妊娠初期に抗生物質を飲んでしまった!フロモックスやクラビットの影響と8つの対処法

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妊娠初期は、薬が赤ちゃんへ影響する可能性が妊娠期間の中でも1番高いといわれています。

「絶対過敏期」とも呼ばれる時期もあって、薬の服用には気を付ける必要があります。

こちらのページでは、

・妊娠を把握できる前に服薬してしまったら?

・フロモックスやクラビットが胎児に与える影響

・なるべく抗生物質の力を借りないことを目標にする対処法

をご説明していきますね。

目次

抗生物質ってどんな薬?

抗生物質は、抗菌剤、抗生剤とも称されていて、細菌や微生物、その他にも真菌や寄生虫などの増殖をストップさせます。

それだけではなく、細菌や微生物を殺菌して撃退してくれる役割も果たします。

抗生物質は細菌や微生物から作られています。

そのため抗生物質は色々な種類の疾患に効果はありません。

細菌や微生物から発症する疾患の種類は限定されており、さらにその病気にしか効かないため幾つもの種類が存在します。

このことから、疾患ごとに応じた抗生物質を処方して貰う事になるのです。

風邪をひいて長くなってしまう時などに抗生物質を処方して貰う事もありますが、大半はウイルスが原因なので風邪には作用しないことが多いです。

それでも処方して貰う背景には、免疫機能がダウンする事で以下のような他の病原体を侵入させない事があげられます。

  • 細菌・真菌
  • 微生物
  • 寄生虫

妊娠初期に抗生物質を服用してもいい?

抗生物質を服用するには、医療機関で治療を受けて抗生剤を処方して貰うことが不可欠です。

理由は法律で規制されているので、市販薬での販売はされていないのです。

一部の塗り薬に含有されていますが、飲み薬は市販されていません。

もし妊娠に気が付く前に処方して貰っていた抗生剤を服薬してしまった時を除き、自身の判断で服用する事ができません。

ただし妊娠初期でも比較的安全性の高い抗生物質を以下にまとめてみましたのでご参考になさってくださいね。

妊娠中に胎児への感染を避ける為に、B型溶連菌やクラミジア感染症の治療には抗生物質が用いられる事もあります。

  • ペニシリン系
  • セフェム系
  • マクロライド系

では妊娠に気が付く前に服用してしまった時は?

妊娠に気付いてから薬の服用を中止しても遅くはないと考えられています。

妊娠に気づくころということは、妊娠0週~妊娠4週頃でしょう。

そのあたりで妊娠に気付く前に飲んでいた薬が胎児に与える危険性は非常に低いと考えられています。

その為、今『うっかり飲んでしまった』と焦っている方もいるかもしれませんが、その必要はありませんので一度リラックスして下さい。

又、妊娠中に飲んではいけないとされている抗生物質を飲んだからといって、必ずしも胎児へ悪い影響を与えるという事ではありません。

反対に飲んでいなくても胎児奇形や流産のリスクは、誰にでもありますので、過度な心配はせずにリラックスして過ごして下さいね。

そして妊娠に気付いてから念のためすぐに産婦人科の医師に飲んだ期間と薬の種類を伝えて、服用継続の判断を仰ぎましょう。

抗生物質の処方には、日本国内の耐性菌問題が深刻化しているため、不必要な抗生物質を処方しないよう注意奮起されています。

その為、本当に必要な量だけ処方される事になっています。

耐性菌とは?

耐性菌とは、抗生物質を正しく服用しない事で、薬の本来の効果が得られないだけではなく、反対に薬に対する耐性を菌がつけてしまう事をいいます。

抗生物質の服用方法にも注意が必要

『抗生物質を服用中に体が良くなったから、次回かかった時の為においておこう』

『飲み忘れたから一気に飲んでしまおう』

といった事をしないように注意が必要です。

抗生物質は、服用方法を間違えば飲んでいる効果を発揮できなくなります。

それどころか再発や耐性菌がついてしまう原因になりますので、飲み方は正しく守りましょう。

自己判断での服用停止や服用方法を変更する事は控えて下さいね。

妊娠初期のフロモックスやクラビットの胎児への影響は?

フロモックスセフェム系のフロモックスは、膀胱炎の抗菌薬としても代表的で、妊娠初期に服用したとしても比較的安全性の高い抗生物質だとされています。

クラビットキノロン系のクラビットの妊娠初期及び妊娠中、授乳中の服用は、安全性が確かではないので服用は避けるようにしましょう。

動物実験では、骨格異常や発育抑制の報告がありますが、妊婦での奇形結果はありませんでした。

その為、妊娠に気づかないうちに飲んでしまった妊婦549人を調査したところ、服用による奇形リスクは、通常の妊娠時と大差はないとの結果でした。

しかしながら、妊婦には禁忌(きんき)とされている為、服用は避けて下さい。

  • フロモックス…安全性高
  • クラビット…妊娠中禁忌

フロモックスはセフカペンピボキシル塩酸塩水和物であり、厚生労働省では次のように謳っています。

妊婦,産婦,授乳婦等への投与]の項を
「妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。また,妊娠後期にピボキシル基を有する抗生物質を投与された妊婦と,その出生児において低カルニチン血症の発現が報告されている。〕

引用⇒医薬品等の使用上の注意の改訂について 1 – 厚生労働省

産婦人科のかかりつけ以外での診察を受ける場合、必ず妊娠している、又は可能性がある事を告げて下さいね。

又、キノロン系の抗生物質を飲んでしまっても、必ずしも胎児への悪影響を与えるわけではないので、すぐに服用を中止して過度な心配をせずにリラックスして下さいね。

妊娠初期に抗生物質を飲まないようにする対処法は?

妊娠初期でも安全性の高い抗生物質があるとしても、この時期の赤ちゃんは薬の影響を受けやすい時期なので、極力服用を避けたいですよね。

抗生物質を服用しなければならない感染症などから体を守るにはどうしたら良いのかを以下に記してみました。

  1. 予防接種…免疫を持ち合わせていない方は必ず妊娠前に予防接種を
  2. 手洗い・うがい…自身だけでなく家族みんなで
  3. 食生活…バランスのよい食生活を
  4. 尿…我慢しない
  5. 検査…妊婦健診
  6. 猫の糞処理…避ける
  7. 性行為…非妊娠具の着用・衛生的に
  8. 外出…混雑する場所は控える

妊娠初期を含む妊娠中に気を付けたい感染症

  • 風疹
  • 麻疹(はしか)
  • 水疱瘡
  • トキソプラズマ症
  • サイトメガロウイルス
  • 膀胱炎
  • 溶連菌
  • ヘルペス
  • 性感染症(クラミジア、梅毒など)

まとめ

いかがでしたか?

妊娠初期以降の抗生物質の服用は避けた方がよいですが、妊娠超初期に抗生物質を服用してしまっても、過度な心配はしないでリフレッシュして過ごしましょう。

そして今後抗生物質を服用する際は自己判断ではなく、必ず医師の指導の上で服用・中止をしてください。