妊娠初期のトラブルの1つが、めまいです。
中には、立ちくらみがする人もいるほど、不調を感じる人もいます。
妊娠中は自分だけでなく、赤ちゃんの健康も気になります。
対処法を知り、快適なマタニティライフを送りたいですよね。
『妊娠初期のめまいや立ちくらみは、なぜ起こるの?』
『初期の不快な症状、対処法が知りたい!』
など、初期の妊婦さんならだれでも気になることです。
こちらでは、
- 妊娠初期のめまいや立ちくらみの症状
- 妊娠初期の不調の原因
- めまいや立ちくらみの対処法
- 妊娠初期に気を付けたいこと
など、妊娠初期のめまいや立ちくらみについて8つのポイントで解説します♪
- 妊娠初期は体調が激変する?
妊娠すると、
- エストロゲン
- プロゲステロン
が多量に分泌され、体内は激変します。
- 子宮が大きくなる。
- 胎盤が作られる。
- 羊水が増える。
- 臓器が圧迫される。
など、体には様々な変化が起こります。
それらが、不調として現れます。
目次
妊娠初期の不調って?
生理が来るかと思いきや、様々な不調を感じ、「妊娠かしら」と気が付く人は多いです。
妊娠のサインにもなる不調の種類は、こんなにたくさんあります。
- 吐き気
- 食欲減退
- 嗜好の変化
- 乳首、乳房の違和感
- 下腹部痛
- 頻尿
- だるさ
- 微熱
- 眠気
複数が同時に襲ってくることもあります。
わたしも、初期はいつもより疲れやすくなり、さらにつわりも加わって、絶不調でした。
妊娠初期は体調不良のことしか思い出せません。
初期のめまいの症状、原因は?
不快な症状の1つとして、さらに「めまい」が挙げられます。
めまいは、
- 目の前がよく見えなくなる。
- 目がチカチカする。
- 頭が重くなる。
など、瞬間的なものですが、顔や頭部に起こるので心配な症状です。
普段、めまいを経験ない人は、脳に異常があるのではと不安にもなります。
このめまいの原因になるのは、血行不良、貧血です。
妊婦は貧血になりやすいと言われています。貧血は、めまいだけでなく、
- 動悸
- 息切れ
- 倦怠感
なども引き起こします。
妊娠中の貧血は体内の鉄不足によって起こります。
なぜかと言うと、妊婦さんは赤ちゃんの分の血液も作り、胎盤を通じて送らなければならないからです。
これは、病的なものではなく赤ちゃんを育てるには仕方がないことです。
妊娠が分かったら、
- 定期的に血圧をはかる。
- 鉄分を多く含む食材をとる。
- 必要に応じて、鉄剤を処方してもらう。
など、対処法をとりましょう。妊娠中、特に初期は薬の服用は厳禁です。
自己判断でサプリメントを多量に摂取するのもやめましょう。
初期の立ちくらみの症状、原因は?
もう1つ、めまいに加えて悩まされるのが「立ちくらみ」です。
症状としては、
- 急にふらつく。
- 立ち上がる時に、足元がしっかりしない。
- ひどい時は、転倒してしまう。
と、妊婦さんは特に気を付けたいものです。
階段や段差で転倒するのは、避けたいです。
これもめまいと同様、
血行不良
が原因です。
血液が子宮に集まりやすくなり、脳に流れる量が減ります。
また、ホルモンバランスの変化により
自律神経
も不安定になり、立ちくらみが起こりやすくなります。
これも、生理的な症状ですので、あわてる必要はありません。
ほとんどの立ちくらみは、
- その場にしゃがむ、つかまる。
- 横になって休む。
- 十分に睡眠をとる。
などすれば、数分でおさまります。
初期は、流産が起こりやすい時期!
様々なトラブルに見舞われる妊娠初期。実はこの時期が1番大切なのです。
お腹が大きくなるなどの外面の変化は大きくないものの、体内は劇的に変化しています。
トラブルが多い、つわりがひどいのもこの時期です。
さらには、残念ながら、妊娠全体の15%がこの時期に流産してしまいます。
原因は、ほとんどが、受精卵の染色体異常によるものです。お母さんのせいではありません。
しかし、一部は初期の生活が原因になることもあります。
初期は
- 胎児の中枢神経や心臓などができる。
- その他大切な臓器ができる。
- 血液を通して薬やウイルスの影響を最も受けやすい。
時期です。
母体が病気になってもできることは少ないです。
だからこそ、母体の健康を守ることが、胎児を守ることにもなります。
めまいや立ちくらみは、不調のサインでもあります。
「妊娠初期だから、まだ頑張れる。」
「初期によくあることだから我慢しよう。」
と油断するのではなく、だからこそ頑張りすぎないのも大切です。
めまい、立ちくらみ対処法!~食事編~
食事に気を付けることは、赤ちゃんにもよいことです。
妊娠を機に普段の食生活を見直しましょう。
めまい立ちくらみの原因となる貧血を和らげるには、鉄分です。
しかし、食品に含まれる鉄のうち、吸収されるのはたった10%です。
ポイントは、吸収率を上げる食品を一緒に食べるということです。
鉄の吸収率を上げるものは、
- ビタミンC
さらに、赤血球をつくるのに欠かせない、
- ビタミンB
- 葉酸
- タンパク質
です。
ここで気を付けたいのが、初期の「レバー、うなぎ」などの多量摂取です。
これらの食材には、レチノールという栄養が多く含まれています。
これが、胎児の組織形成に影響を及ぼす可能性が指摘されています。
過剰に摂取しなければ問題ありませんが、気を付けましょう。
必要だからと1つの要素をサプリメントや1つの食材で補おうとするのではなく、様々な食材を意識的に食べるというのが、健康への近道になります。
めまい、立ちくらみ対処法
体全体の血のめぐりをよくするのも効果的です。
むくみ防止、ストレス解消効にもなります。
次の方法がおすすめです。
- リンパマッサージ
- 足浴
- ウォーキング
- カリウム、カルシウムをとる
- 塩分を控える
- 足を少し高くして寝る
動作や姿勢に気を付けて!
1番怖いのが、転倒です。
妊娠が分かったら、少しずつ時間に余裕をもって、来るべきマタニティライフに備えましょう。
後半は、お腹も大きくなり、思い通りに動けません。
- 両足を開いて立つ、足を前後にずらすと安定する。
- 階段は、手すりにつかまる。
- ものを持ち上げる時は、ひざをつき腰を落とす。
- 起き上がる時は、手をついて体を支える。
普段より、少し「大事に」「ゆっくり」「セーブして」過ごすことを心がけましょう。
まとめ
今回は、妊娠初期のめまいや立ちくらみについて解説してきました。
伝えたかったのは、次の4つです。
・妊娠初期は体の不調が起こりやすいこと。
・めまい、立ちくらみ初期に起こりやすく、貧血が原因なこと。
・妊娠初期は、流産が起こりやすい大切な時期なこと。
・めまいや立ちくらみは、食事やマッサージなどの対処法をとることよいこと。
妊娠期間は、10か月と長丁場です。
妊娠初期に様々なトラブルに見舞われると、心が折れそうになりますが、初期は大切な時期です。
「めまいや立ちくらみ」や妊婦の代表的なトラブルです。
これらの対処法を初期から実践し、健康に対する意識を高めておけば、その後もよりよいマタニティライフを送れますよ。
この記事がめまいや立ちくらみに悩む妊婦さんのお役に立てば嬉しいです。