妊娠初期に胃が痛い!胃痛の原因や流産リスクや影響と2つの予防法

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妊娠初期は、身体の変化に心が追いついていかず、不安になったり戸惑うことが多い時期です。

具体的にどんな変化かというと、妊娠すると赤ちゃんを育てる胎盤を作るために体温が高い状態が続きます…

この高温期状態では、ほてりを常に感じたり、ちょっと動いただけで疲れやすくなったりします。

胃の調子が悪くなるのも、妊娠初期の身体の変化です。つわりの一種だと考えられているものです。

胃痛の原因はひとつではなく、いろいろとあります。

この記事では、妊娠初期の胃痛の原因についてお話すると共に、2つの対処策もご紹介いたします。

ポイントは5つです。

  • 妊娠初期の胃痛、腹痛、下腹部痛の原因
  • 妊娠初期は下痢や便秘になりやすい?
  • 胃痛はいつまで続くの?
  • 激痛に襲われたら流産しちゃうの?
  • 胃痛にならないための対処法(食べ物・習慣)

これらのポイントを把握しておくと、胃痛に襲われても慌てず対処ができるはずです。

ぜひ原因を知り、対処策を覚えておいてくださいね。

目次

妊娠初期の胃痛、腹痛、下腹部痛の原因

胃痛や腹痛などの症状がおこる原因は主に2つあります。

1.慣れない生活や妊娠、出産の不安によるストレス過多

喫煙や飲酒を習慣としていた人は、妊娠をきっかけに禁煙と禁酒を強いられます。

身体を動かすことが好きでスポーツをやっていた人も、種目によっては辞めざるを得なくなります。

赤ちゃんのためだからしかたないと頭ではわかってはいるものの、我慢する日々が続くので、ストレスが溜まってしまいます。

嗜好品の常用やスポーツを習慣としていない人も、出産に向けて食事や体重管理を行うので、慣れない生活が続きます。

さらに「赤ちゃんはちゃんと育ってくれるだろうか」、「出産は痛いって聞くけど、どれぐらい痛いんだろうか」など、妊娠・出産に対する不安にも襲われます。

知らず知らずのうちに、さまざまなストレスが膨らんで、自律神経を乱し、胃腸の働きを悪くしてしまうのです。

2.胃腸の働きが弱まってしまい、胃痛などの原因になる

妊娠するとホルモンバランスが大きく変化するのですが、その代表的なものが黄体ホルモン(プロゲステロン)です。

このホルモンは子宮が大きくなるのを助けてくれる大切なものなのですが、残念な点がありまして、胃腸の働きを弱めてしまうのです。

食べたものを消化するのに時間がかかるようになってしまうので、消化不良になり、胃痛や胃もたれの原因となります。

この胃腸の不調は安定期になると治まってきます。

そのため、つわりの一種だと考えられているのです。

妊娠初期は下痢や便秘になりやすい?

答えから先にお伝えしますね。

妊娠中は『下痢や便秘になりやすい』です。

先ほどもご説明したように、妊娠すると黄体ホルモンが増え、胃腸の働きを弱くしてしまいます。

この理由の他に、偏食になったり、冷たい飲み物だけは喉が通ったりと、つわりの影響でかなり偏った食生活になります。

消化に悪い脂の多い食べ物(フライドポテトなど)ばかり摂るようになり、栄養が偏ってしまい便秘になったり、冷たいアイスや飲み物でお腹を冷やしてしまい下痢になったり……。

さまざまな原因が重なり合い、便秘や下痢を引き起こしてしまうのです。

関連記事⇒妊娠初期に下痢のような腹痛や吐き気が!流産や胎児への影響と3つの対策

胃痛はいつまで続くの?

胃痛になる原因のホルモン変化が落ち着く、安定期になるとだいぶ楽になる人が多いです。

胃腸の不調はつわりの一種でもあるので、個人差はありますが、だいだい5カ月ぐらいには治まると思って大丈夫です。

しかし、その頃になると今度は別の理由が胃痛の原因になってきます。

赤ちゃんが大きくなってくると胃が圧迫されるので、再び胃の働きを弱めてしまうのです。

妊娠中は胃の不調や不快感とは付き合い続けるしかないと腹をくくったほうが、ストレスも軽減されるはずです。

私も胃痛は経験しましたが『赤ちゃんが育つために必要な症状だから仕方ない』と諦めて、対処法を実践してやり過ごしました。

不思議なことにそうして心をゆったり構えていると、胃痛の症状も和らぎ、頻繁に起こらないようになりました。

一番の対処策は、ストレスをためないことなのかもしれませんね。

激痛に襲われたら流産しちゃうの?

まず『胃の激痛で流産になることはありません』。

胃の激痛は、流産とは関係ないとされています。

ただし、出血を伴っている場合は別の話です。

出血は身体の中でなんらかの危険な信号が出ている証拠。すぐに病院に行くようにしましょう。

妊娠初期の胃痛は、人によってさまざまです。

チクチクするという人もいれば、吐き気がするほどの激痛で、夜も眠ることができないという人も。

痛みがひどいかたは胃痛を和らげる薬を処方してもらうとだいぶ楽になりますので、我慢せずにかかりつけの産婦人科へ相談しましょう。

今は妊婦にも使える薬が増えていますし、処方された薬であれば安全が確認されていますので、心配せずに服用してくださいね。

最初にお話ししたように胃痛と流産の因果関係は明らかではないですが、薬を服用しても激痛が長く続く場合は、すぐに受診するようにしてください。

関連記事⇒妊娠中期に下腹部の痛みがひどい!チクチクと下腹部が痛い原因と3つの対処法

胃痛にならないための予防法

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『胃痛が辛い…何か予防できることはないの?』

胃痛や腹痛の辛さはできれば味わいたくないですよね。

そんなかたの為に、胃痛の予防法を3つ紹介します。

①食べ物

消化の良い食べ物を摂るようにすることが一番です。

例えば以下のように食事方法を調整してみてください。

  • 主食はご飯ではなくおかゆやうどんにする。
  • 朝ごはんには納豆や豆腐のお味噌汁、大豆製品を取り入れる。
  • 間食にオススメなのは、すりおろしたリンゴやヨーグルト
  • 夕飯のおかずの一品には、消化を助けてくれる大根おろしやキャベツを煮込んだスープ

大根は熱を加えると消化を助ける効果が激減してしまうので、生で食べることをオススメします。

毎食一品でも消化の良い料理を入れると、だいぶ胃腸の不調を抑えてくれますよ。

ぜひ自分にあった消化の良い食べ物、料理を見つけて活用してくださいね。

②習慣

妊娠中のトラブルを回避するためには、健康的な生活を習慣化することが大切です。

良い睡眠・食事・運動を意識的に行って、日々生活するようにしましょう。

前項でもお伝えしましたが、胃痛を予防するためには消化の良い食事が効果的です。

『よく噛んで、ゆっくり、すこしずつ食べる』

早食いは消化不良の原因だけでなく、肥満の原因にもなるので注意しましょう。

体重が増えすぎると、難産になるばかりでなく妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスクが上がってしまいます。

消化に良いものを少しずつ20回ぐらい噛んで、30分~1時間ほどかけて食べるようにしましょう。

③食事の回数を増やす

1日の食べる量は変えずに、食事の回数を増やすだけでも消化を助けます。

たとえば、朝ごはんは7時に、間食を10時に。昼食を正午、2回目の間食を15時、夕食を19時……。

計5回に分け、少量ずつ食べると、胃の負担を少なくできます。

この方法は血糖値の急激な上昇を防いでくれ、体重の増加を阻止してくれますので、オススメな方法ですよ。

妊娠中は胃痛と上手に付き合っていきましょう

記事でもご説明したように、妊娠中は初期や後期に必ずといっていいほど胃痛を経験します。

ホルモンバランスの変化、食生活の変化など…理由は明らかなので、妊娠中はしょうがないことと諦めてしまいましょう。

食事や習慣でも改善しない場合は、迷わずかかりつけ医に相談して、薬を処方してもらってくださいね。

辛い胃痛に悩まされることもある妊娠生活ですが、元気な赤ちゃんの産声を聞いた瞬間、全てが吹っ飛びます。頑張って良かった、と心の底から感じるはずです。

そんな日を待ちわびながら、少しでも良い妊娠ライフを送ってくださいね♪