妊娠初期の症状は風邪の症状と似ているといわれます。
頭痛などの体調不良も妊娠初期症状の中の1つとされていますが、お腹も大きくなっていないこの頃では妊娠と見分けがつかないこともしばしば。
そしてすでに妊娠していると気付かないまま、「カロナール頭痛薬を飲んでしまった!」という事は多々聞きますよね。
薬を飲んだあと妊娠が分かった時にはすでに妊娠4ヶ月!
カロナールを使用してしまった罪悪感と、薬が及ぼす胎児への影響を想像して頭が真っ青になる方もいるでしょう。
鎮痛剤や解熱剤として処方されるカロナール。
小児科で子供にも処方されやすい薬ですが、果たして妊婦さんは使用しても大丈夫なのでしょうか?
妊娠初期の頭痛薬の危険性や飲んでもいい錠数、カロナール頭痛薬を飲んでしまった時の対処法をご説明していきますね。
目次
妊娠初期の薬
妊娠4ヶ月までとされる妊娠初期の薬は、妊娠中の中でも特に気を付けなければならない時期とされています。
この時期の赤ちゃんの成長は、大切な器官の形成時期でもあり、ママは心配ですよね。
頭痛薬の種類によっては、赤ちゃんに大きな影響を与える可能性があるので、間違った情報をとらえないようにして正確な情報を把握しておきましょう。
できれば頭痛薬を飲まずに頭痛が治す事ができれば1番良いでしょうから、薬なしでの頭痛を緩和する方法も最後にご案内していきますね。
妊娠初期は頭痛が起こりやすい?
妊娠初期の頭痛の中でも一層多く見られるのが、目の周辺の頭痛が起こる偏頭痛です。
妊娠前には頭痛とは無縁だった方でも、妊娠した途端頭痛が起きる方も。
妊娠中の頭痛はズキズキと目の周辺に痛みが出ることが多いです。
更に、妊娠に気付いた後は運動を控えるようになるので、運動不足によって血液循環が悪くなってしまう場合も。
また血液循環が悪くなる事で肩こりを起こしやすくなり、頭痛を伴う事も起こります。
さらには首筋や後頭部に痛みが出る事もあり、締め付けられるような感覚が起こる事もあります。
妊娠初期にカロナールを飲んじゃった!何錠までなら平気?
妊娠初期に処方される頭痛薬の1つがカロナールです。
産婦人科や小児科でも処方されますので、比較的胎児への影響が少なく安全性が高い薬。
そのため妊娠前にうっかり飲んでしまったとしても安心して下さいね。
カロナールは市販薬では手に入らず、医療機関で処方される薬になりますので医師の診察が必須となります。
カロナールと似たような市販薬では、ノーシン錠という薬があります。
こちらもアセトアミノフェンが含まれる成分で、妊娠中の体にも優しい成分。
ただし、妊娠中のカロナールの服用には副作用が起きる事もあるので、副作用については知っておきましょう。
カロナールの副作用
- 食欲不振
- 下痢
- 腹痛
- 吐き気
- 血小板機能低下
- 発疹
カロナール(200㎎)頭痛の場合の1日の服用錠数
- 1回につき…2錠~5錠
- 1日あたり…最大20錠まで
妊娠中の服用錠数は、成人服用錠数と変わらない1回につき2錠と薬剤師の方からも説明をされるでしょう。
カロナールの服用は問題ありませんが、空腹時は胃に負担がかかるので避けた方が賢明です。
飲み忘れた場合は、4時間以内であれば次の時間に合わせて飲むようにして下さいね。
そして服用の間隔は、4~6時間程度。
もし間違えて多く飲んでしまった時は、早急に医療機関へ受診して下さい。
ちなみにアセトアミノフェンは、過剰摂取する事により肝機能障害を引き起こす事があります。
カロナールの服用中に市販薬などの服用はしないようにしてください。
そして副作用等の上記の症状以外でも何等かの症状が出た時には、医師に相談するようにしましょう。
又、頭痛以外でのカロナールの服用は錠数が変わることもありますので注意して下さいね。
妊娠初期にカロナール!胎児への影響は?
カロナールは、産婦人科などの医療機関で受診した際に頭痛薬として処方されます。
カロナール頭痛薬が胎児に与えるリスクはほぼないと発表されていて、妊娠中でも安全性が高いとされる頭痛薬です。
頭痛意外にも、解熱・鎮痛剤の役割があるので、腰痛や筋肉痛、発熱にも効果的。
カロナールには、アセトアミノフェンという主成分が入っていて妊娠中でも飲めるとされています。
ただし、妊娠中期後半の妊娠28週以降は赤ちゃんへの影響(動脈管収縮)を起こす可能性があるので、避けた方が良いでしょう。
妊娠中のカロナールの服用は安全性が確立されているわけではありませんので、医師の診断なしに飲む事はしないようにし、適量を飲むようにして下さいね。
妊娠初期にカロナールを飲んでしまった時の1つの対処法
妊娠中のカロナールの適量錠数は前に触れた通りですが、もし過剰摂取した場合は早急に医療機関へ受診して下さい。
カロナールの服用は医療機関で処方されていないとできませんので、飲んでも良い錠数であれば問題ありませんので安心して下さいね。
又、カロナールの処方は、妊娠中の方、授乳中の方、子供にも処方されます。
妊娠初期の頭痛を薬なしで抑えるには?
妊娠初期の頭痛はできる限り薬を服用しないで、毎日の暮らしの改良や対症療法で良化することが重要になります。
疲労やストレスが頭痛を重症化させる場合がある事も。
常日頃から沢山の睡眠をとり、健康維持をして、無理がない限度内で運動して血液循環を向上させておいた方が良いでしょう。
加えて、化学成分を含んだ薬に抵抗がある場合では、漢方薬を処方して貰える傾向にあります。
頭痛は精神的ストレスが大きく影響を与えている傾向も強いことから、ホルモンバランスの乱れが原因のイライラする気持ちを緩和する「加味逍遥散(かみしょうようさん)」等が用いられます。
更には、肩こりが原因の頭痛の時「葛根湯(かっこんとう)」が効果的になります。
漢方は薬と異なり独特な味や香りがしますが、一度お試しされてもよいでしょう。
漢方薬の処方に関しては医療機関の医師や薬剤師に尋ねて下さいね。
- 生活の見直し
- 対症療法
- 睡眠
- 運動
- 漢方
まとめ
妊娠初期の頭痛薬の処方には、医師の意見も賛否が分かれます。
私の場合、薬は処方してもらいましたが「我慢できる程度なら飲まない方が良いよ」と医師に言われたので、本当に辛い時だけ服用していました。
覚えておいていただきたいのは、薬を飲まなくても飲んでも赤ちゃんが先天性障害や死亡してしまうリスクがないわけではない事。
薬を飲む事でわずかでも確率が上がる危険性がある事を覚えておきましょう。
市販の薬は赤ちゃんに影響がないものがほとんどですが、妊娠中の自己判断での服用は避けたいところ。
頭痛が酷くて眠れなくて日常生活にも支障をきたしている場合は、我慢せずに医療機関へ受診して下さいね。