酒粕は、かす漬けに使ったり、野菜や肉にあえて調理したり、最近はアイスなどのスイーツにもなっている、とても使い道が多い食品です。
日本酒を圧縮した後に残る、搾りかすである酒粕。
酒粕には体にいい成分が多く入っており「百薬の長」とまで言われているのを知っているでしょうか?
たびたびテレビでも、酒粕のパワーは取り上げられています。
また女性には嬉しい、美肌になる成分も入っているので見逃せない食品ですよね。
酒かすは、スーパーなどに袋に入って売られていますので、一年中手に入りやすいですが、袋いっぱいの酒粕を一度に使うのは難しいです。
一度開封した酒かすは、正しい保存方法で保存しないと熟成がどんどん進んでしまいます。
ここでは、酒粕の正しい保存方法、消費期限、おいしい酒粕のメニューなど、詳しく紹介します。
目次
酒粕はどのくらい日持ちする?賞味期限は3ヶ月!
酒粕は、長期保存が可能な食品です。
傷みやすいと思っていた方も多いのではないでしょうか?
酒粕にはアルコールが含まれていますので、長期の保存が可能。
基本的には、未開封の場合、記載されている賞味期限まで保存が可能なので、購入するときは賞味期限が遠いものを購入しましょう。
酒粕の保存方法!
酒粕は、未開封のときと開封した後では保存期間も、保存方法も変わります。
特に開封した後は、熟成が進み、傷みが早くなりますので、早めに食べきりましょう。
酒粕の保存方法を紹介します。
酒粕の正しい冷凍保存方法
酒粕は冷凍保存することもできる食品です。
冷凍保存するときは、使いやすい量を小分けにしてラップで空気が入らないようにぴったりと包み、保存袋に入れて保存します。
すぐに使わない場合や、長期で保存したい場合は冷凍で保存してください。
冷凍保存で1年は保存することができます。
すごく長期間保存が可能ですね。
使うときは、冷蔵庫で自然解凍するか、凍ったまま使うようにしてください。
酒粕の正しい冷蔵保存方法
酒粕は、未開封の場合冷蔵保存してください。
酒粕の消費期限は長く、未開封冷蔵保存で3ヶ月。
3ヶ月の長い期間保存できるのは意外ですよね。
開封した後は、袋をぴったりととじて、できるだけ空気に触れないようにさせて、保存袋に入れて保存してください。
冷蔵庫の場所は、温度が低いチルド室がおすすめ。
その他の方法
酒粕は、常温保存するよりも、冷蔵、冷凍で保存すると熟成が進みません。
常温で保存するときは、未開封のものを涼しくて日の当たらない場所においてください。
常温で保存した場合は、熟成が一気に進むので、2週間程度で使い切りましょう。
ワンポイントアドバイス
酒粕は温度に敏感な食品。
常温の温度が高いところで保存すると、熟成が進みます。
熟成が進むと、色が濃くなり、味も濃くなります。
なるべく、冷蔵や冷凍で保存して、熟成しきる前に食べたいですね。
冷凍しておいた酒粕を使った7つのメニュー
酒粕は、冷凍で1年もの長い期間持つ食品なので、冷凍保存がおすすめ。
冷凍保存にした酒粕の使い方を紹介します。
粕汁
粕汁は体が温まるので冬におすすめのメニュー。
具をたくさん入れる粕汁です。
【材料】
冷凍した酒粕 300g
豚肉 200g
にんじん 1本
大根 1/4本
ごぼう 1本
油揚げ 1枚
長ネギ 1/2本
こんにゃく 1/2枚
水 1500cc
酒 200cc
だしパック 2個
① 野菜は食べやすい大きさに切ります。
こんにゃくは下ゆでしてから短冊きり、ごぼうはたわしで皮をこすり、ささがきに。
油揚げは熱湯で油を落として切ってください。
② 鍋に水とだしを入れて野菜とこんにゃくを入れます。
③ 野菜が柔らかくなったら、酒と酒粕を入れて出来上がりです。
酒粕のクラムチャウダー
【材料】
クラムチャウダー キャンベル缶 1缶
水 300cc
冷凍酒粕 100g
牛乳 150cc
砂糖 小さじ1
① 鍋にキャンベルのクラムチャウダーを入れて、水で溶かします。
② 酒かすと牛乳を混ぜて、電子レンジで加熱して暖かかくなったら①に加えます。
③ 砂糖を加えて3分煮込みます。
④ お皿にもって出来上がり
キャンベルの缶を使うことによって、簡単にできます。
酒粕チーズケーキ
酒粕の香りがふんわりと香る、風味を感じるチーズケーキです。
【材料】
クリームチーズ 200g
生クリーム 200cc
卵 3個
砂糖 115g
冷凍酒粕 80g
プレーンビスケット 100g
バター 35g
牛乳 15cc
① 18cmのケーキ型にクッキングシートをつけます。
② ビニール袋にビスケットを入れてめん棒で砕きます。
砕いたビスケットにバターと牛乳を加えてもんで、型の下に敷いておきます。
③ 材料を計量して、ミキサーに入れて滑らかになるまでかけます。
④ ③をケーキ型に流しいれて、180度のオーブンで20分焼きます。
その後160度に下げてさらに20分焼きます。
表面が焦げたらアルミホイルをかけます。
⑤ 粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて、冷やして出来上がり。
酒粕のクッキー
米粉と酒粕のクッキーです。
ふんわりとおいしいのでおすすめ
【材料】
米粉 100g
酒粕 40g
塩 小さじ1
① 酒粕を解凍し、手で練って柔らかくして米粉と塩を入れて混ぜます。
② オーブンで25分くらい焼いてできあがり。
甘酒
酒かすといえばやはり甘酒。
シンプルで簡単な甘酒です。
【材料】
冷凍酒粕 100g
水 700g
砂糖 80g
① お湯を沸かして、酒粕を入れて弱火でゆでます。
② 酒粕を崩して、砂糖を加えて混ぜながらひと煮立ちさせます。
酒粕クリームチーズ
クラッカーにのせても、野菜に漬けてもおいしいクリームチーズのディップです。
【材料】
冷凍酒粕 60g
クリームチーズ 40g
蜂蜜 大さじ1
① 酒粕、クリームチーズ、蜂蜜を耐熱ボウルに入れて1分レンジで加熱します。
② フォークで加熱しながら混ぜます。
③ よく混ざったら出来上がり
酒粕の風味が好きな方は、酒粕の量を増やしてください。
なすと豚肉の酒粕入り炒め
酒粕の風味がおいしい炒め物。
たっぷりのボリュームで、ごはんが進みます。
【材料】
なす 4本
豚こま 250g
しめじ 1パック
★ 冷凍酒粕 大さじ1
★ 味噌 大さじ1.5
★ 砂糖 大さじ2
しょうゆ 適量
すりごま お好み
① 茄子を大き目に切って、豚こまを食べやすい大きさに切ります。
② ★の調味料をあわせて置きます。
酒かすは自然解凍して大さじ1の水で溶かします。
醤油はお好みで。
③ 豚肉をごま油で炒めます。
色が変わったら一度さらに取り出します。
④ ごま油を大さじ1入れて中火で茄子を炒めます。
ゆっくり炒めてしんなりするまで。
⑤ 茄子に酒を大さじ1~2振りかけ、ふたをして蒸し焼きします。
⑥ 茄子に焦げ目がついたら、シメジとお酒を入れて、炒め合わせます。
⑦ シメジがしんなりしたら、豚肉を戻し、調味料を回しいれます。
⑧ いため合わせて、お好みですりごまをいれて出来上がり。
酒粕の作り置きメニュー
酒粕の作り置きメニューはどんなものがあるのでしょうか?
おすすめの酒粕作り置きメニューを紹介します。
酒粕漬け
酒粕の作り置きメニューといえば、漬物。
お好きな野菜を漬けてください。
【材料】
きゅうり 3本
塩 適量
みりん 大さじ1
酒粕 大さじ5
① きゅうりを食べやすい大きさに切って、塩を振りしばらく置いておきます(半日くらい)
② きゅうりから出た水を捨てて酒かすとみりんを混ぜて、1日から2日漬けて出来上がりです。
茄子やにんじんでもおいしいです。
食べるときは軽く洗って酒粕を落とし食べてください。
まとめ
酒粕の正しい保存方法、保存できる期間、おすすめのメニューなどを紹介しました。
酒粕は、冷凍で1年の保存が可能です。
酒粕の使い方がわからないという方のために、おすすめのメニューも紹介しましたので、参考にしてください。
体にも美容にもいい酒粕をおいしく食べてくださいね。