初めての妊娠。嬉しい反面、病院ではどんな検査をするのかが不安で気になりますよね。
妊娠初期には病院にて尿検査を行い、妊娠しているかを改めて確認してもらいます。
その他にも、注射を用いての血液検査も行われます。
ここでは、妊娠初期検査や血液検査の内容や費用、方法についてご説明していきます。
目次
妊娠初期検査って何するの?
妊娠が分かると、産婦人科でも行くたびにママと赤ちゃんの健康状態を確認する検査を受けます。
それは、妊婦の健康診断のようなもので、体重、血圧、尿、超音波での検査を行います。
その他にも、妊婦自身が感染症や他の病気にかかっていないかを血液検査を用いて検査します。
この妊娠初期検査はママと赤ちゃんにとって、妊娠継続に欠かせない大事な検査になりますので忘れずに受診して下さいね。
妊娠初期検査はいつ頃するの?
母子手帳が交付された後、妊娠12週までに1回目の検査を行う時期とされています。
妊娠初期検査には、母子手帳内の補助券が使用できますので、赤ちゃんの心拍確認後には、母子手帳を貰いに行きましょう。
その後の検査で妊娠初期検査が行われます。
妊娠初期の病院で受ける血液検査で何がわかるの?
産婦人科で受ける検査には、厚生労働省によって義務化されている検査があります。
その義務化されている項目については、以下になります。
- ABO式・RH式、不規則抗体の血液型
- B肝炎
- 風疹
- 梅毒
- 血算
上記検査項目の具体的な説明
ABO式・RH式、不規則抗体の血液型
血液型の種類には、A型・O型・B型・AB型・RH(+)・RH(-)・多種にわたる不規則抗体の血液型とで分けられます。
妊娠初期に血液型の検査をする事は、妊娠期、分娩時に思わぬトラブルで輸血をする可能性も考慮して、前もって数少ない血液型の場合は把握しておくことで、輸血を速やかに行う事ができます。
RH(-)や不規則抗体の方は、胎盤を通して血中抗体が赤ちゃんの赤血球を破壊してしまう事も考えられるため、妊娠初期に確認しておくことが必要です。
B型肝炎
B型肝炎ウイルスの検査は、妊婦が感染していると胎児への感染も考えられ、感染が確認できていると分娩時に母子感染を避ける為に速やかな対処ができます。
風疹
風疹の抗体の検査は、妊婦に風疹の抗体がないと、胎児への先天性風疹症候群のリスクがあります。
1度風疹にかかったことがある方や妊娠前に予防接種が終わっている方は、抗体が出来上がっているため、ほとんどの場合心配ありません。
しかしながら、時間が経過すると抗体が減少する、抗体ができにくい方もいますので日頃から感染を予防するための注意が必要です。
梅毒
梅毒に感染していると、胎盤を通じて胎児への感染の可能性があるので、妊娠初期に感染を防止する為の治療が必要です。
治療は、胎盤完成するよりも前に抗生物質で行う事が重要です。
血算
血液中の赤血球や白血球数、血小板数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値などを調べて、主には貧血があるかを確認します。
妊娠中は貧血になる方が多く鉄剤が処方されます。
他にも推奨される検査
上記以外は病院によって変わり任意での検査となりますので、気になる事があれば診察の前に医師に相談しておきましょう。
- C型肝炎
- 血糖検査
- トキソプラズマ
- HIV
- 子宮頸がん
- クラミジア
C型肝炎
B型肝炎ウイルスと同様、C型肝炎ウイルスも分娩の時に赤ちゃんへの感染の可能性があるので、検査が進められています。
血糖値検査
妊娠中に血糖値が高いと妊娠糖尿病の疑いもあるため、精密な検査が行われます。
トキソプラズマ
トキソプラズマという寄生虫が原因の感染症をトキソプラズマ症とよび、妊娠中に感染すると胎児への感染「先天性トキソプラズマ症」も考えられ、目や脳に障害が出る可能性があります。
トキソプラズマ抗体の検査をします。
妊娠前に感染していても、胎児への感染リスクはほぼないとされています。
HIV
妊婦がエイズに感染しているかを調べます。
感染していると、産道や母乳での感染する可能性があります。
治療を行う事で、発症を防止して胎児への感染も予防できます。
子宮頸がん
子宮頚部から細胞を採取してがんの可能性がないかを確認します。
子宮頸がんは初期の状態ではほとんど症状がありません。
しかしながら、子宮頸がんであっても治療を行う事で、出産に備えられる事がほとんどです。
妊娠初期の妊婦健診の検査費用は?
妊婦健診は通常の検査とは異なり保険適用外の為、医療機関によってそれぞれで差が出ます。
各治自体の補助券は母子手帳と一緒にもらえますので、妊婦健診時に忘れずに持参してください。
妊娠初期検査は検査項目のが多数にわたるので、約3,000円から1万円程度と考えて少し余裕をもって持参しましょう。
妊娠初期の妊婦健診時の方法とは?
初めての妊婦健診時は何をするのか、どんな風に受けるのかドキドキしますよね。
どのような流れなのかを簡単に説明していきますね。
問診
妊娠中は毎回行われるのが問診です。
赤ちゃんの事やママの体の事、気になる事があれば、このタイミングで医師に聞いておきましょう。
尿検査や血液検査
妊娠して母子手帳をもらった後に行われる検査で、だいたい妊娠10週目頃に行われます。
内診
超音波検査では、赤ちゃんの状態やママの子宮がん検査に加え、ママ自身の異常がないかの検査をします。
妊娠初期検査時のおすすめの服装
内診での診察があるので、妊娠初期検査ではワンピースやスカートがお勧めです。
誰も見ていないとはいえ、カーテン越しに看護師や医師がいます。
パンツスタイルで行くと、下半身が丸見えの状態で診察台に上がる事になりますので結構恥ずかしいです。
パンツスタイルで行く時には、カーディガンなどのお尻が隠れるくらいの丈の羽織れるものがあると便利です。
後期になると、お腹を出しての経腹超音波検査が行われますので、上下分かれているスカートやパンツスタイルがお勧めです。
医療機関によっては、妊娠後期でも毎回、経膣超音波検査を行う所もあります。
まとめ
妊娠初期検査は赤ちゃんだけではなく、ママの体の状態をきちんと確認できる重要な検査です。
妊娠中の病気やその他の病気、体質までも把握できるので妊娠したら受けるようにしましょう。
検査で把握する事で、赤ちゃんとママの緊急時や治療にも役立つ事になります。
出産に向けての赤ちゃんやママの大切な情報を得ていくために、妊娠初期検査を受けましょう。