離乳食に欠かせない野菜。
そんな中でもイモ類は主食にもおかずにもなり大活躍ですね。
イモ類は年中手に入りやすく、値段もお手頃なので自然と食卓に上がることが多くなると思います。
そこで今回はイモ類の中のさつまいもについて。記事のポイントは3つです。
・赤ちゃんはさつまいもをいつから食べて大丈夫?
・赤ちゃんがさつまいもを食べるときの注意点
・離乳食におすすめなさつまいもレシピ
それでは解説していきます。参考にしてみてください。
目次
赤ちゃんはいつからさつまいもを食べて大丈夫?
さつまいもは、離乳食の初期から食べることができます。
10倍粥に慣れてきた頃から食べ始めると良いでしょう。
我が家でも初期のペーストから始まり、離乳食がとっくに終わった今でもふかしたさつまいもが大好きで、形を変えながらずっとお世話になっています。
ここで、さつまいもにはどんな栄養素があるのか、他のイモ類と比べて見てみましょう。
可食部100g中 エネルギー たんぱく質 炭水化物 カリウム マグネシウム ビタミンC 食物繊維 ㎉ ℊ ℊ ㎎ ㎎ ㎎ ℊ さつまいも 134 1.2 31.9 480 24 29 2.3 じゃがいも 84 1.5 19.7 330 20 15 1.8 さといも 59 1.5 13.4 560 17 5 2.4
イモ類の中ではビタミンやミネラル、食物繊維が豊富であることが分かりますね。
さらに、火を通すと柔らかくなり、自然な甘みもあるので離乳食に向きの食材といえます。
赤ちゃんがさつまいもを食べるときの3つの注意点
赤ちゃんがよりおいしくさつまいもを食べるために、気をつけてほしいポイントが3つあります。
それでは1つずつ見ていきましょう。
皮を厚めにむく
さつまいもの皮は、食べるとやや苦みがあり、消化もしにくくなっています。
赤ちゃん用に調理するときは、両端を切り落とし、少し厚めに皮を剥いてあげるようにしましょう。
アクを抜く
さつまいもはアクが強いため、そのまま食べた場合えぐみや苦みで赤ちゃんが食べにくくなってしまう可能性があります。
また、味だけでなく消化機能が未熟な赤ちゃんにとって、アクの強いものは体の負担になり、下痢などを起こしてしまう可能性があります。
そうならないためには、皮をむいて切ってから、全体を10分程度水に浸しましょう。
さつまいもに含まれるビタミンCは、豊富なでんぷんに覆われており水に溶け出しにくいとされていますが、あまり長時間水に浸すとビタミンは失われてしまうので注意しましょう。
冷凍はマッシュにする
さつまいもを長期に保存させようと思うと、泥をつけたまま冷暗所に置く必要あります。
しかし、冷蔵庫内のような低温までは耐えられません。
毎回泥を落とすところから始めるのは大変なので、ある程度まとめて下ごしらえをしてから冷凍保存しておくのがおすすめです。
その際に、マッシュ状態にしておくと大きな食感の変化もなく、手軽においしく食べることができます。
製氷器や離乳食用のトレイなどで1食分ずつ小分けにしておくとさらに便利です。
離乳食におすすめなさつまいもレシピ
ここで、離乳食各期に合わせたさつまいもレシピを紹介します!
初期
さつまいもの硬さの目安:形がなく、水分を多く含んでドロドロの状態
さつまいもミルク煮
材料
・さつまいも 100g
・調整ミルク 50ml
作り方
①さつまいもの皮を厚めにむき、小さく切って水に10分程度浸す
②さつまいもを柔らかくなるまで茹でて、すり潰す
③②に調整したミルクを少しずつ混ぜ、食べやすい固さに調整して完成
中期
さつまいもの硬さの目安:形がなく、水分をあまり含まないパラパラした状態
さつまいもおやき
材料
・さつまいもペースト 大さじ2
・絹ごし豆腐 50g
・片栗粉 大さじ1
作り方
①材料を全て混ぜ合わせる
②食べやすい大きさに成形する
③フライパンで両面に焼き色がつくまで焼いたら完成
後期
さつまいもの硬さの目安:形は残し、簡単に潰せる程度まで柔らかい状態
さつまいものそぼろ煮
材料
・さつまいも小 1/4本
・お好みのひき肉 15g
・だし汁 50cc
・片栗粉 少量
作り方
①さつまいもの皮を厚めにむき、小さく切って水に10分程度浸す
②鍋にだし汁と①を入れて煮込む
③さつまいもが柔らかくなってきたらひき肉を加えて煮込む
④ひき肉に火が通ったら、火を止めて水に溶いた片栗粉を入れて完成
中期や後期のようなメニューになると、大人用からのとりわけもしやすくなるので、ぜひ試してみてください!
まとめ
食物繊維やビタミンC、ミネラルを豊富に含むさつまいもは、柔らかく自然な甘みもあって離乳食の初期から食べることができます。
赤ちゃんが安心してよりおいしく食べられるように、調理の際には水にさらしてアクを抜き、皮は厚めにむくようにしましょう。
保存の際には、固形のままで冷蔵や冷凍するのは向かないので、マッシュして小分けにしてから冷凍しておくといいでしょう。
そうすることで、食感も変化しにくく、素早く調理することができます。
形態や味付けを変えるだけで離乳食のどの時期にも使いやすいので、紹介したレシピを参考にぜひメニューに取り入れてみてください。