妊娠初期に下痢のような激しい腹痛が起こると、お腹の赤ちゃんが危ないのではないか?と心配になってしまいますよね。
激しい腹痛は流産と結びついてしまいやすいので心配になるのは仕方のない事ですが、腹痛が起きると流産しているという訳ではありません。
- 妊娠初期の腹痛が起こる原因は?
- 吐き気の原因は何?
- 腹痛や吐き気の対策法3選!
今回は上記のポイントに分けて解説し、妊娠初期のマイナートラブル「腹痛」と「吐き気」についてまとめています。
妊娠初期でお悩みの妊婦さんは是非参考になさってくださいね。
目次
妊娠初期の腹痛
妊娠初期に激しい腹痛・・・。これってどうして?
腹痛の原因は?
腹痛と一言に言っても、様々な原因があります。
妊娠をすると赤ちゃんを育てる子宮がどんどんと大きくなっていきますので、腸や膀胱だけでなく骨盤の神経も圧迫されてしまい、下腹部に痛みを感じる事があるのです。
また、腸の運動で痛みを感じる場合も。
個人差はありますが、妊娠3ヶ月(妊娠8週~11週)頃のママに多いようですね。
妊娠中はホルモンバランスの影響や食事によって、腸にガスが溜まってしまったり便秘を引き起こす事で、激しい腹痛を感じる事もあります。
流産の危険性はある?
激しい下腹部痛と共に、月経の多い日のような多量の出血を伴う場合は要注意です。
妊娠初期は、妊娠期間の中でも最も流産を起こしやすい時期。
多量の出血と共に激しい下腹部痛、歩くと響くような強い痛みを感じる時にはすぐに病院へ連絡をして受診するようにしましょう。
下痢のような痛みがあるときも要注意です。
流産や切迫流産の可能性が高いといえます。
妊娠初期の吐き気
妊娠初期に吐き気が止まらない。
この原因はどんな物があるのでしょうか?
吐き気の原因
妊娠初期はつわりのピークを迎える妊婦さんが多いです。
つわりとは、妊娠によるホルモンバランスの乱れが原因と考えられており、吐き気や食欲不振、眠気、食欲が旺盛になりすぎるなどの症状が見られます。
しかしこれらの症状は一時的なものですので、ほとんどの妊婦さんが安定期に入る頃にはすっかり症状が落ち着いている場合が多いです。
つわりにも様々な種類が
つわりの症状として吐き気がある妊婦さんも、吐き気の原因となるものは様々です。
臭いに対して敏感になる妊婦さんもいらっしゃいますし、食べ物が全く食べられないという方も。
それぞれに合った対策をして、辛い時期を上手に乗り切る事が特に大切です。
腹痛や吐き気の対策
妊婦さんを悩ませる腹痛や吐き気。これらの対策方法をご紹介していきます。
体を温める
現代女性は体が冷えている方が多いです。
体が冷えていると、血行不良になってしまい手足の先までしっかりと血液が流れない事も。
血行不良だと、お腹の赤ちゃんにも十分に血液を送り届ける事ができませんので妊婦さんは特にしっかりと改善するようにしましょう。
体の冷えは肩こりや腰痛の原因にもなりますし、お腹の張りにも繋がります。
そして、つわりの症状が悪化してしまうことも。
つわりにお悩みの妊婦さんは、体を温めて冷え性を改善する事で症状が和らいでくる事もあります。
関連記事⇒妊婦の冷えは大敵!妊娠中の冷え、胎児への影響9つの理由と対策
体を休めて横になる
腹痛や吐き気がひどい時には、まずは無理をせずに体を休めてあげましょう。
妊娠初期は、まだまだ妊娠という事自体に体が慣れていない為に様々な変化がでてしまいます。
特に妊娠初期に無理は禁物。
妊娠初期は胎盤もしっかりできあがっておらず赤ちゃんを育てる体としてまだまだ未熟な部分が多い為、安静にしておく必要があります。
もし妊娠初期に仕事や家事で体に負担をかけすぎてしまうと良くありません。
体がきつい時には、自分一人で無理をせずに周りの人を頼るようにしましょう。
周りの人を頼る事は悪い事ではありません。
一番に考えるべき事は、お腹の赤ちゃんの成長です。
とにかく無理は禁物。妊娠中は特に自分の体を大事にしましょう。
痛みが続く時には病院へ
お腹の痛みが続く場合や、立っていられないような痛みに襲われた場合、出血を伴う場合などは必ず病院へいきましょう。
体の痛みは、お腹の赤ちゃんからのサインの可能性もあります。
これくらい大丈夫だろうと、自分で安易な判断をすると後で取り返しの付かない事になってしまう場合も。
不安を感じた際には、電話連絡をして指示を仰ぐなどしっかりと相談を行いましょう。
まとめ
妊娠初期の腹痛や吐き気は、不安を感じてしまいますよね。
いざという時に慌ててしまわないように、誤った情報に惑わされないようにしっかりと正しい知識を持っておく事も大切です。
妊娠初期は様々な体の変化に気持ちがついていかない事も多いですが、お腹の赤ちゃんの為にも自分の体を大切に、ゆとりを持って妊娠生活を送っていきましょう。
仕事や家事は無理をしない程度に行うようにして、体がきつくなったら横になって体を休めてあげるなど体調管理をしっかりと行ってくださいね。
参考資料
「たまひよ新・基本シリーズ 初めての妊娠・出産」
「HUMAN+ Baby+ お医者さんがつくった妊娠・出産の本」