妊娠に気づかないままコーヒーを飲んでしまった方、妊娠初期なのにコーヒーをやめられない方、妊娠中のカフェインについても様々な疑問や不安があることでしょう。
そんな方々の為に、カフェインが入ったコーヒーを飲んでも大丈夫?
飲む量の目安や注意点、胎児への影響をまとめてみました。
目次
妊娠初期にコーヒーを飲んでしまった!大丈夫?
現代では、昔のように妊婦が絶対にコーヒーを飲んではいけないという事はありません。
適量を正しく守って飲む事は問題ないとされています。
妊娠初期に適量を時間の間隔をあけて飲むのであれば、赤ちゃんに影響を与えるリスクは非常に低いでしょう。
しかしながら、摂取量を守らないと、ママの健康、胎児の成長に支障が出るリスクがありますので、これからご説明していきますね。
妊娠初期のコーヒーの飲める量の目安は?
妊娠初期のカフェインの摂取は、胎児の臓器が作られる大事な時期なので過剰摂取は避けるべきです。
他国の保健機関や研究センターからは、多量に摂取し続ける事で流産の可能性が挙げられるとされています。
その為、1日1~3杯までを目安にコーヒーを飲むようにすると良いでしょう。
それ以上の量を飲み続ける事は、非妊娠時でも様々なリスクを引き起こす可能性があります。
妊娠時には、免疫機能の低下から更にリスクが高くなるので、普段からコーヒーばかり飲む方は、赤ちゃんと自身を守る為にも意識してみましょう。
- 1日の目安…カップ1~3杯
妊娠初期に毎日コーヒーを飲んでいい?
上記で述べたように、1日1~3杯を目安に時間の間隔をあけて飲むようにして下さいね。
そして、貧血防止の為、食事の30分前後はコーヒーなどのカフェインを含む飲み物は控えるようにしましょう。
コーヒー以外のカフェインを含む飲み物
コーヒーでカフェインの摂りすぎに制限をかけていても、他の飲み物で摂取してしまってはよくありません。
コーヒー以外のカフェインを含む飲み物を知っておきましょう。
以下の飲み物以外でも、お菓子のチョコレートにもカフェインが含まれていますので、コーヒーを制限しているからといっても食べ過ぎには注意が必要です。
<カフェインを含む飲み物>
- 紅茶
- コーラ
- ココア
- 煎茶(せんちゃ)
- 緑茶
- ほうじ茶
- ウーロン茶
- ジャスミン茶
- 栄養ドリンク
参考資料:東京都福祉保健局 「コーヒーにはカフェインが含まれているので、飲むと胎児に影響があると聞きました。本当ですか?」
妊娠初期のコーヒーを飲む時の2つの注意点とは?
妊娠初期でも仕事をしている方もいますよね。
眠気対策にコーヒーを飲む方もいます。
では、妊娠初期にコーヒーを飲むときに気を付ける事はどんなことなのでしょう?これから説明していきますね。
摂取量
妊娠初期にコーヒーを飲むにあたって、1番大切なポイントになります。
1日あたり1~3杯までに控えて、時間の間隔をあけて食事の前後は避けて飲むことを意識しましょう。
その他カフェインを含むもの
コーヒー以外にもカフェインを含む飲み物がありますので、必ず確認しておきましょう。
チョコレートは意外とカフェイン含有量が多いので食べ過ぎには注意が必要です。
妊娠初期のコーヒーを飲むとママや胎児への影響がある?
WHO(世界保健機関)は、カフェインが胎児への影響があるとは、確定されていないと発表されていますが、妊娠中のカフェインは控えるようにと促しています。
実際に、カフェインの摂り過ぎには注意が必要で、妊娠中のカフェインの分解はできにくく、胎児へも移行して分解できずに蓄積されていく為、以下のような様々なリスクが心配されています。
- 早産や流産
- 低体重出産や発達障害
- 低酸素状態
- 妊婦の将来的な骨粗鬆症(こつそしょうしょう)
- 妊婦の貧血
又、ハーバード大学の研究結果によると、妊娠中のカフェイン摂取する妊婦と摂取しない妊婦をグループ分けして調べたところ、カフェインを摂取する妊婦は、出産時の低体重児の可能性が上がるという結果になりました。
カフェインを多量に摂取する妊婦グループは、38%もの低体重児の出産率が上がりました。
その結果から考えると、1日に何杯も飲むのは低体重での出産リスクが非常に高くなると考えられます。
妊娠初期のコーヒーはカフェインレスがお勧め
適量であれば問題ないとされているコーヒーですが、カフェインの影響が気になるなら思い切ってカフェインレスに変えてみるのも良いですよ。
最近では、通常のコーヒーに負けない美味しいカフェインレスコーヒーもありますので、自身に合うカフェインレスコーヒーを探してみてくださいね。
妊娠中のコーヒーの体験談
私は普段カフェインレスを飲んでいましたが、2人目の妊娠時の臨月にコーヒーを1度飲んでしまってから、癖になってしまって無性に飲みたくなりました。
いわゆるカフェイン中毒というものですね。
その際、1日3杯までとしていましたが、大事な出産前に貧血になってしまいました。
自覚症状が全くなく、妊婦健診時の血液検査で判明しました。
医師に指摘されたのが「特に食事の30分前後は鉄の吸収が妨げられるので、カフェイン含む飲み物を控えるように」と言われました。
朝に1杯だけと決めて眠気覚ましにコーヒーを飲むようにしました。
きちんと医師の指示を守って処方された鉄剤を飲んでいると、出産までには貧血は治まり無事に出産できました。
妊娠中にコーヒーなどのカフェインを含む飲み物を飲んでいる場合は、気を付けましょうね。
カフェインを含む飲み物と薬の服用について
カフェインは、薬の効果を増強する、阻害する作用があります。
人それぞれで摂取量の影響には差が出るので、日本国内では一概にカフェインによる健康被害がないという量は定められていません。
影響を受けやすい方、影響が非常に少ない方もいるという事です。
他国の保健機関が定めているカフェイン摂取量
他国の保健機関でカフェインによる妊婦の健康被害の量を定めている国もありますので、紹介していきます。
カナダ保険省
カフェインの過剰摂取による健康被害は、不眠症を始め頭痛、イライラ感、脱水症、緊張感が起こる可能性があり、妊婦を含め子供や授乳中のママにも注意を呼びかけています。
健康な大人であれば、1日あたりのカフェインの摂取量が400mg以内であればリスクはないとされていますが、妊婦は1日あたりの摂取量は、300mgとされています。
英国食品基準庁
カフェインの過剰摂取によって、赤ちゃんが低体重となり成長する段階でのリスクも高くなる可能性があるとされています。
妊婦への1日のカフェイン摂取量は、200mg以内にするように注意を促しています。
更に、高い濃度のカフェインは自然流産となる可能性があるといわれています。
オーストラリア保険・食品安全局
妊婦の1日あたりのカフェイン摂取量を300mg以内に抑えるよう注意を促しています。
韓国食品医薬品安全庁(KFDA)
妊婦のカフェインの摂取量を1日あたり300mgに抑えるように促しています。
まとめ
妊娠初期は、特に注意をしていても自然流産の可能性があります。
しかし、カフェインの過剰摂取による流産の危険性が少なからずある為、なるべく控えたい時期です。
ストレスにならない程度に適量を、コーヒータイムを作って飲むようにしましょう。
我慢のしすぎはストレスになります。
カフェインレスや他の飲み物も取り入れて、赤ちゃんに負担のない食生活を心がけましょう。