妊婦はお酒を飲んじゃダメ?妊娠中のアルコールの影響と3つの禁酒対策

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今までお酒を飲んでいたのに、妊婦になったらアルコールは全てNG!

よくお酒を飲むと、胎児へ悪い影響があるので止めるように言われます。

本当にアルコールを飲むと胎児に悪い影響があるのでしょうか?

そこで今回は妊婦とアルコールの3つの重点ポイントを解説していきます。

・妊婦はお酒をどの程度飲んでも大丈夫なの?

・アルコールが妊婦に及ぼす影響は何なのか

・妊婦がお酒を飲みたくなったときの対策

ぜひ参考にしてください。では解説していきます。

目次

■妊婦はアルコールを飲んでも大丈夫なの?3つの見識

妊婦はアルコールを飲んではいけないのでしょうか?

結論からいうと、全く飲んではいけないということではないようです。

しかし、お酒を飲んでも大丈夫ということでもないようです。

とても曖昧な結論ですが、飲まないことに越したことはないということなのでしょうか?

そこで、日本産婦人科学会・厚生労働省・産婦人科医の3つの見識を解説していきます。

■妊婦とアルコール・日本産婦人科学会の見識

日本産婦人科学会ではどんな見識があるのでしょう。

▼日本産婦人科学会での産婦人科医成瀬勝彦さんの言葉

日本産婦人科学会では、アルコール量1日15mlまでなら胎児への影響は少ないと考えられています(現在は妊婦が飲酒しても安全という量は不明です)

しかし2017年の日本産婦人科学会で、成瀬勝彦院長はこう述べています。

「妊婦に飲酒はさせないという結論である」

米小児科学会の報告書でも「妊婦のアルコールは少量飲酒でも禁止」を勧告しています。

以上のことから、妊婦の飲酒は極力控えたほうがいいようです。

■妊婦とアルコール・厚生労働省の見識

厚生労働省は妊娠期・授乳期には禁酒を呼びかけています。

▼妊娠期にアルコールを常用すると以下の可能性があるといっている

・発育障害を伴う胎児性アルコール症候群

▼胎児性アルコール症候群とは?

アルコールを摂取することで生まれてくる子に知能障害や身体異常が表れること

・知的障害などの中枢神経系の異常

・胎児のころから身体が小さい発育不全

・容貌が独特な子供が生まれる(小頭症・奇形など)

厚生労働省では、胎児性アルコール症候群は1日アルコール60ml以上で発症すると公表している。

▼1日アルコール60mlとはどのくらい?

ビールなら中ビン、約2.5本以上

お酒、約2合

ウイスキー、ダブル約2.5杯

ワイン、グラス4杯

以上の量のアルコールを飲み続けることで「胎児性アルコール症候群」の危険性が高くなります。

▼妊娠のどの時期に飲むと危険なの?

・胎児の奇形は妊娠初期に起こる

・中枢神経系や発達遅延は妊娠後期でも起こる

厚生労働省では、妊娠期の飲酒の影響を考え禁酒を呼びかけています。

■妊婦とアルコール・産婦人科医の見識

産婦人科医の見識には個人差があります。

▼産婦人科医の見識

・少量の飲酒なら大丈夫

・飲酒は禁止

産婦人科医がいう少量の飲酒とは、前述した日本産婦人科医のアルコール量1日15mlです。

▼アルコール量1日15mlとは

ワインなら1杯

日本酒ならコップ半分

妊婦にとってストレスは身体に悪影響を及ぼします。

そのため、少量のアルコールなら大丈夫という産婦人科医も中にはいるようです。

しかし殆どの産婦人科医は飲酒禁止と考えています。

心配なかたは、現在かかっている産婦人科医に相談して意見をきいてみましょう。

■アルコールが及ぼす妊婦と胎児への影響

妊婦が飲酒をすることで胎児や自分自身の身体に影響がでてきます。

日本産婦人科学会では1日15mlのアルコールの量なら影響がほぼないと伝えています。

しかし、この根拠はとてもあやふやで現在では、少量のアルコールが入ってもダメだという意見もあります。

そこでアルコールが及ぼす妊婦と胎児への影響を解説していきます。

▼アルコール・妊婦への影響

妊婦がアルコールを飲み続けることで、以下の症状がでてくる可能性があります。

・うつ

・睡眠不足

・栄養不足

・転倒の恐れ

アルコールを飲み過ぎると妊婦にも、以上の影響がでてくる可能性が高くなります。

睡眠不足になってうつ状態になったり栄養不足になるのでお酒が弱いかたはとくに禁酒をおすすめします。

▼アルコール・胎児への影響

アルコールを飲み過ぎることで胎児への影響も考えられます。

・胎児性アルコール症候群

前述したように、お酒を飲み過ぎることで胎児性アルコール症候群になる可能性があります。

飲酒がダメだとわかっていても、どうしても止められないという妊婦のかたもいます。

そんなかたのために飲みたくなったら飲まない対策があるといいですね。

そこで3つの飲みたくなったときの対策をご紹介しましょう。

■妊婦がアルコールを飲みたくなったときの3つの対策

どうしてもアルコールが飲みたい。そんなかたはどうしたらいいのでしょう。

3つの対策をご紹介します。

▼アルコールを飲みたくなったときの3つの対策

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  1. ノンアルコールを飲む
  2. 飲む環境を変える
  3. ひたすら生まれてくる子のことを考える

どうしてもアルコールを飲みたくなったとき、以上の3つの対策をしてみましょう。

・ノンアルコールを飲む

普段からアルコールをたしなむ人にとっては、ノンアルコールは少し物足りないです。

しかし、アルコールの気分は味わうことができるのでおすすめです。

ノンアルコールのなかにはアルコールがわずかに含まれているものもあります。

商品の表示を確かめてから購入するようにしましょう。

ノンアルコールに飽きたら、ジンジャーエールなどもおすすめです。

・飲む環境を変える

飲む機会を減らすことが大事です。

働く女性にとって飲み会は必須といってもいいですが、妊婦だから断ることも可能です。

妊娠をしたら飲み会の席は断るくらいの気持ちでいたほうがいいでしょう。

また旦那さんと晩酌が日課だったかたは、旦那さんにも協力してもらって目の前で飲むのをやめてもらうのもいいですね。

飲酒が習慣になっているということはよくある話です。

飲まない環境を作ることで、禁酒が成功する例はたくさんあります。

・ひたすら生まれてくる子のことを考える

自分だけの身体ではないことを頭に入れます。

アルコール依存症ではないひとは、この気持ちがあると禁酒は成功します。

生まれてくる子供は健康体で生まれて欲しい。親なら誰もが望むことです。

飲酒をすることで「胎児性アルコール症候群」の可能性があるのなら、飲まないことがベストです。

ひたすら生まれてくる子のことを考えて自己管理をすることで、出産時の不安がなくなり母親としても自覚が目覚めてきます。

■まとめ

普段から飲酒の習慣があった妊婦にとっては、禁酒はストレスになることがあります。

そのため、産婦人科医の中には少量の飲酒なら大丈夫だろうというかたもいます。

しかし、厚生労働省は妊婦の禁酒を呼びかけています。

日本産婦人科学会では1日15mlの飲酒は妊婦には影響がないと記載されていました。

しかし、産婦人科医の成瀬勝彦さんは日本産婦人科学会で「妊婦のアルコールは少量飲酒でも禁止」と勧告しています。

妊婦にとって不安なことは少しでも取り除きたいですね。

妊婦にとってアルコールが少しでも不安の要因になるのなら、排除するのがベストです。

妊婦のかたで飲酒をされているかた、それでもあなたはお酒を飲み続けますか?

大事な赤ちゃんのため、そして自分のためによく考えてみましょう。