妊娠初期に胸が張って、妊娠に気づいたという人は多いです。
喜んだのもつかの間、張りがなくなったら、妊娠していないのではと不安になりますよね。
また、流産も心配です。
『初期の胸の張りがなくなったら、病院に行くべき?』
『胸の張りが急になくなったら流産?病気の可能性がある?』
など、妊婦さんならではの悩みはつきません。
こちらでは、
- 妊娠初期の体の変化
- 初期の胸の張りの原因と症状
- 初期の流産の可能性
- 妊娠中の胸のトラブル
など、妊娠初期の胸の張りについて8つのポイントで解説します♪
目次
妊娠初期の症状とは?
初期とは、妊娠4か月までのことです。
まずは、初期の体の変化を確認しましょう。
- 受精卵ができる
- 細胞分裂を繰り返し
- 子宮内に到達する
以上が受精してから1週間で起こることです。
生理予定日前後には、胎盤が出来始めて、月経が止まるようになります。
早い人は、この時点で「妊娠したかも。」と気づく人もいるでしょう。
生理が来るはずなのに来ないというのが、妊娠の1つの目安になりますが、他にもたくさんのサインがあります。
- 基礎体温の高温層が長引く
- 吐き気、食欲、嗜好が変わる
- 下腹部が重い
- だるい、熱っぽい
- 疲れやすい
そして、
- 乳房が張る。
- 乳首がチクチク痛む。
という胸の変化があります。
わたしは、乳首が服にこすれるような感じがしました。
しかし、これらの症状は、生理前の不快感ともよく似ています。
「生理が少し遅れているだけだろう。」
「もうすぐ生理が来る変化だな。」
と捉えていたら、実は妊娠していたということも少なくありません。
関連記事⇒高温期20日目!妊娠の可能性は?陰性から陽性になることもある?受診するタイミングは?
妊娠のサインを見逃さないで!
早い段階で妊娠に気が付くのは、実は難しいことです。
自分のからだの変化に敏感になることで、いつもとの違いに気づければよいのですが、簡単にはいきません。
妊娠の条件にいくつも当てはまる場合は、早めに産婦人科に受診することが大切です。
なぜ、早めに気が付くのが大切なのかと言うと…
- 流産
- 子宮外妊娠
- 飲酒
- 喫煙
- 服薬
などの危険性があるからです。
特に、子宮外妊娠の場合、残念ながら、そのまま妊娠を継続することはできないので、早めの処置が大切です。
子宮外でも妊娠したことになりますから、妊娠と同じ変化が起こります。
その1つが胸の張りでもあるのです。
初期の胸の張りは、分かりやすいサイン!
生理前と妊娠の兆候はよく似ています。
どちらもホルモンバランスの乱れが生じるからです。
両方の時期に、
- プロゲステロン
- エストロゲン
というホルモンが多く分泌されます。
これが不調を招く原因となっています。
これらの女性ホルモンの作用によって出産後の授乳に備えて胸が張るのです。
「生理も妊娠も胸が張るなら、サインにはならないじゃない!」
と思う方もいるでしょう。しかし、よく観察すると違うところがあります。
①胸が張るタイミングが違う
ホルモンの分泌にはピークがあります。
生理が来る場合は、生理前です。
生理後は徐々に減少します。
妊娠した場合は、妊娠後2つのホルモンが入れ替わるようにさらに多く分泌されます。
このピークを迎えた時期に胸が張りやすくなります。
つまり、
- 生理予定日の前に胸が張る→生理
- 徐々に胸の張りが治まる→生理
- 胸の張りが強くなる→妊娠
という風に覚えると良いでしょう。
他にも、生理と妊娠を見極めるサインがあります。
②胸囲が増す、胸のサイズが変わる
と言ったように、乳房全体が大きくなることです。
着床と同時に体内では次のような変化が起きています。
- 子宮が大きくなる
- 骨盤がゆるむ
- 羊水が増える
妊娠に気づいた頃、ブラジャーをサイズアップしたという人もいます。
初期に胸の張りがなくなった!生理の可能性?
初期の胸の張りは、状況に応じて対処することが大切です。
「生理前に張りを感じて、妊娠かな?と思ったのになくなった。」
この場合は、生理前の症状だったのかもしれません。
生理予定日から10日ほど経っても生理が来ない場合は、妊娠が疑われます。
すぐに検査を受けに行きましょう。
大切なのは、病院に受診することです。
妊娠検査薬では、正しい判断ができないことがあります。
初期の胸の張りがなくなった!流産?
妊娠判定を受けたのに、張りがなくなったという人は要注意です。
正常に進行している妊娠であれば、以下のような流れになります。
- 5~6週で胎のうが見える
- 7~8週で心拍が確認できる
- 11週ごろに妊娠が安定する
12週以降につわりがおさまる人が多く、妊娠も安定期と言われるようになります。
逆に言うと、それまでは安定期ではない、流産が起こりやすい時期とも言われます。
実は、妊娠12週未満は最も流産の起こりやすい時期で、流産の約8割がこの時期に流産してしまいます。
しかし、妊娠12週未満で流産した場合、原因は受精卵の染色体の問題がほとんどです。
母親の生活の仕方が悪かったからと自分を責めないでくださいね。
このように、妊娠判定が出たからと言って、安心できないのが妊娠初期なのです。
関連記事:妊娠初期は流産が起こりやすい?流産や死産、8つのポイントから学ぶ予防策
初期の胸の張りがなくなるのは、なぜ?
胸の張りが続いていたのに、突然なくなったという経験がある人もいるでしょう。
流産の可能性もあるのですが、全く問題なかったということも多いです。
初期の胸の張りがおさまるのには、他にもいくつかの理由があります。
- つわりがおさまる。
- つわりにより痩せてしまった。
- 安定期に入った。
- マタニティブラジャーをつけた。
- 胸の張りが通常化し、気にならなくなった。
- 他につらい症状が増えた。
初期は、外面的にはお腹が大きくなるなどの変化は大きくないものの、内面は激変しています。
そのため、初期から安定期に入ると、体調が回復したり、胸の張りが通常通りに落ち着いたりする人もいます。
下着や服を変えたり、生活環境をマタニティライフに整えたりすることで落ち着く時期でもあります。
初期の健診は月1回だけ!
妊婦健診は、女性とおなかの赤ちゃんの健康を守り、妊娠が順調かどうかを確認するためのものです。
前回大丈夫だったからと油断してはいけません。
自覚症状がなくても、トラブルが隠れていることがあります。
また、聞いた情報だけをあてにするのも危険です。
健診は定期的に予定されています。
- 23週:4週に1回
- 24週~35週:2週に1回
- 36週以降:週に1回
これはあくまでも定期健診です。
他の時に行ってはいけないという訳ではありません。
初期は1番大切な時期ですが、月に1度しか予定されていません。
面倒だと後回しにして後悔するより、少しでも心配な症状があったら、連絡、受診をしましょう。
胸の張りのトラブル!
妊娠したら、胸が張るのは当然のことです。
あまり気になるからと言って、必要以上に触ったり、刺激したりすると、子宮収縮の原因になることもあります。
妊娠中の胸のトラブルを避けるために次のことを知っておいてください。
- 乳首のお手入れは、流産の危険が少なくなる20週以降から。
- 乳首マッサージ(母乳の分泌のため)は、医師や助産師に相談してから。
- 早めに、マタニティ用の下着を身に着ける。
- 体を締め付ける服装は避ける。
- 20週頃から、お乳がでる場合がある。
- 20週頃から、お乳がこびりつくことがある。
- 乳頭がへこんだり、平だったりする場合は矯正するマッサージが必要になる。
肌も敏感になりやすいです。
妊娠線の予防もかねて、しっかり保湿するようにしましょう。
まとめ
今回は、妊娠初期の胸の張りについて解説してきました。
伝えたかったのは、次の5つです。
・胸の張りは妊娠のサインの1つであること。
・胸の張りは、生理の前触れの可能性もあること。
・初期に胸の張りがなくなる原因は、流産以外にもあること。
・初期は流産しやすい時期であること。
・妊娠中は、胸の張りだけでなく気になる時は受診が1番なこと。
わたしも、妊娠中の体の変化で1番最初に気が付いたのが、胸の張りでした。
お風呂に入る時、下着を付ける時、何気ない時に自分のからだをよく観察しておくことが、異変に気が付く第一歩です。
この記事が、妊娠初期の胸の張りについて、気になっている方のお役に立てれば嬉しいです。