まだ喫煙しているのに妊娠しているのが分かった時、やめようと努力しますよね。
それでも中々やめられなくて、悩んでいる方の為に喫煙をする事によって流産の可能性や胎児への影響はどのようなものなのか、又喫煙をやめられない時の対処法をご案内していきますね。
今からでも遅くはありませんので、喫煙する事での危険性をきちんと認識しておきましょう。
目次
妊娠初期の喫煙
妊娠前から喫煙していて、やめたくてもやめられないという方に、喫煙をなぜやめないといけないのか、喫煙をやめなければどんなリスクを伴うのかをご説明していきます。
喫煙する事で妊娠しているご自身だけではなく、赤ちゃんにも健康被害が出てしまいます。
また喫煙している妊活中の方にも悪影響がありますので、きちんとリスクを把握して、いずれにしてもなるべく早く禁煙をしましょう。
妊娠初期(3~4か月まで)に喫煙をやめると、喫煙していない妊婦と何ら変わりないレベルまで近づく事は可能ですよ。
妊娠初期に喫煙の流産や胎児への影響は?
妊娠初期に喫煙をしていると流産の可能性はどのくらい上がるのでしょうか。
又、胎児への影響はどのような影響があるのか、受動喫煙の危険性などをご説明していきますね。
流産の可能性
厚生労働省の喫煙の情報を参考にすると、喫煙している妊婦はしていない妊婦と比較した時、約1.5倍早産と流産の発生率が上がります。
更に胎児の死亡率も1.2倍から1.4倍も上がりますから、覚えておきましょう。
喫煙する事によって上がるリスク
- 流産・・・5倍
- 早産・・・4倍から1.5倍
- 胎児死亡・・・2倍から1.4倍
胎児への影響
妊娠初期に喫煙していると、どのような胎児への影響があるのでしょうか。
妊婦が喫煙する事は、胎児への様々な病気のリスクを上昇させてしまいます。
流産や死産以外にも、奇形や発達障害の可能性、
先天性疾患の可能性も考えられます。
出生時
- 口蓋裂
- 口唇裂
- 手足欠損
出生後
- SIDS(乳児突然死症候群)
- 喘息
妊娠前に喫煙していた影響はある?
妊娠前に喫煙していても、子宮外妊娠などの異所性妊娠の確率が2倍に跳ね上がります。
更には、喫煙していない女性の方と比較すると、不妊率は1.6倍とも大きな数値になります。
妊活中の方は、喫煙をやめると妊娠の確率も上がりますので、この機会にやめましょう。
妊娠を継続していても、前期破水や絨毛膜羊膜炎などのリスクを伴います。
妊娠に気付いてからでも遅くはありませんよ。
- 前期破水
- 絨毛膜羊膜炎
- 前置胎盤
- 常位胎盤早期剝離
受動喫煙の危険性
受動喫煙とは、周りの方が喫煙するタバコの煙を吸う事です。
実は受動喫煙でも胎児への影響はあるのです。
例えば、受動喫煙を続けると平均して赤ちゃんの体重が200g減少すると発表されています。
また、低体重出産の確率が2倍にもなるとされています。
そして、受動喫煙は周りの家族のガンの発生率も上げてしまいます。
旦那さんが喫煙をしている方も多いでしょう。
禁煙が無理でも最低限のルールを決めて、自宅では吸わない、外で吸ってもらうなどして受動喫煙への対策をしておくと良いですね。
子供が健やかに育っていても受動喫煙での肺炎や気管支喘息などの発症リスクは高くなります。
又、両親が喫煙している場合に子供の乳児突然死症候群の発生率は、喫煙していない両親と比較すると、約5倍にもなります。
- 低体重出産
- ガン
- 肺炎
- 気管支喘息
- 中耳炎
- SIDS(乳児突然死症候群)
妊娠初期の喫煙がやめられない!5つの対処法
周りの友人が喫煙しながらでも健康な赤ちゃんを産んだからと、同じように喫煙する事はしないで下さいね。
喫煙がやめられない!という方に喫煙したくなった時の対処法を厚生労働省の発表も交えて参考にしながらご紹介しますね。
1週間できれば1か月できます。
1か月できれば、その後はやめられますので頑張りましょうね。
食べる
喫煙をやめると、とりあえず口が寂しいですよね。
飴をなめる、食べるなどして気を紛らわしましょう。
その際、体重管理も意識して甘いものばかりは避けてくださいね。
頭からタバコを消す
とにかく考えないようにしましょう。
暇な時間ができてしまうと、吸いたい気持ちになってしまいますよね。
趣味に没頭してみる、外に散歩に出る、軽く運動をするなどして暇な時間を作らないようにしましょう。
うがいや歯磨き
喫煙をしたくなったら、うがいや歯磨きをして口の中をスッキリとさせましょう。
洗顔
ヘビースモーカーの方は朝一番に吸いたくなるので、朝一番に洗顔をしましょう。
ガムをかむ
キシリトールガムは経験上、結構効果がありますので試してみてください。
味がなくなるまで噛む事で虫歯予防にもなりますよ。
妊娠初期に喫煙していた体験談
私も10年以上ヘビースモーカーで喫煙し続けてきて妊娠しました。
その時は、妊娠しているのにも関わらず喫煙がやめられませんでした。
そして、喫煙が原因かは分かりませんが、妊娠初期に流産していました。
それから2年が経って、次の妊娠が分かってすぐ喫煙をやめました。
もしも、1度目の妊娠の流産が喫煙のせいならば、同じことは繰り返せないと思いやめました。
妊娠中は禁煙していましたが、出産後にまた喫煙してしまいました。
しかし、受動喫煙の事も気になりますし、赤ちゃんが泣いているのに喫煙したいとまたイライラが出てきたので、それを機にきっぱりとやめました。
やめた後は喫煙中よりもイライラしていません。
喫煙する事によってニコチン中毒症で更にイライラしているので、自身が辛くなるだけで育児をしながらの喫煙は悪循環でしたよ。
禁煙する事で子供の為だけでなく、自分自身が楽になりました。
まとめ
本当は妊娠が判明するまでにやめておきたい喫煙。妊娠するまでなら、禁煙グッズや禁煙外来での薬の服用での禁煙方法ができます。
しかしながら、妊娠してしまうと薬物療法は用いられないので、自力でやめるしかありません。
何よりも1番大切なのは、喫煙する事での赤ちゃんへの影響をきっちりと把握する事。そして、自身がそれに対してどのように受け止めるかによって、禁煙できるか喫煙を続行するかが決まります。
喫煙していてもしていなくても、流産や先天性疾患の可能性はありますが、禁煙により確率を低減させる事はできますので、産まれてくる赤ちゃんの将来的な事を想像してみてください。
現在の喫煙に関する胎児へのリスクの認知度はあるのですが、禁煙の重要性については軽く見られている傾向にあります。
妊娠時、出産時だけでなく、子供が成人後、更にはその次の代にまで影響がある事を把握しておいていただきたいです。
それだけ女性が喫煙するという事はリスクがあるという事ですので、今一度喫煙している方は考えてみてください。