目次
「士」という漢字について
音読み:し
訓読み:さむらい
字画数:3画
名前の読み方は他にもある
名前に使われる場合は、「あき」、「あきら」、「おさむ」、「こと」、「つかさ」、「じ」、「と」、「のり」、「ひと」という読み方でも使われます。
「士」の意味や由来や成り立ちと特徴
「士」の意味は、いくつかあります。
・事を行う才能のある人、職務
・戦士、兵士、つわもの
・天子、役人の世つぎ
・役人、集団の長
・立派な人、学識のある人
・侍、武士、一定の資格、技能を持つ人
「士」の漢字の成り立ちには、2つ説があります。
・まっすぐに突き立った男性をあらわすという説。
・「まさかり」をあらわした象形文字という説。
どちらの説もイメージとしては、地に足をつけた立派な男性やまさかりを持って戦う強い男性をあらわしていると言えます。
特徴としては、「し」「じ」「と」と読む場合は、止め字にすることが多いです。
「士」を使った熟語
海内奇士
「かいだいのきし」と読み、この世では比べることのできないほど、優秀な人のことを意味しています。
貴顕紳士
「きけんしんし」と読み、高貴で名高く、教養がある男子のことを意味しています。
士気高揚
「しきこうよう」と読み、戦いに挑む兵士たちのやる気や熱意を高めることを意味しています。
士は己を知る者のために死す
自分の価値をわかってくれる人のためには、命を投げ出してでも応えるという意味があります。
千人の諾々は一士の諤々に如かず
他の人の言うことになんでも賛同して従ってしまう千人は、権力に屈するこのなく正しいと思うことを主張するひとりの人にはとうてい及ばないとういう意味があります。
「士」の説明の仕方
電話でのやり取りの際、あなたの名前がどの漢字を使っているか聞かれることがありますよね?
そういったシーンで「士」を説明する例を紹介しておきます。
例えば、
A「名前は、○○隼士といいます。」
B「○○しゅんじさんですね。「しゅんじ」はどういった漢字を使いますか?」
と聞かれた場合、士の部分の説明の仕方としては、
A「じは、武士のしです。」
A「じは、兵士のしです。」
などが挙げられます。
いくつかパターンを持っておくと、説明しやすく、確実に相手に伝えられます。
「士」を使った有名人・芸能人
敦士さん
あべ 弘士さん
ウエンツ 瑛士さん
宇梶 剛士さん
五十嵐 隼士さん
乾 貴士さん
太田 敦士さん
美勇士さん
杉谷 拳士さん
つるの 剛士さん
山田 博士さん
岡本 富士太さん
輪島 大士さん
和田 昌士さん
瓜田 純士さん
田村 幸士さん
松本 零士さん
江原 正士さん
宮内 敦士さん
阿部 剛士さん
田中 裕士さん
加藤 武士さん
常田 富士男さん
三上 雅士さん
柴田 将士さん
榊原 徹士さん
水上 竜士さん
大和 武士さん
渡部 紘士さん
石野 敦士さん
奥田 達士さん
福山 廉士さん
須藤 丈士さん
沢向 要士さん
古田 将士さん
尾崎 士郎さん
「士」を使った名前候補
蒼士(あおし、あおと)
晃士(こうし)
聡士(さとし、あきひと)
駿士(しゅんじ)
詢士(じゅんじ)
晴士(せいじ)
颯士(そうし)
泰士(たいし)
湊士(みなと)
湧士(ゆうし、ゆうじ)
遼士(りょうじ)
匡士(くにひと)
洸士郎(こうしろう)
宗士朗(そうじろう)
士門(しもん)
士耀(しょう)
士希也(ときや)
比呂士(ひろと)
吏玖士(りくと)
璃士(りと)
「士」を選ぶ親の気持ちとは?
「士」という字をわが子の名付けに使いたいと考えの親御さん。
この字を使って実際に名付けをした方たちは、どんな気持ちを込めて名付けたのか気になりませんか?そこで、「士」に込めた親の気持ちについて紹介していきます。
勇猛果敢
特に男の子には、社会の荒波に負けることなく立派に成長してほしいと考えます。
そこで、武士や戦士のように勇猛果敢に何ごとにも挑んでいくことができる男性に育ってほしいとう願いから使われる方もいます。
勉強家
子どもの将来に期待を込めて、「末は博士か大臣か」というフレーズのように、将来は博士になるほどに、探究心を持っていろいろなことに知識を広めていってほしいという願いから「士」の字を選ばれる方もいます。
才能ある人
漢字本来の意味である「事を行う才能のある人」をイメージして、創作力にあふれ、どんな困難にも立ち向かう堂々とした男性に成長してほしいという願いから使われる方もいます。
まとめ
「士」の字を見て思い浮かぶのは、武士や兵士など勇ましい男性のイメージですね。
なので、男の子の名前によく使われてきた漢字です。
最近では女の子の名前のも使われることも増えてきましたが、武士のように凛とした勇ましい男性になるよう願いを込めて名付けに使いたい漢字の一つです。
男子たる者、優しさも必要ですが、やはりどんな逆境にも果敢に立ち向かって生きていってほしいと願う親御さんも多いでしょう。
そんな子どもの将来のために、「士」という漢字が持つパワー、「サムライスピリット」を名付けとしてプレゼントすることもいいかもしれませんね。