妊娠中はホルモンバランスが乱れてしまう事で、これまでは気にならなかった事などにもイライラしてしまったり、夜眠れずに寝不足になってしまう事が増えたりします。
中にはつわりの症状がひどく、日常生活に支障を来してしまうという方も少なくはありません。
- 妊娠初期に寝不足になる原因
- お母さんが寝不足だと赤ちゃんに何か影響が?
- つわりを乗り切る対策!
今回は妊娠初期に悩む方が多い「つわり」や「寝不足」についてまとめています。
お悩みの妊婦さんは是非参考になさってくださいね。
目次
妊娠初期に眠れないのはどうして?
妊娠初期は、慣れない妊娠生活に気持ちや体が付いていかず生活リズムが狂ってしまいがちです。
寝不足に陥ってしまうのには、他にどのような原因があるのでしょうか?
つわりが原因の場合も
食欲不振や吐き気、食欲旺盛になりすぎるなどの症状が見られる「つわり」。
多くは妊娠によるホルモンバランスの変化によるものと考えられています。
つわりによる吐き気がひどい方は一日中吐き気に襲われ、なかなかトイレを離れられないという方も少なくはありません。
吐き気や気持ち悪さが抑えられずに、寝る事ができないなんてことも。
あまりに頻回な嘔吐がある場合は、妊娠悪阻といい、病院での治療が必要になる場合もあります。
体重が妊娠前よりも5kg以上減っていたり、食べ物が全く食べられないなどの症状が見られる方は早めにかかりつけの産婦人科医へ相談をしましょう。
頻尿
妊娠初期に分泌が増えるプロゲステロンというホルモンは、膀胱の筋肉を緩める働きがあります。
その結果、頻尿になる妊婦さんも少なくありません。
頻尿が原因で寝不足だと言う方は、寝る前に水分を摂取する事を控えたりと工夫が必要ですね。
寝不足は赤ちゃんに悪影響?
お母さんが寝不足に陥ってしまう事でお腹の赤ちゃんへの影響は何かあるのでしょうか?
胎児への影響はほとんどない
実は、母体が寝不足でもお腹の赤ちゃんへの影響はほとんどありません。
赤ちゃんはしっかりと自分のリズムがあるので、お母さんが寝不足でもしっかりと睡眠をとる事ができています。
単純な寝不足だけならほとんどお腹の赤ちゃんへは影響がないと言い切る事ができるのですが、寝不足により強いストレスを感じていたり、寝不足が体調不良に繋がってしまうと話は別です。
ストレスは要注意!
お母さんが常にストレスを感じてしまうと、お腹が張りやすくなったり、お腹の赤ちゃんに悪影響をもたらす事があります。
妊娠中のストレスは特に注意をしてください。
慣れない妊娠で体の変化に気持ちが追いつかず、ついついイライラしてしまう事もあるでしょう。
それに寝不足が重なってしまうと、尚更ストレスを感じてしまう事もありますよね。
お母さんが強いストレスを感じ続ける事でお腹の赤ちゃんへの血流が悪くなってしまう事があります。
低出生体重児の原因にもつながりますし、流産や早産のリスクも。
強いストレスを感じているという方は、上手にリフレッシュ方法を見つけたりどうしても改善できないという方はかかりつけの産婦人科医へ相談をしましょう。
つわりの対策方法
枕もとに飲み物や食べ物を準備して
眠りについても、気分が悪くなり目覚めてしまうと言う方も。
そうなってしまった時のために、枕元にリフレッシュできる物を用意しておくと便利です。
私もつわりのひどかった妊娠初期には、枕元に水や炭酸水を用意している事がありました。
手を伸ばして届くところにあれば、気持ち悪さが和らいでまた眠りにつく事ができますよ。
妊娠中は特に虫歯が心配なので、糖分の入っていないものにしましょうね。
冷え対策をしっかりと!
体が冷えてしまうと、眠りにつきにくくなるのはもちろんですがつわりが悪化してしまう原因でもあるのです。
現代の女性は体が冷えている方が多いので、冷え性の妊婦さんももちろん少なくはありません。
血流が悪いと様々な妊娠特有のマイナートラブルにも繋がります。
寝る前に足湯をしたり、温かい飲み物で体をあたためてあげるなどの対策を行いましょう。
普段の生活では、食事の中に体を温めるものや血行を促進する食材を取り入れる事をオススメします。
夜眠れない時は昼間にしっかりと睡眠を
こちらの対策はお仕事をしている妊婦さんはなかなか難しいかもしれません。
昼間に時間があるという方は、夜眠れなかった時にはしっかりと睡眠時間を取れるときに休息を取ってください。
もちろんベストはしっかりと規則正しい生活を送る事ですが、それにこだわりすぎて寝不足になってしまっては良くありません。
時間のある時に睡眠を取り、まずは寝不足を解消しましょう。
まとめ
妊娠初期には様々なマイナートラブルがつきまといます。
妊娠前のような快適な生活を送る事ができずに、不快さを感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、それは赤ちゃんがお腹の中で元気に育っている証拠です。
今しか無い妊娠時期を素敵なものにするように、できるだけ快適に過ごせるように工夫をしていきましょう。
参考資料
「たまひよ新・基本シリーズ 初めての妊娠・出産」
「HUMAN+ Baby+ お医者さんがつくった妊娠・出産の本」