気軽に始められて、健康にも良いとされる代表的な運動と言えば、『ウォーキング』ですよね。
有酸素運動でダイエット効果、むくみ解消、ストレス発散……などいいことづくしです。
しかしながら、妊婦さんの身体は運動に適さない時期もあります。
妊娠初期がそれにあたります。
まだ胎盤が完成されておらず、身体がとても不安定な状態だからです。
無理をすると流産などの悲しい結末になりかねない時期ですので、無理は禁物。
だからと言って自宅でずっと引きこもっているのも、運動不足になったり、ストレスが溜まったりするので良いとは言えません。
体調の良い時に少しウォーキングすることは、良いこととされています。
そこでこの記事では、妊娠初期のウォーキングのやり方についてご紹介いたします。
ポイントは4つです。
- 妊娠初期のウォーキング方法って?
- 距離や時間はどれぐらいがいい?
- ウォーキングを行うときの4つの注意点
- ウォーキングマシーンは乗ってもいい?
- 腹痛に襲われたらどうしたらいい?
最後まで読んでいただければ、安心してウォーキングをすることができるはずです。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
妊娠初期のウォーキング方法って?
妊娠初期は胎盤が未完成で身体がとても不安定な状態です。つわりの影響も強くでます。
気分が悪い時には無理をせずに、体調が良い時にウォーキングをするようにしましょう。
妊娠中期から後期が、一番身体が楽な時期であり、ウォーキングを推奨している期間です。
妊娠初期はいわばその予行練習のような感じで、ぷらっと散歩程度の気持ちで取り組みましょう。
距離や時間はどれぐらいがいい?
30分~1時間ぐらいが目安です。
まずは15分~30分試してみて、もう少し歩けそうなら増やしていくようにしましょう。
歩く場所は、自宅周辺にしておくほうが無難です。
なにかあったときにすぐ対処できる距離のスーパーや公園などをブラブラするだけでもいい運動になります。
妊娠すると疲れやすくもなりますので、小まめに休憩を挟むことを忘れずに。
なにがあっても慌てないように、外出するときは母子手帳と診察券、タオルなどを持参していくと安心です。
ウォーキングを行うときの4つの注意点
妊娠初期にウォーキングをする場合は、以下の4つを守るようにしてくださいね。
1.ノルマを立てず無理はしない
妊娠初期は毎日ウォーキングなどの運動をしなくてもいい時期です。
毎日やると決めてしまうと、つわりなど体調が芳しくないときにでも「やらなきゃ…」という気持ちになって無理をしてしまいがちに。
逆にストレスの原因になることもあります。
長時間歩くことがないように、ある程度の距離を決めることは大事ですが、『体調が良い時にだけやる』『やりたい時にだけにする』このようなスタンスで取り組むことにしましょう。
義務感を強く持つのは危険ですので、気楽な心持ちで歩くようにしてくださいね。
2.小まめに休憩をする
歩いているときにお腹が張ってきたらすぐに休憩をしましょう。
しばらく休んでいて痛みが治まってきたら問題ありませんが、ずっと続くようなら病院を受診してくださいね。
お腹に痛みがなくても、ちょこちょこと休憩を挟むと良いでしょう。
妊婦に無理・無茶は厳禁ですよ。
3.誰かと一緒にやるのも良し
お友達やパートナー、他の家族と一緒にウォーキングをすると安心です。
私も妊娠中期以降ではありますが、パートナーと一緒にウォーキングを行った際は、何か不測の事態が起こってもすぐに対処してくれるという安心感がありました。
話をしながら歩くと時間があっという間に過ぎるというメリットもあります。
独りだと心配だったり、退屈な方は誰かを誘って一緒に歩くのもいいですよ。
4.不安なら医師に相談をする
ウォーキングをすることに不安が少しでもあるのなら、取り組む前に担当医に相談をしてみましょう。
あなたの身体を一番よく知っている先生なら、的確なアドバイスをしてくれるはずです。
医師に相談してOKが出たのであれば、安心してウォーキングを始められますね。
ウォーキングマシーンは乗っても大丈夫?
まずは、担当医にウォーキングマシーンに乗りたい旨を伝え、許可をもらいましょう。
マシーンは速さを調節できたりするので乗ること自体は問題ないのですが、誤操作で急に速くなってしまい転倒…という可能性がないとは言い切れません。
ジムですと、マタニティ専門のヨガやエアロビ、スイミングなどのプログラムがある場合もあります。
個人的な考えではありますが、ジムに通ってウォーキングマシーンに乗るぐらいでしたら、マタニティ専門のプログラムを受講したほうがいい気がします。
関連記事⇒妊娠初期に運動はどれくらいしても大丈夫?おすすめの運動4選と影響や注意点
腹痛に襲われたらどうしたらいい?
歩いているときに突然、腹痛に襲われたら、まずは身体を休めてしばらく様子をみましょう。
それでも痛みがおさまらない場合は、病院に行くようにしてください。自分の身体になにが起こったのかを知るためです。
痛みの理由がわかれば、対処もできますし、安心できますよね。
立っていられないほどの激痛や吐き気を感じるほど強い腹痛を感じたら、すぐに病院に行ってください。救急車を利用しても良いでしょう。
自力では無理な場合は、周りに助けを求めることが大事です。
その際、妊婦だとすぐにわかるように、マタニティマークを所持していると安心ですよ。
関連記事⇒妊娠初期にお腹が痛い!いつからいつまで腹痛は続く?3つの対処法
妊娠初期のウォーキングはたしなむ程度にしましょう
ウォーキングなどの運動が推奨されているのは、妊娠中期以降からです。
初期は身体の調子が不安定であり、なかなか体調がいい日がなく、歩きたくても歩けないというのが本音ですよね。
私も初期は食事の買い物をする程度にしていた記憶があります。
中期以降、つわりが楽になってからたくさん歩くようになりました。
中期になると、今までのことが嘘だったかのように身体が楽になる人が多いので、それまではゆったりと過ごす時間だと思うようにしてください。
ちょっと身体を動かす程度に考え、体調の良い日にウォーキングを楽しんでくださいね。