我が子は生後1カ月でRSウイルスに感染してから、体調を崩すと痰がらみの咳がしばらく続くようになりました。
病院からは毎回5日分の薬を処方され、出してもらった分では治らないので1カ月近く毎回通っています。
「喘息では?」と思うほど咳き込むこともあり、なかなか治らない症状が心配です。
あまりにも症状が落ち着かないので病院に聞いたところ、痰がらみの咳が長引くから喘息とは限らないと言われました。
そこで今回は、赤ちゃんが痰がらみの咳をする原因や続く時の対処法などについてご紹介します。
同じような症状でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
赤ちゃんが痰がらみの咳をする原因
免疫力が弱い赤ちゃんは、ウイルスや細菌感染が体内に侵入しやすく、発熱や咳を頻繁に繰り返します。
ゴホンと咳をすることで、体内に侵入したウイルスやホコリなどを、外へ出そうと反射的に体が反応。
さらにウイルスや細菌などが、鼻の粘膜を攻撃したことで、鼻水も出てきます。
赤ちゃんは鼻水を自分でかめないため、鼻の中は鼻水でいっぱいへ・・・。
外に出てくるほかに、量が多いと喉の奥にも垂れ下がってしまいます。
これが痰がらみの咳を発症してしまう原因なのです。
咳や鼻水は風邪をひくと必ずついてくる症状のひとつですが、赤ちゃんの場合、呼吸器感染症や気管支喘息を発症しやすい傾向があるのです。
痰がらみの咳が出始めたら様子を見るのではなく、病院で診察することをおすすめします。
痰がらみの咳を赤ちゃんがしたら小児科と耳鼻科どっちがいい?
赤ちゃんが痰がらみの咳をしている場合、小児科と耳鼻科のどちらを受信するべきか、迷われている親御さんも多いのではないでしょうか。
それぞれの病院では、得意分野が違うため把握しておくとよいでしょう。
小児科
小児科は胸の音や喉の腫れなど、体の中の異常を聴診器など使って調べます。
咳や鼻水のほかに、発熱や下痢・嘔吐など体の変化を得意としています。
小児科によりますが、痰がらみの咳で苦しい場合は、専用チューブを利用して喉の奥に溜まる痰を吸引してくれます。
痰がらみの咳だけが気になる場合は、小児科の受診が便利でしょう。
耳鼻科
耳や鼻、喉に以上がないか、細部に以上がないか調べるのが得意です。
聴診器などで胸の音を聞いたりしませんが、鼻水が溜まっていれば吸引するなど、耳と鼻の異常に対する適切な処置をします。
赤ちゃんの痰がらみの咳が続く!小児喘息ではないの?
我が子は生後1カ月で、RSウイルスというインフルエンザなどに似た病気に感染しました。
はじめはコホンコホンという空咳からはじまり、翌日には鼻水と痰がらみの咳、高熱と重症化したため、急いで小児科を受診。
検査をすると「RSウイルス」と診断されました。
この病気は小さい乳児の感染率がもっとも高く、痰を出せない生後6ヶ月未満の赤ちゃんは、痰が詰まりやすいため命の危険もあるそうです。
そのため24時間いつでも痰の吸引ができるようにと、管理入院する必要があります。
我が子も生後1ヶ月で入院をしたのですが、夜寝ている時も湿ったようなごゴホンゴホンという咳込みを何度もしていました。
入院しているため、3時間起きくらいに痰の吸引をしてもらい、5日ほどでひどい咳込みから開放。
その後は1カ月に1回は風邪をひくようになり、生後10カ月になる現在も体調を崩すと1カ月ほど痰がらみの咳込みが続きます。
毎回、小児科では「胸の音はきれいです。」といわれるのですが、薬を飲んでも痰がらみの咳が治らない・・・。
長ければ1カ月近く咳きをするなど、小児喘息を思わせるような症状が気になっていました。
痰がらみの咳が続いても必ずしも小児喘息ではない
あまりにも痰がらみの咳が続くこと。
喉からヒューヒューと音がするのが心配になり、医師に「小児喘息の疑いは?」と聞いたことがあります。
医師によると小児喘息は、
・肺からヒューヒューと聞こえる
・通常の治療をしても完治しない
・似たような症状が1回起きただけでは判断できない
など、診断するには慎重に様子を見て行く必要があると言われました。
赤ちゃんは大人に比べると気管支が狭いため、痰が絡まっていたり鼻が詰まっていたりが原因で、ゼーゼーやヒューヒューという音が喉から聞こえるそうです。
呼吸をするたびにこのような音がすると親としては心配ですが、喘息発作によるものなのか、とても判断は難しいところですよね。
痰がらみの咳と一緒に、胸あたりからゼーゼーやヒューヒューと音が聞こえても、赤ちゃんの場合、気管支炎によるものが多いそうなので、しばらく様子をみることも大切です。
痰がらみの咳をする赤ちゃんを快適にする対処法
赤ちゃんが痰がらみの咳をし始めたら・・・。
病院を受診して適切な治療をすることも大切ですが、赤ちゃんが快適に過ごせる環境づくりをしてあげることもポイントのひとつ。
どんな対処法をすればいいのか、わからない方のために医師や看護師から教えてもらった方法をご紹介します。
部屋をキレイにする
部屋をキレイにすることと、赤ちゃんの痰がらみの咳は無関係に思えますが、実は深い関係性があるんです。
ウイルスや細菌は外から感染するとは限らず、ハウスダストやカビ、飼っているペットの毛を赤ちゃんが吸い込んでしまったことで、アレルギー性による炎症を引き起こす可能性があります。
赤ちゃんが生まれたらキレイな環境づくりを心がけていると思いますが、いつも過ごしている一部の部屋だけではなく、家の中全体の掃除をしてアレルギー反応を起こさないようにしましょう。
ベッドの頭側を高くする
痰がらみの咳って夜になると目立ってきませんか?
我が子は寝る時に咳き込みやすいため、こんな時はベッドの頭の位置を少し高くしてあげるといいよ!と看護師にアドバイスされました。
頭の角度を少しだけ高くすることで、鼻水が下へ流れやすくなり、呼吸もラクになるそうです。
加湿する
我が子がRSウイルスで入院した時、室内では24時間加湿器をフル活動。
枕の辺りにポンプから酸素を流して、徹底して加湿した対応をしていました。
親の付き添いが必要な病院だったため、24時間の加湿で私の肌も乾燥肌知らずなほど、体全体が潤いに!
空気が乾燥すると喉が腫れやすくなったり、痰が切れにくくなったりします。
空気の乾燥状態が続くと咳き込みやすくなるため、加湿して部屋全体の湿度を高めてあげましょう。
まとめ
今回は、赤ちゃんの痰がらみの咳が続く原因とその対処法についてご紹介しました。
我が子も1カ月以上も痰がらみの咳が続くことがあり、小児喘息など心配しましたが、毎回胸の音がキレイなので気管支炎と診断されています。
呼吸をする時にヒューヒューやゼーゼーなど聞こえても、絶対に喘息とは限らないそうです。
痰がらみの咳がヒドく、夜も眠られないような場合は、小児科で痰の吸引をしたり、自宅でできる対策をするのがおすすめ。
赤ちゃんの痰がらみの咳を抑える対処法を、改めてまとめます。
・部屋をキレイにしてハウスダストなどを除去
・ベッドの枕の位置を高くして呼吸をラクにする
・加湿して痰切れを良くする
病院を受診すると治療薬を処方されますが、自宅でも痰をやわらかくして排出させるなど、対策法を取ってみてはいかがでしょうか。