ります。

「食物日記」や「離乳食日記」などの記録が、役に立つことも。

・血液検査

血液中にアレルギー反応に関係ある抗体が、どれくらいあるかを調べます。(lgE抗体)

抗体値が低くても症状が強い場合もあるので、問診と検査の結果も合わせて判断する必要があります。

・皮膚検査(スクラッチ、プリックテスト)

皮膚にほんの少しアレルギーの原因と思われるもののエキスをつけ、様子を見ます。

アルコールのパッチテストと同様です。

ただ赤ちゃんは皮膚が敏感なので、アレルギー症状と関係なく反応が出てしまうこともあります。

・除去テスト、負荷(誘発)テスト

問診や検査で原因の食物を絞ったら、まず除去テストをします。

原因と思われる食べ物を1~2週間除去して、症状が改善されるかどうかを見ます。

症状が改善されるなら、アレルギーの原因としての可能性が高いので、確定のために負荷(誘発)テストを行います。

医師のもとで少し食べてみて、反応が出るか様子を見ます。

食物アレルギーの5つのポイント!

・1つめは、スタートは遅らせなくて大丈夫。

アレルギー症状が出るのが怖くて、なかなか食べさせられない!というお母さんの気持ち、わかります…!

私も卵をあげる勇気が中々でなくて、周りの子よりもあげたのはずいぶん遅くなってしまいました。

いざあげてみるとなんともなくて、オムレツにしたり、目玉焼きにしたり、スクランブルエッグにしたり、とっても使いやすくて「なんでもっと早くあげなかったんだろ~」と思ってしまいました。

幼い頃から少量ずつ食べていた方がアレルギー症状が出にくい、という研究結果もあるので、あまり遅らせすぎないよう適正な時期に与えてあげましょう。

・2つめは、必ずよく加熱すること。

食品を加熱することで、殺菌感染を予防するだけでなく、アレルゲン度を低下させることもできます。

生のまま与えるとアレルギーが重症化しやすいので注意しましょう。

加熱することで分子が変化して、体に異物と認識されにくくなるのです。

必ず冷ましてから与えましょう。

・3つめは、タンパク質を食べさせる時。

食物アレルギーの多くはタンパク質が原因です。

特に多いのは卵や乳製品。

必ず順番や量のルールを守って、少しずつ増やすようにしましょう。

・4つめは、市販の食品には要注意。

市販の食品で「5ヶ月から食べられる」と書いてあっても、必ずその食品表示を確認してください。

表示されている食品は、一度は食べたことのある食物か確認してからにしましょう。

食べたことがない食品を一気に与えてしまうと、アレルギー症状が出た時に、どの食品がアレルギーの原因か分からなくなってしまいます。

また、市販の食品にはどうしても食品添加物が使われています。

食品添加物によってアレルギーが発症してしまう場合も考えられるので、処理能力が未熟な赤ちゃんには、できるだけ無添加のものを与えてあげましょう。

もちろん、お母さんの息抜きに市販の食品は大活躍してくれるので、無理のない程度に頼りましょう。

万が一、アレルギーがあったら…

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わが子に卵のアレルギーがあった…!とわかっても、あまり落ち込まなくても大丈夫です。

食物アレルギーは乳幼児の時期に一番多く、成長の過程で治っていく子が90%を占めます。

わが子にアレルギーがあってもあまり深く考え込まず、専門医と治療を行い、必要最小限の除去食を行っていきましょう。

誤嚥の心配も!

離乳食を進めていくうえでよく聞く誤嚥。誤飲との違いってなんなのでしょうか?

誤嚥についてもしっかり理解すると、食べていいか調べなくてもなんとなく分かってきます。

そもそも誤嚥とは?

食べたものは食道を通って胃に入ります。

しかしそれが誤って、気道に入ってしまうことを「誤嚥」と言います。

咀嚼力が未発達な赤ちゃんは、上手く噛んだり飲んだりすることができず、「おえっ」となりやすいです。

大人でも勢いよく水を飲むと、むせることがありますね。それも誤嚥の一種です。

では、誤飲との違いは何でしょうか?

よく似ていますが、誤飲とは食べ物でないものを赤ちゃんが誤って飲み込んでしまうこと。

家庭の中ではボタン電池や防虫剤、タバコなどが事故の原因となります。

誤嚥性肺炎の恐ろしさ

食べ物が気道に入ってしまい、そのまま肺に入ってしまうと「誤嚥性肺炎」を引き起こしてしまうことも。

ほぼ無菌状態の肺に食べ物が入ると、細菌が繁殖し発熱・咳・膿のような痰が出るなどの症状が起き、そのまま放っておくと最悪の場合は死に至ります。

厚生労働省の人口動態統計(2015年)によると、日本人の死亡原因の第3位に肺炎があります。

肺炎の中には高齢者のたばこや、インフルエンザなどの悪化と原因は様々ありますが、誤嚥性肺炎もその中の一つ。

日本以外の国でも、肺炎で5歳以下の子どもが亡くなってしまう事故は後を絶えません。

誤嚥性肺炎の早期発見方法

離乳食初期の赤ちゃんには、裏ごししたりすりつぶしたものを与えてあげますが、それらが不十分だと誤嚥性肺炎を起こしかねません。

誤嚥性肺炎の早期発見には、咳・痰・呼吸・熱の4つに注意してあげましょう。

激しく咳込んだり、濃い痰が沢山出たり、呼吸が苦しそうだったり、高熱が出たりしたら要注意。

熱が出ると風邪とも間違われやすいのですが、赤ちゃんをよく観察して、必要なら病院で検査してもらいましょう。

誤嚥の予防策!

誤嚥の予防策は以下の4つです。

・1つめは、食べ物は赤ちゃんが食べやすいように。

赤ちゃんの離乳食は月齢によって形状が変化します。

特に初期はしっかりと裏ごしをしたペースト状から。

始めはポタージュ状、慣れたらケチャップ状、後半はマヨネーズ状に変えていきましょう。

徐々に少し形状のあるもの、大人と同じもの…と変えていきます。

月齢別で少しずつ変えていきますが、これは離乳食についての本のとおりではなく、赤ちゃんの様子を見ながら与えてあげましょう。

何度も「おえっ」となっていたり、食べづらそうにしている場合は、まだ裏ごしが足りないか、水分がたりない場合があります。

ただいつまでも柔らかいペースト状で与えていると、赤ちゃんの咀嚼力の発達を促せません。

追々、焦らずその子の成長に合わせた形状にしてあげましょう。

・2つめは、集中させること。

赤ちゃんには、食事に集中させてあげましょう。

テレビをつけながら食事を与えたり、食べている時に驚かせてしまうと誤嚥してしまう危険性はあがります。

大人はテレビを見ながら食べることはできますが、赤ちゃんはまだそこまで器用ではありません。

テレビは消して、上のお兄ちゃんやお姉ちゃんには突然驚かしてはいけないことを、きちんと伝えましょう。

9ヶ月頃から遊び食べが始まりますが、これは集中していないのではなく、赤ちゃんにとって必要なステップ。

一見遊んでいるようにも見えますが、食べ物を手で掴んで学んでいます。

自分の手で食べようという気持ちを大切にしてあげつつ、お母さんが許せる範囲で、見守ってあげてください。

・3つめは、食べる時の時間や姿勢。

せかせかと食べさせたり、赤ちゃんの口の中に次々と食べ物を運んでしまうと、口の中がいっぱいで飲み込むことがさらに難しくなります。

作ったものをすべて食べさせようと、何時間も食事を続けているとだらだら食べになってしまうので、ある程度であきらめも大事。

食事は30分位で切り上げるのがベスト。

そして姿勢は、背筋を伸ばさなくてもいいので、寝転んで食べたりはしないよう。

おかしな体制で食べさせていると誤嚥の危険性があります。

・4つめ、適度に水分を取りながら食べること。

適度に水分を取りつつ食事をしましょう。

口の中が乾いていて、食べ物を飲み込むのは大人でも難しいこと。

おかゆがトロッとしていても、適度に水分を与えてあげてください。

口の中の水分を奪い取ってしまう食品には、特に注意してあげましょう。

離乳食が進まない時の3つの対策

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いざ離乳食を始めたのに、赤ちゃんが離乳食をあまり食べてくれない、離乳食が進まない、食べる量が増えない…などといった時、考えられる原因が3つあります。

1つめは、形状。

ペースト状の裏ごしが足りないか、水分が足りないかもしれません。

水分を増やすか、もっと滑らかにすりつぶすなど調理の工夫をしてみましょう。

離乳食が進むにつれて形状が変わると、赤ちゃんがびっくりして急に食べなくなってしまうこともあります。

急に食べなくなってしまった場合は、また元のペースト状に戻し、食べてくれるようになったら少しずつ形状を変えてあげましょう。

2つめは、味。

赤ちゃんがおかゆの味を好きではない時、嫌がって食べてくれません。

その時はにんじんやミルクなど、おかゆに何か少し混ぜることで食べられるようにしてあげましょう。

3つめは与え方。

スプーンを無理に口の奥に入れると嫌がることも多いので、ゆっくり「美味しいよ」と言ながら下唇に乗せて、スプーンを水平に引くのがポイント。

初めの頃は口の発達もまだ十分ではないので食べ物が溢れ出てしまいますが、少しずつ上手になっていきます。

食事は無理にあげると余計に食べなくなってします。楽しい雰囲気の中で、与えてあげましょう。

離乳食よりも母乳やミルクの方が大好きな子もいるので、原因がないこともあります。

食材を色々工夫してみても食べない場合は、外でレジャーシートを引いて、パパの助けも借りながらピクニック気分であげてみるのも一つの手です。

離乳食をすすめていく時の5つのポイント!

今後の離乳食を順調に進めていくために、次の5つのポイントが大切です。

1つめは、食べ物の形状は成長にあっているか。

赤ちゃんはまだ歯がなく、咀嚼力も十分ではありません。

始めは舌ですりつぶして、次は歯茎で潰し、本格的な咀嚼力がつくのは乳歯が生えてくる1歳6ヶ月頃。

また上下の歯が噛み合うようになるのは2歳以降。

与えるものは赤ちゃんの成長や月齢にあった形状にしてあるかどうか、よく確認してください。

赤ちゃんが食べたがらない場合、食べ物が大きかったり固かったりしている場合もあります。

2つめは、加熱は十分か。

赤ちゃんは細菌に対する抵抗力がまだ弱いです。

食べ物を通して体の中に入った細菌は、ちょっとでも食中毒を発症させ重症化します。

最悪の場合、死に至ることもあります。

特に離乳食は潰したり刻んだり、と細菌感染の可能性が広がりやすいもの。

食べ物にはしっかりと火を通して、すぐに食べさせること、残ったものは捨ててしまうということを徹底しましょう。

調理前は手を洗い、調理器具もきれいに洗って消毒しましょう。

3つめは、脂っこくはないか。

赤ちゃんは脂肪を分解する消化酵素の分泌がまだ不十分なため、消化機能に大きな負担をかけます。

また脂肪分はまだ体に吸収されにくく、赤ちゃんのうんちを柔らかくし、下痢を引き起こしやすくもします。

大人でもそうですが、赤ちゃんも胃がもたれて、時には吐いてしまうこともあります。

4つめは、タンパク質のルールを守って!

炭水化物よりも消化に時間がかかる、タンパク質。

必要以上にタンパク質を摂取すると、腎機能にも大きな負担をかけます。

赤ちゃんの筋肉を作る大事なタンパク質は、成長にとって不可欠な栄養素。

順番を守って、様子を見ながら少しずつ与えるようにしましょう。

5つめは、塩分が多くないか。

塩分を処理する腎臓。

生後6か月の赤ちゃんの腎機能は、大人の半分くらいしか機能しません。

そのため、塩分中毒をおこしかねません。

食塩中毒は最悪の場合、死にいたります。

調理の際は塩と砂糖を間違えないように、しっかりと味見をしましょう。

赤ちゃんは素材の味で十分舌が刺激されます。

なるべく薄味して、濃い味を覚えさせないようにしてあげてください。

濃い味付けは、将来的に生活習慣病を発症させる原因となってしまいます。

おすすめレシピ!

一番基本のおかゆの作り方のレシピを紹介します。

鍋で作る基本的な作り方から、レンジで出来る簡単調理まで♪

1週間分ぐらいをまとめて作って、製氷皿に入れて冷凍するとママも楽ちんですね。

冷凍した場合は、おかゆは粘り気があるのでナイフなどを差し込むと取り外しやすくなります。

また、おかゆに使うお米の保存期間の目安は約1ヶ月。

長期にわたって保存すると、味が落ちます。

多めに買わず、1ヶ月で食べきる量を買うようにしましょう。

また、お米は必ず連冷暗所で保存し、虫がわかないようお米用の防虫剤や赤唐辛子などの対策をしっかりしましょう。

以下のレシピはどれも次の分量が基本となります。

生米から作る場合は、お米に対して水が10倍。

つまり、お米30g:水300ml。

ご飯から作る場合は、ご飯に対して水が9倍。

つまり、ご飯30g:水270ml。

基本の鍋炊き

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1.米を洗い水気を切って鍋に入れる。
2.水を加え、30分ほど浸水させる。
3.最初は強火にし、煮立ったら弱火にする。浮きこぼれないようフタを少しずらしてのせ、30〜40分炊く。
4.火を止め蓋をして10〜20分蒸らす。
5.そのまま冷めるまでフタをしているとさらに余熱でふっくら柔らかくなる。

※ご飯から作る場合はご飯と9倍の水を入れてほぐし、15〜20分炊く。

炊飯器を使う場合の2つの方法

・1つめは、おかゆモード!

炊飯器に米と10倍の水を入れておかゆモードのスイッチをON。

※鍋炊きと違って火加減の調節が必要ないので、安全に簡単にできる。

・2つめは、大人のご飯にコップかゆをセット!

耐熱容器にベビー用の米と水を入れ、大人用に水加減した炊飯器の中央に置くと、大人とご飯と同時に完成!

ご飯から電子レンジで手軽に作る

1.耐熱容器に、ご飯と9倍の水を入れて混ぜる。
2.ラップをかけずに電子レンジ500Wで3分加熱する。
3.加熱後はラップをかけしばらくおいて蒸らす。

レトルトかゆで作る場合、冷凍ご飯で作る場合

・レトルトがゆ

レトルトがゆは基本的に普通の全がゆ(5倍がゆ)のこと。

食品表示のところを確認して、塩分などが含まれていなければ、離乳食初期から使用できます。

すりつぶして白湯(さゆ)を加え、とろとろに伸ばして与えましょう。

・冷凍ご飯

冷凍ご飯でおかゆを作る場合は、おろし金ですりおろしてからレンジや鍋で作るとすぐできます。

離乳食初期に便利なグッズ

離乳食初期で特に大変なのは、上手に裏ごししてペースト状にすること!

すり鉢でゴリゴリ…裏ごし器で通して…なんてやってたら私は気が遠くなりました…。

そこで、私が使っていて便利だったグッズをご紹介します。

・茶こし、味噌こし器、エジソンの離乳食調理セット

少量の離乳食を作るときに大変便利で、100円ショップでも手に入る!

小さくて可愛く、使った後の洗いも簡単、置き場所にも困りません♪

エジソンの離乳食調理セットも、1つにまとまっていて長く使えて大変便利です。

EDISON ママごはんつくって

・ブレンダ―

一瞬でペースト状が作れてびっくりします。

離乳食で使わなくなっても、大人のジューサーとして大活躍!

値段は商品によって様々ですが、別段高いのを買わなくても一番欲しいすりつぶしの機能はついてることが多いです♪

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赤ちゃんは内臓の機能が不十分で、抵抗力も未発達です。

そのため離乳食は、アレルギー性が低く、油っぽくなく、塩分濃度が低いものを食べやすいようにして、与えてあげましょう。

初めは赤ちゃんも慣れなくて出してしまうこともありますが、離乳食は「楽しく食べる」ということを伝えてあげる大切な機会。

子どもの食べが悪くても、最初は特に母乳やミルクの補助もあるので、規定量食べなくてもあまり気にしないで進めていきましょう。